2025.07.08 2025.07.08
この記事では、部屋の除菌について徹底解説していきます。
ウイルスや細菌、カビ菌などによる体調不良を防ぐためには、生活環境の衛生面をしっかりケアしていく必要があります。部屋の除菌は適切に実施して、清潔を維持しなければなりません。
当記事では、部屋の除菌のやり方を詳しくご紹介します。記事後半では、ウイルスや細菌に負けないために身につけたい除菌習慣まで徹底解説。身の回りを清潔に保ちたい方や、こども・ペット・アレルギー体質などの方なども、ぜひ最後までご覧ください。
目次
部屋の除菌のやり方の基本!適切な方法の選択を!
まずは、部屋の除菌についての基本を知っておきましょう。適切な除菌方法や菌・ウイルスの違い、除菌・抗菌・殺菌の違いについてもご紹介します。
部屋の除菌=「空間除菌+モノの除菌」
部屋を除菌するには、空間除菌とモノの除菌が必要です。
空間の除菌 | モノの除菌 | |
---|---|---|
除菌方法 | 噴射・散布 | ・拭き取り ・つけ置き |
上記の方法で使い分けると、適切に除菌できます。
噴射・散布
空間の除菌をするなら、噴射・散布が効果的です。消毒液を噴射・散布すれば、広範囲を効率的に除菌できます。
噴射・散布の際は、しっかり換気をしておくのがポイント。アルコールでの除菌の場合は火気厳禁な点も覚えておきましょう。次亜塩素酸ナトリウムを使う場合は、散布後10分ほどで水拭きする必要があります。
拭き取り
消毒液を噴射して拭き取る方法なら、あらゆる場所の除菌ができます。
- 床
- 壁
- 天井
- テーブル
- イス
- ドアノブ
- 手すり
水拭きできる場所であれば、拭き取りでの除菌が可能です。拭き取りの時は、一方向にスーッと拭き上げるのが大切です。力を入れて拭き残りがないようにするだけでなく、拭き取りに使うペーパーはこまめに変えて清潔な面を使うと良いでしょう。
つけ置き
布製品や調理器具などは、つけ置きが有効です。衣類やカーテン、寝具などの布製品の場合は、塩素系漂白剤や酸素系漂白剤でのつけ置きが良いでしょう。ただし、塩素系漂白剤だと色落ちする場合があるので素材や色には注意が必要です。
調理器具は、次亜塩素酸ナトリウムを0.05~0.1%ほどに薄めた溶液に5分以上つけ置きするのがオススメです。
対策すべき菌・ウイルスの違い
部屋の除菌で対策すべき菌やウイルスは、大まかに以下です。
- 各種ウイルス
- 大腸菌など
- カビ菌
菌は主に細菌のことで、自己増殖するのが特徴。感染した場合は抗生物質での治療が有効です。ウイルスは人間の細胞に入り込み、細胞の機能を乗っ取って増殖するのが特徴で、細菌のように単独で増殖はできません。治療には、抗ウイルス薬などが使われます。
細菌は光学顕微鏡で見えるけれどウイルスは見えないほど小さいなどの違いもありますが、家庭ではどちらも意識してしっかり除菌するのが大切です。
各種ウイルス
感染症を引き起こす各種ウイルスで注意すべきなのは、主に以下です。
- コロナウイルス
- インフルエンザウイルス
- ノロウイルス
- ロタウイルス
- アデノウイルス
- 風疹ウイルス
- 麻疹ウイルス
- 水痘ウイルス
いわゆる風邪や胃腸炎なども、ウイルスによる感染症です。ウイルスは、屋外から持ち込まれるケースが多いため、除菌だけでなくうがい手洗いを徹底するなどの対策が有効です。
大腸菌など
感染性胃腸炎や膀胱炎などを引き起こす大腸菌などは、トイレに付着しています。便座や操作パネル、レバー、ドアノブなどに付着しているケースが多いです。
大腸菌を体内に取り込まないためには、こまめな除菌とあわせて、手洗いを徹底しなければなりません。
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カビ菌
カビは、結露を放置したり掃除が不十分だったりすると発生し、あっという間に増殖します。特に浴室やトイレなどの水まわり、エアコンまわりで増殖しやすいです。
カビが発生したらしっかり除去すると共に、除菌して清潔を保つのが大切です。カビを放置すると、アレルギー性鼻炎や危険視喘息、肺真菌症などを引き起こす場合があるので注意しましょう。
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除菌・抗菌・殺菌の違いとは?
