

【1,000人調査】41.9%が知らない「エアコン2027年問題」|離れて暮らす親のエアコン・熱中症リスクの実態と、今すぐできる対策
2026.07.24 2026.07.23
「実家にエアコンがあるから安心」——その思い込みが、最も危険な状況を見落とさせているかもしれません。エアコンがあっても、正しく使えていなければ命を守ることはできないのです。
セーフリーでは、実家に親が住んでいる全国の男女1,000名を対象に「実家のエアコンと熱中症リスクに関する実態調査」を実施しました。
この記事では、調査で明らかになった実態と具体的な対策を詳しく解説します。
なぜ「室内」で熱中症になるのか

高齢者は加齢に伴って体温調節機能が低下し、暑さを感じにくくなる傾向があります。若い世代が「暑い」と感じる室温でも、高齢者は涼しく感じたまま過ごし、気づいたときには深刻な脱水・高体温状態になっているケースが少なくありません。
また認知機能が低下すると、エアコンのリモコン操作を誤ったまま気づかないこともあります。前述の研究で報告されている「エアコンがついていたのに暖房設定になっていた」という事例は、決して特殊なケースではないのです。
約5人に2人が実家にいる親の体調や室内環境を「特に確認していない」

「夏場、実家にいる親の体調や室内環境をどのように確認していますか?」という複数回答の質問に対して、回答は以下の通りでした。
| 確認方法 | 割合 |
| 特に確認していない | 38.4% |
| 定期的に訪問して直接確認している | 30.1% |
| 定期的に電話・LINEで確認している | 28.2% |
| その他 | 3.4% |
最も多い回答が「特に確認していない(38.4%)」という結果は、多くの人にとって実家の夏の環境が「見えていない状態」であることを示しています。
電話やLINEで確認しているという28.2%の方も、安心しきれない現実があります。「元気だよ」という言葉では、次のことが確認できません。
- エアコンが正常に稼働しているか
- 室内温度が実際に下がっているか
- 設定が暖房や送風になっていないか
- フィルターが詰まって風量が落ちていないか
「元気」という言葉を過信せず、エアコンの状態そのものを確認することが大切です。
約4人に1人が実家のエアコンの状態を「把握していない」

「実家・親の家のエアコンが何年製か把握していますか?」という質問への回答は以下の通りでした。
| 回答 | 割合 |
| 把握している(10年未満) | 42.2% |
| 把握していない | 28.0% |
| 把握している(10〜20年程度) | 25.0% |
| 把握している(20年以上) | 4.8% |
「把握していない(28.0%)」「10〜20年程度(25.0%)」「20年以上(4.8%)」を合わせると、実家のエアコンが10年以上経過している可能性がある家庭は全体の約6割にのぼります。
10年を超えたエアコンは要注意
一般的にエアコンの寿命は10〜15年程度とされており、10年を超えると冷房性能の低下や故障リスクが高まります。「まだ動いているから大丈夫」という判断は、冷房効率の大幅な低下を見落とすリスクにつながります。
「冷えが弱くなった気がする」「以前より電気代が上がった」という変化を親が感じていても、「古いから仕方ない」と放置してしまうケースも少なくありません。
「実家のエアコンの不調(冷えない・異音・水漏れなど)に気づいたことがありますか?」という質問では、「ある」と答えた人が29.3%にのぼりました。
約3人に1人がすでに実家のエアコンに何らかの異変を感じていながら、多くの場合そのまま使い続けている可能性があります。
659人が実家の親の熱中症リスクに「不安」を感じている
「実家の親の熱中症リスクについてどの程度不安を感じていますか?」という質問への回答は以下の通りでした。
| 回答 | 割合 |
| やや不安 | 50.8% |
| あまり不安ではない | 28.2% |
| 非常に不安 | 15.1% |
| 不安ではない | 5.9% |
「やや不安(50.8%)」と「非常に不安(15.1%)」を合わせると、65.9%、約3人に2人が親の熱中症を心配していることになります。
にもかかわらず、実家のエアコンの年式を「把握していない」人が28.0%存在し、確認手段が「特に確認していない」という人が38.4%にのぼる。この数字のギャップが、今回の調査で浮かび上がった大きな課題です。
「心配はしているけれど、具体的な行動には移せていない」という実態が透けて見えます。
約5人に2人が知らなかった「エアコン2027年問題」とは

今、エアコン業界で注目されているのが「エアコン2027年問題」です。
経済産業省は、省エネ法に基づくトップランナー制度により、2027年度から壁掛け形の家庭用エアコンの省エネ基準を大幅に引き上げることを決定しています。
なお経済産業省は「現在使用しているエアコンを買い替える必要はない」としており、基準未達の製品が直ちに販売禁止となるわけではないと説明しています。ただし業界内では、新基準を満たさないスタンダードモデル・低価格帯のエアコンは今後市場で減少していくとの見方もあります。
この「エアコン2027年問題」の認知度を調査したところ、以下の結果になりました。
| 回答 | 割合 |
| 知らなかった | 41.9% |
| なんとなく知っていた | 32.0% |
| 知っていた | 26.1% |
41.9%が「知らなかった」と回答し、「なんとなく知っていた」を含めると実態を正確に把握していた人はわずか26.1%にとどまりました。
エアコン販売・施工業界では、基準未達モデルの生産縮小や在庫の減少により、今後の市場動向に注目が集まっています。あくまで業界内での見通しではありますが、交換をすでに検討しているのであれば、現行モデルの在庫があるうちに情報収集を始めておくことも一つの選択肢です。
631人が「交換予定なし」——ためらう理由の実態

