エアコンクリーニングは自分でできる?自力での掃除方法を徹底解説【完全版】
2023.09.03 2023.09.03
主な冷暖房器具としてエアコンを使用している人は、定期的な掃除をしていますか?エアコンの使用状況や環境によってはエアコン内部に汚れやカビが溜まり、効率が低下します。
その結果、下記のようなデメリットが生じてしまうのです。
- 家族や自分の健康に悪影響が出る
- 効率が落ち、電気代が高騰する
- エアコンの寿命が縮む
エアコンを効率よく清潔に使用するためには、定期的なお手入れが必要です。ここでは、自分でエアコンクリーニングをする方法について解説します。
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目次
自分でエアコンクリーニングに取り組む効果
自分でエアコンクリーニングをすることにより、得られるメリットは多々あります。
- エアコンの効きが良くなる
- 省エネにつながる
- カビや雑菌の繁殖を抑えられる
- 健康被害を軽減
- エアコンからの臭いを軽減
- 自分でやれば業者に依頼するよりコスパがよい
主なメリットについて、それぞれ見ていきましょう。
エアコンの効きが良くなる
冷暖房で使用するときの効きが良くなります。エアコンフィルターにホコリや汚れが詰まってしまうと、エアコンが室内の空気を吸い込む力、エアコン内で温度調節した空気を拭き出す力が弱まります。
その影響でこれまでと同じ温度設定にしているにもかかわらず、エアコンの効きが悪いと感じてしまうのです。
エアコン内部にある温度調節を行う機能である熱交換器にまでホコリが溜まってしまうと、空気の温度を調節する機能自体が低下してしまいます。
省エネにつながる
フィルターや熱交換器に汚れが溜まっていないと、エアコン本来の機能を活かせるので省エネにつながります。
フィルターや熱交換器に溜まった汚れによる影響で、熱交換器や空気を吸って出す機能が弱まると、設定した温度にするために余分に電力を消費します。
暑い時期や寒い時期はエアコンの使用頻度も高く、使用時間も長くなるので、電気代が高くなりがちです。
定期的なクリーニングでエアコンをきれいに保っておくと、必要以上の電力消費を抑えられるでしょう。
カビや雑菌の繁殖を抑えられる
エアコンの掃除でエアコン内部のカビや雑菌が抑えられて、室内の空気をきれいに保てます。
冷暖房運転をすると、エアコン内部で結露が発生します。この結露がエアフィルターなどに付着しているホコリや汚れと結合すると、カビが発生してしまうのです。
エアコン内部は、カビが発生しやすい「湿度」「適度な温度」「栄養分」の条件が揃っています。だからこそ、定期的にクリーニングをしておく必要があるのです。
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健康被害を軽減
クリーニングで室内の空気をきれいに保てるので、自分や家族の健康を守れます。エアコンを使うと、自分や家族が咳をしたり、具合が悪くなったりするのはエアコンから放出される空気が原因かもしれません。
エアコン内部にホコリやカビが溜まっていると、温度調節された空気と共にカビやホコリが室外に吹き出されます。
その結果、アレルギー症状の発症、呼吸器系の不調といった健康被害を及ぼすことがあるのです。特に、抵抗力が弱い乳幼児、高齢の方はカビやホコリによる影響を強く受ける可能性が高いでしょう。
エアコンからの臭いを軽減
エアコンから漂うカビ臭さを軽減できます。エアコンを使っているとカビのような臭いが漂ってきたと感じたことはありませんか。
先ほど説明した通り、エアコン内部やカビが繁殖しやすい環境が整っています。内部に発生したカビがエアコンの吹き出し口から出てくるためカビ臭さを感じるのです。
エアフィルターの掃除をしてもカビ臭さが消えないときは、熱交換器にカビが発生している可能性が考えられます。
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自分でやれば業者に依頼するよりコスパがよい
エアコンのクリーニングをプロに依頼するよりもコストを抑えられます。プロのクリーニングに依頼した場合、それなりの費用がかかります。
エアコン内部のクリーニングはエアコンの分解が必要なので、プロに依頼するのが適していますが、依頼頻度が高まるとそれだけコストがアップします。
フィルターやその他の箇所を定期的に自分でクリーニングしておくと、エアコン内部に汚れが溜まりにくくなり、業者に依頼する頻度を減らせるのです。
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エアコンクリーニングは自分でできる?掃除できる箇所とおすすめ頻度
そもそも、エアコンクリーニングは自分でできるのかと疑問に思ったことはありませんか?エアコン全てのパーツを自分で掃除できるわけではありませんが、自分で掃除できるパーツを掃除しておくことで、エアコンを清潔に効率よく使えるのです。
