2024.09.27 2026.04.16
コンクリート瓦(セメント瓦・モニエル瓦)は、定期的な塗装メンテナンスが必要な屋根材です。
陶器瓦などの粘土瓦とは異なり、防水性を塗膜に依存しているため、塗装が劣化すると雨水を吸収しやすくひび割れや雨漏りの原因になります。
本記事では、コンクリート瓦の塗装が必要な理由をはじめ、適切なタイミングや費用相場、施工時の注意点まで具体的に解説します。屋根塗装を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
コンクリート瓦(セメント瓦・モニエル瓦)は塗装が必要
瓦屋根にはいくつか種類がありますが、その中でもコンクリート瓦(セメント瓦・モニエル瓦)は塗装が必要な屋根材です。
まずは、塗装が必要な2種類の瓦について見ていきましょう。
- セメント瓦
- モニエル瓦
順番に解説します。
セメント瓦

セメント瓦は、セメントを主成分とした屋根材で、表面の塗膜によって防水性を保っています。そのため、塗装が劣化すると防水性が低下し、雨水を吸収しやすくなるのが特徴です。
水分を含んだ状態が続くと、ひび割れやコケの発生、最終的には雨漏りにつながるリスクもあります。
セメント瓦の主な特徴は以下の通りです。
- 豊富なデザイン・色が揃う
- コストパフォーマンスが高い
- 耐火性が高い
- 工事が比較的容易である
- 定期的なメンテナンスが必要
- 衝撃に弱い傾向がある
- ひび割れしやすい
モニエル瓦

モニエル瓦は、セメントと砂を原料としたコンクリート瓦の一種で、表面に「スラリー層」と呼ばれる着色層を持つのが特徴です。
このスラリー層は防水性を担う重要な部分ですが、劣化すると剥がれやすく、そのまま塗装しても塗料が密着せず、早期に剥がれる原因になります。
モニエル瓦には以下のような特徴があります。
- デザイン性が高い
- 断熱・防水性が高い
- 災害に強い
- 他の瓦よりも重量がある
- 塗装には知識や技術が必要
- メンテナンスを怠るとカビやコケが生えやすい
粘土瓦(陶器瓦など)は塗装不要|コンクリート瓦との違い

以下のような粘土瓦は、基本的に屋根塗装が不要な屋根材です。
- 陶器瓦
- いぶし瓦
- 素焼瓦
コンクリート瓦とは異なり、素材そのものに防水性があるため、塗装による保護を必要としません。具体的に解説します。
陶器瓦
陶器瓦は、粘土を成形した後に釉薬を塗って焼き上げた瓦です。表面がガラス質で覆われているため水をほとんど吸収せず、塗装による防水は不要です。
いぶし瓦
いぶし瓦は、釉薬を使わずに焼き上げた後、炭素膜を形成して仕上げた瓦です。独特の色合いが特徴で、表面が劣化しても防水性には影響しません。
素焼瓦
素焼瓦は、釉薬を使わずそのまま焼き上げた瓦で、ナチュラルな風合いが特徴です。海外住宅や洋風建築に多く使われますが、こちらも塗装メンテナンスは不要です。
コンクリート瓦の塗装タイミング|劣化サインと目安年数

コンクリート瓦(セメント瓦・モニエル瓦)は、塗装によって防水性を維持しているため、適切なタイミングでの再塗装が欠かせません。
ここでは、塗装の目安時期と劣化のサインを解説します。
塗装の目安は10〜15年
コンクリート瓦の塗装は、一般的に10〜15年程度が目安とされています。
この時期になると、紫外線や雨風の影響で塗膜が劣化し、防水性が低下し始めます。また、下地にある防水シートも同時期に劣化が進むため、まとめてメンテナンスするケースが多いです。
劣化サイン1.塗装の剥がれ・色あせがある
塗装の剥がれや色あせが目立ってきた場合も、再塗装のサインです。
塗膜が剥がれるとコンクリート部分が露出し、水を吸収しやすくなります。この状態を放置すると劣化が急速に進み、補修費用が高額になる可能性があります。
劣化サイン2.コケ・カビが発生している
屋根にコケやカビが発生している場合も、塗装の劣化が進んでいるサインです。
コンクリート瓦は塗膜が弱くなると水分を含みやすくなり、湿気が溜まることでコケやカビが発生します。防水性が低下している状態のため、早めの塗装が必要です。
劣化サイン3.ひび割れや欠けが見られる
瓦にひび割れや欠けが見られる場合は、塗装だけでなく補修も必要になるケースがあります。
特に水分を含んだ状態で劣化が進むと、ひび割れが拡大しやすくなります。この段階まで進行すると、塗装だけでなく部分交換や葺き替えも検討しなければいけません。
コンクリート瓦(セメント瓦・モニエル瓦)の塗装費用相場

