2024.09.04 2024.09.04
この記事では、引越しのキャンセル料やダンボールの返却方法などについて徹底解説します。
- 引越し業者のキャンセル料はいつから何割かかる?
- すでに受け取っているダンボールはどうしたらいい?
こんな疑問をお持ちの方も必見です!大手引越し業者の対応を例に、キャンセル料の扱いや、ダンボールの返却方法などについて紹介します。
記事後半では、キャンセルをしたい時の引越し業者への連絡の仕方もご紹介。これからキャンセルする方も、ぜひお役立てください。
目次
引越し業者のキャンセル料は引越し予定日の3日前までなら無料!
結論からお伝えすると、引越し業者のキャンセル料は引越し予定日の3日前までなら無料となっています。つまり、「予定が変更になる可能性があるから、早めに予約するのは辞めた方がいいかな?」といった心配は基本的に必要ないといえます。
引越し業者のキャンセル料については、国土交通省の「標準引越運送約款」によって以下のように定められています。
(キャンセル日) | キャンセル料 |
---|---|
〜引越し予定日の3日前 | 無料 |
引越し予定日の2日前 | 見積書に記載した運賃などの20%以内 |
引越し予定日の前日 | 見積書に記載した運賃などの30%以内 |
引越し当日 | 見積書に記載した運賃などの50%以内 |
また、キャンセルではなく延期となった場合でも、上記の表通りのキャンセル料を請求される恐れがあります。そのため、キャンセルおよび延期の判断は、可能であれば引越し予定日の3日前までにしましょう。
引越し業者ごとのキャンセル料の扱い【大手の例】
引越し業者は、国土交通省が定めた「標準引越運送約款」に則った運営をしているため、業者ごとのキャンセル料に大きな差はありません。具体例として、大手引越し業者ごとのキャンセル料の扱いについて確認しましょう。
サカイ引越センター
サカイ引越センターのキャンセル料の扱いは、以下のように定められています。
『標準引越運送約款』の第二十一条により、キャンセル料は、運送当日の前々日、前日または当日に生じたキャンセルの際に収受できるものとなっております。
また、キャンセル料は「見積書」に記載した「届出運賃」の20%以内(引越し日の前々日キャンセル)あるいは、30%以内(引越し日の前日キャンセル)あるいは50%以内(引越日の当日キャンセル)であり、引越し予定日の3日以上前のキャンセルの場合は、キャンセル料金は発生しません。
ただし契約を条件にお渡ししているダンボールなどの梱包資材に関しては、買取いただくかお客様自身で返却していただく必要があります。
このように、標準引越運送約款に従い、引越し当日の2日前以降のキャンセルについてはキャンセル料が発生します。
アート引越センター
アート引越センターのキャンセル料も、標準引越運送約款に従い以下の通り定められています。
・お引越の前々日に解約または延期になると、当社見積り書に記載した見積運賃等(料金にあっては、積込み、取卸し、搬出、搬入、荷造り及び開梱に要するものに限ります)の20%以内
・お引越の前日に解約または延期になると、当社見積り書に記載した見積運賃等(上記に同じ)の30%以内
・お引越の当日に解約または延期になると、当社見積り書に記載した見積運賃等(上記に同じ)の50%以内
・解約の場合は解約手数料とは別に、当社がすでに実施し、または着手した附帯サービスに要した費用(見積書に記載したものに限る。)を収受します。
アリさんマークの引越し社
アリさんマークの引越し社のキャンセル料は、ホームページによると以下のように定められています。
引越日の前々日よりキャンセル料が発生いたします。又、ご成約プレゼントの梱包資材(段ボールなど)は実費請求となります。
金額については表記がありませんが、標準引越運送約款にしたがい、最大で見積書記載の料金の50%が請求されると考えておきましょう。
日本通運
日本通運のキャンセル料に関する定めは以下の通りです。
キャンセル料については、標準引越運送約款に基づき、引越し日の前々日キャンセルは運賃+料金(荷役に係わる料金)の20%以内、引越し日の前日キャンセルは運賃+料金(荷役に係わる料金)の30%以内、当日キャンセルは運賃+料金(荷役に係わる料金)の50%以内のキャンセル料を収受させていただきます。また、すでに着手したオプショナルサービス(エアコンの取外し取付け・ピアノの輸送等)の料金については全額収受させていただきます。なお、単身パックLは、標準貨物自動車運送約款に基づき、当日キャンセルの場合、500円を収受させていただきます。
基本的には他社と変わらないキャンセル料ですが、単身パックLについては適用される約款が異なるため、当日キャンセルでも500円しか請求されないという特徴があります。
引越し業者キャンセル後のダンボールはどうする?
