2025.01.23 2026.03.27
本記事では、ブレーカーが落ちた時に上がらない事態の対処法を解説します。
「ブレーカーが上がらない、戻らない…」と突然のトラブルで困ってしまう方も多いでしょう。漏電や故障が原因の場合は火災や感電につながる危険もあるため、正しい対処が必要です。
本記事では、ブレーカーが上がらないよくある原因から、自分でできる対処法をご紹介します。記事の後半では、ブレーカーが戻らない時の相談先にも解説していますので、ぜひ最後まで参考にしてください。
目次
上がらない・戻らないときにまず確認!3種類のブレーカーの役割

分電盤(ぶんでんばん/ブレーカーのある箱のこと)には、上記のように3種類のブレーカーから構成されています。
- アンペアブレーカー:左側の大きなつまみ
- 漏電ブレーカー:中央に位置する
- 安全ブレーカー:右側に複数のつまみがある
それぞれのブレーカーの特徴と、落ちる原因を解説していきます。
アンペアブレーカー
分電盤の中で比較的大きなつまみが、「アンペアブレーカー」です。アンペアブレーカー付近には、電気会社と契約したアンペア数(50Aなど)が記載されています。
アンペア数は、自宅全体で利用できる電気の最大容量を示していて、容量を超過するとアンペアブレーカーが落ちる仕組みになっています。つまり、アンペアブレーカーが落ちるということは、家全体が過電流となっているわけです。よくある原因として、複数の電化製品を一度に使うケースが挙げられます。
一部エリアの電気だけでなく、家全体が停電した場合は、アンペアブレーカーが落ちている可能性が高いでしょう。
漏電ブレーカー
「漏電ブレーカー」は「漏電遮断器」とも呼ばれ、その名の通り漏電による事故を防ぐための安全装置。
漏電ブレーカーが漏電を察知すると、つながっている回路を遮断して電気の流れを止め、安全を確保します。漏電ブレーカーも、落ちると家全体が停電します。
漏電とは、電化製品や家屋の配線から電気が漏れ出す現象。火災や感電など人命に関わるトラブルに発展する恐れがあり、とてもリスクの高い事態なので、漏電ブレーカーはとても重要な役割を果たしているのです。
また、漏電ブレーカーには、落雷の際に発生する過剰な電圧から家の配線を守る機能もあります。雷が鳴っている際に漏電ブレーカーが落ちたら、下がってしまった漏電ブレーカーを上げるだけで復旧できますよ。
安全ブレーカー
分電盤内に複数並んでいる小さなつまみが「安全ブレーカー」です。それぞれのつまみは、家の各エリアや家電に対応しており、「キッチン」「エアコン」など該当する箇所の名称が書いてあります。
安全ブレーカーは、つまみごとの一度に利用できる最大容量のアンペア数が記載されています。そのつまみが示すエリアの最大電気容量を超過すると、該当箇所の安全ブレーカーだけが落ち、そのエリアや家電がピンポイントで停電します。
ブレーカーが上がらない・戻らないときの原因・対処法【種類別に解説】

