2024.10.06 2024.12.05
この記事では、屋外の防犯カメラ設置に関する役立つ情報をご紹介します。
屋外用の防犯カメラは、防犯機能はもちろん、犯罪の抑止力にも効果的。昨今一般家庭でも注目されているアイテムですが、導入にあたって下記のような疑問を持つ方も多いのではないのでしょうか。
- 防犯カメラは屋外と屋内とで機能が違う?
- 屋外用の防犯カメラは工事必須?
- 屋外の防犯カメラ設置時に気を付ける点は?
そこで、屋外の防犯カメラならではの注意点などについて丁寧に解説していきます。記事後半では、設置工事を依頼する業者の選び方もお伝えしますので、防犯カメラ設置を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
屋外に設置できる防犯カメラの特徴【購入時の4つのチェックポイント】
最初に、屋外に設置できる防犯カメラの特徴をチェックしていきましょう。4つの、購入時に考慮すべきポイントを挙げていきます。
- 防水・防塵機能が必須
- 赤外線の照射距離・照射範囲が重要
- 逆光補正機能がついていると安心
- 工事不要の屋外用防犯カメラもある
それぞれ、解説していきます。
防水・防塵機能が必須
屋外用防犯カメラは、防水・防塵性能が大前提です。
雨風や飛来物に耐えられないといけないので、近年の屋外用防犯カメラは「IP〇〇」との防水・防塵規格が表示されているものが多く見られます。
ただし、防水・防塵性能が備わっていない屋内用防犯カメラでも、形状によっては「ハウジング」という防滴加工機材を使って屋外仕様にアレンジできる場合もあります。
赤外線の照射距離・照射範囲が重要
屋外に防犯カメラを設置する以上、最も犯罪の多い夜に映像が見えやすくなる、赤外線の照射距離・範囲も重要です。
赤外線は、白い被写体では被写体を明るく撮影しますが、黒いものには反射しにくいため、同じアスファルトでも晴れた日と雨の日では映像が大きく変わります。夜でもしっかり撮影できるように、LEDの数が多いタイプを選ぶと良いでしょう。
逆光補正機能がついていると安心
屋外では、太陽の向きの変化から逆光になる時間帯が出てきます。そのため、南や西の方向に設置する場合は特に、「逆光補正機能」がついた屋外用防犯カメラを選びましょう。
光の補正に関して補足すると、明暗差の大きな場所でも補正できる「WDR機能」タイプは、マンションエントランスや屋根のある駐車場などに向いています。
工事不要の屋外用防犯カメラもある
屋外の防犯カメラにも、工事不要で設置できるタイプが販売されています。取り付け方も簡単で、コンセントに挿してスマホやパソコンでアプリを設定するだけで遠隔監視できるので、手軽で便利。
外壁に穴を開けなくても良いという点も魅力ですが、耐久性には課題が残ります。
屋外設置の防犯カメラにあると便利な機能
屋外に設置する防犯カメラにあると便利な機能も解説します。
- 自宅のWi-Fiルーターと接続できる
- 外出先でスマートフォンから映像が確認できる
- うろつき禁止機能・侵入禁止機能
利便性を重視する方は、ぜひ参考にしてください。
自宅のWi-Fiルーターと接続できる
自宅のWi-Fiルーターと防犯カメラを接続できるタイプも人気があります。映像データをインターネット経由で送信できるので、ケーブルにつなげる必要なく、設置場所の自由度が高まります。
また、録画データをクラウドに保存できるため、映像も長く保存できるうえ、必要なデータに常時アクセスできるのも魅力。
ただし、Wi-Fiの接続が不安定だと、映像の途切れやタイムラグが発生するので、あくまでも利便性に重きを置いた構造と言えるでしょう。
外出先でスマートフォンから映像が確認できる
スマートフォンで防犯カメラの映像を確認できる機能も、需要が高い傾向にあります。
旅行中や仕事中などの外出先でも、リアルタイムで自宅の様子を把握できるため、安心感がありますね。通知機能を活用すれば、カメラが動きを検知した際にアラートを受け取るので、不審な動きにもすぐに気付けます。
ただし、スマートフォンのアプリは、ネット環境によって通信制限や速度が遅くなるケースがある点も留意しておきましょう。
うろつき禁止機能・侵入禁止機能
「うろつき検知機能」とは、防犯カメラの撮影範囲内で仮想のフェンスを設定し、そのフェンス内で一定時間を過ぎてもうろついている人物がいたら通報する機能です。駐車場内を物色する車上荒らしや自宅への不法侵入を、事前に検知できるわけです。
また、同じ仮想フェンスを越えた人物がいたら管理者へ通知する機能は、「侵入検知機能」として開発されています。
不審なうろつきや侵入行為が、防犯カメラで防げるのはとても頼りになりますね。
屋内用の防犯カメラは屋外設置できない?
