2023.09.06 2024.07.01
家に出るネズミは3種類。駆除にあたってどのネズミなのか見分ける必要があったり、純粋に、なかなか姿を見せない家のネズミが、どんな姿かたちをしているのか知りたい人も多いでしょう。
「どのくらいの大きさ?」「フンのサイズや形は?」といった点も気になりますよね。
今回の記事では、家に出るネズミの種類と特徴、見分け方について詳しく解説します。
ぜひ、駆除するときに役立ててください。
目次
ネズミの種類のうち家に出るのはこの3種!
日本では20種類のネズミが存在しますが、家に出るネズミは「ドブネズミ」「クマネズミ」「ハツカネズミ」の3種類です。
ドブネズミ | クマネズミ | ハツカネズミ | |
特徴 | 胴体が太い/目と耳が小さい | 尾が長い/目と耳が大きい | 胴体が小さい/尾が体より長い |
体長 | 約20〜26cm | 約15〜20cm | 約5.5〜10cm |
フンの特徴 | 10〜20mm/こげ茶/楕円形 | 6〜10mm/茶色/楕円形 | 4〜7mm/茶色/両端が尖っている |
それぞれのネズミは見た目の特徴やフンの形状で判断できます。
ネズミの種類ごと徹底解説!
家に出るネズミは3種類ですが、家に生息せず畑に被害をもたらす野ネズミもいます。自然豊かな地域なら野ネズミにも遭遇するかもしれません。
- 家ネズミ→ドブネズミ、クマネズミ、アカネズミ
- 野ネズミ→アカネズミ、ヒメネズミ、ハタネズミ
ネズミの種類ごとの特徴を以下で解説しているため、判別に役立ててください。
①ドブネズミ
ドブネズミは体長約20〜26cm、胴体が太く目と耳が小さいの特徴です。床下や地下、下水、ゴミ捨て場などに生息することが多いです。
運動能力では泳ぎが得意で、水中を移動することもできます。一方で、高い場所の垂直移動が苦手なネズミです。
低温に強いため、冷凍倉庫などに住み着くこともあります。また、野外に巣穴を掘り、床に巣を作る傾向があります。
寿命は3年程度ですが、生後3ヶ月〜2年間は生殖が可能であり、1回の出産で7〜9匹産むことができます。
②クマネズミ
クマネズミは体長約15〜20cm程度、尾が長く目と耳が大きいのも特徴です。生息場所は天井裏や台所、高い場所、乾燥している場所が多いです。
高い跳躍力や綱渡りが得意で、高所の移動もこなします。一方で、泳ぎが苦手であり、寒さに弱いです。
クマネズミは臆病で警戒心が強いため、危機察知能力が高いといわれています。そのため、プロの業者でも駆除するのに時間がかかる場合があります。
生殖期間は生後3ヶ月〜2年となっており、1回の出産で6〜7匹産むことができます。
③ハツカネズミ
ハツカネズミは体長約5.5〜10cm程度で、ほかの家ネズミと比べ最も体が小さいです。また、体が小さい割に耳が大きく、腹部が白いのも特徴です。
生息場所は天井裏や台所、物置などが多く、狭い場所を好む習性があります。巣穴は土穴に作ります。
泳ぎや寒い場所が苦手ですが、体が小さく身軽なため、綱渡りや素早い動きを得意としています。
また、ハツカネズミは繁殖力が非常に高く、妊娠期間20日間で子どもを産めることから「ハツカネズミ」と名付けられています。一度に5〜6匹産むことができ、生まれた子どもは約2ヶ月後に生殖活動し始めます。
④アカネズミ
アカネズミは日本固有種で、体長約9〜14cm程度です。背中側が橙褐色、腹側が白色、耳が大きく胴体と尾の長さが同じくらいです。
夜行性で主に地上で活動します。地面に穴を掘り、巣穴を作るのもアカネズミの特徴です。
植物の種子や根、穀類を食料にするため、畑に被害をおよぼす可能性がある野ネズミの一種です。
⑤ヒメネズミ
ヒメネズミは、アカネズミに似た野ネズミの一種です。頭胴体が6.5〜10cm程度、尾長が7〜10cm程度であるため、頭胴体よりも尾長が長いのが特徴です。
森林が主な活動場所であり、地中や樹上に巣を作って生息します。ヒメネズミもアカネズミと同じく、畑に被害をおよぼすネズミとして知られています。
⑥ハタネズミ
ハタネズミは日本全国に生息する野ネズミで、体長は約11〜23cm程度です。背中側が茶色、腹側が灰白色の見た目です。
畑や河川敷などの環境を好み、巣は地中にトンネルを掘って作ります。
さつまいもや人参をはじめとする根菜類、果実を食料にするため、これらを育てている畑に被害を加える可能性があります。
ネズミの種類による見分け方を解説!
