2024.10.06 2024.10.06
この記事では、ベランダのコウモリについて徹底解説していきます。
ベランダはコウモリによって居心地が良いため、居座ることがあります。しかし、これを放置すると健康被害が発生するなどのリスクがあるため、注意しなければなりません。
ここでは、ベランダのコウモリを追い出すための対策について詳しくご紹介します。フンの正しい処理方法やコウモリの習性も解説するので、ぜひ最後までお読みください。
目次
コウモリがベランダに来るのはなぜ?【4つの理由】
さまざまな場所へ自由に飛んで移動できるコウモリが、わざわざベランダに来るのには、理由があります。
- 雨や風をしのげるから
- ぶら下がる場所があるから
- 隠れる場所があるから
- 過ごしやすい気温だから
まずは、コウモリがベランダを好む理由から見てみましょう。
雨や風をしのげるから
雨風しのぐには、ベランダは最適な場所。コウモリは、羽が傷つくと飛べなくなることもあるため、特に雨が強い日には飛ばないケースも多いです。
ベランダは、雨はもちろん風もしのげるため、コウモリにとっては快適な場所です。
ぶら下がる場所があるから
コウモリと言えば、さかさまにぶら下がっている姿が印象的ではないでしょうか。すぐに飛び立ったり足への負担を減らしたりするため、コウモリはさかさまにぶら下がるとされています。
ベランダには物干し竿などがあるため、コウモリはぶら下がる場所にも困りません。
隠れる場所があるから
ベランダは屋根が付いている構造なので、コウモリの天敵となるフクロウなどから見えにくいです。身を守るための隠れ場所としても、ベランダは最適な場所となっています。
過ごしやすい気温だから
ベランダには、室外機が設置されているケースが多いです。室外機があることで、ベランダは気温が下がる冬でも温かく過ごしやすくなっています。暖かい場所を好むコウモリにとって、ベランダは居心地が良く快適な場所なのです。
ベランダのコウモリの対策方法
コウモリは鳥獣保護法の対象となっていて、捕獲したり殺傷したりする行為は禁じられています。違反すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられるので注意しなければなりません。また、意図的ではない捕獲や殺傷も、鳥獣保護法違反となります。
鳥獣保護法に触れない範囲でベランダのコウモリ対策をするには、「追い出す」しかありません。ポイントは、コウモリを無傷で追い出すこと。法律の範囲内でコウモリを追い出すには、下記の方法が有効です。
- 忌避剤やハッカ油を使う
- ネットを張って侵入を阻止する
手順それぞれについて、詳しく見てみましょう。
1.忌避剤やハッカ油を使う
コウモリが苦手なニオイを使って、追い出す方法です。市販の忌避スプレーなどを使うと、手軽にコウモリを追い出せます。
ベランダに置いておくのなら、ジェルタイプか錠剤タイプも良いでしょう。ただし、ジェルタイプは誤ってコウモリがジェルに落ちてしまうと、死んでしまう場合があります。コウモリが落ちてジェルに入らないよう、設置場所には注意が必要です。
また、ハッカ油を使って追い出す方法も有効です。無水エタノール10mlに対してハッカ油50滴ほど、精製水を90ml入れて混ぜれば、コウモリ用のハッカ油スプレーの出来上がり。ぜひ試してみてください。
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2.ネットを張って侵入を阻止する
忌避剤やハッカ油でコウモリが出ていったら、侵入を阻止する対策が必要です。網目が細かいネットをベランダ全体に設置すると、コウモリは入ってこれなくなります。
コウモリは1~2cmの隙間からでも侵入できるため、できるだけ網目が細かいネットを使うのがポイントです。
ただし、集合住宅の場合は、ベランダにネットを張っても問題ないかを事前に管理会社へ確認しておきましょう。
ベランダにあるコウモリのフンは正しい対処が必要!
コウモリがいたベランダには、フンが残されているケースが多いです。フンには病原菌が含まれるため、正しく対処しなければなりません。
- 直接触らずにフンを除去する
- 除菌・消毒する
上記手順で、安全に処理しましょう。
1.直接触らずにフンを除去する
フンに含まれる病原菌の影響を受けないためには、直接触らずに作業しなければなりません。
- 湿ったペーパータオルやティッシュを、フンの上に乗せる
- ほうきとちりとりを使って、ペーパータオルやティッシュごとフンを取り除く
コウモリのフンは乾燥すると簡単に崩れてしまうため、最初に湿ったペーパータオルやティッシュをフンの上に乗せて舞い上がりにくくします。その上でほうきとちりとりを使えば、素手で触ることなく安全にフンを除去できます。
2.除菌・消毒する
フンそのものを除去したら、フンがあった場所とその周辺を除菌・消毒しましょう。除菌・消毒効果のある次亜塩素酸などを使うのがおすすめです。
ここまで作業が終わったら、最後に丁寧に手を洗い、アルコールで消毒するのも忘れないでおきましょう。
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ベランダのコウモリを放置するとどうなる?
