2024.02.05 2024.07.12
こちらの記事では、気になるシロアリ駆除の費用相場について徹底解説していきます。
シロアリ駆除の費用に関して、以下のようなお悩みはありませんか?
「見積書を出してもらったけど、相場がわからない」
「どういう業者に依頼すべきか選べない」
「シロアリ駆除って自分でできる?」
シロアリ駆除費用の相場を、業者選定時の注意点もあわせてご紹介しますので、シロアリ駆除をご検討の際にぜひ参考にしてください。
目次
シロアリ駆除費用の全国的な相場
シロアリ駆除費用は、お住まいの地域や建物の状態など、さまざまな要素によって変動します。変動を考慮した料金相場を確認していきましょう。
駆除面積による価格変動
被害が出ている範囲、駆除したい広さは価格に最も影響します。
シロアリ駆除の費用を確認する前に、ホームページなどに掲載されている価格の表記について一言。業者によっては、1坪あたりの単価と平方メートル(㎡)あたりの単価で表記が異なります。1坪は3.3㎡のため、1坪価格で換算する場合は、その3.3倍で計算しましょう。
㎡だけの表記の方が単純に金額がかなり安く見えるため、実際の広さによる相場をきちんと確認してください。
駆除業者の業態による価格差
シロアリ駆除業界を、大きく4つのタイプに分けて表にまとめました。
1㎡あたり価格 | 1坪あたり価格 | |
---|---|---|
大手上場企業 | 3,000円~ | 10,000円~ |
地域密着型中規模業者 | 1,666円~2,970円 | 5,500円~9,900円 |
ホームセンター | 1,100円~ | 3,630円~ |
個人経営 | 880円~ | 2,640円~ |
それぞれ細かく見ていきましょう。
大手上場企業
大手の上場企業や、JA(農協)と提携している企業などの相場は、だいたい坪あたり10,000円前後(1㎡あたり3,000円前後)の価格帯です。
事業規模の大きさに比例して信頼感も高いイメージですが、広告費や人件費が上乗せされて割高になる傾向があります。
それでも、サービス保証やアフターサポートなどは充実しているので、安心感がありますね。
地域密着型中規模業者
それぞれの地域に根付いた中規模業者は、坪あたり5,500円~9,900円(1㎡あたり1,666円~2,970円)が相場です。
被害状況や希望に応じて価格を見積もる場合が多く、地域住民宅の現場に合わせた価格設定があることが特徴です。
ホームセンター
ホームセンターで依頼ができるシロアリ駆除は、おおむね坪あたり3,300円~(1㎡あたり1,100円~)と割安になっています。
最初の窓口として申込みの受付や宣伝を行い、その後委託契約業者が工事していることが多いという特徴があります。
ホームセンター自体が直接シロアリ駆除に当たるわけではないので、その後の見積もりをしっかり確認しましょう。
個人経営
最近では、インターネット上での仲介サイトに登録して個人でシロアリ駆除を営む業者も増えてきています。
個人経営だけあってさらに価格は安く、坪あたり2,640円~(1㎡あたり880円~)という価格を打ち出している場合も。
低価格は魅力ではありますが、長期保証サービスや損害賠償保険の加入内容をしっかり確認したほうが安心です。
駆除を担当した個人業者が途中で閉業して長期の保証サービスが途中で頓挫してしまったり、シロアリ再発への保証が効かなかったりする場合があります。
地域特性やシロアリ種類による価格変動
地域の特性によっても価格が変わる場合があります。
比較的建て坪が小さい家が多い東京・大阪などの大都市圏は、坪や㎡あたりの金額が高く設定されがちです。
また、シロアリの生息しやすい地域によっても価格が変わります。
九州及び本州・四国一部でのイエシロアリ(強力な加害力を持つ種類)の生息地域については、ヤマトシロアリ(一般的な日本のシロアリ)の生息地域に比べて、1.2~1.5倍ほど高い費用相場となっています。
建物の構造による価格変動
被害を受けている建物の構造によって、ホームページの表示金額から変動する可能性も考慮しましょう。
建物の構造は、駆除工事の難易度に大きく関わります。
- 床下のすべてのエリアに入りやすい動線やスペースがあるか?
