パッキンにカビが生えた窓

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窓パッキンのカビを除去!簡単に取り組める具体的方法を解説

2023.08.02 2023.08.02

窓パッキンに発生したカビの除去方法は、カビの状態により適切なアプローチが異なります。正しい対処方法を実践すれば、高い効果を期待できる窓パッキンのカビ対策。

この記事では、窓のパッキンカビの除去方法を知りたい方へ向け、カビの状態に応じた具体的な対処方法を解説します。

窓パッキンにカビが発生する条件

カビが生えた窓パッキン

窓枠とガラス面、サッシとの隙間を埋めるための建材であるパッキン。一般的な窓パッキンにはゴム素材が使用されていますが、ゴム部分はカビが発生・増殖しやすいリスクを孕んでいます。

カビが発生・増殖しやすいのは、「湿度」「温度」「栄養源」の3大条件が揃っている環境です。浴室やキッチン周り、気温差が激しく結露が発生しやすい窓などは、カビの発生条件を満たしやすく、特に注意が必要な箇所といえるでしょう。

窓パッキンのカビ対策を講じる際には、カビが発生しやすい条件を満たしている窓を今一度確認し、カビの発生・増殖状況を把握してください。

窓パッキンに生えたカビの対処法【重症度別】

窓パッキンのカビを落とす人

窓パッキンに発生したカビ対策は、カビの発生・増殖状況によって異なります。カビを効率よく除去するためには、カビの状態を正しく見極め、ベストな対策を選択する必要があります。

以下に、実践したい対策をカビの状態別にまとめました。カビ対策の際は、参考にしてください。

見た目の特徴 有効な洗剤
軽度 注意してみなければカビの存在に気がつかない。パッキン上に小さな黒い斑点が散見できる 食器用洗剤・中性洗剤・クエン酸・重曹など
中度 パッキンの汚れ、黒ずみがわかる。ゴムパッキン全体が黒や茶色のカビで変色している 塩素系漂白剤など
重度 外からでも窓のカビを確認できる。パッキンやサッシ、ガラス面にカビが広く増殖している ゴムパッキン専用洗浄剤など

カビの状態が把握できたら、具体的な除去作業に入りましょう。重症度別のカビの除去方法について具体的に解説していきます。

軽度のカビ除去

軽度のカビ除去手順は下記の通りです。

  1. 雑巾やタオルなどで軽く水拭きしてカビを落とす
  2. 食器用洗剤、中性洗剤、クエン酸・重曹のいずれかを準備する
  3. それぞれの洗浄剤に適した方法でカビを除去する(各種方法は以下を参照)
  4. 乾拭きで水気を取り除く
  5. 消毒液(エタノールなど)で除菌する

食器用洗剤を使用する場合、スポンジに食器用洗剤を垂らし、カビを拭き取ります(雑巾やタオルであれば、洗剤を混ぜた水に浸して使用する)。

中性洗剤を使うなら、窓パッキンに中性洗剤を直接噴射し、カビを拭き取るといいでしょう。

クエン酸・重曹を使用する場合、まず重曹をカビに振りかけます。その上からクエン酸スプレー(水200mlに対して小さじ一杯程度)をカビに噴射、吹きかける割合は重曹2:クエン酸1程度がベストです。その後、数十分放置し、時間がきたらカビを拭き取ってください。

中度のカビ除去

中度のカビ除去手順は下記の通りです。

  1. 雑巾やタオルなどで軽く水拭きしてカビを落とす
  2. 塩素系漂白剤(カビキラー、カビハイターなど)を準備する
  3. 塩素系漂白剤で湿らせたキッチンペーパーやペーパータオル、ラップを、カビの発生箇所に密着させる
  4. 15分〜30分程度放置する
  5. 水拭き用の雑巾やタオルで拭き取る
  6. 乾拭きで水気を取り除く
  7. 消毒液(エタノールなど)で除菌する

代用品として片栗粉を使用する場合、塩素系漂白剤と片栗粉を1:1の割合で混ぜ合わせ、カビが生えている箇所に塗ります。ラップを重ねて15分〜30分程度放置しましょう。キッチンペーパーやペーパータオルを使用する方法と、同様の効果が得られます。