ベランダのコウモリは、「害がないのならそのまま放置しても問題ない」と考える人もいるかもしれません。しかし、放置するとさまざまなリスクがあるので、ここでご紹介します。
- ベランダがフンで汚れる
- 洗濯物にダニが付く可能性がある
- 退去費用が高くなる場合がある
- 健康被害が発生する
どのような事態を招くことになるのかを知り、コウモリ対策は早めにスタートしましょう。
ベランダがフンで汚れる
コウモリがいると、そのフンによってベランダが汚れてしまいます。小さな体のコウモリですがフンは比較的大きめなので、外観を損ねるだけでなくベランダの使い勝手も悪くなってしまうでしょう。場合によっては、洗濯物にフンが付いてしまうことも考えられます。
また、フンのニオイも強烈なので、近隣住民からのクレームにつながる可能性もあります。
洗濯物にダニが付く可能性がある
コウモリの体には、ダニやノミなどが多く付着しています。洗濯物を干しているベランダにコウモリが来ると、洗濯物とコウモリが接触することもあるでしょう。接触するとコウモリの体にいたダニやノミが洗濯物に移る可能性があります。
ダニやノミが付着した服を着用すると、服から人間に移って寄生する場合もあるので注意が必要です。
退去費用が高くなる場合がある
コウモリやフンを放置すると、ベランダはどんどんと汚れてしまいます。汚れを放置すれば落ちにくい汚れになるため、掃除が大変になってしまいます。
賃貸住宅の場合は、退去時に原状回復するのが基本です。コウモリを放置した場合、汚れたベランダを原状回復するのには手間がかかるため、費用が高くなってしまいます。
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健康被害が発生する
コウモリの体やフンには、数多くの病原菌が付着しています。
- SARS
- エボラ出血熱
- サルモネラ症
- 狂犬病
上記をはじめとしたあらゆる菌が存在するため、コウモリの体やフンに触れたり、その成分を吸い込んだりするのは大変危険です。たかがコウモリとは言え、重大な健康被害につながる可能性があります。
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コウモリはベランダで動かないのは休憩?「ナイトルースト」とは
コウモリが、ベランダで動かなくなる現象は珍しくありません。動かなくなるのは、休憩行動だからです。ベランダはコウモリにとって安全で快適な場所になりやすいため、休憩場所「ナイトルースト」になりやすくなっています。
ナイトルーストに選ばれたベランダは、その後コウモリが定住し、繁殖場所として使われることが多いです。また、数十~数千匹もの群れでナイトルーストを共有することもあります。
被害を最小限に留めるには、ナイトルーストに選ばれる前に追い出す必要があります。
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ベランダでコウモリの死骸を発見したらどうすべき?
気付いたら、ベランダにコウモリの死骸があるケースもあるでしょう。
集合住宅のベランダで死骸を見つけたら、絶対に触らず管理会社へ連絡します。集合住宅それぞれで規定が異なるため、まずは「誰の責任で処理すべきか」を確認する必要があります。
ベランダのコウモリを駆除するなら業者依頼がベスト!
ベランダにいるコウモリは、なるべく早く対処して追い出すことが大切です。居座られてしまうと、洗濯物に被害が出るだけでなく健康被害を被る可能性もあるため、放置しないようにしましょう。
ただし、コウモリは鳥獣保護法により守られているため、完全に駆除するなら業者へ依頼するのがベストです。プロによる駆除作業なら、安全に、かつ徹底した対策が可能です。
コウモリ駆除の業者を探すなら、セーフリーをご利用ください。業者が多数掲載されていて、業者比較に大変便利なサービスです。少しでも早く対応してくれる業者を見つけて、安全に使用できるベランダを取り戻しましょう。
コウモリがベランダに!?有効な対策とフンや死骸の正しい処理方法を解説!のよくある質問
-
Q. コウモリがベランダにいる場合どうしたら良い?
A.忌避剤やハッカ油などを活用して追い出すか、業者へ依頼して駆除してもらいましょう。
-
Q. ベランダにあるコウモリのフンの処理方法は?
A.フンには多くの菌が含まれるため、下記の方法で処理します。
1.直接触らずにフンを除去する
2.除菌・消毒する -
Q. コウモリをベランダに寄せ付けないための対策は?
A.ベランダにコウモリを寄せ付かせないためには、ネットを張る方法が有効です。網目の細かいネットを張って、物理的に侵入できないようにしましょう。
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