「家でネズミを見つけたけど、何のネズミ?」「ネズミが住み着いている痕跡があるけど、種類が分からない!」といった人が多いでしょう。
家にいるネズミを見分けるときは、以下の3点に注目しましょう。
- 大きさで見分ける
- 生息場所で見分ける
- フンの色・形で見分ける
ネズミの特徴・特性を理解することが判別のポイントです。
大きさ・形状で見分ける
家に出るネズミの見分け方の一つとして、体長(しっぽの長さを含まない)や形状で判別できます。3種類の家ネズミの大きさは以下の通りです。
ドブネズミ | クマネズミ | ハツカネズミ | |
---|---|---|---|
体長 | 約20〜26cm | 約15〜20cm | 約5.5〜10cm |
ドブネズミは3種類の家ネズミで最もサイズが大きく、胴体が太いです。
クマネズミはドブネズミより小さく、ハツカネズミより大きいです。特徴としては尾が長く、目と耳が大きいため部位の特徴で見分けるようにしましょう。
ハツカネズミは3種類の家ネズミで最も体が小さいです。さらに耳が大きく、腹側が白いため、体の特徴で判別することが可能です。
生息場所で見分ける
家ネズミはそれぞれ生息場所が異なるため、発見した場所で判断することもできます。それぞれの生息場所は以下の通りです。
ドブネズミ | クマネズミ | ハツカネズミ | |
---|---|---|---|
生息場所 | 床下 地下 下水 ゴミ捨て場など |
天井裏 台所 高い場所 乾燥している場所など |
天井裏 台所 物置 狭い場所など |
ドブネズミは高い場所が苦手なため、床下などで害獣の鳴き声、足音がする場合は生息している可能性があります。
クマネズミ、ハツカネズミは天井裏、台所などに生息しています。そのため、体の大きさや特徴で見分けるとよいでしょう。
フンの色・形で見分ける
ネズミが残したフンの色、形で見分けることもできます。家の中でフンを見つけたら、以下の特徴に当てはまるか確認しましょう。
ドブネズミ | クマネズミ | ハツカネズミ | |
---|---|---|---|
フンの色・形 | 10〜20cm こげ茶 楕円形 |
6〜10mm 茶色 楕円形 |
4〜7mm 茶色 両端が尖っている |
ハツカネズミのフンはドブネズミ、クマネズミと比べ小さく両端が尖っており、比較的見分けがつきます。
ドブネズミとクマネズミは色、形状が似ていますが、床下や地下、下水周辺で発見したらドブネズミである可能性が高いです。
一方で、天井や屋根裏で発見され、1cmのフンであればクマネズミだと予測できます。
ネズミの種類を判別して適切な対処を!
家に出るネズミの判別方法が、お分かりいただけたでしょうか。ネズミの種類が分かることで、対策の方法や正しい行動を起こすことができます。また、ネズミのフンや音が鳴る場所から、どのネズミか判断することも可能です。
「自力で判断するのが難しい」「本当に合っているか分からない」などと不安がある人は、プロの業者に依頼し、最適な方法で駆除してもらいましょう。
さらに詳しく知りたい方はこちら
ラットサインとは?それぞれの特徴と対処法をご紹介【一覧で詳しく解説】
2023.09.06 2024.09.03
家に出るネズミ3種類の特徴を徹底解説【見分け方も】のよくある質問
-
Q. 家ネズミ3種類の見分け方は?
A.体長やフンなどが見分けやすいです。
-
Q. ネズミじゃない害獣の可能性もある?
A.ネズミに似たフンをするコウモリや、屋根裏の音ならハクビシンやアライグマ、イタチの可能性もあります。家に出る害獣がネズミだけとは限りません。
-
Q. どのネズミなら自力で駆除できる?
A.ドブネズミとハツカネズミは駆除できる可能性がありますが、クマネズミはかなり難しいでしょう。
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