老人ホームへの引っ越し完全ガイド【手続き・持ち物・業者選びのコツも】
2024.09.21 2024.09.21
この記事では、老人ホームや介護施設など高齢者施設への引っ越しについて徹底的に解説します。
ご家族がご本人に代わって手続きや手配をするのが一般的です。本記事では、老人ホームへの引っ越しの流れから、持ち物、注意点までをわかりやすく解説します。
記事後半では、老人ホームのへの引っ越し料金を安く抑えるコツもご紹介しますので、ぜひお役立てください。
老人ホームへの引っ越し予定があるご家族は必読です!
目次
老人ホームへの引っ越しは業者が最適?おすすめの理由5選
読者の方の中には、老人ホームへの引っ越しで業者に依頼するべきか、自力でやるかお悩みの方もいらっしゃるでしょう。しかし、高齢者施設への引っ越しは業者に依頼するのがおすすめです。
ここでは、老人ホームへの引っ越しに業者がおすすめの理由を解説します。
- 引っ越し前の時間をゆっくりと過ごせる
- 旧居の片付けや掃除にも対応してもらえる
- コストパフォーマンスが高い
- 不要な物をまとめて回収・処分してもらえる
- 買取に対応している業者もある
それぞれ詳しく解説していきます。
引っ越し前の時間をゆっくりと過ごせる
老人ホームへの引っ越しは、業者に依頼すると、引っ越し前の最後の時間を家族一緒にゆっくり過ごせます。引っ越しを自力でやるとなると、準備に追われ、家族一緒に過ごす時間が十分に持てないことも。
介護施設や高齢者施設が終の棲家になる可能性が高いケースでは、家族一緒に過ごす最後のチャンスですので、特に業者に依頼するのがおすすめです。
旧居の片付けや掃除にも対応してもらえる
一人暮らしの高齢者の方の老人ホームへの引っ越しも、業者に依頼するのがおすすめです。高齢の方が、引っ越し準備しつつ、今お住まいの家の掃除や片付け、不要な物の処分をするのは負担が大きいもの。
引っ越し業者の中には、片付けや掃除に対応している業者もあり、引っ越し後の旧居の心配が不要なのは大きなメリットと言えるでしょう。
コストパフォーマンスが高い
引っ越し業者は、コストパフォーマンスが高いのもおすすめ理由です。老人ホームへの引っ越しは通常の引っ越しに比べ荷物は少ない傾向にあります。しかし、それでもダンボール5~10個、家具、家電などを自力で運ぶとなると、トラックや荷台が必要です。
引っ越しに必要な車両や荷台をレンタルすると、それなりの出費になります。
レンタル料金相場 | |
---|---|
軽トラ | 5,650円~(12時間)・7,150円~(24時間) |
荷台 | 2,000円前後 |
(参考:ニコニコレンタカー)
たとえば、近距離で12時間のレンタルであっても、ガソリン代などを含めると1万円前後になるでしょう。引っ越し業者の中には、市内であれば1万円以下の業者も。
業者であれば、自力で荷物を搬出・搬入する手間も不要なため、コストパフォーマンスが抜群です。
不要な物をまとめて回収・処分してもらえる
高齢者向けの引っ越しプランを準備している業者であれば、不用品回収・処分まで任せられます。近年は、高齢者施設の引っ越しの際に、生前整理も業者に任せるケースが増加しているのも事実。
自力では処分が難しい大型の家具や家電をまとめて回収してくれるのは、業者の魅力と言ってよいでしょう。
買取に対応している業者もある
引っ越し業者の中には、買取に対応している業者もあります。老人ホームへの引っ越し予定で、以下の物をお持ちの場合は買い取ってもらえる可能性が高いでしょう。
- 状態の良い家具・家電
- 古書
- 骨董品
- ブランド品
買い取ってもらえれば、引っ越し費用が割り引かれたり、プラスになったりするケースも。また、リサイクルショップに持ち込む手間が省け、引っ越し前の時間を有効に使えるのもメリットです。
老人ホームへの引っ越しの流れ【5ステップで完了】
ここでは、老人ホームへの引っ越しの流れをステップ順に解説します。介護施設や高齢者施設などへの引っ越しの流れは以下です。
- 老人ホームに入居手続きをする
- 引っ越し日を決める
- 引っ越し業者に依頼・準備
- 引っ越し当日
- 旧居の片付け
それぞれ解説していきます。
1.老人ホームに入居手続きをする
まず、老人ホームへの入居手続きです。入居にあたっての規約が記された書類をしっかり読んで、持ち込める物や持ち込めない物をチェックしましょう。持ち物についての記述が曖昧な場合は、施設に問い合わせて確認しておくと安心です。
2.引っ越し日を決める
入居手続きが終わったら、次は施設側と入居日を決定します。老人ホームへの引っ越しの準備にかかる時間を加味して、時間に余裕を持って引っ越しの日を決定しましょう。引っ越しの時間は、食事時や夕方の入浴時間を割けるのが一般的的です。
3.引っ越し業者に依頼・準備
