2023.12.07 2024.09.03
「ハクビシンを発見したから対策したい」「ハクビシン対策はどうやってすればいいの?」といった方も多いでしょう。
本記事では、ハクビシン対策の具体的な方法を、屋内外それぞれ解説していきます。ハクビシン対策を確実にするために、習性や弱点の理解は重要です。
記事後半では、対策前に知っておきたい注意点もご紹介。ぜひ最後までご覧ください。
目次
ハクビシン対策の前に!【まずは特徴・習性の把握から】
ハクビシンの対策を行うためには、まず特徴や習性を正確に把握することが重要です。ここでは、ハクビシンの特徴を4つに分けて紹介していきます。
サイズ・鳴き声
ハクビシンの体長は約50cm~1mとされており、尾の長さは約40cm、体重は2~3kg程度です。オスはメスより一回り大きいことが一般的です。顔の模様が特徴的で、額から鼻にかけての白い線や、頬や耳の下の白い部分があります。
また、「キューキュー」「キーキー」「ミャー」「ウー」といった鳴き声を発します。
糞・尿の特徴
ハクビシンは同じ場所に糞尿をする「ため糞」の習性があります。ハクビシンの糞尿は特有のニオイを放ち、大きさは5〜15cmとバラつきがあります。糞尿は、ハクビシンの生息を特定する非常に重要なサインです。
活動時間・行動パターン
ハクビシンは夜行性で、主に夜に活動します。昼間は屋根裏や樹洞、岩穴などの隠れ家で休んでいます。また、ハクビシンは非常に運動能力が高い動物です。木登りが得意で垂直に1m以上ジャンプできるほか、電線の上を綱渡り、垂直の壁を登ることも可能です。
生息地・すみか
元々は東南アジアや中国南東部などの、アジア圏に生息していたハクビシンですが、近年は日本全国で目撃されるようになりました。森林地帯や里山地域に生息し、他の動物が使っていた巣穴を寝床として利用することが多いです。
市街地では、床下や屋根裏などの薄暗い場所に棲みつくことがあります。
ハクビシン対策を効率的に!弱点を知ろう!
ハクビシン対策を行う際、弱点を知っておくことで効率的な駆除が行えます。ここでは、以下3つの弱点について紹介していきます。
- ニオイ
- 音
- 天敵
これからハクビシン対策をしようと考えている方は、参考にしてください。
弱点①:ニオイ
ハクビシンは特定の強いニオイに敏感です。具体的には、ニンニクや石油系のニオイは、ハクビシンが嫌うものの一つです。これらのニオイを利用した忌避剤は、ハクビシンを遠ざける効果があります。
また、木酢液などの強いニオイもハクビシンは嫌がるため、スプレーで撒いておくのも一つの方法です。天敵であるオオカミの尿の成分を含む忌避剤も市販されているため、チェックしてみてください。
弱点②:音
ハクビシンは特定の音にも敏感です。威嚇音として鉄砲や電動ガンの発砲音などを使用する方法があります。実際の銃を使用することはできませんが、これらの音をテープに録音したり、ブザーを使用することで、同様の効果を期待できます。
これらの音を利用することで、ハクビシンを自然と遠ざけることが可能です。
弱点③:天敵
ハクビシンには天敵が存在します。猛禽類やアライグマ、オオカミはハクビシンの天敵とされており、ハクビシンにとっての大きな脅威です。
しかし、実際にこれらの動物を飼うことは現実的ではありませんので、あくまでも天敵のニオイを発する製品を活用することが、一般的な対策となります。
ハクビシン対策の決定版【家の屋根裏から畑・庭まで】
ハクビシンの被害を防ぐためには、家や屋根裏、畑、庭、それぞれの場所に適した対策が必要です。ハクビシンは賢く、また運動能力が高いため、侵入を防ぐために慎重な計画と対策を進めていきましょう。
以下に、それぞれの場所の具体的な対策方法を詳しく解説します。
家・屋根裏の対策
まず、家庭内ではハクビシンが侵入しやすい箇所を特定し、侵入箇所をしっかりと塞ぐことが大切です。換気口や壁にできた穴など、ハクビシンが潜り込む可能性のある場所を、すべてチェックする必要があります。
また、屋根裏に侵入されないように、天井の隙間なども注意深く確認しましょう。
次に、ハクビシンが嫌うニオイを活用した忌避策も効果的です。上述したにんにくや石油、木酢液などのニオイはハクビシンが嫌うため、家の周りや屋根裏に設置すると有効でしょう。
畑を守る対策
畑の場合、収穫後に残った農作物をきちんと処理することが重要です。残された農作物はハクビシンにとって格好の餌となりますので、放置せず適切に片付けることが、侵入を防ぐ鍵となります。
庭の対策
庭の管理も重要です。定期的に雑草を刈り取り、ゴミを放置しないようにすることで、ハクビシンが餌を求めて近づくのを防ぐことができます。
また、庭や家の周りに動物用のネットや金網を設置するのも、ハクビシンの侵入防止に役立つでしょう。
ハクビシン対策で知っておきたい注意点
ハクビシン対策を行う上で、安全かつ効果的に行動するためにはいくつかの注意点を把握しておくことが重要です。
・対策グッズは素手で触らない
・忌避剤は人間・ペットの近くで使用しない
