ピンシリンダー錠とは?特徴や交換方法、業者選びのポイントまで解説

2024.03.24 2024.04.08

この記事では、ピンシリンダー錠の特徴やメリット・デメリット、交換方法などについて詳しく解説します。鍵の交換は防犯面や費用などを考え、工程をよく確認した上で慎重に作業しなければなりません。鍵の交換に慣れていないと、思わぬトラブルが起きる可能性もあります。
そんなときは、様々な鍵の交換に対応している鍵業者に依頼するのもおすすめです。業者の利点や選び方なども記載するので、ぜひご覧ください。

ピンシリンダー錠とは

鍵を手渡しているところ

ピンシリンダー錠とは見た目がギザギザしており、シリンダーの中には4~7本のピンが入っています。ピンの高さを合わせると鍵が回る仕組みです。外筒と内筒の二重構造になっているのが特徴です。
ピンシリンダー錠は標準的な鍵といえ、様々な場面で使用されています。

ピンシリンダー錠のメリット3つ

MERITの文字

ピンシリンダー錠は、次のようなメリットからいろいろな場所で使われています。

複製を簡単に作製できる

複製を簡単に作製できるのが、ピンシリンダー錠のメリットです。簡単な構造なので、鍵屋に複製を依頼した際にも速やかに対応してもらえます。短時間で複製を作れるため、合鍵を何本か作りたいときにも対処しやすいです。

コストをかけずに複製や取り付けができる

複雑な構造の鍵は高い技術が求められるため複製を作るのが難しく、その分価格も割高になります。一方、ピンシリンダー錠は構造がシンプルなので、比較的安い価格で複製を作製できるのです。
費用を抑えて鍵を設置したい、複製を作りたいなどの場合においても、ピンシリンダー錠は取り入れやすくなっています。

シンプルな構造なので埃に強い

ピンシリンダー錠は、埃に強いというメリットもあります。シンプルな構造なので、鍵穴に埃が溜まりません。塵や埃に強い種類の鍵であるため、鍵穴にゴミが溜まり解錠できないといったトラブルが起きる心配もありません。
埃などによっていきなり鍵が開けられない事態に陥ると慌ててしまいますが、ピンシリンダー錠ならそのようなリスクがないので安心です。

ピンシリンダー錠のデメリット2つ

セキュリティと書かれたボード

ピンシリンダー錠には、メリットだけでなくデメリットも存在します。以下に挙げる2つのデメリットも押さえて、ピンシリンダー錠を導入するかどうか検討してみましょう。

ピッキングされやすい

ピンシリンダー錠はピッキングされやすいというデメリットがあります。ピッキングされやすい点から、防犯性の低さが問題となるでしょう。
鍵の凹凸が片側だけについているため、工具を使えば簡単に開けられるのです。慣れたピッキング犯であれば、ものの数分で解錠できるでしょう。シンプルな構造がゆえに、ピッキングされやすいという防犯性の低さがネックになります。

キーが摩擦しやすい

キーが摩擦しやすいのも、ピンシリンダー錠のデメリットとして挙げられます。ギザギザの形が細く刻まれているため、使っているうちに摩擦して形が損なわれる場合があるのです。ギザギザしている部分が摩擦によって少しずつ削られている関係で鍵穴にぴったりとはまらなくなり、解錠できなくなるケースもあります。ピンシリンダー錠は、使えば使うほどキーが摩擦しやすいという点を覚えておきましょう。

6ステップで完結!ピンシリンダー錠の交換方法

ステップについてのメモ

ピンシリンダー錠の特徴やメリット・デメリットまで見てきましたが、ここでは自分でピンシリンダー錠を取り付ける手順について詳しく解説します。ピンシリンダー錠への交換を自身でやってみようと考えている人は、参考にしてみてください。

Step1.ドライバーで金属板を外す

最初に、ドライバーで金属板を外します。プラスドライバーを用意して、ドアの側面についているネジを外しましょう。ネジを外すと金属板が取れます。
取れた金属板はなくさないよう、外したネジと一緒にわかりやすい場所に置いておいてください。

Step2.シリンダーを止めているピンを抜く

金属板が外せたら、次にシリンダーを止めているピンを抜いていきます。マイナスドライバーでシリンダーを固定しているピンを外しましょう。抜き取ったピンも、なくさないよう一ヵ所に固めておくなどしておいてください。

