2023.12.28 2024.09.18
引っ越しの際に、大きな負担になる初期費用。
引っ越しにかかる初期費用の相場は、家賃の4~5ヶ月分と言われています。
一人暮らしで家賃6万円のアパートなら24~30万円ほど、二人暮らしで家賃10万円のアパートなら40~50万円ほどが初期費用として必要になります。
『引っ越したいけれど、まとまったお金が用意できない……』そんな方も安心してください!
記事後半では、引っ越しの初期費用を抑える方法や払えない時の対処法まで詳しく解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。
目次
引っ越しの初期費用の相場は「家賃の4~5ヶ月分」
引っ越しにかかる初期費用の相場は、家賃の4~5ヶ月分ほど。
引っ越し予定のアパートの家賃に応じて、それぞれ以下のような初期費用がかかるケースが多いです。
アパートの家賃 | 初期費用 |
---|---|
6万円 | 約24~30万円 |
10万円 | 約40~50万円 |
15万円 | 約60~75万円 |
もちろん、敷金・礼金の有無や、荷物の多さによって金額は変わります。
あくまで目安として、引っ越しには家賃の4~5ヶ月分はかかると覚えておきましょう。
引っ越しの初期費用の内訳とは
引っ越しの初期費用とひとくちにいっても、その内訳はさまざま。
初期費用の内訳は、主に以下の3つに分けられます。
- 敷金・礼金などの賃貸関連費用
- 荷物の運搬費
- 家具や家電の買い替え・処分費
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①敷金・礼金など賃貸関連費用
不動産会社に支払う初期費用だけで家賃の3.5~4ヶ月分はかかるのが一般的です。
賃貸住宅に引っ越す際には、以下のようなお金を初期費用として不動産会社にまとめて支払う必要があります。
相場 | 概要 | |
---|---|---|
敷金 | 家賃1ヶ月分 | 契約を終えて部屋を退去する際に原状回復するために使われる費用 |
礼金 | 家賃1ヶ月分 | 部屋を所有する大家さんへの謝礼として支払う費用 |
仲介手数料 | 家賃0.5~1ヶ月分 | 物件を紹介してくれた不動産会社に支払う費用 |
火災保険料 | 1.5~2万円 | 火災や水漏れなどのトラブルが起きた時の保険として支払う費用 |
前家賃 | 家賃1ヶ月分 | 入居する月の家賃を前払いで支払う |
物件によっては『家賃保証会社の加入料』『鍵交換代』など、さらに費用がかかる可能性もあります。
②荷物の運搬費
引っ越す際には、前の住居からの荷物や家具を運ぶための運搬費もかかります。
引っ越し業者に支払う運搬費として、最低でも3万円程度はかかると思っておきましょう。
運搬費は荷物の量に応じて、以下のように変わります。
単身者(1~2tトラック一台) | 二人暮らし(4tトラック一台) | 三人暮らし(6tトラック一台) | |
---|---|---|---|
輸送費 | 1~3万円 | 2~4万円 | 3~5万円 |
人件費 | 2~3万円 | 2~4万円 | 3~6万円 |
合計 | 約3~6万円 | 約4~8万円 | 約6~11万円 |
(参考:国土交通省 近畿運輸局HP)
また、12月の閑散期であれば運搬費は抑えられますが、2~4月の繁忙期となるとさらに追加で費用がかかるケースがほとんどです。
③家具や家電の買い替え・処分費
引っ越し時、引っ越し先の住まいの広さに合わせて家具や家電を買い替えるケースも多いはず。買い替え費用も、引っ越し時の初期費用と考えていいでしょう。
また、古くなった冷蔵庫やベッドを、引越しを機に処分する人もいるでしょう。不要になった家具や家電を処分する際にも、専門業者に依頼するなど数万円がかかるケースがあります。
荷物が多いほど、思いも寄らない出費が必要になってくる可能性も。できる限り財布に余裕を持たせておきましょう。
引っ越しの初期費用を抑える方法4選
引っ越し後の生活を豊かにするためにも、できる限り初期費用は抑えておきたいですよね。
引っ越しの初期費用を抑えるには、以下4つの方法がおすすめです!