引越し業者にキャンセルをした場合、すでに荷造り用として受け取っているダンボールの扱いについて困る方も多いはず。
引越し業者キャンセル後のダンボールの扱いは、ダンボールをすでに使用しているかどうかなどによって異なるので注意しましょう。
業者は変えずに日程だけ変更する場合
引越し業者を変えることなく、日程の延期という形をとる場合は、基本的にダンボールの買取や返送などの必要はありません。引越し業者としても、再度別日で作業を依頼してもらえるため、引き続き同じ梱包資材を利用してくれた方がありがたいといえます。
ただし、業者によって対応が異なる可能性はあるため、日程変更の連絡をした際にダンボールなど梱包資材の扱いについては確認しておくのが安心です。
他の業者に変更する場合【受け取った梱包資材は未使用】
引越し業者のキャンセル時に、まだダンボールなどの梱包資材を使用していない場合では、ダンボールの「買取」または「返却」の2つの選択肢が選べます。
費用的には、返却の方が安く済むケースが多いですが、返却自体に手間がかかります。
手間を惜しんでダンボールを買い取った場合は、新たに依頼する引越し業者に対して、「すでに梱包資材は用意があるのでその分値引きはできないか」などと交渉してみるのがおすすめです。
他の業者に変更する場合【受け取った梱包資材を使用済み】
キャンセルした段階で、すでに受け取った梱包資材を使用済みである場合は、残念ながら買い取らなくてはならない可能性が高いといえます。
ダンボールが無料サービスとなっている引越し業者でも、契約書に「梱包資材は引越しが制約した場合のみ無料」と記載されており、キャンセル時には代金を請求されるケースがあるので注意しましょう。
引越しをキャンセルする際の断り方【3つのポイント】
引越し業者に対してキャンセルの連絡を入れる際は、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
- キャンセルが決まったらすぐに連絡する
- 担当者個人ではなくコールセンターに連絡する
- キャンセル理由を用意しておく
それぞれわかりやすく紹介します。キャンセルをするのは気が引けるという方はぜひ参考にしてください。
キャンセルが決まったらすぐに連絡する
引越しのキャンセルが決まったら、できるだけ早く業者に連絡しましょう。
本記事で紹介した通り、引越し業者のキャンセル料は、引越し当日の3日前までであれば基本的に発生しません。とはいえ、実際に3日前にキャンセルされた引越し業者としては、抑えていた人員や車両が無駄になってしまい、大きな損失になってしまいます。
タイミングを見逃さず、予定変更によるキャンセルが決まった時点で速やかに連絡を入れることが、双方にとって最善の対応といえるでしょう。
担当者個人ではなくコールセンターに連絡する
引越しのキャンセル連絡をする際は、担当者個人ではなく、まずは業者のコールセンターに連絡することが望ましいです。
担当者に直接伝えると、キャンセルの情報が正しく共有されず、手続きが遅れるリスクがあります。また、担当者個人の強気な対応により、本来であれば支払う必要のないキャンセル料を請求されるといった恐れもあるかもしれません。
コールセンターであれば、キャンセルの手続きを機械的に進めてくれるため、迅速かつ確実に対応が進められます。
キャンセル理由を用意しておく
引越しのキャンセルを連絡する際には、あらかじめキャンセル理由を明確に用意しておくことが大切です。
キャンセルの理由を正直に伝えることで、業者側も状況を理解しやすく、トラブルを未然に防げます。たとえば、「急な転勤が決まった」「家族の健康上の理由で引越しを延期することにした」など、具体的で納得できる理由を伝えると良いでしょう。
キャンセル理由を準備しておけば、スムーズなキャンセルが可能となります。
引越しのキャンセル料は案外直前までかからない!早めの見積もり&依頼を!
本記事では、引越し業者のキャンセル料や、キャンセル時のダンボールの扱いについて紹介しました。
原則的に、引越し業者は引越し予定日の3日前までであれば無料でキャンセルできます。しかし、ダンボールの返送や再度の業者の予約など手間がかかるため、できればキャンセルはせずに作業を進めたいはずです。キャンセルを防ぐには、事前にしっかりと見積もりを依頼しておきましょう!
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引越しのキャンセル料はいつからどのくらい発生?契約後の断り方やダンボールの返却方法も解説のよくある質問
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Q. 引越しのキャンセル料はいつからかかる?
A.標準引越運送約款にしたがい、引越し予定日の2日前から発生します。
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Q. 業者からキャンセルされる場合はある?
A.地震や洪水など、天災により引越し作業が難しい場合は業者からキャンセルされる場合があります。また、この際はキャンセル料はかかりません。
-
Q. 引越し業者にキャンセルできないと言われたらどうしたらいい?
A.国民生活センターに相談するのがおすすめです。
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