2025.06.10 2025.06.10
この記事では、たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマの見分け方、各種痕跡の違い・わかりやすい特徴について徹底解説します。
「最近家の近くで見かけるのは、タヌキ?アライグマ?」
「屋根裏でバタバタうるさいのは、どの動物の可能性が高い?」
「床下から聞こえる鳴き声の主は?」
「フンや足跡で害獣を特定するのはむずかしい?」
などと、見分け方について知りたい方もいるでしょう。たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマの違いが分かれば、確実な駆除につながります。
実際に駆除依頼するときのポイントから、安く駆除する方法も紹介しているのでぜひ参考にしてください。
目次
- 1 たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマの見分け方!違い・特徴まとめ【一覧】
- 2 たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマの見分け方は「痕跡の違い」にも着目!わかりやすい特徴とは
- 3 たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマの見分け方は「生態の違い」も役立つ!習性の特徴とは
- 4 たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマの見分けやすい特徴・違い【消去法で絞れたら2種比較!】
- 5 たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマの家での出没が疑われる際の対応
- 6 たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマを駆除依頼!業者選びのポイント
- 7 たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマを安く駆除するポイント3つ
- 8 たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマが家に出たら駆除業者に依頼を!
たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマの見分け方!違い・特徴まとめ【一覧】
屋根裏の音や畑の被害が気になって調べ始めたとき、姿が見えなければ「どの動物の仕業か」が分からず困るものです。特にたぬき、ハクビシン、アライグマ、アナグマは生息域や行動範囲も似ており、足跡やフンなどの痕跡だけで判断しなければいけないケースも。
ここでは、これら4種の違いを見た目や被害傾向などで比較し整理しました。
ハクビシン | たぬき | アライグマ | アナグマ | |
---|---|---|---|---|
顔の特徴 | 鼻筋に白線、鼻がピンク | 鼻は黒、目の周囲の黒模様が左右につながる | 目の周りに黒いマスク模様、耳の縁が白い | 平たい顔、目の周りの模様は小さめ |
尻尾の特徴 | 細くて長い、先端が黒い | 太く短め、単色で丸っこい | 黒と灰色のしま模様があり長い | 短くてずんぐり、単色 |
足跡の特徴 | 5本指、犬に似ているが指が長め | 4本指(前足は5本)、丸くて猫に似る | 5本指、手形のような足跡で爪跡がはっきり | 5本指、爪が太く大きい |
体の特徴 | 胴長で細い、短足 | 胴がやや太く、脚は黒くイヌに近い姿 | 背中を丸めた姿勢、灰色でがっしり | 平べったい体型、ずんぐりとして重厚感 |
被害の傾向 | 甘い果実やトウモロコシなどを荒らす | イモ類・マメ類など作物の食害 | 鳥・果樹・スイカ・人家への侵入も多い | 地中で野菜を荒らす、穴掘りで被害を出す |
生息地 | 日本全国に分布、人家周辺にも多く出没 | 本州・四国・九州、森林や田畑周辺 | 全国に分布拡大中、住宅地・都市部にも出現 | 本州中心、山地や雑木林、時に市街地 |
どの動物も夜行性で雑食という共通点がありますが、足跡や尻尾の形、好む食べ物や侵入経路などに違いがあります。例えば、屋根や雨どいの上に足跡があれば、木登りが得意なアライグマやハクビシンの可能性が高く、地面に深い穴があればアナグマが疑われます。
まずは「どの動物なのか」を正しく判断できると次のアクションが起こしやすいでしょう。
たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマの見分け方は「痕跡の違い」にも着目!わかりやすい特徴とは
害獣による被害があったとき、その場で姿を確認するのは稀で、大抵は食べ残しやフンなどの痕跡から推定するしかありません。とはいえ、専門家でもフンの形状だけでは判別しきれないケースも多く、「明らかに違う特徴」に絞って観察するのが見分けのコツです。
ここでは、特に見分けやすいポイントを見ていきましょう。
フンの違い
たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマは共通して「ためフン」の性質をもち、毎回同じ場所にフンをする傾向があります。また、フンのサイズ感や色も似ていますが、唯一たぬきだけは一つのフンが2〜3㎝と小さめ。
ためフンの塊が小さなフンの集合であれば、たぬきである可能性が高いです。
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食べ残しの違い
畑や庭での被害があった場合は、食べられた作物の「食べ方」に注目しましょう。スイカやメロンなど皮の厚い果物が食べられていた場合、500円玉サイズほどの穴があいていて、そこから中身だけをきれいにくり抜いたような食べ方をしていればアライグマの可能性が高いです。
また、果物を木に残したまま、ヘタ側から食べられている場合もアライグマ特有の習性とわかります。
