2023.11.30 2025.11.26
マンションに住んでいると鍵の劣化や紛失などの理由により、鍵交換が必要になることがあります。鍵交換は専門業者に依頼するのが一般的ですが、DIYでの交換も可能です。
本記事では、マンションの鍵を自分で交換する手順について解説します。交換前に確認すべきことや、業者を頼るべきケースなども紹介するので、マンションの鍵交換を検討中の方は参考にしてください。
| 作業内容 | 料金 |
|---|---|
| 鍵開け | 2,980円〜 |
| 鍵修理 | 4,980円〜 |
| 鍵交換 | 4,980円〜 |
| 鍵取り付け | 7,980円〜 |
| 鍵作成 | 10,000円〜 |
| 作業内容 | 料金 |
|---|---|
| 金庫の開錠作業 | 6,980円~ |
| 作業内容 | 料金 |
|---|---|
| 車のカギ作成 | 10,000円~ |
| 作業内容 | 料金 |
|---|---|
| バイクのカギ作成 | 10,000円~ |
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目次
【イラスト付きで解説】マンションの鍵を自分で交換する手順
マンションの鍵を自分で交換する手順は、以下のとおりです。
- フロントプレートを外す
- シリンダー止めピンを抜く
- シリンダーを外す
- 新しいシリンダーをはめ込む
- フロントプレートを取り付ける
それぞれ詳しく解説します。
フロントプレートを外す
フロントプレートとは、玄関ドアの側面にある、鍵穴やレバーハンドルが取り付けられている金属板のことです。
外す手順は、以下のとおりです。
- ドアを開けて、フロントプレートの固定ビスをプラスドライバーで緩める
- フロントプレートを手で少し持ち上げ、ビスが抜けるスペースを作る
- ビスを抜き、フロントプレートをドアから取り外す
外したフロントプレートは後ほど使用します。
シリンダー止めピンを抜く
フロントプレートを取り外すと、シリンダーを止めているピン(棒状のもの)が見えてきます。マイナスドライバーもしくはペンチを使い、ピンを抜きます。
なお、ピンの位置は錠前の種類によって異なるため、取扱説明書で確認するか専門業者に相談してください。
シリンダーを外す
ピンが外れると、シリンダーが外れます。手で取り外しましょう。
新しいシリンダーをはめ込む
新しいシリンダーを室内側からはめ込みます。ピンを差し込み、シリンダーを固定します。
フロントプレートを取り付ける
フロントプレートを取り付けたら完了です。最後に、鍵を差し込んで開錠・施錠できるか確認しましょう。
鍵交換する前の確認事項

鍵交換する前の確認事項は、以下の5つです。
- 管理会社に鍵交換してよいか確認する
- 交換するのは「シリンダーのみ」か「錠前ごと」かを確認する
- 取り付け可能な型番を確認する
- ドアの規格を確認する
- 鍵交換に必要な道具がそろっているか確認する
問題なくスムーズに交換できるよう、しっかり押さえておきましょう。
管理会社に鍵交換してよいか確認する
マンションの鍵交換は、原則として管理会社の許可が必要です。賃貸マンションの場合、建物自体がオーナーの所有物であるため、勝手に鍵交換すると契約違反になる恐れがあります。
また、分譲マンションの場合でも、玄関ドアは廊下に面しているため共用部分にあたります。許可なく変えてしまうと、後々トラブルに発展しかねません。
マンションによっては、交換可能な鍵の種類や、管理会社が提携する業者が決まっている場合があります。事前に管理会社に確認しておくのがルールです。
交換するのは「シリンダーのみ」か「錠前ごと」かを確認する
鍵交換を行う前に、交換する範囲を決めておく必要があります。一般的に鍵交換といえば、「鍵穴の部分であるシリンダーのみ交換するケース」と「ドアに埋め込まれた部品全体(錠前)を交換するケース」の2通りです。