- バスルームやトイレがタイル張りの場合は割高
- 木造、RC造、鉄骨造など建物の基本的な構造
難易度に比例して、薬剤処理する範囲や工事方法も変わるため、価格も変動します。
被害状況による価格変動
駆除工事時点でどれくらいシロアリの被害にあっているかによっても、費用は変わります。もちろん被害が大きければ大きいほど価格は上がります。
構造上の難易度が高く、さらにシロアリ被害も深刻であればあるほど、経験やノウハウを長く積んだ技術力の高い業者への依頼が必須です。
業者の技術レベルが低い場合はシロアリ被害自体を見逃すケースもあり、その場合再発生のリスクが高まるため、業者選びは重大なポイントです。
工法による価格変動
シロアリ駆除の工法は大きく、以下の2種類に分かれます。
費用が安いバリア工法
バリア工法とは、シロアリが潜む床下に薬剤や殺菌剤を散布する方法です。即効性に優れており、もう一つのベイト工法と比較して、費用も安いのがメリットと言えます。
ただし、バリア工法で使用する薬剤はかなり強く、小さな子供やペットへの健康被害が懸念されます。安全を最優先するなら、次に解説するベイト工法がおすすめです。
効果の高いベイト工法
ベイト工法は、毒餌が入った専用の容器を地面に埋める手法。シロアリは餌を見つけると周囲の仲間に知らせる習性があるため、毒餌で一網打尽に駆除できます。
シロアリの巣ごと根絶できるため、バリア工法より費用は高いですが、大きな効果が見込めます。また、強い薬剤を使用しないため臭いや人体被害などが少ない魅力があります。
シロアリ駆除の費用相場を確認する時の注意点
シロアリ駆除は、想定外の費用が請求されるケースがあります。以下のようなケースがないか、事前に確認が必要です。
- 交通費や駐車場代などの移動費は含まれているか
- シロアリ駆除後の清掃費も含まれているか
- 短時間の現地調査は再発の可能性がある
- 不明点にはきちんと説明してくれるか
作業後に慌てないように、それぞれ見ていきましょう。
交通費や駐車場代などの移動費は含まれているか
一般的に、シロアリ防除の費用に交通費や業者用の駐車場代は含まれますが、作業終了後、さりげなく交通費や駐車場代を追加請求する業者もあります。
見積もりの段階で、交通費や駐車場代などの移動費が含まれているかどうかを確認してください。
シロアリ駆除後の清掃費は含まれているか
床下での駆除作業のみにフューチャーされがちですが、全行程を考えると清掃作業も必要です。
清掃費用を見積もりに含めず、作業後に費用を上乗せしてくる業者もあるので、清掃費も見積もりの時点で確認しましょう。
短時間の現地調査は再発の可能性がある
信頼度に定評のある業者は、事前調査の段階で床下の細部まで丁寧にチェックし、細かな被害状況を確認します。
現地確認があまりに短時間の場合は、隠れている被害を見逃したり、工事時の施工品質に影響したりすることがあり、シロアリの再発につながりかねません。
エビデンスとして、工事後作業報告書も必ずもらうようにしましょう。
不明点にはきちんと説明してくれるか
最初の現地調査がいい加減だと、被害状況の確認や作業自体も不安が残ります。
もしあまりにも短時間だったり、床下も確認せず見積もりを出された場合には、その提示価格の根拠をきちんと説明してもらうべきです。
シロアリ駆除に費用をかけたくない…自分でできない?