対してたぬきは地面に落ちた果実を食べることが多く、芋類などを畑の外に持ち出して食べ残しを残す傾向があります。つまり、食べ物が畑の外で荒らされていたらたぬき、果物の中身だけが巧妙に抜き取られていたらアライグマの可能性が高いと判断できます。
鳴き声の違い
たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマの鳴き声を以下にまとめました。
- たぬき→「クークー」「ウー」
- ハクビシン→「キィキィ」
- アライグマ→「クルル」「キュー」
- アナグマ→「ブゥーブゥー」「コッコッコッ」
アナグマ以外は甲高い鳴き声で、比較的似ているものが多いですが、アナグマだけは低い音域で鳴きます。アナグマかそれ以外か、に絞りつつ、他の痕跡や傾向と照らし合わせながら判断しましょう。
鳴き声は、同じ動物でも毎回同じ鳴き方をしてくれるわけではなく、警戒時など発する目的によってもが大きく異なります。個体差もあり、判断に使うのはなかなか難しいケースが多いでしょう。
また、鳴き声は突発的で、待っていても鳴いてくれないケースがほとんど。聴き直せるよう、鳴き声が続いているときに録音しておくと良いでしょう。
足跡の違い
足跡は見分けやすい反面、泥や雪の状況によっては判別が難しいこともあります。ただし、アライグマとたぬきの足跡には明確な違いが見られます。
アライグマの足跡は人間やサルの手に似ていて、指が長くはっきり分かれており、5本の指と長い爪痕が特徴的。一方、たぬきの足跡は4本指(前足は5本)で丸みがあり、犬に似た形をしています。
また、アライグマの足跡は屋根の上や壁沿いに続いているパターンが多く、その軌跡が異常に感じられた場合には高確率でアライグマと判断できます。
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たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマの見分け方は「生態の違い」も役立つ!習性の特徴とは
足跡やフンだけでなく、動物の生活習性にも注目すると見分けやすくなります。「どこに隠れやすいか」「いつ活動するか」「どんな能力があるか」痕跡と組み合わせて判断しましょう。
隠れ場所・生息地の違い
アライグマとハクビシンは屋根裏に住み着く傾向で、雨どいや電線を伝って侵入します。倉庫や神社の天井裏も好む傾向があります。
たぬきは地面の巣穴や床下に潜むことはあるものの、高所には登れず屋根裏で見つかることは稀です。アナグマは自ら深い穴を掘って地中に暮らすため、人家の内部に入ることはほとんどありません。
高所の足音や糞があるならアライグマかハクビシン、地中にトンネルがあるならアナグマの可能性が高いでしょう。
活動時期・繁殖時期の違い
どの種も夜行性ですが、繁殖のサイクルに違いがあります。アライグマは春先に出産し、4〜6月に屋根裏で子育てしていることがよくあります。
ハクビシンは繁殖期が長く、屋根裏で幼獣が見つかる時期も長期間続く傾向。たぬきも春に出産しますが、赤ちゃんの時期は地中や草むらなどに隠れており、人家での遭遇例は少なめです。
アナグマは翌年に出産する遅延着床型で、穴の中で静かに子育てします。屋根裏で複数の鳴き声が聞こえたら、アライグマかハクビシンの可能性が高いです。
能力の違い
木登り能力に最も長けているのがアライグマで、垂直のパイプや針金でも難なく登ります。ハクビシンも高い身体能力があり、綱渡りのような動きが得意です。遠目にこのような動きが確認できたら、これらのアライグマやハクビシンの可能性があります。
たぬきは木に登ることはあるものの、ツルツルした素材には対応できず高所への侵入は基本的に困難です。また、アライグマは人間のような手先で器用に物を動かし、簡易なカギを開けることも可能です。
ハクビシンも器用ではあるものの、アライグマほどの操作力や腕力はありません。たぬきの前足は犬に似ており複雑な動作はできません。屋根の上での足音や道具をいじったような形跡があれば、アライグマの存在を疑いでしょう。
たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマの見分けやすい特徴・違い【消去法で絞れたら2種比較!】
動物の姿が見えない状況では、残された痕跡から判断するしかありません。そんなときは、一発で当てようとするよりも「この動物ではなさそう」と消去していくほうが確実です。
ここでは特に混同しやすい組み合わせに絞って、見分けやすい特徴を解説します。
たぬきとアライグマの見分けやすい特徴
屋根裏にフンや音があればアライグマの可能性が高くなります。木登りや侵入が得意で、人の手のような足跡も特徴です。
たぬきは屋根裏に入ることはほとんどなく、足跡は犬のように丸く、被害も地面付近に集中します。木に残された食べ痕もアライグマ特有の傾向です。
たぬきとハクビシンの見分けやすい特徴
ハクビシンは屋根裏に住み着き、綱渡りのように高所を移動します。まとまったフンが天井裏にあるならハクビシンの可能性が高いです。
たぬきは地面にためフンをする傾向があり、侵入経路も地上中心。フンの位置で両者を簡単に絞り込めるでしょう。
アライグマとアナグマの見分けやすい特徴
アライグマは屋根裏など高所で活動し、手跡のような足跡を残します。対してアナグマは穴を掘って地中に暮らし、家の中にはあまり入りません。
家の近くで掘り跡や空洞があればアナグマの可能性が高くなります。足跡もアナグマは横に広く力強さが感じられます。
たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマの家での出没が疑われる際の対応
たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマの特徴や見分け方について、ざっと解説してきました。4種の害獣にはさらに二つ共通点があります。
刺激すれば威嚇や攻撃してくる恐れも!多くの害獣は風貌関係なく、どれも非常に危険!
