2024.07.03 2024.07.03
この記事では、大量発生したダニについて徹底解説します。
ダニはどの家にもいるものですが、大量発生するとアレルギー症状が出やすくなるなどのリスクがあります。また、ダニは正しい手順で駆除しないと死滅しないことも、覚えておかなければなりません。
ここでは、大量発生したダニを駆除する方法を具体的にご紹介します。ダニの増殖予防策も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ダニが大量発生?増殖してしまう原因とは
ダニは、下記の条件がそろうと大量に発生します。
- 気温20~30度
- 湿度60%以上
- エサが豊富
家の中は、エアコンなどの空調設備によって1年中20~30度の快適な温度になっています。また、湿度が低い冬などの時期は加湿器を使う家も多く、室内の湿度60%以上を維持しているケースも多いです。
ダニは環境さえ揃えば一年を通して大量発生しますが、梅雨入りする6月から暑さが続く9月頃は、特にダニが大量発生しやすいです。
また、ダニは食べ物のカスだけでなく、髪の毛やフケ、アカもエサとします。そのため、温度と湿度が快適で掃除の頻度が低い家は、ダニが大量に発生する可能性が高くなります。
大量発生したダニの駆除方法【確実な2ステップ】
大量発生したダニを確実に駆除するには、下記2つのステップを経る必要があります。
- 高温・乾燥処理でダニを死滅させる
- 死骸を除去する
ダニの被害を広げないために、それぞれのステップについて詳しく見てみましょう。
1.高温・乾燥処理でダニを死滅させる
ダニは高温と乾燥に弱く、60度以上の熱なら一瞬で死滅させられます。50度程であれば30分ほどで死滅させられるため、まずは熱を加えることが重要です。
50度以上の熱を与える方法では、下記が有効です。
- 布団乾燥機
- コインランドリーの乾燥機
- アイロン
布団などの大きなものであれば、布団乾燥機やコインランドリーの乾燥機が良いでしょう。枕カバーや衣類などの小さめのものであれば、アイロンをかける方法も有効です。
天日干しでも熱を与えることができますが、布団などの分厚いものの場合、内部まで十分な熱が届かないことがあります。ダニは熱が届かない場所へ逃げてしまうため、ダニの駆除は天日干しよりも布団乾燥機などを使うほうが効果的です。
2.死骸を除去する
ダニを熱と乾燥で死滅させたら、死骸を除去しましょう。薄手のものであれば洗濯機で洗えば除去できます。厚手のものの場合は、掃除機をゆっくりかけて死骸を吸い取ります。
ちなみに、生きているダニは布団の繊維などに絡まり、洗濯機で洗ってもすべてを落とせません。
ダニが大量発生しやすい場所【ここをチェック!】
ダニは、高温多湿でエサが多い下記の場所を好みます。
- 畳
- カーペット
- ソファ
- ベッドや布団
それぞれの特徴も知っておきましょう。
畳
畳は湿気がこもりやすいため、ダニが発生しやすいです。また、食べ物のカスなどのゴミが入り込みやすく掃除しにくい構造をしているので、ダニにとってはとても快適な環境です。
食べ物のカスなどのゴミがなくても、畳にできるカビなどがダニのエサになります。
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カーペット
温度も湿度も保たれ、フケやアカなどのゴミが多く落ちるのが、カーペットです。特に毛足が長いカーペットは徹底的な掃除が難しく、ゴミが残りやすい構造になっているのでダニにとっては好環境と言えます。
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ソファ
家族のくつろぎの場であるソファも、ダニの温床になりやすい場所です。リビングなどで室温も湿度も快適な場所に設置されていることがほとんどで、人が座れば髪の毛やアカなどが落ち、食べ物のカスが落ちることも多いためです。
ソファはクッションやカバーを洗うことはできますが、本体そのものを丸ごと洗うのは難しいアイテム。そのため、ソファ内部はダニにとって安全な環境になっている可能性があります。
