会社で掃除をする女性

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会社(オフィス/事務所)の大掃除のやり方【職場で使えるチェックリストも!】

2025.01.07 2025.01.12

本記事では、会社オフィス、事務所の大掃除のやり方について徹底解説します。

面倒に思われることの多い大掃除ですが、実は職場の清掃は法律で義務化されています。業務が立て込んでいる時期に掃除するなら、特に準備が大事でしょう。

この記事では、効率的に職場の大掃除をすすめられるよう、必要な準備やチェックリスト作成などについて詳しく解説します。大掃除の負担を減らせるアイテムやちょっとしたコツも紹介するので、ぜひご活用ください。

会社の大掃除は法律で義務化されている【オフィス事務所清掃のルール】

大掃除用の道具

会社や事務所で行われる大掃除について「本当に必要なこと?」と疑問に思われる方もいるかもしれませんが、実は労働安全衛生規則で義務化されています。

日常行う清掃のほか、大掃除を、六月以内ごとに一回、定期的に、統一的に行うこと

引用:労働安全衛生規則第619条

つまり、半年に1回、事業者に対して、労働者の安全や健康の確保、快適な職場環境の形成促進のため、実施が義務付けられています。違反した場合は、罰則が課せられるため、必ず実施しなければいけません。

実施時期に決まりはありませんが、年2回なのでお盆の時期と年末が目安となります。月末の棚卸しや3月の年度末などに実施してもよいでしょう。

また、清掃だけではなく、害虫やネズミの発生状況の確認も明記されています。清掃は従業員でも外部委託の業者でも構いません。そのため、従業員の無理のない時期や範囲で行うことが大切です。

大掃除は給与支給に対象となる

大掃除は会社の命令・指揮のもとで行われる業務のひとつなので、給与支給の対象になります。規定の労働時間を超えれば残業代が発生します。できれば規定の労働時間内で済むよう、準備や計画しましょう。

会社オフィス大掃除の3大メリット【事務所が片付くすごい効果とは?】

会社で大掃除するメリット

会社を大掃除することで次のようなメリットがあります。

  • 業務の効率化やモラルが高まる
  • 従業員同士のコミュニケーションが生まれる
  • 安全性の向上

職場が清潔で整った環境になれば、業務の効率化に繋がります。自分たちで職場を掃除することで、美化を維持しようとする意識も高まるでしょう。

また、お互いに協力して掃除することで、普段やり取りの少ない同僚や上司と連帯感やコミュニケーションも取れます。

会社大掃除の進め方【事前のオフィス清掃計画が重要】

大掃除用チェックリスト

会社の大掃除は通常の業務とあわせて行うため、事前にしっかり準備し、スケジュールを立てるのが非常に重要です。まずは、掃除する日にち、分担、掃除箇所を決めましょう。ここでは、会社の大掃除をスムーズに終わらせるために、大掃除の進め方を紹介します。

  1. 日時、掃除する箇所、分担を決める
  2. 掃除道具を揃える
  3. チェックリストを作る
  4. 服装のアナウンスをする
  5. 掃除を行う
  6. 不用品を処分する

詳しいコツや流れは次のとおりです。

1.日時、掃除する箇所、分担を決める

会社は掃除する箇所がとても多いため、1日で掃除を済ませるには、しっかりとしたスケジュール立てが肝心です。大掃除する日が決まったら、掃除が必要な箇所を一度書き出して見ましょう。掃除する場所は次のようなところが挙げられます。

  • エントランス(玄関)
  • 給湯室
  • トイレ・洗面所
  • フロア
  • 廊下
  • 応接室・会議室
  • ロッカー室(更衣室)
  • ベランダなど

さらに、掃除する部分を細分化すると、次のような掃除箇所が挙げられます。

  • パソコン、OA機器
  • デスク、チェア
  • 照明器具、鏡、壁、扉
  • 窓ガラス、網戸、ブラインド
  • エアコンや室外機
  • 床やフロアマット
  • 棚の整理や掃除(書類整理など含む)
  • シンクやシンク下
  • 家電(冷蔵庫や電子レンジなど)