コンクリート瓦の塗装費用は、一般的に40万〜70万円程度が目安です。
ただし、この金額は一律ではなく屋根の面積や劣化状況、塗料の種類、施工内容によって大きく変動します。
| 内訳 | 費用相場 |
|---|---|
| 足場代 | 10~15万円程度 |
| 高圧洗浄費用 | 5~8万円程度 |
| 下地処理費用 | 4~6万円程度 |
| 塗料費用 | 15~20万円程度 |
| 施工費用 | 10~20万円程度 |
上記表を見て分かるように、足場代と塗装・施工費用が大部分を占めています。
正式に依頼する前に各業者の見積もりを比較しましょう。
コンクリート瓦塗装の注意点【施工ミスを防ぐポイント】

コンクリート瓦(セメント瓦・モニエル瓦)の塗装は、一般的な屋根塗装と比べ注意点が多く、施工方法を誤ると早期に劣化するリスクがあります。
特にモニエル瓦は特殊な構造をしているため、知識や経験が不足した業者に依頼すると、数年で塗膜が剥がれるケースもあります。
ここでは、施工トラブルを防ぐために押さえておきたいポイントを解説します。
瓦の種類を的確に把握できる業者を選ぶ
セメント瓦とモニエル瓦は同じ原材料から作られていることもあり、非常に似ています。そのため業者の中には、瓦の種類を見分けるのが難しく、間違った塗装方法で施工してしまう場合も。
適していない方法で塗装された瓦屋根は、比較的早く寿命が来たり、塗膜が剥がれて再塗装が必要になるなどのトラブルに見舞われます。
業者を選ぶ際は、瓦屋根の塗装実績が豊富で、セメント瓦とモニエル瓦の見分けができる業者を選ぶようにしてください。
モニエル瓦は下地処理が重要
モニエル瓦は表面に「スラリー層」があるため、通常の塗装では塗料が密着しにくい特徴があります。
このスラリー層を適切に除去・処理しないまま塗装すると、施工後すぐに塗膜が剥がれる原因になります。そのため、以下の工程が必要です。
- 高圧洗浄によるスラリー層の除去
- 専用プライマーによる下地強化
- 密着確認後の塗装
これらを適切に進められる業者に依頼することです。
状態によっては塗装できない場合もある
コンクリート瓦は、劣化の進行状況によっては塗装では対応できないケースもあります。
例えば、ひび割れや欠損が広範囲に及んでいる場合や、下地が傷んでいる場合は、塗装よりも葺き替えやカバー工法が適していることがあります。
築20年以上の住宅ではこのようなケースも増えるため、必ず現地調査で状態を確認してもらいましょう。
コンクリート瓦の塗装方法【基本の流れと注意点】

コンクリート瓦の塗装は一般的な屋根塗装と似た工程ですが、特にモニエル瓦は下地処理が重要になるため、専門的な知識と技術が求められます。
セメント瓦の塗装方法
セメント瓦の塗装手順は以下の通りです。
- 高圧洗浄で汚れを取る(汚れが酷い場合は何回か繰り返す)
- 乾燥のための時間を取ってしっかり乾かす
- 下地の状態に合わせて下塗りする
- 中塗りと上塗りをする
セメント瓦の塗装は、基本的にはスレート屋根塗装や外装塗装と同じ工程ですが、特に屋根材のダメージが進んでいる場合は、十分に乾燥の時間を取って水分が残らない状態にしてください。
また下地の状態によって下塗り材も変えますが、なかなか下地のざらつきが滑らかにならないなら、さらに下塗りを重ね密着率を上げましょう。
モニエル瓦の塗装方法
モニエル瓦の塗装手順は以下の通りです。
- 高圧洗浄でスラリー層の除去をする
- スラリー強化プライマーで下塗りして乾燥させる
- スラリー層の強化テスト(粘着テスト)
- 強化テストをパスしたら中塗りをする
- 上塗りして仕上げる
モニエル瓦の塗装で一番難しいのは、スラリー層の扱い方です。
スラリー層には強度が無いので、劣化によって剥がれ落ち、塗料の付着を邪魔してしまう傾向です。
塗装する前に以前のスラリー層を綺麗に取り除くか、スラリー層を強化して剥がれ落ちないようにする必要があります。
高圧洗浄で除去したり、スラリー強力プライマーを使用して、スラリー層の強化をしっかり行ってください。
瓦屋根の塗装業者選びなら「セーフリー」で!
セメント/モニエル瓦に屋根塗装が必要な理由についてご紹介しました。
瓦屋根と言っても、種類によって塗装が不要の場合もあり、塗装する時には種類をきちんと見分けることが重要です。
とはいえ塗装の知識がない素人には、なかなか瓦の種類の見分けや適切な塗装方法のチョイスは難しいものです。そんな時には、信頼できる業者を探せる「セーフリー」をご活用ください!
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