ここでは、自分でエアコン掃除ができる箇所と、理想的な掃除の頻度について紹介します。
自分で掃除できる箇所と掃除の頻度
自分で掃除できる箇所は、エアフィルターや本体です。エアフィルターや本体の理想的な掃除頻度は、2週間から1ヵ月に一度です。
近頃は、エアフィルターやエアコン内部の掃除機能が付いているエアコンが多数販売されています。
エアコンにフィルターの掃除機能が付いている場合は、基本的にエアフィルターの掃除は必要ありません。しかし、フィルターのホコリや汚れを掻きとって溜めておくダストボックスは、定期的な掃除が必要です。
ダストボックスのお手入れ頻度は、使用状況や環境によって異なりますが、ダストボックスのお手入れサインが点灯したときが、掃除の目安です。
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自分で掃除できない箇所
自分で掃除できないエアコンの箇所は、熱交換器、センサーがあるエアコン内部です。エアコン内部にはセンサーやモーターといったパーツが取り付けられており、その構造も複雑です。
自力で分解して掃除しようとすると、エアコンを故障させる原因となってしまいます。このような自力での掃除が難しい箇所は、プロのクリーニング業者に依頼するのが望ましいです。
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自分でエアコンクリーニングをするときの注意点
自分でエアコンクリーニングをするときには、エアコンにダメージを与えないためにもいくつか注意する点があります。主な注意点について解説します。
エアコンに水をかけない
エアコンクリーニングの際には、水をかけないでください。エアコンは精密機器で、センサーや電装部品に水がかかってしまうと、エアコンを故障させてしまうリスクがあるからです。
から拭きだけで落ちない汚れは固く絞った雑巾で拭き取ることです。また、エアフィルターなど部品を取り外してクリーニングするときは、部品をしっかりと乾かしてから取付けするようにしましょう。
エアコンクリーナーを使わない
エアコン内部を洗浄できる市販のエアクリーナですが、使用しないことをおすすめします。誤ってセンサーや電装部分にスプレーをかけてしまってエアコンを故障させたり、火災の発生原因となることがあるからです。
また、エアコン内部に洗剤が残り汚れとして定着したり、洗浄力不足で汚れが落ちきれなかったりする可能性もあります。
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自分でエアコンを分解しない
エアコンは精密機器なので、その構造を理解しないまま分解して掃除するのは大変危険です。エアコンの分解方法を紹介しているサイトや動画がありますが、全て自己責任で行うことになります。
もし、分解やクリーニングが原因でエアコンを故障させてしまった場合、全て自費で修理、もしくは買い替えることになるでしょう。自分で掃除できない箇所は、無理をせずプロのクリーニングに依頼するのが適切です。
自分で対応できない内部はプロのエアコンクリーニングを依頼
熱交換器や電装部分などがあるエアコン内部は、分解によるクリーニングが必要なので、プロに依頼しましょう。
エアコンクリーニングの依頼頻度
エアコンクリーニングを依頼する頻度ですが、エアコンの使用状況や環境によって異なりますが、1年~3年を目途だと言われています。
自分でクリーニングをしてもエアコンから異臭がする、子供や高齢者がいるご家庭などは1年ごとにクリーニングを依頼するなど、使用状況やエアコンの状態によって判断しましょう。
エアコンクリーニングの費用の目安
エアコンクリーニングをプロに依頼する場合は、エアコンの製造メーカー、もしくはクリーニング業者に依頼するのが一般的です。メーカーに依頼するよりも、クリーニング業者に依頼した方がコストを抑えられるケースが多いようです。参考までに業者に依頼した場合の平均的な費用を紹介します。
料金 | |
---|---|
壁かけタイプ1台 | 8,000円~10,000円 |
壁掛けタイプ2台 | 14,00円~20,000円 |
お掃除機能付きエアコン | 13,000円~19,000円 |
お掃除機能付きのエアコンは壁掛けタイプよりも費用が高くなります。
エアコンクリーニング業者を選ぶポイント
エアコンクリーニング業者について調べてみると、想像以上にたくさんの業者があることが分かります。業者選びで失敗しないためにも、良質な業者を選ぶポイントを押さえておきましょう。
作業内容
エアコンクリーニングの作業内容を確認しておきましょう。エアコンのどの部分を掃除してくれるのか、どのような掃除方法なのかといった詳細について調べます。
業者によってはエアコンを分解して内部をしっかりクリーニングしてくれないところもあるからです。
クリーニングの作業内容については、自社のウェブサイトやSNSなどで紹介されていることが多いので、チェックしてみましょう。
口コミ