Step3.錠前からシリンダーを取り外す

シリンダーを固定しているネジとピンが外せたら、錠前から古いシリンダーを取り外します。すでにネジなどが外れている状態なので、引き抜くだけで簡単に取り外せるでしょう。古いシリンダーは、新しい物と混ざらないよう置き場所に注意してください。

Step4.新しいシリンダーを取り付ける

古いシリンダーを外したら、新しいシリンダーを付けていきます。シリンダーを押さえながらピンを差し込みましょう。

Step5.ピンを差し込んで固定する

新しいシリンダーをはめ込んでピンを差し込んだら、しっかり固定します。ピンが最後まで差し込めたら、シリンダーがきちんとはめ込まれている証拠です。

Step6.金属板を元に戻す

最後に、金属板を取り付けてネジを締めたらシリンダーの設置は無事完了です。きちんと動くかどうか、動作確認も忘れずに行ないましょう。
スムーズに解錠できないときは、ネジの締め具合などを調べて再度確認をしてみてください。

鍵業者に交換を依頼した場合の費用相場

電卓とメモ

鍵をピンシリンダー錠に交換する際は、業者に依頼する方法もあります。このとき気になるのが、どれくらいの費用がかかるかという点でしょう。
以下に、ピンシリンダー錠をはじめ他の種類のシリンダーについても費用相場をまとめたのでご覧ください。シリンダーの種類によって交換にかかる費用は異なります。費用面において納得した状態で、鍵業者に依頼できるようにしましょう。

  • ピンシリンダー錠:15,000円~20,000円程度
  • ディスクシリンダー錠:15,000円~20,000円程度
  • ディンプルキーシリンダー:27,000円~38,000円程度
  • ロータリーディスクシリンダー錠:20,000円~30,000円程度

ピンシリンダー錠の交換は鍵業者に依頼するのがおすすめ!

グッドと書かれた吹き出し

ピンシリンダー錠への交換を考えている場合は、鍵業者に依頼するのがおすすめです。鍵業者に相談すると、鍵に関する様々な困り事に対応してもらえます。その他にも鍵業者には多くの魅力があるので、以下を参考に利用を検討してみてください。

スピーディーに対応してくれる

鍵業者は、問い合わせてからスピーディーに対応してくれるのが魅力です。鍵のトラブルは、急を要する場合もあります。解錠できなくなった、鍵を紛失したなど、すぐに解決したい問題にぶつかるケースもあるでしょう。
鍵業者なら、鍵にまつわる様々な困りごとに関して、電話一本ですぐに現場に来てくれます。状況をよく確認し、最短で鍵の悩みを解決してくれるのです。
ピンシリンダー錠に交換したいときも、鍵業者に相談すればスムーズに作業を終えられるでしょう。

様々な鍵の取り付けに精通している

鍵業者には、鍵のプロが多数在籍しています。日々様々な現場に向かい、いろいろな種類の鍵の取り付けなどに対応していることでしょう。
ここから、ピンシリンダー錠を取り付けたいという要望にも応えてくれるのです。鍵の取り付けや交換などに幅広く対応しているため、状況によって異なる鍵の悩みを気軽に相談できます。

プロなので失敗するリスクがない

鍵業者には、鍵のプロが揃っています。鍵のプロが現場に来てくれるので、失敗するリスクがありません。
鍵の取り付けに不慣れな人が作業を行なうと、うまく取り付けられなかったり部品が破損するなどの恐れがあります。設置できたと思って動作確認をしてみたら解錠できなかったという事態も起こり得るでしょう。
その点、プロが揃う鍵業者に依頼すると失敗する心配をする必要なく、短時間で確実に新しい鍵を取り付けてもらえます。

信頼できる鍵業者の選び方

HOWの文字

ピンシリンダー錠をはじめ、鍵の交換は専門業者に頼むのが確実といえます。以下に信頼できる鍵業者の選び方をご紹介するので、ご確認ください。

相見積もりをとる

鍵業者は、インターネットで検索すると数多く出てきます。その中から1社に絞るのは難しいため、相見積もりをとって業者を比較してみましょう。
相見積もりとは、複数の業者に見積もりを出してもらい、費用やサービス面などを比較するというものです。相見積もりをとると、費用感や業者ごとの特徴が見えてきて、自身の状況に合う業者を見つけられます。
できるだけ費用を抑えて鍵交換を済ませたいと考えるときにも、相見積もりで業者を比較するとより安く依頼できる業者に出会えるでしょう。

