2023.11.07 2023.11.07
梅雨から夏の暑い時期に増える印象が強いダニですが、冬だからといって死滅するわけではありません。
特に、在宅時間が長く、快適な温度と湿度に保たれている家は、ダニが増える可能性もあります。
この記事では、ダニが冬に発生しがちな場所や対策について解説します。
冬だからこそやっておきたいダニ対策についてもご紹介するので、ぜひお役立てください。
目次
ダニは冬場になるといない?!冬眠してる?
夏に比べると数が減ることは多いものの、ダニは冬でも死滅することはありません。
冬眠することもないため、1年を通してダニ対策が必要です。
また、生きているダニだけでなく、その死骸を吸い込んでしまうとアレルギーを起こすこともあるため注意が必要です。
ダニが冬でも死滅しない理由
では、ダニはなぜ冬になっても死滅しないのでしょうか。
その理由は、主に下記の3つです。
- 家の中が高温多湿になるから
- 隠れる場所が増えるから
- 秋冬に発生するダニもいるから
家の中が高温多湿になるから
気温が低く湿度も下がる冬ですが、室内はエアコンや加湿器などの使用により適度な温度と湿度が保たれます。
そのため、寒い屋外では生きていくことが難しいダニですが、家の中ならば快適に生きていくことが可能です。
ダニは、20度以上で60%以上を好むとされているため、暖房器具で暖かい部屋はダニにとっても居心地が良い場所となります。
また、寒さを理由に換気する機会が減る冬は、屋内に湿気が溜まりやすく多湿になります。そのため、ダニにとっても快適な環境が整ってしまうのです。
隠れる場所が増えるから
寒さをしのぐため、カーペットやこたつ、羽毛布団などを使う家庭も多いでしょう。
カーペットやこたつ、羽毛布団などはダニが住み着きやすく、また隠れるのにも最適な場所です。
隠れられる住処が多ければ、それだけダニは快適に過ごせるようになります。
また、夏のように汗をかくことが少ない冬は、シーツなどを洗う機会も少なくなる家庭が多いです。
洗う機会が減れば、垢や古い角質汚れなどが溜まり、これがダニの栄養源となってしまいます。
秋冬に発生するダニもいるから
一般的には梅雨から夏がダニ発生の時期として知られていますが、秋冬に発生するダニもいます。
「イエニクダニ」は一般的なダニよりも低い15度の環境を好むため、秋以降に繁殖することが特徴です。
発生したカビを栄養源にするため、結露の発生によりカビが発生しやすい冬は、イエニクダニにとって快適と言えます。
冬にダニが生息している場所
冬の間、ダニは一体どこに隠れて生息しているのでしょうか。
よくダニが潜んでいるのは、下記の場所です。
- 寝具
- こたつ
- カーペットやラグ
- ソファやクッション
- ぬいぐるみ
寝具
寝具は、どれもダニが繁殖しやすい場所として知られています。
- 敷布団
- マットレス
- 枕
- 掛け布団
人が使うことで快適な温度が保たれるだけでなく、寝具には垢やフケなどが多く付着するため、ダニにとっては快適な住処です。
また、寝汗によって十分な湿度も確保できます。
しばらく使っていない、収納されていた寝具にもダニが繁殖している可能性があるため注意が必要です。
こたつ
つい長く居座ってしまうこたつも、ダニが繁殖しやすい場所です。
快適な温度が維持され、垢やフケも多いためダニにとっては最高の場所と言えます。
こたつで発生したダニが、カーペットなどへ移って発生範囲が拡大することもあります。
カーペットやラグ
カーペットやラグは繊維が密集していて、ダニが隠れるには最適な場所の1つです。
特に、電気カーペットなどは快適な温度が保たれやすく掃除する機会も少なくなりがちなので、ダニが増殖しやすくなります。
食べこぼしなどがダニの栄養源となることも、カーペットやラグの特徴です。
ソファやクッション
家族のリラックス空間に置かれることが多いソファやクッションにも、ダニは住み着きます。
快適な温度と湿度がキープされ、食べこぼしや垢、フケなどの栄養源にも恵まれるため、ダニが増殖することも珍しくありません。
ソファやクッションで増殖したダニは、側に置かれたぬいぐるみや毛布・布団などに移ることもあります。
ぬいぐるみ
ぬいぐるみも、繊維が密集しており、ダニにとっては最高の居住環境です。
寝具やカーペットなどは気になってダニ対策している家でも、ぬいぐるみまで対策をしている家は少ないかもしれません。
放置されることでダニにとってはさらに快適な環境となるため、注意が必要です。
冬でもチェック!ダニがいるかわかる方法とは?