結論から述べると、自分でのシロアリ駆除はおすすめしません。
ここでは、DIYでのシロアリ駆除をおすすめしない3つの理由を解説します。
- 被害状況の把握や根絶が難しい
- ケガや事故につながるリスクがある
- 防アリ処理(予防)まで行うのは難しい
被害状況の把握や根絶が難しい
シロアリは木材の裏や見えない場所に潜んでいるため、的確に被害状況を把握するのがかなり難しいと言えます。
表面的にシロアリを駆除できたと思っても、木材の裏面や奥などに潜んでいる個体は見逃してしまいがち。
また、ホームセンターで購入できる市販の薬剤は、数ヶ月しか持続効果がないものも多いです。5年程度持つ業者の薬剤と比べると、結局費用が高くつくことも考えられます。
ケガや事故につながるリスクがある
床下や屋根裏などの換気の悪い場所で、強い薬剤を散布することはリスクを伴う作業です。
たとえば床下に潜って駆除する場合、普段はしない体勢や無理な体勢で作業することになるため、思わぬケガにつながる恐れがあります。
また、狭い場所で薬剤を散布すると、薬剤が目に入ったり吸い込んだりして人体に悪影響を及ぼします。
ケガや事故を防ぐための、専門マスクやヘッドライト、耐薬性ゴム手袋、作業着、噴霧器など、必要な道具を揃えるのも費用がかかります。
防アリ処理(予防)まで行うのは難しい
シロアリ駆除だけでなく、「防蟻(ぼうぎ)処理」をすること、つまり「予防」することも重要な作業の一つです。予防ができていないと、シロアリ被害が再発する可能性が高いでしょう。
適切に予防をするには、どういう状況でシロアリ被害が発生したのかを的確に見極め、住宅の状況に合わせて予防対策をしなければなりません。
シロアリ駆除だけでなく予防も大きな労力がかかるので、無理をせずシロアリ駆除の専門業者に任せることをおすすめします。
シロアリ駆除と同時にしっかり予防をしておけば、住宅が長持ちするため、長い目で見ればコスパが良くなるでしょう。
シロアリ駆除業者の選び方【費用以外も要チェック】
たくさん存在するシロアリ駆除業者からどうやって選び出せばよいのでしょうか。
先述の費用相場にあわせて、比較すべきポイントをご紹介します。
- 社歴・業務歴の長さをチェックする
- 日本しろあり対策協会の会員かどうかチェックする
- 見積書の明細が具体的かどうか
それでは業者選びのポイントを確認していきましょう。
社歴・業務歴の長さをチェックする
依頼する業者が法人の場合、まずは会社概要で、創業・設立年度を確かめましょう。
どの業界にも通じることですが、長く経営できているということは、それ自体が信頼指標の一つです。
個人経営で高技術を持つ業者ももちろん存在しますが、そうでない悪徳業者も意外と多い現状があります。
粗悪な営業を繰り返す業者は、時間と共に淘汰されます。1つの目安として、10年以上安定した経営を続けている業者ならまず、大きなトラブルに発展する心配は少ないでしょう。
余計なトラブルを発生させないためにも、シロアリ駆除工事の実績が豊富か否かを、事前に確認しておくことが重要です。
日本しろあり対策協会の会員かどうかチェックする
「公益社団法人日本しろあり対策協会」は、国土交通大臣から正式な認可を受けたシロアリ駆除の団体です。
協会加入のハードルが高いだけでなく、会員になった後も定期的に講習会や資格取得へのサポートが実施されています。
日本しろあり対策協会の会員なら、一定以上のクオリティが約束されると考えて良いでしょう。日本しろあり対策協会と似た名称を使っている業者も存在するので、注意が必要です。
見積書の明細が具体的かどうか
実績が豊富で信頼度の高い業者ほど、初心者にも分かりやすいように、項目を分けた見積書を作成してくれます。
事前見積もりを確認し、少しでも疑問に思う点はしっかり質問しましょう。優良業者であれば丁寧に回答してくれるはずです。
シロアリ駆除の費用は専門業者へ相談しよう
シロアリ駆除の費用相場は、依頼する業者や被害の状況、駆除の工法などによって大きく変わります。
放置しておくと建物に甚大な被害を与えるシロアリの駆除は、一刻も早い方が安心。
業歴の長さや見積書の具体性などを参考にしつつ、不安点に丁寧に回答してくれる専門の業者へ相談しましょう。
セーフリー掲載のシロアリ駆除業者なら、自力では難しいシロアリ駆除も迅速に解決してくれます。まずは相談から始めてみましょう。
シロアリ駆除の費用相場を徹底解説!注意点や業者選びのポイントものよくある質問
-
Q. シロアリ駆除の費用はどのように決まりますか?
A.シロアリ駆除の費用は、業者ごとの価格設定だけでなく、地域や被害状況によっても変動します。
九州や四国など生命力の強いシロアリが生息する地域や、被害が進んでしまっている建物は費用が高くなる傾向があります。 -
Q. シロアリ駆除は自分でもできますか?
A.シロアリの駆除は専門業者に依頼することがおすすめです。
素人目線のDIYでは、被害状況の把握や駆除後の予防が行き届かず、再発の可能性が高くなります。 -
Q. シロアリ駆除費用を抑える方法はありますか?
A.複数の業者から相見積もりを取りましょう。項目ごとに見積もりを確認することで、実際に必要な作業の要否を選別できます。
1社1社問い合わせすることが面倒な場合は、「セーフリー」でカテゴリー別に検索ができます。
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