屋内用・屋外用と線引きされているイメージの防犯カメラですが、それぞれ代用できるケースもあります。
屋外用のカメラを室内に設置できるだけでなく、屋内用カメラでも、ハウジングを使用すれば防水・防塵性能を追加できます。
ただ、一ヵ所に取り付けた防犯カメラで屋内と屋外両方撮影したい、というケースは無理があります。屋外用防犯カメラで室内の撮影自体は可能ですが、夜間赤外線が発光するタイプの防犯カメラは、窓で反射するため、仕切られている向こう側までは撮影できません。
屋内・屋外双方を撮影したい場合は、それぞれに設置する必要があるのです。
屋外用防犯カメラ設置工事方法【外壁に穴を開けたくない場合は?】
実際に、屋外に防犯カメラを設置する工事概要を解説します。外壁、軒下それぞれに設置する流れを見ていきましょう。
外壁に設置する場合
外壁に屋外用防犯カメラを設置する場合、そのまま設置すると配線が露出してしまいます。どうしても配管を露出させたくない場合は、壁に穴を開ける作業が必要です。
外壁の屋外側から屋内側に向かって穴を開ける作業は、壁内部の電気配管やガス配管、水道配管などの配置がわかるかどうかで費用が変動します。
シンプルな木造であればよくある事例になりますが、コンクリートの場合は内部の様子がわかりづらく、コンクリートをレントゲン検査した上で穴をあける必要があるため、かなりの費用が掛かります。
軒下に取り付ける場合
軒下の屋外用防犯カメラ施工では、ほとんどの場合、室内の天井裏を通して屋外まで配線します。天井裏に点検口があれば比較的スムーズですが、もしない場合は工数がかかるでしょう。
配線やカメラ自体が唐突に目立ちすぎないのが、軒下に設置する利点。エントランスなど威圧感を出したくない屋外ではドーム型を、一方で、防犯力を高めたい屋外では犯罪抑止効果の高いバレット型を採用するケースが多く見られます。
ただし、雨に濡れない軒下であっても、防水機能のないカメラを設置するのはNGです。
防犯カメラの配線工事に関しては、以下記事で詳しく解説しています。
さらに詳しく知りたい方はこちら
防犯カメラの配線はどうする?屋内外の工事内容や穴を開けずに済む選択肢も解説
2024.08.05 2024.12.05
屋外用防犯カメラ設置時の注意点
屋外に防犯カメラを設置する時の注意点を4つ、解説します。
- 工事不要の防犯カメラは防犯性が低いケースがある
- 逆光、明暗差の大きい屋外には要注意
- プライバシーの侵害に留意する
- SDカードは1年ごとに交換するべき
どれも重要な点なので、それぞれしっかりチェックしていきましょう。
工事不要の防犯カメラは防犯性が低いケースがある
工事不要の防犯カメラは簡単に設置できる反面、防犯性が低い傾向があります。
工事不要のカメラは、Wi-Fi接続や電池式が多く、ネット環境に影響されたり、盗難に遭いやすくなったりする可能性が否めません。
バッテリーの持続時間にも限りがあるため、長時間の監視や広範囲の監視には適していないケースも。手軽で便利な面を取るか、しっかり防犯対策する点に焦点を当てるか、ニーズにあわせて選定しましょう。
逆光、明暗差の大きい屋外には要注意
屋外に防犯カメラを設置する際、逆光や明暗差が大きい場所には注意が必要です。
逆光が強いと、カメラに映る対象が暗くなり、顔やナンバープレートなどの重要な情報が確認できません。カメラを設置する際は、昼夜の光の変化を考慮した設置場所を検討したり、「逆光補正機能」や「WDR(ワイドダイナミックレンジ)機能」付きのカメラを選んだりするなど、念入りに調整しましょう。
プライバシーの侵害に留意する
盲点となりがちなのが、近隣へのプライバシー。防犯カメラが、自宅の敷地だけでなく隣家や公共の場を写してしまうと、他人のプライバシーを侵害する恐れがあります。
屋外に防犯カメラを設置する際は、お隣のプライベートなエリアや窓が写り込まないようにカメラの角度を調整してください。実際に写っていなかったとしても、近隣住民が不快感を覚える角度も避けましょう。
ご近所の方と話す機会に設置経緯を話したり、機会がなければ撮影範囲に配慮していることをお知らせして回るのも得策です。
SDカードは1年ごとに交換するべき
設置後の注意点となりますが、防犯カメラに使用するSDカードは、1年ごとに交換するのがおすすめ。