網羅しようとすると、掃除箇所があまりに多く負担です。掃除できる人数と、掃除箇所の汚れ具合を見て、実際どこまで掃除すべきか決めるといいでしょう。

  • 自分のデスクとロッカーの整理整頓は各従業員でやってもらう
  • 掃除できる人数でできる場所と掃除の内容を把握
  • 掃除できる箇所で優先順位を決める
  • 掃除できない場所や内容は清掃業者へ依頼

例えば、次のような箇所は業者へ依頼したほうがよいでしょう。

  • エアコンクリーニングのような専門的清掃が必要な箇所
  • 照明や窓ガラスなど転倒の危険がある箇所
  • エントランスやベランダのような広い箇所

業者清掃の依頼については後述しますので、参考にしてください。

従業員で掃除する場所や内容が決まったら、責任を持って取り組んでもらえるよう、必ず担当者を決めましょう。あわせて当日の流れや時間配分などを決めておくと進めやすくなります。

2.掃除道具を揃える

会社の掃除に必要な道具を準備しましょう。

  • 雑巾やマイクロファイバークロス
  • スポンジ
  • 掃除用ブラシや使い古した歯ブラシ
  • バケツ
  • ハンディモップ
  • ホウキと塵取り
  • スクイージー(水切りワイパー)
  • アルコール
  • 中性洗剤や重曹など
  • 軍手やゴム手袋など

使用する洗剤は、基本的に中性洗剤がおすすめです。しかし、カビ汚れや油汚れは中性洗剤で落とせない可能性もあります。効果のある洗剤は次のような強力なニオイや刺激のある洗剤です。

  • カビは塩素系洗剤:漂白剤、ハイターなど
  • 油汚れはアルカリ性や界面活性剤:油汚れマジックリン、重曹、セスキ炭酸ソーダー、オキシクリーン、アルカリ電解水

重曹、セスキ炭酸ソーダーなど刺激が少ない洗剤を選んで使用しましょう。

また、書類や備品などの整理整頓には次のような道具も必要です。

  • ダンボール
  • ビニール紐
  • ガムテープ
  • 油性のマジックペン
  • カッターやハサミ など

社外秘などの書類の扱いは、とくに注意が必要です。廃棄する場合はシェルターにかけるなど、取扱方法も事前に決めて共有しておきましょう。

3.チェックリストを作る

大掃除を行う場所・日時・担当が決まったら、チェックリストを作成します。当日掃除する箇所や内容が一目でわかり、リストに沿って掃除を行えば、情報が整理されてスムーズに作業が進みます。また、各掃除の状況も把握できるため、ぜひ、活用してみてください。

【会社の大掃除チェックリスト】

掃除完了で
チェック
掃除内容 担当者 実施日 備考欄
フロア 天井・床・柱
照明器具
OA機器
棚(整理・拭き掃除)
エアコン
窓ガラス
ブラインド
給湯室 シンク
換気扇
壁・床
家電や食器
洗面所・トイレ 鏡・シンク・シンク下
換気扇・壁
便器・床・扉
外回り ベランダ
室外機
エントランス
扉・ガラス拭き
傘立て・スリッパ・棚など

上記はあくまでチェックリストの参考イメージですので、使いやすいようアレンジしてご活用ください。

4.服装のアナウンスをする

掃除する際は、普段のスーツだと汚れてしまいます。汚れてもいいような格好を準備するように、事前に伝えておきましょう。ジーンズやトレーナー、トレーニングウェア、運動靴など動きやすい格好がベスト。着替えられるよう準備して出勤してもらうとよいでしょう。

5.掃除を行う

それぞれの箇所の注意すべき場所やポイントについてを解説します。

エントランス

エントランスは多くの人の目に触れる、会社の顔のような重要な場所です。汚れがつきやすい、ドアやガラスをメインに作業しましょう。スクイージー(水切りワイパー)を上手く使って、汚れや手垢が残らないよう掃除します。

