2024.10.07 2024.10.07
この記事では、プランターで作るドライガーデンについて徹底解説します。
乾燥地帯の植物を多く使用して作るドライガーデンは、地植えでなくてもプランターで手軽に作れます。プランターで作るドライガーデンは、管理がラクで省スペースでお洒落が楽しめるなど、メリットもあります。
そんなドライガーデンの基本から、具体的な実践事例もご紹介。ガーデニングに取り入れたいおすすめの植物や石にも触れますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
プランタードライガーデンの特徴と魅力【人気の理由とは?】
プランタードライガーデンは、初心者でも手軽に始められるガーデニングスタイルとして近年注目されています。通常のドライガーデンと比較して庭全体を改装する必要がなく、少量の資材と植物で楽しめるため、庭作りに初挑戦する方にも親しみやすいのが特徴。
植物の選び方や配置も自由度が高く、季節ごとにアレンジを加えられるため、飽きることなく長く楽しめるでしょう。南国風や自然派のデザインに憧れる方に特に支持されており、自宅の一角に手軽に取り入れられます。
お手軽に南国気分を味わえる
プランタードライガーデンは、選ぶ植物によって自宅にいながら南国リゾートのような雰囲気を演出できます。例えば、サボテンやアロエなど乾燥に強い植物をメインに配置すれば、リゾート感漂う空間を簡単に作り出せるでしょう。
プランターを使うため場所を選ばず、ベランダや小さな庭でも十分に楽しめるのが魅力です。土や砂利の配合を気にせずすぐに設置できる手軽さもあり、忙しい人でもガーデニングで南国気分を味わいたい方にはぴったりでしょう。
手間と費用がかからない
通常のドライガーデンに比べ、プランタードライガーデンは経済的で費用を抑えながらもおしゃれな庭作りを実現できます。庭全体を改装する必要がないため、土や砂利の大量購入も不要で手軽に始められます。
さらに、プランターに植えることで水やりや管理も簡単になり、長時間手入れをする必要がありません。DIY初心者でも挑戦しやすく、ガーデニングの楽しさを手軽に味わえるのが一番の魅力と言えます。
プランタードライガーデンの作り方【6STEP】
プランタードライガーデンは、限られたスペースでも手軽に楽しめる庭作りの方法として人気です。初心者でも簡単に作れるステップを紹介しますので、自分好みのお庭づくりにぜひ挑戦してみてください。
- プランターに鉢底石を敷く
- ドライガーデン用の土を入れる
- 飾る植物を配置する
- 9分目まで土を入れる
- 岩と砂利を順番に配置する
- バランスを見ながら仕上げる
用意するものから順番に解説していきます。
用意するもの
プランタードライガーデンに必要なアイテムは、ホームセンターやオンラインショップで手軽に入手できます。初心者でも扱いやすい材料を選び、作業をスムーズに進めましょう。
材料 | 用途 |
---|---|
プランター | 例:10号鉢(直径30㎝)水はけ穴付き、軽量なものが便利 |
鉢底石 | 水はけを確保するために必須 |
ドライガーデン用の土 | 乾燥に強い植物に適した土。培養土に軽石を混ぜてもOK |
大きめの岩 | 割栗石など、デザインのアクセントに使える岩を2個 |
サビ砂利 | 表面の飾り用で、見た目を引き締める |
植物 | アガベやサボテンなど、乾燥に強い植物を4種ほど選択 |
飾り | ミニフラミンゴやプレートなど、好みに応じて追加 |
これらの材料を揃えれば、あとは組み合わせ次第でオリジナルのプランタードライガーデンが作れます。
1.プランターに鉢底石を敷く
まず、プランターの底に鉢底石を敷きます。植物の根腐れを防ぐための水はけを確保するためです。
排水性は、特に乾燥に強い植物を使うプランタードライガーデンでは重要です。
適切なサイズのプランターを選ぶのもポイントで、軽いものだと移動が楽になります。
2.ドライガーデン用の土を入れる
次に、プランターの半分ほどまで土を入れます。ドライガーデンに適した専用の土を使うとより効果的に育成できますが、培養土に軽石を混ぜても十分です。
植物が成長しやすい環境を整えるため、このステップが重要です。
3.飾る植物を配置する
中心となる植物から配置を始めましょう。
高さのあるものは奥に、低めのものを前面に配置すると、バランスよく見えます。
植物は、実際にホームセンターで確認しながら選ぶとサイズや状態が分かりやすいです。サボテンやアガベなどの乾燥に強い植物を選ぶことで、プランタードライガーデンにぴったりの雰囲気を作れるでしょう。
4.9分目まで土を入れる
配置した植物の周りに、さらに土を追加します。土はしっかりと詰め、プランターの縁から約9分目まで入れます。
水やりの際、土が少し沈むのを考慮して、この段階では少し余裕を持たせるのがコツです。
5.岩と砂利を順番に配置する
次に、大きめの岩をまず配置し、その後に砂利を表面に敷き詰めます。岩はデザインのアクセントとして使うので、自分のセンスでバランスを考えて配置してください。