ベッドや布団
人肌で温度と湿度が保たれ、フケや髪の毛などでダニのエサも豊富に揃うのが、ベッドや布団。毎日何時間も高温多湿状態が続くため、ダニが大量発生しやすくなっています。
特に、風通しが悪い状態のベッドや布団には湿気がこもり、ダニが大量に発生することも珍しくありません。
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【大量発生するダニ】屋内に生息する4種類
家の中に生息するダニは、主に下記の4種類です。
特徴 | |
---|---|
ヒョウヒダニ(チリダニ) | 0.2~0.4mmで家の中にいる代表的なダニ |
コナダニ | 0.3~0.5mmで人間が食べるものをエサとする |
ツメダニ | 0.3~1.0mmでコナダニやヒョウヒダニをエサとする |
イエダニ | 0.6~1.0mmでネズミなどに寄生する |
それぞれで特徴が異なるため、基礎知識として知っておきましょう。
ヒョウヒダニ(チリダニ)
家の中にいる代表的なダニと言えば、「ヒョウダニ(チリダニ)」です。0.2~0.4mmと非常に小さいヒョウヒダニは、人間の髪の毛やアカ、フケなどを主食としています。
1gほどの栄養素があれば約300匹ものヒョウヒダニが生息できるとされていて、大量発生しやすい種類です。
ヒョウヒダニのフンや死骸は、アレルギー症状を引き起こすことがあるため注意が必要です。
コナダニ
コナダニは、小麦粉やチーズなど、人間が一般的に食べるものをエサとするダニです。0.3~0.5mmでヒョウヒダニより少し大きく、繁殖力が高いことが特徴です。
コナダニやヒョウヒダニが大量に発生すると、コナダニをエサとするツメダニが増える原因になります。
ツメダニ
ヒョウヒダニやコナダニを捕食するのが、ツメダニです。0.3~1.0mmで少し大きめのダニで、畳やカーペットなど、ヒョウヒダニやコナダニが多く発生している場所に発生します。
ツメダニは、人を刺すことがあるため注意が必要です。
イエダニ
ネズミに寄生する0.6~1.0mmほどのダニが、イエダニです。家の中にネズミが住み着くと、イエダニも増える可能性があります。
基本的にはネズミに寄生するイエダニですが、ネズミが死ぬと人を吸血することがあります。
ダニが大量発生した場合のリスク
ダニが大量発生することには、さまざまなリスクがあります。
- アレルギー症状が出る
- 刺されたり噛まれたりする
- 感染症にかかる危険がある
どのような危険があるのか、あらかじめ知識を得ておきましょう。
アレルギー症状が出る
ダニのフンや死骸は、アレルギー症状を引き起こすことがあります。
- 肌のかゆみ
- 湿疹
- 目のかゆみや充血
- 鼻水や鼻づまり
- 咳やくしゃみ
ダニが大量発生している場所にいると、上記をはじめとしたアレルギー症状が現れます。悪化すると、気管支炎や皮膚炎などになるケースもあるので注意が必要です。
上記は一般的な風邪の症状に似たものが多いですが、「いつもは症状がないのに、ベッドに入ると症状が出る」など、特定の場所で発症する場合はアレルギー症状の可能性が高いです。
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刺されたり噛まれたりする
ヒョウヒダニやコナダニは人を刺したり噛んだりすることはありませんが、ツメダニは人を刺すことがあり、イエダニは人を噛むことがあります。
刺されたり噛まれたりすると、患部が腫れたりかゆみが出たりするケースが多いです。時間が経ってから症状が出たり、一度症状が治まった後、時間が経ってから再発することもあります。
感染症にかかる危険がある
ダニに刺されたり噛まれたりすると、感染症にかかる危険があります。
- 日本紅斑熱
- ライム病
- ダニ媒介脳炎
上記をはじめ、ダニはさまざまな病原菌を持っているので十分な注意が必要です。
ダニを大量発生させないためのポイント【7つの対策】
ダニによるリスクを回避するためには、大量発生を防ぐための対策が欠かせません。
- 高温多湿にならないようにする
- こまめに掃除をする