大切なお客様を迎えるための応接間も第一印象を左右するため、清潔にしないといけません。テーブルや椅子、床などを中心に掃除しましょう。

とくに、座った時に目立つテーブルの手垢やホコリは、低い位置から確認して拭き掃除してください。

水回り(洗面所など)

水回りで普段掃除がなかなかできないのが、ヌメリや水垢。重曹やクレンザーを振りまいて、こすり洗いすると効果があります。

パソコン・OA機器

毎日使用するパソコンやプリンターなどのOA機器には、意外とホコリが溜まっています。エアーダスターでホコリを取り除き、手垢はアルコールを含ませたウエットティッシュで拭き取りましょう。

照明器具

照明器具には多くのホコリやゴミが溜まっています。ホコリを取り除くと、室内がより明るく感じられるでしょう。

カバーを取りはずし、溜まったホコリを取り除きましょう。取り外せない場合は、ハンディモップや雑巾などを使って汚れを拭き取ります。脚立を使用するため、転落に注意してください。

ブラインド・カーテン

ブラインド・カーテンの隙間をよく見ると、ゴミやホコリが溜まっています。隙間汚れには、ハンディモップや100均のブラインドクリーナーがおすすめ。黒ずみがある場合は、ブラインドの羽を閉じた状態で、中性洗剤を薄めたものを吹きかけ、雑巾で拭き取りましょう。

さらに詳しく知りたい方はこちら

カーペット・フローリング

フローリングはホコリだけではなく、外から持ち込まれる泥汚れなど、さまざまな汚れが付着しています。掃除機をかけて表面のホコリやゴミを吸い取った後は、アルカリ電化水をスプレーしてフロアモップで落とすときれいになります。

カーペットは粘着ローラーなどでゴミを取った後は、汚れた部分だけを雑巾やスポンジと洗剤で落としましょう。

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各種小型家電(ウォーターサーバーや加湿器など)

普段使っている小型の家電製品も汚れています。エタノールやアルコールを吹きつけた布きんで拭きましょう。パーツが外せるものは、取り出して中性洗剤で洗うときれいになります。

来客用や従業員用の家電製品のお手入れ方法は、下記を参考にしてください。

6.不用品を処分したり買い取りに出す

会社で出た不用品は、家庭用ゴミとして処分ができず、粗大ごみ集積所にも出せません。ゴミの種類によって分類し、適切な処分が必要です。そのため、次のような2つの手段で処分しましょう。

  • 民間の粗大ごみ収集業者へ依頼する
  • オフィス用品買取業者やリサイクルショップへ売却する

委託先の業者は「一般廃棄物収集運搬許可」と「産業廃棄物収集運搬許可」の両方を持つ業者に委託しましょう。違法に廃棄した場合は、依頼した方も重い罰則が課せられるので、業者選びも重要です。自治体がホームページに公開している業者から選ぶと安心です。

また、業務用品を買い取ってくれる業者もあります。コピー機やデスクなど重いものの搬出は買取業者が行ってくれるので、持ち込みする必要もありません。なるべく、高値になるよう、ホコリや汚れを落としてから引き渡しましょう。購入から10年以上の古いものは買取よりも有料で処分になるケースが多いようです。処分費がかかるよりも少しでもお金になるよう、不用品買取業者を活用しましょう。

会社の大掃除の負担を減らすには清掃業者への委託も

清掃業者の男性

会社の大掃除を自分たちで行う方法や必要な道具などを紹介しましたが、「自分たちで行うのは難しい…」という場合、プロへ清掃を依頼するのを検討しましょう。

清掃業者へ依頼するメリット

清掃業者への依頼は費用が発生するものの、次のような大きなメリットがあります。

  • 従業員の負担を軽減
  • 高い清掃技術で徹底的にきれいになる
  • 定期的なメンテナンスで安全と衛生面を管理

詳しい内容を見てみましょう。

従業員の負担を軽減

大きなメリットは、大掃除に使う従業員の時間や労力を軽減できることです。通常業務をこなしながら、清掃にも時間を割くのはかなりの負担となるでしょう。また、脚立を使った高所の掃除では、転倒のリスクもあります。安全面を考えても、清掃は委託するほうがおすすめです。