シリンダーのみの交換であれば作業は比較的簡単なので、専門的な知識や経験がなくても対応できます。同じ種類の鍵への交換であれば、シリンダーのみの交換で問題ありません。
一方、防犯性の向上や錠前の故障などによる鍵交換の場合は、錠前ごと交換する必要があります。錠前の交換は難しい作業なので、業者に依頼するのがおすすめです。
取り付け可能な型番を確認する
マンションの鍵交換の場合、管理会社によっては、交換可能な鍵の種類が決まっていることがあります。その場合、指定された型番の鍵にしか交換できないため、事前に確認が必要です。
取り付け可能な型番を確認する方法としては、管理会社に直接聞くのが確実です。他にも、錠前に刻印されているLHやDNなどの文字から、既存の鍵の型番を把握できます。
同じ型番の鍵への交換であれば、比較的簡単な作業で済みます。
ドアの規格を確認する
マンションの鍵交換の前には、ドアの規格を確認しましょう。ドアの規格に新しい鍵が合っていないと、上手く設置できなかったり、すぐに外れてしまったりする可能性があります。適切な鍵を選ぶためにも、しっかり確認しておきましょう。
確認すべきポイントは、以下の3つです。
- ドアの厚み
- バックセットの長さ
- フロントプレートの長さ・幅
それぞれ詳しく解説します。
ドアの厚み
ドアの厚さに対して、錠前は収まっていなければいけません。例えば、ドアの暑さが3cmであれば、錠前の幅は2cm程度が適しています。
バックセットの長さ
バックセットとはドアの端から鍵穴の中心までの距離です。バックセットの長さが合っていないと、鍵穴の位置がドアの中心からずれてしまい鍵が上手く回らなくなります。
フロントプレートの長さ・幅
フロントプレートはドア側面にある金属板のことで、長さや幅はメーカーによって異なります。新しく購入した錠前とフロントプレートのサイズが合わないと、調整しなければいけないので面倒です。
鍵交換に必要な道具がそろっているか確認する
鍵交換は道具を用いて行います。そのため、道具がそろっていないと中途半端に終わってしまうでしょう。
鍵交換を行うには、以下の道具が必要です。
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- ペンチ(あれば)
プラスドライバーは、鍵穴の周囲にあるネジを緩めたり締めたりするために使用します。マイナスドライバーは、シリンダーを固定しているネジを緩めたり締めたりするために使用します。
また、鍵が古くてシリンダーを止めているピンが取れないときは、ペンチがあると便利です。
オートロックマンションなら逆マスターキーシステムについて確認する
逆マスターキーシステムとは、各部屋の鍵で共用玄関やゴミ置き場などの共用部分のシリンダーを開けられるシステムのことです。
オートロックマンションでは、逆マスターキーシステムが多く採用されています。逆マスターキーシステムに対応した鍵に交換しないと、共用部分への出入りができなくなる可能性があるため注意が必要です。
新しい鍵は、逆マスターキーシステムに対応した鍵に交換する必要があります。作製する際には逆マスターキーの情報が必要になるため、管理会社からメーカーへ直接注文してもらうのが一般的な流れです。
交換するための鍵の購入場所

交換用の新しい鍵は、以下の場所で購入できます。
- インターネット
- ホームセンター
- 鍵屋
インターネットは手軽さが魅力ですが、実物を見たりスタッフに相談したりできないため、誤って適さない鍵を購入するリスクがあります。
また、ホームセンターはスタッフに相談しながら鍵を選べるので、初めて購入する人も安心感があります。しかし、取り扱っている鍵の種類が限られているため、希望の鍵が手に入るとは限りません。
その点、鍵屋なら取り扱う鍵の種類が多く、知識が豊富なスタッフが丁寧に対応してくれます。鍵の選び方や取り付け方などのアドバイスを受けることもできます。