SDカードに上書きされるタイプの録画データは、長期間使用するとデータの劣化や保存エラーが発生しやすくなります。
特に、常時録画するケースが多い屋外の防犯カメラは、SDカードの寿命が短くなりがち。データの損失や録画ミスを防ぐために、定期的に新しいSDカードに交換し、記録を確実に保ちましょう。
屋外の防犯カメラ設置を依頼する業者の選び方
最後に、屋外の防犯カメラ設置を依頼する業者の選び方をご紹介します。
- 電気工事士資格を持っている
- 適切な防犯カメラを適切な位置に配置してくれる
- アフターフォローが充実している
それぞれ、確認していきましょう。
電気工事士資格を持っている
屋外の防犯カメラ設置を依頼する際には、電気工事士資格を持っている業者を選びましょう。
電気工事士資格は、電気工事に関する専門知識と技術を有している証明です。防犯カメラの配線工事自体に資格は不要ですが、特に屋外の防犯カメラ設置には、壁への設置、防水処理などの専門知識が必要。より詳しい知識を持っている、実績豊富な有資格者にお任せしてください。
トラブルが発生した場合でも適切な対応が期待できるため、安心して依頼できます。
適切な防犯カメラを適切な位置に配置してくれる
防犯カメラの効果を最大限に引き出すためには、適切な機器の選定と配置場所がとても重要。
信頼できる業者は、まず現地を調査し、どのようなカメラが最適かを判断してくれます。
例えば、広い範囲をカバーしたいなら広域画角の「PTZカメラ」、特定のエリアを詳細に監視したいなら高解像度の固定カメラ、など的確にアドバイスしてくれる業者にお任せしましょう。
また、設置位置についても、周囲の環境や建物を考慮して死角ができない場所を提案してもらうと安心です。
アフターフォローが充実している
防犯カメラの設置後のアフターフォローにも着目してみましょう。
設置した後に、カメラの動作不良や映像の確認ができない場合でも、迅速に点検や修理を実施してくれる業者が安心です。その後の定期的なメンテナンスや、システムのアップデートなども相談できると、長期的な防犯対策がかなうでしょう。
防犯カメラの設置費用は、以下記事を参考にしてください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
防犯カメラの設置費用を徹底解説【補助金などの節約ポイントも】
2024.08.05 2024.12.05
屋外の防犯カメラ設置を検討しているなら
屋外に防犯カメラを設置する際の取付方法や注意点などをご紹介しました。
ワイヤレスカメラなどの手軽に設置できるタイプもありますが、本格的に防犯対策として設置したい場合は、電気工事専門業者に、適切かつ効果的な場所へ設置してもらいましょう。
電気工事業者を探す際は、多くの電気工事業者の概要や口コミを掲載しているセーフリー
が便利です。屋外の防犯カメラ設置実績が多い店舗を比較検討できて、気になる業者に簡単に問い合わせできますよ!ぜひご活用ください。
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屋外の防犯カメラ設置ガイド!取付方法や購入・設置時の注意点も解説のよくある質問
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Q. 防犯カメラの屋外設置時に気を付けるべきポイントは?
A.夜間の暗闇でもしっかり撮影できるかどうかに重きを置きましょう。日中は一般的な防犯カメラでもキレイに撮影できますが、夜はスペック次第で写り方に差が出ます。
機能面だけでなく、近隣のプライバシーを侵害しない配置にも気を配るようにしてください。 -
Q. Wi-Fiを使った防犯カメラは屋外に設置できますか?
A.Wi-Fiで無線化した屋外用防犯カメラは、電波を妨害されたり映像を盗聴されたりするリスクが考えられます。
公道を挟んだ反対側に母屋がある場合や、無線LANアンテナをひける場合などに設置するのをおすすめします。 -
Q. 屋内用の防犯カメラでも屋外に設置できますか?
A.屋外用に防水・防塵性能が備わっていない屋内用防犯カメラであっても、ハウジングという防滴加工機材を使えば屋外設置が可能です。
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