ブレーカーが上がらない・すぐ落ちてしまう場合は、「どの種類のブレーカーが作動しているか」を確認することが重要です。
主に以下の3種類があり、それぞれ原因と対処法が異なります。
- 家全体の電気が消えている→アンペアブレーカー
- 漏電が疑われる→漏電ブレーカー
- 特定の部屋だけ停電している→安全ブレーカー
ここでは、それぞれのケースごとに原因と対処法を解説します。
家全体の電気が消えた場合はアンペアブレーカーが原因
家全体が停電している場合は、アンペアブレーカーが落ちている可能性が高いです。
主な原因は、電気の使いすぎによる「容量オーバー」です。例えば、エアコンを使用しながら電子レンジやドライヤーを同時に使うと、一度に必要な電力が契約アンペア数を超えてしまい、ブレーカーが作動します。
この場合は、利用中の家電を停止し、ブレーカーを「入」に戻しましょう。
問題なく復旧したら、その後は電化製品ごとの電力を考慮して、最大容量を越えないように注意する必要があります。
とくに同時使用を注意したいのは、以下の家電です。
- 電子レンジ
- 卓上IHクッキングヒーター
- ドライヤー
- 電気ケトル
- エアコン
これらは消費電力が高いため、使用時間をずらすなどの工夫しましょう。
電化製品やコードがショートしている場合は漏電ブレーカーの可能性も
漏電ブレーカーが落ちている場合は、漏電を起こしている可能が高いです。
例えば、家電のスイッチを入れた瞬間に落ちる、特定の家電をコンセントにさすと必ず落ちる場合です。
また、プラグやコードまわりの焦げたようなニオイや黒ずみが確認できれば、ショートしているので、非常に危険です。
直ちに、家電の使用を中止し、コンセントやコードに触らずに、漏電箇所の点検・修理を、早急に専門業者に依頼してください。
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漏電調査の費用相場を徹底解説!適切な依頼先は?【安い業者の選定方法も紹介】
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漏電時の症状などは、以下記事で詳しく解説しています。
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特定の部屋だけ電気が消えている場合は安全ブレーカーが原因
キッチンや浴室など、特定の場所だけ電気が使えない場合は、安全ブレーカーが落ちている可能性が高いです。
主な原因は、炊飯器と電子レンジといった「消費電力の大きい家電」を同時に使うことです。
この場合は、家電の利用を停止し、ブレーカーを「入」に戻すと解消します。
再発を防ぐためには、同じ場所での家電の同時使用を避けることがポイントです。
安全ブレーカーが頻繁に落ちる原因はショートの可能性も
複数の家電を同時に使用していなくても、安全ブレーカーが落ちる場合は、ショートの可能性も考えられます。
ショートは、コンセントやプラグの間のホコリやコードの皮膜劣化や破損が原因で起こります。この状態を放置すると、発火や事故のリスクが高まり、非常に危険です。
その場合も、ショートしていると思われる家電の使用を中止し、すぐに電気工事業者へ連絡しましょう。
漏電ブレーカーが落ちたら漏電箇所を確認しよう

漏電ブレーカーが落ちた時には、以下手順で漏電箇所が割り出せます。
- 分電盤内の安全ブレーカーをすべて下げる
- 漏電ブレーカーを上げる
- 一度下げた安全ブレーカーを端から順に一つずつ上げていく
- 安全ブレーカーを上げたときに再び漏電ブレーカーが落ちる箇所を確認する
- その箇所の安全ブレーカーを落としたまま、他箇所の電気を復旧させる
漏電ブレーカーが落ちたタイミングで、その安全ブレーカーの管轄エリアで漏電していると判断できます。
漏電は感電や火災のリスクと隣り合わせの危険な事態!
漏電箇所が特定できたら、下手に該当エリアの家電や設備をいじらずに、早急に電気工事業者へ相談してください。
漏電時のチェック方法は、以下記事も参考にしてください。
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漏電原因がわからない場合のチェック方法【キケン!業者依頼すべき判断基準も解説】
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対処してもブレーカーが上がらないケース

各種ブレーカーの戻し方を解説してきましたが、対処してもブレーカーが上がらないケースも存在します。
- 停電している
- 家電やコンセントが故障している
- ブレーカー自体が故障している
上記3つの事態について、それぞれ解説していきます。
停電している
急に家の電気が使えなくなると、ブレーカーが落ちたと考える方も多いでしょう。ただし、地域全体が停電しているケースもあります。家全体の電気が使えないにもかかわらず、分電盤のブレーカーが一つも落ちていないときは停電の可能性が高いと言えます。
外に出て、隣家やお店の明かり・街灯などが停電しているようであれば、停電が復旧するまで待つよりほかはありません。ニュースをチェックしたり、管轄の電力会社などに確認したりしつつ、電気の供給を待ちましょう。
家電やコンセントが故障している
危険なケースのひとつとして、電化製品やコンセントの故障による漏電が考えられます。漏電ブレーカーがついていない古いタイプのブレーカーは特に、漏電に気付けず対処が遅れる恐れもあるのです。
家電製品のコードを抜き差しする際に、コンセントやプラグ付近から火花がでるなどの事態は危険信号。最悪の場合には火災につながりかねないので、早急に業者に連絡してください。
ブレーカー自体が故障している
どうしてもブレーカーが上がらない場合、ブレーカー自体が故障している恐れも考えられます。
以下のようなケースが発生していないかチェックしてください。
- ブレーカー自体に焦げたような臭いや異音・変形・ひび割れなどがある
- 表面が熱くなっている
- 漏電ブレーカーの赤いテストボタンを押してもつまみが落ちない
また、上がらないブレーカーをテープなどで無理に固定するのは絶対にNGです。
分電盤内でオーバーヒートが起こる場合もあるので、絶対にやめましょう!
ブレーカーの寿命は10年~15年と言われており、長期間の利用によって少しずつ経年劣化していきます。年数が経っているブレーカーはもちろん、少しでも不具合がみられたりする場合には、早めに専門業者に点検・交換を依頼するようにしてください。
ブレーカーが戻らない時の連絡先【放置せずお早めに】