冬でも油断できないと聞くと、ダニが実際に自分の家にいるのかどうかチェックをしておきたい人も多いでしょう。
残念ながら、ダニがいない家はほとんどないとされています。
問題は発生しているダニの数です。ダニの数が少なければ健康被害に遭うリスクも低く、そこまで気に留める必要はありません。
そのため、実際どれだけの数がいるのかを確認しておくことは重要です。ダニがいるかどうかを知るためには、「目視」もしくは「検査キット」で確認します。
目視で確認
一番手軽なのは、目視でのチェックです。
1mm以下でとても小さなダニですが、大量に繁殖していると目視でも確認できる場合があります。
寝具やラグなどに、白い粉末のようなものがたくさん付いていたら、ダニの死骸の可能性が高いです。
また、家の中にいてアレルギー症状が出る場合は、目視できなくてもダニ増殖のサインと言えるかもしれません。
検査キットで確認
目視ではなく確実にチェックしたいなら、検査キットを使いましょう。
- ダニ目視キット
- ダニアレルゲン判定キット
キットにはさまざまなものがありますが、上記のようなものを使うとダニがいるかどうかを正確にチェックできます。
冬がダニ対策におすすめの理由とは?
「ダニ対策は冬こそ実行すべき」と言われるのは、暑い時期に比べて数が減るためです。
大量のダニを除去するのは手間がかかりますが、数が少なければそれだけ手間をかけずに除去できます。
ダニの卵は冬の間も死滅せず暖かくなると孵るとされているため、卵のうちに対策しておくことも有効です。
冬のうちに、生きているダニや卵、死骸をしっかり除去しておけば、暖かい季節にはダニの数を大幅に減らすことができます。
冬にダニを徹底的に退治する方法とは?
目に見えにくいダニを除去するのは難しい上に、退治しきるのにはとても手間がかかるためです。
専門の業者であれば、経験と知識、専用のアイテムなどを総動員して、発生箇所を特定し、住み着いたダニを根こそぎ撃退してくれます。
確実に退治したいなら、ぜひその道のプロである専門業者を利用してください。
冬こそ実践!ダニ対策6つ
寒い冬こそ実践したいダニ対策ですが、具体的に行う方法は主に下記の6つです。
- こまめに換気をする
- 結露はすぐに拭き取る
- シーツや毛布などをこまめに洗濯する
- 布団は定期的に陽に当てる
- 洗えない布団は高温処理する
- こまめに掃除をする
できることから始めて、ダニを増やさないようにしましょう。
こまめに換気をする
寒い空気を室内に入れたくない人は多いですが、こまめに換気をしないと湿気がこもり、ダニが好む多湿の環境になってしまいまいます。
湿度が上がればダニは活動的になり繁殖します。
こまめな換気は、手軽でありながら非常に重要なダニ対策です。
結露はすぐに拭き取る
冬は、朝起きた時などに、窓に大量の結露が発生していることも多いでしょう。
結露があると湿度が上がるだけでなく、放置するとカビを発生させてしまいます。
カビはダニの栄養源となることもあるため、結露の放置はやめましょう。
結露を見つけたら、乾いたタオルなどで早めにふき取ることが大切です。
シーツや毛布などをこまめに洗濯する
暖かい季節に比べると、冬にシーツや毛布を洗うのには少し面倒に感じてしまう人が多いです。
しかし、洗濯を怠るとダニの栄養源である垢やフケ、髪の毛などが蓄積してしまいます。
少しでもダニの栄養源を減らすためには、こまめに洗濯して清潔を維持することが重要です。
布団は定期的に陽に当てる
ダニは高温で死滅するため、ダニが繁殖しやすい布団などのアイテムは定期的に陽に当てるようにしましょう。
こたつ布団やカーペットなども、定期的に天日干ししてダニをできるだけ死滅させておくと安心です。
洗えない布団は高温処理する
洗えない布団については、高温処理が良いでしょう。
布団乾燥機を使ったり、洗えるけれど洗濯機に入らないアイテムならコインランドリーを利用しても効果的です。
こまめに掃除をする
基本的なことですが、ダニに栄養を与えないためには、こまめに掃除をして垢やフケ、髪の毛などの汚れを除去しておくことが重要です。
毎日生活していれば汚れが落ちてしまうため、1日1回など、頻度を決めてこまめに掃除をすると良いでしょう。
冬でも油断できない!ダニを増やさない工夫を!
寒い冬でも、快適な家の中でダニが増えてしまっているケースはあります。
ダニの増殖によりアレルギー症状が出ているような状況なら、早急に業者依頼して駆除してもらいましょう。
しかし、それでも夏に比べると数を減らしやすい冬。だからこそ、対策をしてダニを増やさないことが重要です。しっかり対策して、次のダニ増殖シーズンに備えましょう。
ダニは冬になると死滅する?!生息している場所や対策をわかりやすく解説のよくある質問
-
Q. 冬でもダニはいる?
A.冬でも、快適な温度と湿度が保たれる家の中では、ダニは活動的になります。
高温多湿で栄養が豊富な場所であれば増殖することもあるため、注意が必要です。 -
Q. ダニが死ぬ季節はいつ?
A.ダニが必ず死ぬ季節はありません。
ただ、暑い季節に比べると、寒い冬はダニの活動が弱まり増殖しにくいです。
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