・一定期間で対策グッズを変える
対策グッズの取り扱い、忌避剤の使用場所、対策方法について具体的に確認していきましょう。
対策グッズは素手で触らない
ハクビシン対策のためのグッズを取り扱う際は、必ず手袋を着用しましょう。忌避剤などを素手で触ると、強烈なニオイが手に残ってしまうことがあります。また、忌避剤の成分によっては皮膚に強い刺激を与え、かぶれる原因にもなり得ます。
さらに、ハクビシンが人間のニオイに気づいて、警戒してしまう恐れもあります。
そのため、忌避剤および対策グッズを使用する際は、手袋やゴーグル、マスクを装着し、汚れても良い服装で作業することが望ましいです。
忌避剤は人間・ペットの近くで使用しない
ハクビシンの忌避剤は、人間やペットにとっても不快なニオイを持っていることが多いです。特に住宅密集地では、使用する場所を慎重に選び、隣家や通行人に対して使用することを事前に伝えておくと良いかもしれません。
また、ペットがいる場合はペットが忌避剤に触れたり、ニオイを嗅いだりしないよう、十分に距離を取って使用しましょう。
一定期間で対策グッズを変える
ハクビシンは賢い動物で、特定のニオイに慣れることがあります。そのため、長期間同じ忌避剤を使用し続けると、効果が薄れる可能性があります。
定期的に忌避剤を変更することで、ハクビシンがニオイに慣れることを防ぎ、常に警戒させることができます。異なるニオイを放つ忌避剤をローテーションで使用することで、効果的な対策を継続することが可能となります。
ハクビシン対策で天敵を活用することは出来る?
天敵を利用したハクビシン対策は、理論上は一定の効果が期待できるかもしれませんが、実際には多くの困難が伴います。天敵が棲みつくなど、新たな問題を引き起こす可能性があるため、得策ではないでしょう。
ハクビシン対策は、忌避剤の使用や侵入経路の封鎖、専門業者に依頼するなど、安全で実行可能な方法を採用することが望ましいです。
ハクビシン対策を自力で行うのは難しい?その理由とは
ハクビシン対策は、忌避剤などを使用すれば自分で行うことが可能です。しかし、素人による駆除はいくつかのリスクや問題があるため、理解しておく必要があります。
- 効果が一時的・再発防止が難しい
- 完全に駆除出来たか確認できない
- 感染症・ケガなど被害が大きくなる
- 駆除に許可が必要
具体的に何が問題なのか、詳しく解説していきます。
効果が一時的・再発防止が難しい
自力で行うハクビシンの駆除方法は、忌避剤の使用や音を利用するなど、多くが一時的な効果に留まります。たとえ一時的に追い払えたとしても、ハクビシンが再び戻ってくる可能性は高いです。
また、再発を防ぐための対策には専門的な知識や技術が求められるため、自力でどうにかしようとするのは難しいと言えます。
完全に駆除出来たか確認できない
ハクビシンを駆除した後、完全に駆除できているか確認するのは困難です。特に屋根裏などの狭い場所や、見えにくい箇所では、駆除したかどうかの確認が余計に難しくなります。
完全に駆除できたか確認を行わないと、見逃したハクビシンが再び繁殖し、被害が大きくなる場合もあることを理解しましょう。
感染症・ケガなど被害が大きくなる
ハクビシンを自力で駆除しようとすると、噛まれたり引っかかれたりするリスクがあります。これにより、ケガや感染症を引き起こす恐れがあります。
また、誤った方法で駆除を行うと、ハクビシンが死んで腐敗し、二次被害を引き起こすことも考えられます。
駆除に許可が必要
ハクビシンは鳥獣保護法により保護されている動物であるため、自力での駆除は法律上の制約があります。自治体の許可なく捕獲や殺処分すると、法的な問題を引き起こします。
そのため、駆除して処分するには、住まいの自治体に許可をとり、法律に則った方法で行う必要があります。手間と労力がかかることも理解しておかなければいけません。
ハクビシン対策は業者依頼が一番確実
ハクビシンの弱点や対策については、十分お分かりいただけたと思います。
ハクビシンの弱点を突き、一時的に対策することは可能です。しかし、長期的にハクビシンを寄せ付けないための対策を、全て自力で進めるのは難しいと言わざるを得ません。
そのため、ハクビシンの対策は駆除業者の依頼をおすすめします。駆除業者であれば、現状の解決から寄せ付けない対策まで、徹底して行ってくれます。まずはプロに相談してみてはいかがでしょうか。
ハクビシン対策は弱点を突くべし!【屋根裏や庭・畑被害もこれでバッチリ】のよくある質問
-
Q. ハクビシンは都会でも出没する?
A.ハクビシンは都会や地方限らず、どこでも出没します。
-
Q. ハクビシン対策をしなかったら?
A.ハクビシンを放置すれば、繁殖し続け大きな被害を受けるでしょう。
-
Q. ハクビシンの子どもも対策は同じ?
A.ハクビシンの子どもがいる場合、対策方法はよりシビアになるため、専門業者に依頼すべきです。
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