「直近1〜2年以内に実家のエアコンを交換する予定はありますか?」という質問への回答は以下の通りでした。
| 回答 | 割合 |
| 予定はない | 63.1% |
| 検討中 | 20.3% |
| 直近すでに交換済み | 11.6% |
| 交換する予定がある | 5.0% |
積極的に交換を検討・予定している人(「検討中」20.3%+「交換する予定がある」5.0%)は合わせて25.3%にとどまっています。
交換をためらう理由は「費用」と「必要性を感じない」がほぼ同率
交換をためらう理由を複数回答で尋ねたところ、以下の結果になりました。
| 理由 | 割合 |
| 費用が高い | 36.8% |
| 必要性を感じていない | 36.7% |
| どのエアコンがいいか分からない | 13.4% |
| 手続きが面倒 | 7.8% |
| その他 | 5.3% |
1位の「費用が高い(36.8%)」と2位の「必要性を感じていない(36.7%)」がほぼ同率で並ぶ結果となりました。
「必要性を感じていない」が36.7%という数字は、エアコンの老朽化リスクや「動いているが冷えていない」という状態への認識不足を反映しているとも読み取れます。壊れていなければ問題ないという判断が、気づかないリスクを積み重ねている可能性があります。
約2人に1人が知らない「スマートエアコン」の見守り機能
「スマートエアコンでスマートフォンから遠隔操作できることを知っていましたか?」という質問への回答は以下の通りでした。
| 回答 | 割合 |
| 知らなかった | 54.3% |
| 知っていた | 45.7% |
54.3%、過半数の人がこの機能を知らないまま、電話確認だけで済ませているという実態が浮かび上がりました。
スマートエアコンでできること
スマートエアコンとは、スマートフォンのアプリと連携して遠隔操作ができるエアコンのことです。主な機能は以下の通りです。
| 機能 | 内容 |
| リアルタイムの室温確認 | 離れた場所から実家の室温をいつでも確認できる |
| 電源のオン・オフ | 親がエアコンをつけ忘れていても外出先から起動できる |
| 温度・モードの変更 | 暖房設定になっていても、正しい冷房設定に修正できる |
| 動作履歴の確認 | エアコンが正常に稼働しているかをログで確認できる |
「今日は猛暑日だな」と思ったとき、実家のエアコンが動いているかどうかをスマホで確認し、必要なら親に声をかける前にリモートで起動することができます。
高齢の親がリモコン操作を誤っても、子の側から正しい設定に戻すことが可能です。電話で「暑くない?」と聞くだけでなく、客観的な室温データと遠隔操作で実態を把握・管理できるのが最大のメリットです。
設置には電気工事が必要なケースも
スマートエアコンへの交換・設置に際して、機種によっては専用コンセントの増設や電気配線の変更が必要になるケースがあります。この作業は電気工事士の資格を持つ専門業者にしか行うことができません。
資格を持つプロの電気工事業者に依頼することで、安全かつ確実に設置することができます。
「実家のエアコン確認」3つのポイント

夏のお盆帰省など、実家のエアコンを直接確認できるタイミングでは、以下のポイントを参考に、親と一緒にエアコンの状態をチェックしてみてください。
エアコンの年式・動作状態を目で直接確認する
- エアコンの設置年やメーカーのラベルを確認する
- 実際にエアコンをつけて、冷風がしっかり出るか確認する
- 異音・異臭・水漏れがないかチェックする
- フィルターにホコリが詰まっていないか確認し、必要なら清掃する
「冷えが弱い」「電気代が増えた」「異音がする」というサインがある場合は、買い替えや点検のタイミングです。
交換するなら早めの情報収集を
2027年の省エネ基準改定を見据え、既存モデルの市場動向に変化が出る可能性があります。交換を検討しているなら、現行モデルの情報収集は早めに始めておくと選択肢が広がります。
見積もりを複数の業者に依頼し、費用感を把握しておくことも大切です。
交換するならスマートエアコンへのアップグレードを検討する
せっかく交換するなら、スマートフォンと連携してリモート操作・室温監視ができる機種を選ぶことで、離れていても親の見守りができる環境が整います。
設置に電気工事が必要な場合は、資格を持つ専門業者に依頼しましょう。
エアコン工事業者選びはセーフリーにお任せ!
「エアコンがあるから大丈夫」「電話で元気だよと言っていたから大丈夫」——この思い込みが、気づかないリスクを積み重ねています。
お盆に帰省する機会に、ぜひ一度、実家のエアコンを直接確認してみてください。そして交換を検討するなら、スマートエアコンへのアップグレードも含めて、信頼できる業者に相談することをおすすめします。
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■ 引用・参考データ
・令和6年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況【総務省消防庁】
https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/items/r6/heatstroke_nenpou_r6.pdf
・熱中症で死なせないために エアコンを使いこなせない人を取り残さないように【東京大学大学院医学系研究科×東京都監察医務院 2025年6月20日発表】
https://www.m.u-tokyo.ac.jp/news/PR/2025/release_20250620.pdf
・省エネ法に基づくエアコン告示の改正概要について【資源エネルギー庁】
https://www.cao.go.jp/consumer/iinkai/2022/379/doc/20220916_shiryou2-6.pdf
・27年4月からエアコンの新たな省エネ基準がスタート!エアコンについて知っておくべきポイントは?【資源エネルギー庁「エネこれ」】
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/air_conditioner_2026.html