ブレーカーが戻らない時には、放置せずにしかるべき場所に連絡しましょう。賃貸、持ち家それぞれのケースごとに、連絡先を解説します。
- 賃貸の場合は管理会社へ
- 持ち家の場合は電気工事専門業者へ
順に見ていきましょう。
賃貸の場合は管理会社へ
賃貸物件のブレーカーが不調な場合は、最初に管理会社、もしくはオーナーに連絡しましょう。経年劣化などが理由の場合には、基本的には業者費用の負担も含めて、貸主側が諸手続きをしてくれるはずです。
自己判断で修理を依頼すると、本来負担しなくて良い費用が自己負担になるケースもありえます。特に、修理費用が相場よりも高額になった場合などは、トラブルに発展しかねないので、まず管理会社に連絡するべきです。
持ち家の場合は電気工事専門業者へ
持ち家の場合は、直接電気工事専門業者へ連絡してください。
ブレーカーの故障や漏電の修理は、電気工事士の資格が必須の専門作業。ブレーカー交換や修理の実績が多い業者を、複数店舗あたりましょう。必要な工事内容を精査できるだけでなく、費用の適正価格が比較できるので、焦らず相見積もりをもらって業者を選定するのが得策です。
お住まいのエリアから
ピッタリの業者が見つかる
戻らないブレーカーの修理・交換費用相場

最後に、ブレーカーを修理・交換する場合の費用相場をご紹介します。多く見られるメニューと費用相場を、以下の表にまとめました。
| ブレーカー・分電盤の 工事メニュー |
費用相場 |
|---|---|
| ブレーカーや分電盤の調査費用 | 4,000~7,000円 |
| ブレーカーの交換工事費用 | 8,000円から |
| 安全ブレーカーの本体価格 | 2,000円から |
| 漏電ブレーカーの本体価格 | 3,000~10,000円 |
| 分電盤の本体価格 | 15,000~40,000円 |
例えば、漏電ブレーカーが故障している場合、本体価格に調査費用と工事費用を加えて、15,000~25,000円ほどの費用がかかるわけですね。
その他、交換する環境によって追加料金が発生する場合があるので、複数業者から相見積もりを取るのをおすすめします。
ブレーカーの修理・交換の費用相場は、以下記事で詳しく解説しています。
\まずは費用をチェック!そのあとに見積もり依頼を!/
さらに詳しく知りたい方はこちら
分電盤(ブレーカー)の交換費用はどのくらい?料金相場や取り替え事例を徹底解説!
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ブレーカーが上がらないときは原因特定と早めの業者への相談が重要!
ブレーカーが上がらない・戻らない場合は、原因を正しく切り分けて対応することが重要です。
電気の使いすぎや家電の不具合であれば自分で解決できるケースもありますが、漏電やブレーカーの故障が疑われる場合は無理をせず、早めに専門業者へ依頼しましょう。放置すると感電や火災などのリスクにつながる恐れもあります。
セーフリーでは、全国の電気工事業者から、ブレーカーの修理・交換に長けた業者を絞り込み検索できます。すぐに駆けつけてくれる近隣の業者も見つけやすいので、ぜひ活用してみてください!
お住まいのエリアから
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- ブレーカーが落ちたまま上がらない!
- ブレーカーが戻らなくて電気がつかない・・・
- もしかして漏電している?

ブレーカーの不調は危険信号!
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落ちたブレーカーが上がらない時によくある質問
-
Q. ブレーカーが上がらないのは故障でしょうか?
A.いちがいに故障とは言い切れず、停電などの可能性もあります。
とは言え、高い確率でブレーカー、もしくは電化製品の故障が考えられるので、早めに専門業者に点検してもらいましょう。
-
Q. 賃貸物件のブレーカーが上がらない時はどこに連絡すべきですか?
A.賃貸物件のブレーカーに問題があるなら、まずは管理会社に連絡してください。経年劣化によるブレーカーの故障であれば、貸主側が費用を負担してくれるケースがほとんどです。
-
Q. ブレーカーが戻らない時はどこに連絡すればいいですか?
A.ブレーカーが戻らない場合は、早めに電気工事業者へ連絡するのがベスト。不調の原因をすぐに判断し、適切に処理してくれるでしょう。


