高い清掃技術で徹底的にきれいになる

プロの清掃は高い技術と専用の機器を持っています。難しい汚れや、普段行き届かない場所まで徹底的にきれいにしてくれます。

例えば、水垢の汚れなど一般的な洗剤では落ちにくいもの。従業員で清掃しようとすると、洗剤の知識や道具を揃える費用もかかります。また、誤った洗剤や洗浄方法で、家具や機器を傷める可能性もあります。プロであれば、傷つけることなく効率的に掃除ができるでしょう。

定期的なメンテナンスで安全面と衛生面を管理

プロの清掃を定期的に依頼することで、常に清潔な環境を維持できます。例えば、エアコンクリーニングにより、カビやホコリによるアレルギーなどの健康への悪影響を未然に防げます。また、掃除の際の異臭や異音など、設備のトラブルも早急に対処できます。

さらに詳しく知りたい方はこちら

依頼しておきたい場所やベストな時期

清掃業者を利用する場合、依頼する箇所を決めておきましょう。デスクやチェアの掃除は、従業員でも簡単に行えます。しかし、エアコン掃除や水回りの配管掃除などは、知識がないと破損につながる恐れがあります。また、窓ガラス拭きや照明器具の掃除など高所の掃除はケガの危険性も。床やタイルカーペットの汚れは市販の洗剤ではなかなか落とせません。

さらに詳しく知りたい方はこちら

知識や技術が必要な箇所や、危険な箇所だけ依頼するのもおすすめです。まずは業者に相談してみましょう。

>>オフィス・事務所の清掃業者を探してみる

また、業者へ依頼する際は、繁忙期を避けた時期がよいでしょう。年末に実施してほしいなら、10月〜11月の早い時期に予約すると安心です。

依頼費用

大掃除を業者へ依頼した場合の料金相場を紹介します。

【オフィス全体のクリーニング】

面積(㎡) 料金
50 30,000〜50,000円
100 50,000〜70,000円
150 70,000〜90,000円
200 90,000〜110,000円

【部分別クリーニング】

清掃箇所 料金
会議室 10,000〜20,000円
キッチン・休憩室 15,000〜30,000円
トイレ 5,000〜10,000円
エアコン(天井埋込タイプ) 20,000〜30,000円
窓ガラス(足場や高所作業によって費用が変動) 10,000円〜

どちらも広さによって料金が高くなります。事前に見積もりを複数社で取っておくと、適切な価格でサービスが受けられるでしょう。

オフィス移転の大掃除はハウスクリーニング費用がかかることも

オフィス移転などの大掃除では、オーナーとの契約によって、業者によるハウスクリーニングが盛り込まえている場合があります。通常、原状回復にはハウスクリーニングが必要ではありませんが、特約によって決められていることも。ハウスクリーニングの有無や範囲を確認しておきましょう。

会社の大掃除は準備万全でスムーズに!負担軽減には業者依頼もおすすめ

大掃除は清掃会社への依頼をおすすめする女性

会社の大掃除は法律で義務付けられていますが、衛生面と安全面において重要な作業です。事前の準備やスケジュールを組むことで、大掃除を効率的にできます。チェックリストをぜひ活用してください。

また、従業員で難しい箇所やプロの技術や知識が必要な箇所は、積極的に清掃業者に依頼するのがおすすめです。高い清掃技術と安全な環境を実現できます。安心して依頼するには、業者選びが重要。料金だけではなく、口コミも確認できるセーフリーがおすすめです。多数の業者を掲載していますので、業者選びの比較検討にご活用ください。

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