砂利は、プランタードライガーデンの見た目を引き締めるための重要な要素となります。
6.バランスを見ながら仕上げる
最後に全体のバランスを確認し、必要に応じて飾りや追加の植物を取り入れて仕上げます。初めて作るときは最初のイメージと異なるかもしれませんが、少しの調整で大きく雰囲気が変わるので、楽しみながらデザインを調整していくと良いでしょう。
プランタードライガーデンがお洒落に見える!おすすめの植物7種
プランタードライガーデンをより魅力的にするには、選ぶ植物が大切です。デザインのアクセントを加えるだけでなく、耐久性や育てやすさを考慮した植物を選ぶことで、長期間にわたり楽しめます。
ここでは、プランタードライガーデンにぴったりのおすすめ植物7種を紹介します。
- ウチワサボテン
- アカベ
- ナツメヤシ
- ソテツ
- ユッカ
- コルジリネ
- ロストラータ
プランタードライガーデンを作る前の参考にしてください。
ウチワサボテン
ウチワサボテンは、平たい形状が特徴的でどこに置いても存在感を放つ植物です。乾燥した環境に強く少ない水で元気に育つため、メンテナンスが少なくて済む点も魅力。
明るい場所で育てると美しさを保ち、初心者にも扱いやすい植物です。
アカベ
アガベはシャープなフォルムが印象的な多肉植物で、ドライガーデンのデザインにぴったりです。耐久性が高く、日光がたっぷり当たる場所で力強く成長します。
種類が豊富で、大きさや形がさまざまなアガベを選ぶことで、庭に個性を加えられるでしょう。
ナツメヤシ
エキゾチックな雰囲気を演出するナツメヤシは、ドライガーデンにリゾート風の魅力をもたらします。成長は遅めですが、その美しい姿は他の植物とバランスよく調和し、存在感を放ちます。
耐久性が高く、特に暖かい気候でよく育つため屋外でも楽しめる植物です。
ソテツ
ソテツは南国風のデザインにおすすめの植物で、大きく広がった葉が印象的。湿気や寒さには弱い一方で、日光と乾燥した環境を好むため、ドライガーデンに適しています。
育てる場所に注意しながら、美しい形状を活かした配置が可能です。
ユッカ
ユッカは、スッと伸びる葉が特徴でインテリアとしても人気のある植物です。乾燥に非常に強く手入れが簡単なため、ガーデニング初心者にもおすすめです。
また、シンプルで洗練された印象を与えるユッカは、モダンなデザインにもよく合うでしょう。
コルジリネ
鮮やかな葉色が特徴のコルジリネは、ドライガーデンに色彩のアクセントを加えてくれます。日当たりの良い場所で美しさが際立ち、プランタードライガーデンにも適しています。
特に温暖な気候でよく育ち、成長も比較的早いので手軽に取り入れられる植物です。
ロストラータ
ロストラータは、青みがかった細長い葉が特徴で砂漠風のドライガーデンによくマッチします。耐寒性もあるため、寒さに強い品種を選べば屋外で育てることも可能。
その独特な姿が庭全体のデザインを引き締め、シンプルながらも洗練された印象を与える植物です。
プランタードライガーデンにおすすめの石について
プランタードライガーデンを美しく彩るには、植物だけでなく石材の選び方も重要です。適切な石を使うことで庭全体の印象を格上げし、さらにデザイン性を高められるのです。
石の色や質感によって与える雰囲気は大きく変わるので、自分の理想のガーデンスタイルに合ったものを選びましょう。
- 茶系
- 黒系
- 白系
- ピンク系
- 黄色系
ここでは、ドライガーデンにぴったりな石の色について解説します。
茶系
茶系の石は自然な温かみを持ち、落ち着いた雰囲気を演出してくれます。特に、砂漠風のデザインやアメリカ南西部の乾燥した大地を思わせるような庭を作りたい場合におすすめ。
茶色の石は植物との調和が取りやすく、どの植物とも相性が良いのが魅力です。
土や植物の自然な色合いに馴染みつつも、ナチュラルなアクセントを加えたいときに使うと効果的です。
黒系
黒系の石は、庭に洗練されたモダンな印象を与えるため、特にスタイリッシュなデザインを目指している方におすすめです。黒い石は植物の鮮やかな緑を引き立てる効果があり、メリハリのある庭に仕上げられます。
また、黒系の石はシックな雰囲気を持っているため、モダンな洋風ガーデンや和風の庭にも幅広く活用できるのが特徴。雨が降ると石の表面が艶やかになるため、晴れの日とは異なる風情を楽しめるでしょう。
白系
白系の石は、明るく洗練された印象を庭に与えます。白い石は太陽の光を反射し庭全体を明るくしながら、植物の美しさを際立たせる効果が期待できます。
特に、洋風の庭や地中海風のデザインにおすすめで、上品さを演出させられるでしょう。白い石を使う場合、土の色が目立たないようにしっかりと敷き詰めることで、庭全体が清潔感のある仕上がりになります。
植物の背景としても使いやすく、バランスを保ちながら庭を明るく見せてくれます。
ピンク系