業者を利用した人の意見を参考にしてみましょう。業者の対応、サービス、クリーニングによる効果などが口コミに書かれてあるので、自分がその業者を利用したときの様子をイメージしやすくなるからです。
ただし、信頼性の低い口コミが含まれていることもあります。口コミの情報だけに頼らず、他のポイントも含めて総合的に依頼する業者を決めることをおすすめします。
事前の見積り
事前に価格を把握しておくと安心して作業を依頼できます。いざ、クリーニングを開始してから費用の増減が発生すると、業者に対して不信感を抱く原因になるでしょう。
エアコンクリーニング業者の中には、事前に現場に来てくれて正確な見積りを出してくれるところがあります。
事前に詳しい費用や支払い方法について確認しておくと、気持ちよく業者に作業を依頼でき、スムーズに支払いできるでしょう。
補償の有無
エアコンは精密機器なので、クリーニングが原因で故障する可能性があります。エアコンの構造や適切なクリーニング方法について十分に理解している業者でも、作業時にエアコンを故障させるリスクがあるのです。
そこで、クリーニング業者の多くが損害保険に加入しています。保険の加入の有無については自社のウェブサイトなどで紹介しているケースがほとんどです。保険の加入について掲載がない場合は、直接業者に問い合わせてみましょう。
対応できる機種
全てのエアコンの機種に対応しているかを確認してください。対応できる機種が多いほど、技術力が高い証明になるからです。
エアコンには複数の機種があり、上位機種ほどその構造が複雑になりがちです。業者によっては、お掃除機能付きなど一部の機種に対応していないことがあります。複雑な構造の機種に対応している業者は、それだけ高い技術力が求められるので、安心して作業を依頼できます。
オプションメニュー
オプションメニューに対応しているかもチェックしておきたいところです。エアコンのクリーニングだけでなく、防カビや防菌コートといったオプションメニューを付けておくと、エアコンを長期間清潔に使える可能性が高まるからです。
業者によってはオプションに対応していなかったり、対応していても費用が高額だったりします。また、防カビや防菌コートといったオプションサービスが、サービスに含まれている業者もあるのです。
営業日
営業日も確認しておきましょう。エアコンクリーニングは基本的に依頼者の在宅時に行います。そのため、平日は休みが取れない場合、土日に作業を依頼することになるでしょう。
作業は平日のみ対応、土日に対応していても割増料金がかかるといったように、業者によって営業日や対応が異なるので、事前に確認しておきましょう。
プロのエアコンクリーニング後に清潔な状態を自分で保つ方法
プロにエアコンクリーニングをしてもらったら、できるだけきれいな状態を保つために自分でできることがいくつかあります。
冷房使用後は送風運転をする
エアコン使用時は結露が発生してしまうため、使用後に送風運転をしましょう。適度な湿気や温度が保たれてしまうと、カビが発生しやすくなるからです。
エアコン使用後に自動的に送風運転などエアコン内の湿度を調整する機能が付いている機種もあります。
そのような機能が付いていない機種は、エアコン使用後に約1時間は送風運転をして、エアコン内部を乾燥させましょう。
こまめに換気する
こまめに換気して、室内の空気をきれいに保ちましょう。エアコンは、室内の空気を吸い込んで温度を調節してから再び吐き出します。そのため、室内の空気に汚れや臭いの菌が漂っていると、それらが温度調節された空気と共に室外に排出されます。
室内の空気をきれいに保つことによりフィルターの汚れも付着しにくくなるので、エアコン掃除の手間の軽減にもつながります。
フィルターを掃除する
自動掃除機能が付いていないエアコンは、2週間に1度を目安にフィルターを掃除しましょう。フィルターに付着した汚れを取り除くことで、カビの繁殖を抑えられます。
プロと自分でのエアコンクリーニングで効率よくエアコンを使おう
エアコン本体やエアフィルターを自分でクリーニングすることで、エアコンの効きを良くして、健康被害を減らせるといったメリットが得られます。
しかし、エアコンの内部は分解してクリーニングする必要があるので、プロのクリーニングに依頼するのが適しています。
自分で行う定期的なクリーニングと、プロのクリーニングを上手に組み合わせて、エアコンを長く快適に使いましょう。
エアコンクリーニングは自分でできる?自力での掃除方法を徹底解説【完全版】のよくある質問
-
Q. 自分でエアコンクリーニングできるの?
A.エアコン本体、フィルターなどは自分で掃除できます。
-
Q. 自分でクリーニングする頻度は?
A.2週間から1ヵ月を目安に掃除しましょう。お掃除機能付きの機種は、フィルターの掃除は基本的に必要ありません。
-
Q. 自分で全部のパーツを掃除できる?
A.エアコンの内部は自分で掃除できません。エアコンを分解して作業しなくてはいけないので、プロに依頼することをおすすめします。
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