2025.06.05 2025.06.05
クリーンマイルドシリコン塗料の特徴についてご紹介します。
外壁塗装の成功を左右する塗料選定ですが、多様な製品がある中で品質と価格のバランスが取れた塗料を選びたいもの。本記事では、業界でも注目株のクリーンマイルドシリコンの特徴を解説。
この記事を読むことで、クリーンマイルドシリコン塗料の人気の秘訣を把握でき、塗料選びの選択肢の一つになるでしょう。価格や耐用年数も解説していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
クリーンマイルドシリコン塗料の特徴
クリーンマイルドシリコン塗料の特徴をご紹介します。
塗料業界でも有名なクリーンマイルドシリコンは、大手の塗料メーカー「エスケー化研」が提供する弱溶剤形シリコン樹脂塗料です。建築現場での扱いやすさと高い機能性が魅力。
外壁や屋根に幅広く採用されている塗料で、以下のような大きな特徴を備えています。住宅の塗料として採用する前に、その性質を把握しておきましょう。
それぞれの特徴を具体的に解説していきます。
大手メーカーの塗料で実績は十分
言わずと知れているエスケー化研は、国内でも有数の塗料メーカーであり、その信頼性は高く評価されています。展開している塗料の多くは全国の住宅や公共施設に導入されています。
よく周知されているぶん、取り扱い経験がある塗装業者の数も多く、全体的な施工実績も豊富です。どの地域のどの業者に依頼しても取り扱えるというのは、実績を兼ね備えている塗料である証拠でしょう。
またメーカーによる製品の品質管理が徹底されており、安心して使用できるという声も多く聞かれます。
長い耐用年数を誇る
クリーンマイルドシリコンは、一般的なシリコン塗料よりも耐候性が高いのが特徴で、耐用年数はおよそ12~15年を誇ります。紫外線や酸性雨などの自然環境に強いため、外壁の劣化を抑える効果も。
価格の割にはよく持つということで、費用対効果が良いコスパ最強の塗料と評判です。費用をできるだけ抑えつつ、でも長期間維持できる塗料を採用したいという方におすすめです。
様々な外壁材に使用できる
クリーンマイルドシリコンの大きな特徴は、様々な外壁材との相性がよいことです。
塗料の中には特定の外壁材には使用できない、もしくは限定的な仕様の塗料も少なくありませんが、クリーンマイルドシリコンはサイディングボード・モルタル・コンクリートなど、多様な外壁材に対応可能。
素材を選ばずに使える柔軟性の高さが、外壁塗装・リフォームの選択肢を広げています。
セルフクリーニング機能を備えている
「クリーン」という語彙が名前に含まれているように、クリーンマイルドシリコンにはセルフクリーニング効果が期待できます。親水性の高い塗膜が特徴で、雨水が汚れを洗い流してくれる特徴があります。
この効果により、定期的なメンテナンスの頻度がグッと少なくなり、手間を掛けずに外壁の美しさを長期間保ちやすくなっているのです。またメンテナンス費用の削減にも貢献できるでしょう。
密着性が高く剥がれにくい
クリーンマイルドシリコン塗料は、他の塗料と比べて下地材との密着性にも優れており、塗膜の剥がれや浮きが起こりにくいのが利点です。
特に経年劣化しやすい外壁材であるモルタル壁では、この密着性の高さが施工後の安心感につながります。この密着性によって様々な塗装トラブルを避けることができ、長い耐久性に反映されているのでしょう。
防カビ・防藻性を誇る
クリーンマイルドシリコンは防カビ・防藻性能も備えている塗料で、特に湿気の多い地域や日陰になりやすい外壁面でも長期間清潔な外観を維持できます。
日本は特に梅雨の時期などに外壁に負担が掛かりやすいと言われていますが、防カビ性能があることで見た目の劣化だけでなく、建物の健康維持に大きく貢献。
硬質タイプと弾性タイプがある
クリーンマイルドシリコンは、硬質塗料と弾性塗料の2種類展開が特徴です。これによって外壁材や環境に合わせて、最適なタイプを使い分けでき、幅広い選択肢が開けます。
主にサイディングボードや金属面などには硬質タイプがあっており、モルタル壁のようにひび割れが起きやすい素材には弾性タイプが適しています。それぞれの特性に合わせて選ぶと仕上がりの品質が高まるでしょう。
クリーンマイルドシリコン塗料のデメリット
クリーンマイルドシリコン塗料のデメリットをご紹介します。
クリーンマイルドシリコン塗料にはメリットが多い一方で、いくつかの注意点も存在します。どのようなデメリットがあるのかを把握して、採用するかどうかの判断をするとよいでしょう。
クリーンマイルドシリコン塗料のデメリットを詳しく解説します。
ツヤ消しには対応できない
クリーンマイルドシリコン塗料は、ツヤありの仕上がりが基本ですので、ツヤ消しには対応不可です。
そのため、ツヤがあって高級感ある仕上がりは期待できますが、マットな質感を好む家主には不向きであり、デザイン性を重視する場合は他の塗料を検討する必要があります。
油性塗料なので独特な臭いが残る
クリーンマイルドシリコンは弱溶剤形の油性塗料であるため、施工時にはどうしてもシンナーのような臭いが発生するものです。
また塗っている時はもちろん、施工後の乾燥時も臭いは多少残り、少なくとも1週間程度は独特な臭いが残ってしまう可能性があります。
ですから、ペットや小さなお子さんがいらっしゃる家庭、アレルギー体質の方などは施工中の臭気対策が必要なケースもあり、塗料の採用時に業者とよく相談することをおすすめします。
下地素材や状態によって塗料の選択肢が異なる
クリーンマイルドシリコンは、比較的どのような外壁材とも相性がよい塗料ですが、下地の劣化具合や素材によっては適切なプライマーや下塗り材が必要なことも。