すでに購入する鍵が決まっている場合はインターネット、オーソドックスな鍵を購入したい場合はホームセンター、相談しながら選びたい方は鍵屋での購入がおすすめです。
自分で鍵交換するメリット

自分で鍵交換するメリットは、以下の2つです。
- 費用を安く抑えられる
- 鍵交換に関する知識と経験が身に付く
それぞれ詳しく解説します。
費用を安く抑えられる
業者に依頼すると、部品代に加えて作業費や出張費などがかかります。料金は業者によって異なりますが、目安としては10,000円〜15,000円程度かかるでしょう。
その点、自分で鍵交換すれば部品代のみで済むので、安く抑えられます。
鍵交換に関する知識と経験が身に付く
鍵交換を経験しておくと、鍵の種類や部品名、開錠・施錠の仕組みなどが分かるようになります。鍵は玄関だけでなく、トイレや寝室などにも取り付けられています。
鍵交換に関する知識と経験があれば、その都度自分で対応できるでしょう。
自分で鍵交換するデメリット

自分で鍵交換するデメリットは、以下の3つです。
- 失敗するリスクがある
- 交換用の鍵選びを誤ると高くつく
- ドアに傷を付ける可能性がある
それぞれ詳しく解説します。
失敗するリスクがある
自分で鍵交換すると、失敗するリスクがあります。
素人でよくあるのは、取り付ける順番や位置を間違えるという失敗です。正しく取り付けられないと、防犯性が低下したり、すぐに故障したりする可能性があります。
交換用の鍵選びを誤ると高くつく
自分で鍵交換する場合は、新しい鍵を自分で用意する必要があります。購入した鍵は、原則として返品できません。一度でも誰かに渡った鍵は複製されている可能性があるため、多くのお店では返品不可で対応しています。
もし、間違った鍵を購入してしまった場合は、余計な出費が増えてしまいます。
ドアに傷を付ける可能性がある
作業中は、取り付け説明書に記載されていないような、例外的な作業が発生することがあります。
例えば、ネジがきつく締まっている場合、鍵穴やシリンダーが錆び付いている場合などです。このような例外的な作業は慣れていない人が行うと、力加減を誤り、鍵穴やシリンダーを壊す可能性が高いです。
ドアに傷を付けてしまうと、最悪ドアごと交換が必要になることもあります。
自分で鍵交換せず業者を頼るべきケース

業者に鍵交換を依頼するべきケースは、以下のとおりです。
- シリンダーだけでなく錠前ごとの交換が必要なとき
- 別メーカーの鍵に交換するとき
- 錠前の型が古く廃盤になっているとき
- ダブルロックの鍵に変えるとき
- 自分で鍵交換できる自信がないとき
それぞれ詳しく解説します。
シリンダーだけでなく錠前ごとの交換が必要なとき
錠前ごと交換が必要なときは、業者に相談するのがおすすめです。
シリンダー交換よりも複雑な作業なので、難易度が高くなります。知識と経験、そして専用の工具が必要になるため、業者に依頼したほうが安全かつ確実に取り付けられます。
別メーカーの鍵に交換するとき
今の鍵とは別メーカーの鍵に交換する場合は、自分で対応するのは難しいでしょう。
理由は、以下の2つです。
- 鍵穴のサイズや形状が異なる場合、適切な鍵を選ぶのが難しい
- ドアや錠ケースの構造に変更を加える必要が生じた場合もある
いずれも専門の知識と経験がなければ対応できません。業者に依頼するのが賢明です。
錠前の型が古く廃盤になっているとき
廃盤になっている鍵を交換するには、寸法が同じまたは似ている錠前を用意し、ドアに合わせて加工して取り付ける必要があります。さまざまなメーカーの製品を探さなければならないので、鍵の知識や経験がないと非常に困難です。
業者に依頼すれば、豊富な知識と経験から適合する鍵を見つけてくれます。
ダブルロックの鍵に変えるとき
2つの鍵を組み合わせて使用するダブルロック(1ドア2ロック)に変えるときも、基本的には業者に依頼するのが無難です。