除菌と並んで耳にする言葉と言えば、「抗菌」や「殺菌」ではないでしょうか。これらの言葉は、それぞれに意味が異なります。
- 除菌:菌やウイルスの数を減らす
- 抗菌:菌の繁殖を防止する
- 殺菌:菌やウイルスを死滅させる
菌やウイルスをより徹底的に除去するなら、殺菌が有効です。殺菌のほか「滅菌」もありますが、滅菌はあらゆる菌やウイルスを現状から100万分の1以下まで減らす手段で、医療現場などで用いられます。
家庭で使用するなら、除菌や抗菌、殺菌がオススメです。
部屋の除菌したい箇所まとめ!一般的な1室のケース【リビング・寝室等】
ここからは、一般的な部屋の中で、しっかり除菌しておきたい場所をご紹介します。リビングや寝室など除菌すべき場所は多いので、優先順位を付けて進めましょう。
よく触る場所・菌を持ち運んでしまう箇所【要除菌!】
家族がよく触れる場所や菌を持ち込みやすいところは、こまめな除菌が必要です。
- 扉・引き出しの取っ手
- スマホ
- 床
- スリッパ
特に、幼い子どもやペットが口にしたり舐めてしまったりしやすい床やスマホ、机などは、重点的に除菌しましょう。
カビやすい箇所【要除菌!】
湿気が溜まり結露しやすくカビやすい場所も、除菌して清潔を保つ必要があります。
- 結露しやすい窓際・サッシまわり
- エアコン内部
- 押入れ
カビは放置すると増殖していくので、発生したらすぐに除去して除菌するのが大切です。結露はすぐに拭き取って除菌しておけば、カビが発生しにくくなります。
カビは健康被害を発生させる場合があるので、子どもやペットがいる家庭では特に注意して対策しましょう。
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部屋の除菌に使えるアイテム4種!特徴と使い分け
部屋の除菌に使うのは、主に以下4種類です。
特徴 | よく使われるケース NGの使用箇所 |
|
---|---|---|
アルコール (エタノール) |
・一般的な除菌アイテム | ・手の消毒などによく使われる ・火気の近くでは使用NG |
次亜塩素酸ナトリウム | ・家庭用塩素系漂白剤に使われている成分 | ・ノロウイルスなどによく使われる ・塩素に過敏な場合は使用NG |
次亜塩素酸水 | ・塩化ナトリウム水溶液を電気分解した成分で食品添加物に含まれる | ・敏感肌の人や赤ちゃんがいる家庭でよく使われる ・金属などは腐食するため使用NG |
二酸化塩素 | ・酸化した塩素成分ですべての菌やウイルスの不活化する | ・飲料水の消毒などによく使われる ・腐食する可能性があるため金属に使用NG |
それぞれ特徴が異なるので、環境や目的によって使い分けましょう。
アルコール(エタノール)
アルコールは、最も一般的な除菌アイテムです。エタノールの一種であるアルコールは、濃度30~40%ほどでも除菌効果があります。ただし、コロナウイルスなどの予防には、70~95%の濃度が必要です。
手の消毒などによく使われて安価で手に入りやすいアルコールですが、引火性があるので火気の近くでは使用できません。また、すべての菌やウイルスに効果があるわけではない点にも注意が必要です。
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次亜塩素酸ナトリウム
次亜塩素酸ナトリウムはキッチンハイターなどの家庭用塩素系漂白剤に使われている成分で、アルコールでは効果がないノロウイルスなどに効くのが特徴です。
安価で手に入りやすく簡単に対策できるのが利点ですが、直接触れると肌荒れするので注意が必要です。
次亜塩素酸水
塩化ナトリウム水溶液を電気分解した成分である次亜塩素酸水は、調理器具の消毒に使われる食品添加物に含まれます。次亜塩素酸ナトリウムよりも刺激が少ないため、敏感肌の人や赤ちゃんがいる家庭でも使いやすいのがメリットです。
ただし、金属などに使うと腐食してしまうので使用は避けましょう。
二酸化塩素
二酸化塩素は、すべての菌やウイルスに対して効果的なのが特徴です。酸化した塩素成分で、飲料水の消毒などによく使われます。また、安全性が高く空間除菌成分として使われるケースも多いです。
