エアコンのカビで病気になる?!咳は要注意!今日からできる予防法を紹介
2023.06.06 2024.12.17
エアコンのカビを放置すると慢性的な病気に発展するリスクもあるため、日頃から注意が必要です。この記事では、エアコンに発生しやすいカビの種類から、カビによりかかる可能性のある病気について解説します。
今日からできる予防法もご紹介するので、生活環境を整えて健康維持に努めましょう。
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目次
病気の元!エアコンに発生しやすいカビの種類
湿気が溜まりやすいエアコン内部では、下記のカビが発生しやすいといわれています。
- トリコスポロン・アサヒ
- アスペルギルス・フミガーツス
- クラドスポリウム
それぞれの種類について見てみましょう。
トリコスポロン・アサヒ
酵母カビに分類される「トリコスポロン・アサヒ」は、高温多湿なエアコンやキッチンなどの水まわりで増殖しやすい真菌です。
室内だけでなく、腐った木などの湿度が高い場所にも発生します。
トリコスポロン・アサヒは、夏型過敏性肺炎の原因菌として知られています。
アスペルギルス・フミガーツス
アスペルギルス(コウジカビ)属に分類される「アスペルギルス・フミガーツス」は、世界中のさまざまな場所で発生する真菌の一種です。
発酵食品に使われることが多いコウジカビの一種ですが、アスペルギルス・フミガーツスは有害で、吸い込むとアスペルギルス症などを引き起こします。
クラドスポリウム
一般的に「クロカビ」と呼ばれるのが、「クラドスポリウム」です。
糸状をした好湿性の真菌で、私たちの生活においてはとても身近な菌といえます。
エアコンだけでなく浴室や結露した窓などに多く発生し、アレルギーや気管支喘息を引き起こす原因菌です。
エアコンにカビが発生する理由と病気の関係
カビは、高温多湿でホコリが集まる場所で増殖します。
エアコン内部は暖かい風と冷たい風が混在することで結露し、湿度が高くなりやすいです。
暖かい空気や熱交換機によって温度も高くなり、さらに部屋の空気に含まれるホコリなどが吸い込まれることでカビにとって最高の環境となります。
これが、エアコン内部にカビが発生する原因です。
カビが発生したエアコンの電源を入れると、カビが風に乗って部屋の中にばらまかれてしまいます。
部屋の中にいる人は呼吸によってカビを体内へ取り込むことで、病気を発症することがあります。
エアコンのカビが原因で発症する主な病気やアレルギー
カビが発生したエアコンを使っていると、カビを吸い込んで咳などの症状が出ることも珍しくありません。
さらに、カビはアレルギーの元。吸い込み続けることでさまざまな病気につながることがあるので注意が必要です。
- エアコンを使っていると咳や痰が2週間以上続く
- エアコンを使い始めると咳が出る
- 家族全員ではなく一部の人だけの咳が治らない
これらの症状が出ているなら、エアコンのカビが原因で、なんらかの病気やアレルギーを発症している可能性があります。
ここではエアコンのカビが原因で発症する主な病気やアレルギーをご紹介します。
症状がある場合は、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。
喘息
エアコンのカビによって、「咳喘息」や「気管支喘息」を発症することがあります。
咳喘息は、カビによるアレルギー症状で、咳の症状だけが長く続きます。咳が出ない時は出ない一方で、一度出ると止まらないことも特徴です。
乾いた咳で、夜から明け方にひどくなることが多くなっています。
咳喘息はカビを吸い込むことで発症しますが、ホコリやダニの死骸・フンなどのハウスダストを吸い込むことでも発症することがあります。
エアコンを使わなければ自然に治ることもありますが、放置していると気管支喘息になる人もいるため注意が必要です。
気管支喘息は、気道に炎症が起きている状態です。
カビによるアレルギー症状なのは咳喘息と同じですが、呼吸が苦しそうな「ヒューヒュー」「ゼイゼイ」といった喘鳴(ぜいめい)という音がします。
喘鳴の症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
肺炎
エアコンのカビによる肺炎は、主に下記の2つです。
- 夏型過敏性肺炎
- アスペルギルス症
アスペルギルス症は「カビ性肺炎」とも呼ばれ、喉のイガイガや息切れ、発熱、慢性的な咳や息苦しさがあります。
カビの中でもアスペルギルス・フミガーツスが原因となっていて、悪化すると呼吸困難になることもあります。
ステロイドを使っていたり、肺疾患があったりする場合は要注意です。
夏型過敏性肺炎は、トリコスポロン・アサヒによって起こる、通称「夏肺炎」です。
夏型過敏性肺炎は一度発症すると、トリコスポロン・アサヒが体内に入る度に症状が発生しやすくなります。
毎年5~10月に咳が長引くのなら、夏型過敏性肺炎が疑われます。
特に、自宅にいる間は咳がしつこく続き、息切れや微熱、倦怠感もあるのに、自宅を出ると症状がなくなる場合は夏型過敏性肺炎かもしれません。