引っ越しの日が決まったら、なるべく早めに引っ越し業者に依頼しましょう。引っ越し繁忙期である3月、4月はすぐに予約が埋まるため、1か月前には予約をしたいもの。
引っ越しの準備は、入居される方の気持ちを配慮しつつ、持って行く物と処分する物、家族に保管してもらいたい物を決めましょう。老人ホームの引っ越しの際の持ち物については、のちほど詳しく解説します。
4.引っ越し当日
引っ越し当日は、予定時間に業者が荷物の搬出のために訪問します。その後は、すべて業者が作業してくれるので、手荷物に不備がないか確認しましょう。
料金が後払いの業者は、搬出のタイミングで支払いします。現金払いの場合は、お釣りがないよう準備しておくとスムーズです。
5.旧居の片付け
最後は、旧居の片付けです。老人ホームに入居される親御さんが一人暮らしだった場合は、不用品を処分し清掃も行いましょう。賃貸に出したり、売却したりする予定の方は、業者に依頼して徹底的に清掃してもらうと資産価値がアップするでしょう。
【老人ホームへの引っ越し】持ち物と持ち込みできない物リスト
ここでは、老人ホームに引っ越しされる方の持ち物について解説します。
家具や家電の持ち込みについて
老人ホームには、基本的には家具や家電の持ち込みはOKです。ただし、持ち込める家具や家電を、施設が定めていることもあるため、入居の申し込みの際に確認しましょう。
クローゼット、サイドテーブル、ベッドは備え付けの施設が多いですが、持ち込みが必要な施設もあるため注意が必要です。
老人ホームへの引っ越しで必須な持ち物
次は、老人ホームの引っ越しで必須の持ち物と準備のポイントを解説します。
準備のポイント | |
---|---|
衣服 | 各シーズン1週間分を目安に準備(部屋着・パジャマ・外出用) |
下着 | オムツを着用する場合は準備 |
靴 | 室内履き・外出用・スリッパ |
タオル・シーツ類 | タオルは各サイズ2枚程度・シーツは施設に確認する |
衛生・洗面グッズ | 歯ブラシ、爪切り、石鹸など |
日用品 | ティッシュ・トイレットペーパーなど |
書類関係 | 保険証・診察券 |
老人ホームの入居で必須の持ち物は、契約時に施設からもらう書類に記載されています。余分な出費を防ぐためにもしっかり確認しましょう。
老人ホームへの引っ越しであると便利な物
次は、老人ホームへの引っ越しであると便利な物をご紹介します。
準備のポイント | |
---|---|
娯楽用品 | テーブルゲーム、本、雑誌、裁縫グッズなど趣味にあわせて準備する |
保湿ケア用品・化粧品 | ハンドクリーム、化粧水など |
家電 | 加湿器・オーディオ・電気ケトルなど |
食器 | 来客用の皿・フォークなど(プラスチック製) |
老人ホームで快適な時間を過ごせるよう、趣味に特化した物は持参することは大切です。入居するご本人の意思が確認できない場合は、お好きだった物や趣味に関する物を準備しましょう。
老人ホームへの引っ越しで持ち込めない物
老人ホームの入居者が施設内に持ち込めない物は以下です。
- 刃物類(ナイフ・カッターなど)
- 火気器具(ライター・電子レンジなど)
- 貴重品(貴金属・宝飾品など)
- 車・自転車
持ち込みできない物は施設によって異なりますが、一般的には以上です。施設によっては、金庫に入れるのを条件に貴重品を持ち込めることも。入居前に施設にしっかり確認しましょう。
老人ホームへの引っ越しの注意点3選
次は、老人ホームへの引っ越しの準備のポイントを解説します。
- 引っ越し準備は時間に余裕を持って
- 持ち物の処分は本人の意思を重視する
- 住民表の移動も忘れずに
それぞれ詳しく解説していきます。
引っ越し準備は時間に余裕を持って
老人ホームへの引っ越しが決まったら、なるべく早く準備を開始しましょう。特に、引っ越し業者への依頼は、引っ越し希望日の1か月前までには済ませることをおすすめします。
引っ越し業者は、3月・4月が繁忙期で予約が取りにくくなるため注意が必要です。
持ち物の処分は本人の意思を重視する
親御さんの入居で荷造りをされる方は、できるだけご本人の意思を尊重しましょう。親御さんの判断力が乏しい場合は、大切にされていた物を除いて処分するのがおすすめです。
場所を取らない物であれば、老人ホームに一緒に持って行くことも検討しましょう。引っ越しの際の荷造りのコツは下記を参考にしてください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
2024.09.03 2024.09.04
住民票の移動も忘れずに
老人ホーム、介護施設、高齢者施設に引っ越しする際は、住民票の移動を忘れないようにしましょう。施設によっては住民票の移動を義務付けている場合もあります。