注意点は、金属に対して使用すると腐食する可能性がある点です。
部屋の除菌アイテムの選び方とは?使用場所別のオススメグッズ
除菌アイテムは、使用する場所別に効果的なグッズを選ぶのも大切です。
それぞれの特徴を見ていきます。
【リビングや寝室に】タブレット型
リビングや寝室などの広い空間を除菌するなら、タブレット型が良いでしょう。効率的に空気を除菌できる、エアコンのフィルター部分に取り付けるタイプがオススメです。
エアコンフィルターに取り付ければ、ペットや赤ちゃんの誤飲防止にも効果があります。
【キッチンや玄関に】ミスト型
ミストに含まれる成分で除菌するミスト型は、キッチンや玄関にオススメです。
キッチンや玄関は、ドアの開閉や換気扇の使用によって空気が入れ替わる場所。空気の入れ替わりがないタイミングで使用すれば、常にキレイな空気で過ごせます。
【洗面所やトイレに】ゲル型
ゲル型は、トイレや洗面所などの比較的狭い空間に適したグッズです。ゲル内の成分を揮発して、常に空間を除菌してくれます。
【ペットや赤ちゃんがいる家庭に】アルカリイオン水
ペットや赤ちゃんがいる家庭なら、アルカリイオン水を使用したアイテムが良いでしょう。アルカリイオン水は、99%ほどが水なので、ペットや赤ちゃんへの影響もほとんどありません。
部屋の除菌頻度はどれくらい?空間・モノそれぞれのベストタイミング
部屋の除菌頻度は、以下を目安にしましょう。
空間除菌 | モノの除菌 | |
---|---|---|
オススメ 除菌頻度 |
・帰宅時 ・入居時 ・換気は1時間に2回以上 |
・机:1日1~2回 ・ドアノブ:1日1~2回 |
ただし、使用頻度や部屋の使用人数などの環境により、適した除菌頻度は異なります。上記を目安にして、適切な除菌頻度を見極めましょう。
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部屋の除菌ウイルス対策!身につけたい日々の習慣まとめ【持ち込まない!】
菌やウイルスから身を守るためには、アルコールなどを使った除菌以外の対策も必要です。
空間除菌 | モノの除菌 | |
---|---|---|
手軽にできる 部屋の除菌習慣 |
・こまめな換気 ・帰宅時のうがい ・衣類も清潔に |
・手洗い・手の消毒 ・スマホなどの除菌 |
日々の習慣で菌やウイルスに感染するのを防げるので、できるところから身につけておきましょう。
空間除菌
空間除菌では、以下が有効な対策方法です。
- こまめな換気を習慣に
- 帰宅したらすぐに「うがい」
- 衣類やマスクも清潔をキープ
特に空気を入れ替える換気は、とても重要です。
2つ以上の窓を開けて風の通り道を作り、スムーズに空気が入れ替わるようにしましょう。
モノの除菌
空間だけでなく、モノも定期的な除菌が必須です。
- 手洗い・消毒は必須!
- スマホの除菌も忘れずに
手洗いは石鹸を使って手首までしっかり洗うのがポイント。洗った後に消毒すれば、より万全です。
よく使うスマホなどのアイテムも、こまめに除菌しましょう。
部屋の除菌を習慣化!健康に過ごせる家の環境を整えよう!
アルコールや次亜塩素酸ナトリウムなどを使うと、部屋を効率的に除菌できます。ただし、手洗いやうがい、換気なども忘れてはいけません。健康に過ごすためには、日々の心掛けが大切です。
部屋を徹底的に除菌するなら、専門業者に依頼するのもオススメです。
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部屋の除菌に関するよくある質問
-
Q. 部屋はどうやって除菌すると良い?
A.部屋の空間を除菌するなら、噴射・散布方式が便利です。モノを除菌するなら、拭き取りやつけ置きが効果的です。
-
Q. アルコールスプレーで除菌できる?
A.アルコールスプレーでも、除菌は可能です。ただし、コロナウイルスなどを除菌するためには70~95%濃度のアルコールが必要です。
-
Q. 部屋の除菌はどれくらいの頻度がベスト?
A.部屋除菌の頻度は、空間もモノも、1日に1~2回するのがオススメです。