アフターサービスの有無を調べる

鍵業者を選ぶとき、アフターサービスの有無についてもよく調べておきましょう。プロが揃う鍵業者ですが、ミスや不具合が起きないとも言い切れません。施工後に不具合が生じたときに無償で対応可能、交換した鍵の製品保証など、アフターサービスの有無と同時に内容も確認しておくと安心です。
万が一、作業後に不具合などが発生した際にも、アフターサービスが充実していれば相談できます。アフターサービスがきちんと整っている業者を選んでおくと、余分に費用を請求されることなく、丁寧に対応してもらえるでしょう。

対応エリアをチェックする

鍵業者を選ぶとき、対応エリアについても忘れずに調べておきましょう。自宅や事務所などが業者の対応エリア外であると、来てもらえない場合があります。来てもらえたとしても、出張費がプラスされる可能性があるので注意が必要です。
費用面において不安を感じずに依頼できるよう、業者の対応エリアも事前にチェックしておいてください。

累計作業実績を確認する

鍵業者は、累計作業実績にも注目して絞っていきましょう。作業実績が多いほど、それだけ様々な現場で鍵の問題を解決している証拠です。累計作業実績の数が多いと、経験豊富なプロが丁寧・迅速に対応してくれる業者であると判断できるポイントにもなります。
業者の公式サイトで、作業実績がどれくらいあるかを見てみてください。口コミの数や質も調べておくと、より信頼できる1社に依頼できるでしょう。

会社情報がきちんと記載されている

会社情報が細かく記載されている鍵業者を選ぶ点も意識しましょう。公式サイトを見ると、会社情報に関するページがあります。会社名や所在地、営業時間や社員数などの会社情報がきちんと掲載されている鍵業者は、優良であるといえます。
連絡先が載っていない、会社に関する情報がわからないような業者は、依頼した後にトラブルが起きる場合があるので気を付けましょう。悪徳な業者による対応で高額な費用を請求されたりしないよう、会社情報について記載されている業者を選んでください。

ピンシリンダー錠の交換なら『鍵のトラブル・セーフリー』にもご相談を!

ピンシリンダー錠の特徴やメリット・デメリット、費用相場、交換の手順などについて解説しました。自身で交換が可能なピンシリンダー錠ですが、慣れない状況では無事に取り付けられるか不安に感じるでしょう。
鍵の取り付けに自信がない場合は、鍵業者に相談して対応してもらう方法もあります。『鍵のトラブル・セーフリー』も、様々な鍵のトラブルに対応できる業者情報を掲載しているのでぜひご利用ください。エリアやお悩みから、ぴったりな鍵業者を見つけられます。

ピンシリンダー錠とは?特徴や交換方法、業者選びのポイントまで解説のよくある質問

  • Q. ピンシリンダー錠とはどんな鍵ですか?

    ピンシリンダー錠とは、見た目がギザギザでシリンダーの中に4本~7本のピンが入っているのが特徴です。ピンの高さが合わさったときに鍵が回り、解錠できるシステムになっています。

  • Q. ピンシリンダー錠のメリットを教えてください。

    ピンシリンダー錠を設置するメリットとして、以下の3点が挙げられます。

    ・複製の作製が簡単
    ・比較的安い価格で複製や取り付けができる
    ・構造がシンプルなので埃に強い

  • Q. ピンシリンダー錠にデメリットはありますか?

    メリットを見ると魅力が多いように感じられるディスクシリンダー錠ですが、デメリットもあるので以下を確認しておいてください。

    ・ピッキングされやすい
    ・キーが摩擦しやすい

  • Q. ピンシリンダー錠に交換するときの手順を教えてください。

    ピンシリンダー錠に交換する際は、次の手順で進めてみましょう。

    1. 金属板を外す
    2. シリンダーを止めているピンを抜く
    3. シリンダーを外す
    4. 新しいシリンダーをつける
    5. ピンを差し込んで固定する
    6. 金属板を元に戻したら完了

  • Q. 鍵業者に交換を依頼した際の費用相場を教えてください。

    鍵業者に交換を依頼した場合、鍵の種類によってかかる費用は変わってきます。以下で、鍵ごとの費用相場を記載します。

    ・ピンシリンダー錠、ディスクシリンダー錠:15,000円~20,000円程度
    ・ディンプルキーシリンダー:27,000円~38,000円程度
    ・ロータリーディスクシリンダー錠:20,000円~30,000円程度