重度のカビ除去

重度のカビ除去手順は下記の通りです。

  1. 取れる範囲のカビを、雑巾やタオルなどで水拭きする
  2. ゴムパッキンカビ専用洗浄剤を準備する(ゴムパッキン用カビキラーなど)
  3. カビが発生・増殖している箇所に直接塗る
  4. 15分〜30分程度放置する
  5. 水拭き用の雑巾やタオルで拭き取る
  6. 乾拭きで水気を取り除く
  7. 消毒液(エタノールなど)で除菌する

これでも取れない場合は、業者への依頼も一度検討してみてください。

窓パッキンのカビ除去に必要な道具

窓パッキンカビ除去に使用する道具

窓パッキン掃除に必要な道具や、あると便利なおすすめ道具をご紹介します。どれも手軽に購入できるものばかりですので、窓パッキン掃除に際には活用してください。

洗剤 必須道具 便利道具
食器用洗剤
中性洗剤
クエン酸水・重曹
塩素系漂白剤
ゴムパッキンカビ専用洗浄剤
雑巾・布・タオル(水拭き用・乾拭き用)
ゴム手袋
キッチンペーパー・ラップ
消毒液(エタノールなど)
ペーパータオル
片栗粉
バケツ
マスク
洗浄剤用のボトル

なお、洗剤を購入する際には、液性に注意が必要です。一般に流通している洗剤には、「アルカリ性」「中性」「酸性」の3タイプがあり、それぞれ特徴が異なっています。パッキンのカビ対策には、刺激の弱い中性洗剤を使用しましょう。

窓パッキンカビ除去の注意点4つ

窓パッキンカビの掃除の際に必要な注意を促す標識

窓パッキンのカビを除去する際には、注意しなければならないポイントがあります。作業に入る前には、以下の内容を把握しておきましょう。

掃除後の床や壁の除菌を怠らない

目に見える範囲のカビを取り除いたからといって、すべてのカビを除去できたとは限りません。カビは目に見えない胞子を撒き散らしています。掃除によって空気中に舞ったカビの胞子は、窓パッキン近くの床や壁に散乱している恐れがあるのです。

窓パッキンのカビ掃除を完璧にこなしても、散乱したカビの胞子が残っていればカビは再び発生・増殖します。状況次第では、これまでとは異なる場所に着床・発芽する可能性もあります。

窓のパッキン掃除後には、周辺の床や壁の掃除を怠ってはいけません。消毒用のエタノールなどを使用し、カビの胞子が飛んでいそうな範囲全体を除菌してください。

窓パッキンカビを除去する道具

塩素系の使用方法を知っておく

中度のカビ除去方法で活用できる塩素系漂白剤の使用には、注意が必要です。強い漂白・除菌作用を持つ塩素系漂白剤は、アルカリ性の薬剤です。

アルカリ性の塩素系漂白剤は、酸性の液体と混ぜると人体に有害なガスを発生します。そして、一般家庭用に製造・販売されている洗剤や洗浄剤の中には、酸性の製品が多く存在するのです。

家庭内に酸性洗剤がある場合には、意識せずに塩素系漂白剤と併用してしまう可能性があります。塩素系漂白剤を使用する前には、必ず手持ちの洗剤や洗浄剤の液性を確認してください。

液性の選択に注意

洗剤には3種類の液性があり、用途にあったものを選択する必要があります。

  • アルカリ性洗剤→油汚れや皮脂汚れなどに効果的。刺激が強いため、手肌や素材に対するダメージを考慮する必要がある
  • 中性洗剤→3種の中でもっとも汎用性が高く、使用する汚れを選ばない。アルカリ性や酸性洗剤と比較すると洗浄力は落ちるものの、手肌や使用する素材に対するダメージが少ない
  • 酸性洗剤→水垢や手垢などの汚れに便利。アルカリ性洗剤と同様に刺激が強く、手肌や素材に対するダメージを考慮する必要がある。塩素系漂白剤と混ざると有毒ガスが発生するため、併用は厳禁