秋になってトリコスポロン・アサヒの増殖が止まると、症状も消えるのも特徴です。
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎は、カビがアレルゲンとなりアレルギー症状を引き起こすものです。
- 鼻がつまる
- さらっとした透明の鼻水が出る
- 連続したくしゃみが発作的に出る
- 咳が出る
主に上記の症状が出て、発熱をともなうこともあり、風邪によく似ていることが特徴です。
ただし、風邪よりも期間が長く、朝に症状が強く出やすいとされています。
アレルギー性結膜炎
目の粘膜や目のまわりにカビが付着すると、アレルギー性結膜炎を発症することがあります。
- 目がかゆくなる
- 充血する
- 目のまわりが赤くなる
上記のような症状が続くようなら、アレルギー性結膜炎を疑います。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、カビが皮膚に付着すると発症することがあります。
独特なかゆみと赤みが出ることが特徴です。
シックハウス症候群
カビが体内に取り込まれることで、シックハウス症候群を発症することもあります。
- 吐き気
- 頭痛
- 湿疹
エアコン使用下で、体調が良いにも関わらずこれらの症状が長期間続くのなら、シックハウス症候群かもしれません。
エアコンのカビで子供も病気になる?
子供がいる家庭では、健康面へ配慮してエアコンを長時間使うことも多くあります。
ただし、カビが発生しているエアコンを使い続けると、大人はもちろん子供も病気やアレルギーを発症することがあるため注意が必要です。
子供はよく体調を崩す子も多いため、エアコンが原因なのかどうかは判断が難しいでしょう。
子供の健康を守るためには、エアコンのカビを除去し、できるだけ健康被害が出ない部屋環境を整えることが大切です。
病気になる前に!エアコンのカビを除去する方法
家族の健康維持のためには、エアコンのカビを除去し増殖を防ぐことが欠かせません。
エアコンのカビは、おおまかに下記手順で除去することができます。
- 周囲の養生
- フィルターとルーバーを外して洗浄
- アルミフィンと送風ファンを外さず洗浄
- 洗剤を洗い流す
- しっかり乾燥させる
カビが発生しやすいフィンや送風ファンは、特にしっかり掃除する必要があります。
詳しくは、下記記事をご覧ください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
エアコンのカビ取りは自分でもできる!おすすめの洗剤やスプレーも紹介
2023.06.04 2024.12.05
日頃から病気予防!エアコンのカビを防止する方法
カビを除去したら、それでもう安心というわけにはいきません。
エアコン内はカビが発生しやすい環境となっているため、日々カビを防止するための工夫をすることが大切です。
- 部屋の湿度を下げる
- こまめに部屋を換気する
- エアコン使用後は送風運転する
- フィルターをこまめに掃除する
上記のポイントを押さえてエアコンを使うことで、カビの発生を抑えることができます。
病気のリスクを下げるためには、日々カビ防止に努めることが重要です。
詳しくは、下記記事もご覧ください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
エアコンのカビを防止!対策4選とおすすめの予防グッズ3選【キレイな空気を維持】
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エアコンのカビ発生を防止して病気を防ごう!
エアコン内はカビが発生しやすい環境なため、定期的に掃除をしたり部屋の換気をしたりする必要があります。
原因不明な咳の症状が続いていたりアレルギー性鼻炎を発症したりなどした場合は、エアコン内のカビが原因であることも考えられるでしょう。
エアコンのカビは内部を掃除することで除去できますが、頑固なカビは業者へ依頼するのがおすすめです。
子供やペットなどがいる家庭ならなおさら、病気を防ぐためにエアコンのカビを除去し予防しましょう。
エアコンのカビで病気になる?!咳は要注意!今日からできる予防法を紹介のよくある質問
-
Q. 古いエアコンは身体に悪いですか?
A.古いエアコンそのものが身体に悪いというわけではなく、カビやホコリなどが蓄積したエアコンを使うことに健康上のリスクがあります。
古いエアコンでも、カビやホコリなどの汚れをしっかり掃除して使っていれば、身体への悪影響は少なくなります。 -
Q. カビが人体に与える影響は?
A.カビは、アレルギー症状を発症させたり、病気を発症させたりします。
喘息やアレルギー性鼻炎などのアレルギー症状のほか、肺炎やアトピー性皮膚炎を引き起こすこともあります。 -
Q. エアコンのカビは有害ですか?
A.エアコンに発生するカビは、アレルゲンとなりアレルギー症状を引き起こします。
アレルギー症状だけでなく肺炎など多くの病院の原因にもなるため、有害です。
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