鳥獣保護管理法により、多くの害獣は無許可での捕獲や駆除が禁止!
そのため、フンや足跡、食べ痕など何らかの痕跡が確認できた時点で、種類が特定できていなくてもすぐに専門業者に相談すべきです。どの種類であっても基本的な駆除作業の内容や費用には大きな差はありません。
被害の拡大を防ぐには動物の種類を見極めようと悩むよりも、早めに行動を起こすのが何よりも重要です。
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たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマを駆除依頼!業者選びのポイント
たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマは痕跡だけが残されているパターンが多炒め、見分けがつきにくいのが実情です。そのため、確実かつ安全に駆除するには専門業者へ依頼するのがもっとも現実的な選択肢です。
ここでは、信頼できる駆除業者を選ぶための3つのポイントを紹介します。
口コミと実績をチェックする
駆除業者を選ぶときにまず確認したいのが、これまでの実績と利用者からの評価。過去にたぬきやハクビシンなどを対象とした駆除をどれほど経験しているか、対応エリアの広さやスピード感なども参考になります。
また、実際に依頼した人の声を調べておくことで、現場での対応力や料金の透明性についてもある程度予測がつくでしょう。
保証を用意している業者を選ぶ
野生動物の駆除は一度で完全に解決するとは限らず、再発する可能性もあります。建物の構造によっては完全封鎖が困難な場合もあるため、再侵入のリスクはゼロとは言い切れません。
そうした不安を軽減するには、一定期間の再発保証を提供している業者を選ぶのが安心です。
自社施工の業者を選ぶ
駆除依頼するときは、問い合わせから調査・施工まで一貫して対応している自社施工の業者を選びましょう。中間業者を通さずに対応することで、現場の状況を正確に把握したスタッフがそのまま作業にあたるため、意思の食い違いや説明不足といったトラブルになりにくいです。
中間マージンが発生しない分料金が抑えられるため、コスト面でもメリット!
対応スピードや責任の所在がはっきりしているのも、自社施工ならではの安心材料と言えるでしょう。
たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマを安く駆除するポイント3つ
個人宅での被害であれば、予算との兼ね合いを意識しながら業者選びを進めたいところです。駆除費用を無理なく抑えるために、意識すべきポイントは以下3点です。
- 現地調査・見積もり無料の業者を選ぶ
- 地域密着業者を選ぶ
- 複数業者を比較する
これらの要素を意識するだけで、料金面だけでなくサービスの質や対応スピードにおいても満足のいく選択がしやすいでしょう。見積もりが無料であれば複数社の比較がしやすく、地域密着の業者なら不要な出張費を省けるため、予算を抑えたい方にとって非常に効果的です。
\近くのプロにまずは相談!/
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害獣駆除の費用相場まとめ!安く依頼するコツとは?【サービス利用の流れまで徹底解説】
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たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマが家に出たら駆除業者に依頼を!
本記事ではたぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマの見分け方や駆除のポイントについて解説しました。
実際に遭遇して見分けられればベストですが、「それっぽいのを見たけど何か分からなかった」「たぬきっぽいのが出入りしている」などとザックリと伝えるだけでも駆除業者は対応してくれるので安心しましょう。
セーフリーでは、たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマ、どの害獣でも対応する駆除業者が多数掲載しています!口コミ、実績、料金など簡単に確認できるので、ぜひ活用してみてください。
3〜4社程度ピックアップし、無料見積もりに進んでみましょう!
\全国の地域密着業者多数掲載!/
- たぬきかハクビシンか分からない…
- アライグマっぽいのを見たけどどうすれば…
- 何かのフンが溜まって悪臭がひどい…
家周辺に害獣が出没したらすぐ行動!
被害が拡大する前にプロに依頼し
駆除・対策を徹底しよう!
たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマの見分け方に関するよくある質問
-
Q. たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマの簡単な見分け方は?
A.簡単に見分けるには、まずフンや足跡、食べ痕などの「痕跡」をチェックするのが近道です。生息場所や食べ物の荒らし方に特徴があるため、複数の要素を合わせて判断しましょう。
-
Q. たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマを見つけたら駆除してOK?
A.自分で駆除するのは原則禁止されています。これらの動物はいずれも「鳥獣保護管理法」の対象であり、無許可での捕獲や追い払いは法律違反になる恐れがあります。
-
Q. たぬき・ハクビシン・アライグマ・アナグマを対策するには?
A.まずは「侵入させない」ことが最重要の予防策です。屋根裏や床下、換気口などの隙間を塞ぎ、ゴミの管理や庭先の果物の残りなども放置しないようにしましょう。不安であれば、駆除と合わせ再発防止の工事やアドバイスをしてくれる業者に依頼しましょう。