- 不動産会社に相談する
- 敷金・礼金ゼロの物件を探す
- フリーレントの物件を選ぶ
- 家具・家電付き物件にして諸経費を抑える
それぞれ簡単に解説していきます。
不動産会社に相談する
まずは、『できる限り初期費用を抑えたい』と正直に不動産会社に相談するといいでしょう。
お客さんの希望に応じて、初期費用を抑えられる物件を紹介してくれるからです。
『不動産会社にそんなことを言ったら嫌な顔をされるのではないか』といった心配は無用。不動産会社は、お客さんの予算や希望に合わせて最適な物件を紹介するのが仕事です。
初期費用を抑えたければ、不動産会社に積極的に希望を伝えましょう。
敷金・礼金ゼロの物件を探す
初期費用を抑えたいのであれば、インターネットで物件を探す際にも敷金・礼金ゼロの物件に絞ってみましょう。
『引っ越しの初期費用の内訳とは』で紹介した通り、引越しにかかる初期費用で敷金・礼金の占める割合は大きく、個人にとって負担が大きいです。
ただし、敷金・礼金ゼロの物件は、以下のようなデメリットがある点にも注意しましょう。
- 築年数が古い
- 風呂・トイレなどが共用であることも
- 駅から遠い など
このような物件は、人気がなく借り手が見つかりづらいもの。
少しでも借りてもらいやすくするために敷金・礼金をゼロにしているケースが多いのです。
逆にいえば、いくつかの条件について妥協できれば、初期費用を抑えた引越しは十分可能でしょう。
フリーレントの物件を選ぶ
フリーレントの物件を不動産屋さんに紹介してもらうのも初期費用を抑えるための一つの方法です。
フリーレントとは、一定期間の家賃が無料になる仕組みのこと。
入居から1ヶ月程度の家賃が無料になるケースが多いです。
ただし、フリーレントの物件は、短期間で引っ越すと違約金がかかるなど条件付きの場合が多いので事前にしっかり確認しておきましょう。
家具・家電付き物件にして諸経費を抑える
初期費用を抑えたい人には、家具や家電が備え付けの物件もおすすめです。
たとえば、家具・家電付きの物件には以下のようなものがあります。
- ベッドが部屋に備え付けられている
- 前の住人が使っていた冷蔵庫・電子レンジなどの家電がそのままになっている
前の住人が使っていたものでも、入居する際にはきちんとクリーニングされているので安心して大丈夫です。
家具や家電の購入・運搬にも大きな費用がかかるので、初期費用を少しでも抑えたければ家具・家電付きの物件も検討してみましょう。
引っ越しの初期費用が支払えない時の対処法
すぐに引越したいけれど、どうしても初期費用が用意できそうにないという場合もあるはずです。
初期費用が支払えない時には、以下のような対処法を検討してみましょう。
分割払いや後払いができないか不動産会社に相談する
まずは、初期費用が用意できないことを不動産会社に正直に話して、分割払いや後払いができないか相談してみましょう。
不動産会社としては、少しでも多くの人に物件を貸したいものです。
まとまったお金が用意できないなら、分割払いなどの代替手段を提示してくれる可能性は十分にありえます。
クレジットカードで分割払いをする
クレジットカードを使っているのであれば、不動産会社に支払う初期費用をカードの分割払いにしてみましょう。
多くの不動産会社で、初期費用や家賃の支払いでクレジットカードが使えるようになっています。
ただし、初期費用は数十万円と大きな額になるケースがほとんどです。
自身のクレジットカードの限度額が低い場合には、初期費用のカード払いはできないので注意しましょう。一時的に限度額を上げられないか、カード会社に問い合わせることをおすすめします。
カードローンでお金を借りる
まとまったお金が用意できない場合は、カードローンで初期費用を借りるのも手です。
カードローンで借りたお金は月々カード会社に対して返済すればいいので、不動産会社が分割払いに応じてくれない場合に使えます。
ただし、カードローンの利息は高めに設定されているため、借りる前にきちんと返済計画を立てておきましょう。
家族や友人にお金を借りる
家族や友人からお金を借りることも検討しましょう。特に、学生の一人暮らしの場合は、親や親戚が資金援助をしてくれるはずです。
また、友人からお金を借りる際は、トラブルを防ぐために借用書を作るなど、きちんと記録を残しておくことをおすすめします。
引っ越しの日程を遅らせて貯金をする
これまで紹介した方法をとっても初期費用が用意できない場合は、引越しの日程を遅らせることも検討しましょう。
日雇いのバイトや、週払いの配達バイトなど、お金を稼ぐ方法はたくさんあります。
引越しの初期費用の相場は家賃の4~5ヶ月分と、かなり高額です。
どうしても今すぐ引っ越さなくてはいけない事情がない限りは、少しでも金銭的な余裕ができてからの引越しがおすすめです。
引っ越しの初期費用に不安があるなら専門家に相談しよう
この記事では、引っ越しの初期費用について詳しく解説してきました。
引っ越しの初期費用を抑えられれば、その分を家具家電の買い替えに充てるなど、余裕のある生活が送れるはずです。また、優良な引っ越し業者に依頼すれば、家具家電の処分や荷物の運搬までセットで格安に済ませられる可能性もあります。
ぜひこの記事を参考にして、初期費用を抑えた引越しを実現してください。
引っ越し先の物件が決まっていたら、すみやかに引っ越し業者の見積もりを取ることをオススメします。セーフリーでは優良な引越し業者を多数紹介しています。希望の条件に合った引越し業者が見つかったら、まずは問い合わせてみましょう。
引っ越し「初期費用」の相場は?出費を抑える方法まで徹底解説のよくある質問
-
Q. 引っ越しの初期費用はどれくらいかかる?
A.家賃の4~5ヶ月程度が相場といわれています。
-
Q. 引っ越しの初期費用を抑えるにはどうしたらいい?
A.不動産会社に相談して敷金礼金ゼロの物件を探すのがおすすめです。
-
Q. 引っ越しの初期費用はいつ支払う?
A.賃貸契約から数週間後に支払うのが一般的です。
もしも間に合わない場合は、事前に不動産会社に伝えれば分割払いに応じてくれる可能性もあります。
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