パッキンのカビ対策には、基本的に、刺激の弱い中性洗剤から使用しましょう。

無理な掃除は控える

カビの範囲が広い場合や、手の届かない窓にカビを見つけた場合には、無理な掃除は控えましょう。強引な掃除や中途半端な掃除によって窓に残った水気が、新たなカビの発生・増殖原因となりかねません。

また、自力掃除は事故や怪我のリスクを伴うばかりか、環境次第では周囲の住人に迷惑をかけてしまう可能性があります。万が一の可能性を考慮し、窓パッキンのカビ掃除は無理のない範囲に留めておきましょう。窓全体の掃除方法等については下記記事をご覧ください。

窓パッキンカビの予防策

窓パッキンカビを予防するためのファン

カビの発生・増殖を防ぐためには、意識的な予防策が大切です。窓パッキンのカビ予防に効果的な方法をまとめました。

こまめな換気

もっとも手軽にできるカビ予防策は、部屋の換気です。室内にカビが好む湿気を溜め込まないようにしましょう。部屋の換気は、時間よりも回数が重要とされています。

目安は「二時間に一回、5分〜10分程度」です。ただし、夏場や冬場など長時間の換気が難しい時期には、換気時間と回数を調節(一時間に数分など)し、効率よく室内の湿気を逃しましょう。

換気の際には、風の通り道を意識してください。対角線上にある窓やドアを開け、空気の流れを作ります。換気扇を活用する方法も有効です。

結露の拭き取り

屋内と屋外の温度差によって発生する結露は大敵です。放置した結露はパッキンを含めた窓全体を濡らし、カビの発生・増殖原因となります。

結露の発生自体は防げませんから、定期的に拭き取らなくてはなりません。パッキンの結露は雑巾やタオルで拭き取りましょう。

結露の発生を少しでも予防するためには、扇風機やサーキュレーターを使用して風を循環させる方法がおすすめです。吸水シートや結露防止フィルムの使用も選択肢の一つでしょう。

定期的な除菌

アルコールを使用した除菌を定期的に実践してください。アルコールは高い除菌効果を期待でき、カビの発生予防にも役立ちます。消毒用エタノールや除菌用ウエットティッシュなどを使用して、窓パッキンを拭き取ります。

アルコールは揮発性に優れており、木材や畳などにも使用できるため、パッキンに限らず窓全体を除菌可能です。ただし、引火しやすい性質を持っているため、火気の近くで使用しないように気を配りましょう。

窓パッキンのカビが自力で除去できない!専門業者へ相談を

窓掃除をする専門業者

窓パッキンに発生したカビを自力で除去する際には、カビの状況を見極めて正しい方法を選択しましょう。ですが、カビの増殖が激しい場合や、手の届かない場所にカビが進行している時には、自力対処はおすすめできません。

対処方法にお困りの際は、専門の業者に依頼する方法が良いでしょう。専門の業者であれば、窓パッキンのカビに適した道具や方法を用いて問題解決を図ります。自力では困難な場所や見落としがちな細部に至るまで、丁寧な対応が可能です。

窓パッキンカビに対応できる業者は、各都道府県に存在します。依頼を検討する際には、居住地域で活動している専門業者の公式HPを覗いてみましょう。

HP内には、具体的な依頼方法や見積もりの段取り、料金体系など、様々な情報が開示されています。気になる業者を見つけた際には、依頼を検討してみてはいかがでしょうか?

窓パッキンのカビを除去!簡単に取り組める具体的方法を解説のよくある質問

  • Q. ゴムパッキンのカビの除去方法を教えてください。

    A.

    中性洗剤や塩素系漂白剤、パッキン用カビ洗浄剤などを使用する方法が有効です。カビの状態に合わせて使い分けてください。

  • Q. 窓パッキンにカビができる原因はなんですか?

    A.

    湿気・温度・栄養素(汚れ)が三大原因といわれています。

  • Q. 窓のパッキンカビがどうしても取れません。

    A.

    自力によるカビ対処には限界があります。無理をせず、専門業者に依頼しましょう。

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