ダブルロックの鍵には2つの穴が必要です。穴が1つしかない場合は、新たに穴を開ける必要があります。この作業は素人には難しいため、失敗する可能性があります。適切に交換するためにも、経験豊富な業者に任せるのがよいでしょう。
自分で鍵交換できる自信がないとき
鍵の交換は、安全性にも関わる重要な作業です。適切に交換しないと、鍵がかかりにくくなったり、ドアが開かなくなったりする可能性があります。
業者に依頼すれば、鍵の知識や経験豊富なプロが安全かつ確実に作業してくれます。自分で交換できる自信がないときは、プロに頼るのが賢明です。
鍵屋に依頼した場合にかかる時間と費用

鍵交換を依頼した場合の時間と費用について解説します。
鍵交換にかかる時間
シリンダーのみの交換であれば10分〜15分程度が目安です。錠前ごと交換する場合は作業の難易度が上がるため、30分〜1時間程度かかることもあります。
鍵交換にかかる費用
鍵交換にかかる費用は、以下のとおりです。
| 作業内容 | 作業費 |
| シリンダーのみの交換 | 10,000円〜15,000円 |
| 錠前ごとの交換 | 15,000円〜20,000円 |
作業費に、鍵やシリンダーなどの部品代がプラスされます。防犯性が高い鍵ほど、価格は高くなる傾向にあります。詳しい費用については、以下の記事を参考にしてください。
マンションの鍵交換にお困りなら鍵のトラブル・セーフリーにご相談を
マンションの鍵は、シリンダーのみの交換であれば自分でも対応できます。交換用の新しい鍵と必要な道具をそろえられれば、一度チャレンジしてみるのもよいでしょう。しかし、自信がないときは、無理をせずに鍵屋に相談するのがおすすめです。
『鍵のトラブル・セーフリー』では優良業者を多数紹介しています。安心して任せられる業者を探している人は、ぜひチェックしてみてください。
マンションの鍵を自分で交換してみよう!イラストで分かりやすく解説のよくある質問
-
Q. 鍵交換はどのような手順で行いますか?
A.鍵交換の手順は、以下のとおりです。
1.フロントプレートを外す
2.シリンダー止めピンを抜く
3.シリンダーを外す
4.新しいシリンダーをはめ込む
5.フロントプレートを取り付ける
ただし、錠前ごと交換する場合は、作業工程が増えて難しくなるので、業者に依頼するのがおすすめです。 -
Q. マンションの鍵は勝手に交換して問題ありませんか?
A.勝手に交換すると契約違反になる可能性があります。これは賃貸・分譲を問わず、どちらにも該当します。交換する前に、必ず管理会社に連絡しましょう。
マンションによっては交換可能な鍵の種類や、管理会社が提携する業者が決まっている場合があります。 -
Q. 新しい鍵はどこで購入するのがよいですか?
A.鍵屋で購入するのがおすすめです。
鍵はホームセンターやインターネットでも販売されていますが、鍵屋なら取り扱う鍵の種類が多く、知識が豊富なスタッフが丁寧に対応してくれます。また、鍵の選び方や取り付け方などのアドバイスを受けることもできます。 -
Q. 自分で交換するのが難しいケースはありますか?
A.自分で鍵交換するのが難しいケースは、以下のとおりです。
・シリンダーだけでなく錠前ごとの交換が必要なとき
・別メーカーの鍵に交換するとき
・錠前の型が古く廃盤になっているとき
・ダブルロックの鍵に変えるとき
・自分で鍵交換できる自信がないとき
1つでも該当する場合は、業者を頼りましょう。 -
Q. 鍵屋に依頼した場合はどのくらいの費用がかかりますか?
A.作業費は、10,000~20,000円程度が目安です。部品代は別途必要です。
ただし、費用は業者によって異なりやすいので、複数の鍵屋から見積もりを取るようにしましょう。
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