ピンク系の石は、可愛らしく柔らかい雰囲気を演出するのにおすすめです。派手すぎず温かみのある色合いが特徴で、優しい印象の庭を作りたいときにぴったりでしょう。
ピンク系の石は、木材やレンガと組み合わせると自然な温もりを持つ庭に仕上げられます。可愛らしさとナチュラルな要素を兼ね備えたデザインを目指す方にぴったりのカラーです。
黄色系
黄色系の石は、ナチュラルでありながらも明るい印象を庭に与えます。ヨーロッパ風のデザインや、柔らかな雰囲気を演出したい場合に活躍してくれるでしょう。
洋風の家や庭との相性が良く、広い空間でも存在感を放ちます。大きめの黄色系の石を使うとアクセントになり、植物の自然な美しさを引き立てるのにおすすめ。
また、初心者でも扱いやすい色味で、さまざまなデザインに応用できる柔軟性も魅力です。
プランタードライガーデンの管理上のメリットとは【スペースを活かせる4つの利点】
プランタードライガーデンは、限られたスペースでも手軽に楽しめる庭作りのスタイルです。地植えと比べ、プランターならではの管理のしやすさや、ライフスタイルに合わせた使い方ができるのが大きなメリットです。
庭がなくても設置できる
プランタードライガーデンは、地面に直接植えるスペースがない場合でも楽しめるのが最大のメリット。例えば、玄関先やベランダ、マンションのバルコニーなど日当たりの良い場所さえあれば、簡単に設置可能です。
庭を持たない都市部の住居でも、ちょっとしたスペースを活用しておしゃれなガーデンを作り出せるのが魅力。美容院やカフェの前に置かれているプランタードライガーデンが一例です。
プランターは植物の成長がゆるやか
プランターに植えることで、植物の成長が地植えに比べて緩やかになるため、手入れが少なくて済むのもメリット。地植えの場合、植物が予想以上に大きく育ちすぎることがありますが、プランターなら成長をコントロールしやすくなります。
肥料や水量を調整することで、植物のサイズを自分好みに維持でき、手狭なスペースでもバランスよく楽しめます。
地植えに比べ冬越しが楽
日本の気候では、冬越しが植物の管理における一つの大きな課題です。しかし、プランターを使えば冬の寒さに弱い植物も比較的簡単に冬越し対策が可能です。
特に寒さが厳しい地域では、プランターを室内に移動させたり、日当たりの良い場所に配置したりすることで、植物のダメージを軽減できます。地植えだと寒波で植物が傷む可能性が高まりますが、プランターならより柔軟に対処できるでしょう。
いつでも移動できる
プランターを使ったガーデニングは、場所を自由に移動できる点もメリット。夏の直射日光が強すぎる場合や冬の寒さが厳しいときなど、季節や天候に応じて植物の場所を調整できるのは大きなメリットです。
屋内に一時的に移動させたり、半日陰に置くなど植物の健康を保つための工夫がしやすく、柔軟に対応できる点がプランターならではの魅力と言えます。
プランタードライガーデンは手軽にお洒落が楽しめておすすめ【素敵な庭づくりを!】
今回はプランタードライガーデンの魅力や作り方について解説しました。おすすめの植物や石、プランタードライガーデンならではのメリットもお分かりいただけたかと思います。
地植えでドライガーデンが楽しめなくても、プランターを活用すれば手軽に南国気分が味わえるのが大きな魅力。また、プランターの方が管理がラクで移動も簡単ですので、作るか迷っている方は本記事を参考にチャレンジしてみましょう。
若干チープさの出てしまうプランターより、やはり地植えで楽しみたい!という方もいらっしゃるでしょう。セーフリーでは、庭木剪定・造園の専門業者を多数掲載しています。草刈りや剪定、消毒作業など、ピンポイントで依頼するのも可能ですので、庭木の管理でお困りの方や、プロの手も借りつつ素敵なお庭に仕上げたい方はぜひご利用ください。
気になる業者を複数ピックアップして、まずは見積もりに進んでみましょう!
プランターで作るドライガーデンの魅力!自分で作る方法やおすすめの植物も紹介のよくある質問
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Q. ドライガーデンとロックガーデンの違いは?
A.ドライガーデンは、サボテンや多肉植物など乾燥した環境を好む植物を植えた庭です。ロックガーデンは、岩や石と植物を組み合わせた庭です。
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Q. プランタードライガーデンの水やり頻度は?
A.プランタードライガーデンの水やりの頻度は、季節や植物の種類、品種、雨の状況などによって異なります。基本的には、表面が乾いたら水を与えるようにしましょう。
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Q. プランタードライガーデンに向いている日当たりは?
A.南向きの庭は一日中日差しが注ぐため、最も適した環境と言えるでしょう。西日でも太陽光が強く当たることに変わりはないため、方角はあまり気にせずとも構いません。