また硬質タイプと弾性タイプがあるので、サイディングボードやその他の外壁材用には硬質、モルタルなどの壁には弾性塗料を使用した方が最適です。
事前に業者に外壁の診断をしてもらい、状態や素材に合わせて最適な塗装仕様を選ぶことが求められます。
クリーンマイルドシリコン塗料の価格
クリーンマイルドシリコン塗料の価格についてご紹介します。
以下は、エスケー化研が展開しているクリーンマイルドシリーズの主力塗料3種を比較した価格表です。クリーンマイルドウレタンとフッ素の耐用年数と価格を比較していますので、参考にしてください。
塗料名 | 価格帯(1㎡あたり) | 耐用年数 |
---|---|---|
クリーンマイルドウレタン | 約2,000~2,500円 | 8~10年 |
クリーンマイルドシリコン | 約2,300~2,800円 | 12~15年 |
クリーンマイルドフッ素 | 約3,200~3,600円 | 15~20年 |
3種類の中でも、クリーンマイルドのシリコン塗料は価格と性能のバランスが取れており、コストパフォーマンスに優れる選択肢とされています。価格が上がれば耐用年数も延びるため、条件に合わせて選択可能。
クリーンマイルドシリコン塗料の耐用年数
クリーンマイルドシリコン塗料の耐用年数をご紹介します。
結論から言うと、クリーンマイルドシリコン塗料の耐用年数は約12~15年と言われています。リーズナブルな価格の上、この耐用年数はコストパフォーマンスがかなり良い塗料と言えるでしょう。
もちろん、保存状態や施工の質によって耐用年数は多少変動しますが、少なくとも10年以上の長い期間は塗膜の劣化を最小限に抑え、美観と保護性能を維持できるのです。
定期的な点検と簡単なメンテナンスを行えば、さらに長持ちするケースも少なくありません。
クリーンマイルドシリコン塗料の評判
クリーンマイルドシリコン塗料の評判をご紹介します。
数多くの塗料の種類がある中で、クリーンマイルドシリコンは一定数の高い評価を獲得しています。とはいえ、人によっては厳しい評価もあるため、両方の評判を把握しておくのがおすすめ。
以下から、クリーンマイルドシリコンに関する良い評判と悪い評判を解説していきます。
良い評判
クリーンマイルドシリコン塗料に関する良い評判には、以下のようなものがあります。
- コストパフォーマンスが高い
- シリコン塗料の中でも特に性能が良い
- メーカーが大手なので安心
やはりコスパが良い塗料であるというのは一定の認識で、シリコン塗料の中で選ぶなら「クリーンマイルドシリコン」という意見が多く見られるようです。
また大手の塗料メーカーの製品という安心感もあり、トラブルがあったとしても製品自体の保証もあるというポイントが良い評判の基盤になっています。
悪い評判
クリーンマイルドシリコン塗料に関する悪い評判には、以下のようなものがあります。
- 油性塗料独特の臭いの強さがある
- マットな仕上がりにできない
- ひび割れのリスクがある
悪い評価として多いのは、油性特有の臭いです。これは塗料の性質上仕方のないことなのですが、近年臭いが軽減された塗料が多い中でも、やはり後に引く臭いがあるという意見が気になります。
また、マットな外観にできないといった意見も存在し、住宅のデザインやコンセプトによっては選択肢から外れる可能性も否めません。
塗料選びはプロに任せる選択肢もおすすめ!
クリーンマイルドシリコンは、低汚染性・耐久性・密着性など、外壁塗装に求められる性能をバランス良く備えた魅力的な塗料です。また価格と性能のバランスも良いため、十分に投資価値がある塗料です。
ただ外壁塗装の塗料選びにおいては、性能や一時の費用だけでなく、建物保全や将来的なコストパフォーマンスも見据えることが重要です。実績を備えた業者と相談のうえ、適切なプランを立ててください。
塗料の選定は専門知識が求められる場面も多く、失敗を防ぐにはプロのアドバイスを受けることが有効です。塗料選びでプロに相談するなら、ぜひ「セーフリー」がおすすめです。
業者別の評判や口コミはもちろん、条件やエリアを絞りながら業者を検索・比較できます。効率よく業者選びがしたい方は、ぜひご活用ください!
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まずは相談しやすい業者探しから!
外壁塗装に関するよくある質問
-
Q. 外壁塗料を決めるサポートをしてもらえますか?
A.もちろん、全ての外壁塗装業者が塗料選びをサポートできます。外壁の塗料選びは専門的な知識が必要な分野です。素人では判断できかねます。
そのためプロの外壁の状態を判断してもらい、状態を確認してから最適な塗料の選択肢を提示してもらってください。
-
Q. 外壁の色はいつまでに決めたらよいのですか?
A.予め最初から決めていても問題ありませんが、一般的には工事着工の10日前までに決めておくとスムーズです。カタログで見る色見本は実際の色味とかなり違いがあるため、決定するまでに現地での色確認や近隣との色の兼ね合いなども見る必要がありるでしょう。
期間を逆算して、早めに決定してください。
-
Q. 塗装中にどのように臭い対策をするのですか?
A.外壁塗装で使用する塗料が油性の場合、思ったよりも強い臭いを感じる場合があります。そんな時には、こまめな換気、洗濯物の室内干し、仮住まいに移るなどの対策を取ります。
どのような対策を取るかは、家族構成や内情によって異なりますので、事前に業者との詳細な相談をしておくべきでしょう。
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