- 食材は密閉保管する
- 定期的にダニを駆除する
- ダニ予防スプレーを使う
- 防ダニシートを設置する
- ネズミなどの害獣の侵入対策をする
上記7つの対策が有効なので、できることから始めてみましょう。
高温多湿にならないようにする
高温多湿の状況が続けば、ダニはどんどん増えてしまいます。そこで、こまめに窓を開けるなどして換気することが大切です。
換気すると湿気を排出できるだけでなく、空気中のホコリやゴミなども一緒に室外へ出せます。
こまめに掃除をする
ダニのエサを減らすためには、こまめな掃除が有効です。食べもののカスだけでなく髪の毛やフケ、アカもダニのエサとなるため、できる限り除去しておきましょう。
フケやアカなどは軽く舞い上がりやすいため、朝一番、汚れが床に落ちているタイミングで掃除すると効果的です。
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食材は密閉保管する
人間の食材をエサとするダニもいるので、食材は密閉保管しておきましょう。プラスチックやガラスなどの密閉容器を使って厳重に保管するのがおすすめです。
袋のままの食材を輪ゴムなどで留めただけでは、ダニのエサになることがあるので注意しましょう。
定期的にダニを駆除する
どんなに対策を講じても、ダニを一掃するのは難しいです。どの家にも少なからずダニはいるとされているため、数を増やさないことに注力しましょう。
そのためには、定期的なダニ駆除が欠かせません。
高温乾燥させてから死骸を除去する手順を守り、定期的にダニの数を激減させるようにすれば、大量発生するリスクは低くなります。
ダニ予防スプレーを使う
ダニ予防スプレーを使うと、ダニが寄り付きにくくなります。スプレーするだけなので手軽にできる対策である点もメリットですが、完全な駆除対策ではないことも覚えておきましょう。
ペットがいる家庭では、ペット用のダニ駆除スプレーを使うのも有効です。
防ダニシートを設置する
防ダニシートは、設置するだけで手軽にダニ駆除ができる便利なアイテム。ただし、即効性はなく、設置してから効果が出るまでには時間がかかります。
ネズミなどの害獣の侵入対策をする
ネズミが住み着くとイエダニも発生するため、ダニだけでなくネズミなどの害獣の侵入対策も欠かせません。
害獣の侵入対策でのポイントは、「家の隙間や亀裂をすべてふさぐ」です。特にネズミは500円玉ほどの小さな穴からでも侵入できるので、家中を徹底的に調べて進入路をふさぐ必要があります。
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大量発生したダニは業者に依頼して徹底駆除しよう!
どの家にも生息するダニですが、高温多湿でエサが豊富な環境が整うと、みるみるうちに大量発生してしまいます。大量発生してしまったら、高温・乾燥でしっかり死滅させて死骸も除去しましょう。
目に見えないほど小さなダニは、駆除できたのかどうかを目で確認することが難しいもの。徹底的な駆除をめざすなら、プロの業者へ依頼するのがおすすめです。
セーフリーなら、ダニ駆除の業者が多数掲載されており、比較検討に大変便利です。徹底的なダニ駆除をめざして、気になる業者が見つかったらまずは無料の見積もりを取ってみましょう!
ダニが大量発生?実際のリスクや退治方法を徹底解説【駆除の手順と予防策も】のよくある質問
-
Q. ダニが大量発生する原因は?
A.ダニは、下記の条件がそろうと大量発生します。
・気温20~30度
・湿度60%以上
・エサが豊富 -
Q. ダニだらけの布団で寝るとどうなる?
A.ダニが大量発生している布団で寝ると、下記をはじめとするアレルギー症状を起こすことがあります。
・咳
・鼻水
・目のかゆみ -
Q. ダニは日光で退治できる?
A.薄手のシーツなどであれば日光で駆除できますが、厚手の布団などは、日光による熱では退治できません。内部まで効率的に熱が届く布団乾燥機やコインランドリーの乾燥機を使用しましょう。
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