住民票を移動すると郵便物が直接施設に届き、施設が介護保険関係の手続きを代理で行ってくれるケースも。事前に施設に確認の上、引っ越し後14日以内に転入届を出しましょう。
【老人ホームへの引っ越し】業者のプランと料金相場
ここでは、気になる老人ホームへの引っ越しの料金について解説します。
老人ホームへの引っ越しを業者に依頼した際のプラン
老人ホームへの引っ越しは、一般的には以下の2つのプランのうちいずれかが適用されます。
- 高齢者施設用プラン
- 単身プラン
高齢者施設用プランは、その名の通り老人ホーム、介護施設、高齢者施設への引っ越しに特化したプランです。実施している業者はまだ少ない傾向があり、料金は単身プランと同程度でしょう。
単身プランは、「コンテナボックス」に荷物を積んで運搬するスタイルの引っ越しサービスです。通常のプランより料金が安いため、荷物の量が限定的な老人ホームへの引っ越しには最適なプランと言えるでしょう。
引っ越し業者の単身パックについては、下記記事もあわせてご覧ください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
引っ越しの単身パックとは?料金相場やメリット・注意点について解説
2024.07.07 2024.09.04
老人ホームへの引っ越料金相場
老人ホームへの引っ越しの際に利用されるプランの料金相場をそれぞれ解説します。
高齢者施設用プラン
高齢者施設用プランは、市内であれば1万円から1万5千円が相場です。赤帽は、名古屋市内の高齢者施設への引っ越しは、9,900円~14,300円(参考:名赤帽名古屋オフィシャル)で提供しています。
引っ越し業者の料金は、地域差が少ないため名古屋以外の市町村でも、相場は同程度でしょう。
単身プラン
単身プランの料金相場は以下を参考にしてください。
新居までの距離 | 料金 |
---|---|
~15km以内 旧居~同市区町村内 |
平均 21,000円 |
~50km以内 旧居~同都道府県内 |
平均 22,000円 |
~200km未満 旧居~同一地方内 |
平均 24,000円 |
単身プランの料金相場は2万円前後ですが、工夫次第で安くなります。この後、引っ越し料金を安くするコツを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
老人ホームへの引っ越し費用を安く抑えるコツ3つ
最後に、老人ホームへの引っ越しの料金を安くするコツを解説します。引っ越し料金を安くするコツは以下です。
- 地元の業者を選ぶ
- 複数の業者に見積もりを依頼する
- 割引のある業者を選ぶ
それぞれ詳しく解説していきます。
地元の業者を選ぶ
引っ越し業者の料金は、大手引っ越し業者より地元密着業者がリーズナブルな傾向にあります。さらに、地元密着業者は、割引交渉にも柔軟に対応してくれることが多いのも魅力です。
複数の業者に見積もりを依頼する
老人ホームへの引っ越し費用を少しでも安く抑えたいなら、複数の引っ越し業者に見積もりを依頼しましょう。複数業者の見積を比較・検討すると、一番安い業者が一目瞭然です。
多くの業者において見積は無料ですので、気になる業者が見つかったら積極的に見積を請求するのがおすすめです。
割引のある業者を選ぶ
引っ越し業者が実施している割引を利用すると、料金が1~2割安くなります。引っ越し業者の割引は以下がメインです。
- 早割り
- 紹介割引
- WEB割引
- シニア割引
割引情報は、各引っ越し業者のHPやSNSアカウントで確認しましょう。
老人ホームへの引っ越しは業者に依頼するとスムーズ!
老人ホームや介護施設など、高齢者施設全般への引っ越しは、業者に依頼するとスムーズかつ、入居前に家族とゆっくり過ごす時間が持てておすすめです。
セーフリーでは、ご希望に応じた引っ越し業者の絞り込みが手軽にできます。引っ越し日時、料金、割引キャンペーンの有無など、条件を指定して業者の検索ができますので、ぜひご利用ください。
見積・相談は無料ですので、気になる業者が見つかったら気軽に問い合わせてみましょう。
老人ホームへの引っ越し完全ガイド【手続き・持ち物・業者選びのコツも】のよくある質問
-
Q. 親の老人ホームへの引っ越し、子供は自力でできる?
A.荷物の量と施設までの距離によります。荷物が多い場合や車での往復が難しい場合は、引っ越し業者がおすすめです。
-
Q. 老人ホームへの引っ越しをなるべく安くするには?
A.荷物を減らしたり、業者の割引サービスを利用したりしましょう。
-
Q. 老人ホームへから老人ホームへの引っ越しも業者に依頼できる?
A.老人ホーム(高齢者施設・介護施設)間の引っ越しも依頼できます。
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