2023.11.07 2023.11.07
トイレのウォシュレット分解掃除は、日常の掃除では取り切れない汚れの除去や動作の不具合の解決、衛生面の向上などに有効です。
少しの知識とコツさえ身につければ、自ら分解できるトイレウォシュレット。分解掃除を実践できれば、トイレ掃除の幅はグンと広がります。
この記事では、自力でできる手順や掃除方法、注意点などについて解説します。
目次
ウォシュレット分解掃除に必要な道具や工具
ウォシュレットを分解掃除するためには、様々なアイテムを使用します。
以下に、必要になる道具や工具をまとめました。どれも簡単に手に入るものばかりですので、分解掃除前には準備しておきましょう。
ウォシュレットの分解に必要な工具 | ウォシュレットの分解掃除に必要不可欠な道具 | ウォシュレットの分解掃除に便利な道具 |
---|---|---|
モンキーレンチ プラスドライバー 便座締め付け工具 |
雑巾 タオルや柔らかい布・掃除シート ブラシ類 中性洗剤 |
重曹水 クエン酸水 楊枝や竹串類 養生テープ(新聞紙などでも代用可) バケツ(残水処理用) |
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掃除のためのウォシュレット分解方法
ウォシュレットは、構造によって分解方法が異なります。ここでは、家庭用に販売されている代表的な2タイプの分解方法を解説します。
作業前には、必ず「止水栓」を閉めてください。止水栓の位置や閉め方がわからない場合には、水道の元栓を閉じましょう。
ボルトナット取り付けタイプ
ウォシュレット本体と便器が、ボルトナットで固定されているタイプです。分解するためには、固定されたボルトを脱着する必要があります。
取り外し手順
- 電源プラグを抜く
- 連結管(ウォシュレットとトイレタンクを繋ぐ管)のナットを緩め、取り外す(配管内の残水に注意してください)
- ウォシュレット本体を便座に固定しているナットを取り外す(便座締め付け工具を使用します)
- 取り外したウォシュレット本体を便座から下ろす(その他の部品や器具を取り外す必要はありません)
ベースプレート固定タイプ
ウォシュレット本体を固定するための土台(ベースプレート)が使用されているタイプです。
取り外し手順
- 電源プラグを抜く
- ウォシュレットの給水ホースを分岐金具(ウォシュレットへ水を分岐させる器具)から取り外す(給水ホースは給水カプラと呼ばれる接続器具で分離金具に固定されています。ホース内の残水に注意してください)
- ウォシュレット側面に内蔵されている本体取り外しボタン(メーカーや型番によって有無は異なります)」を押しながら、本体を手前に引き抜く
- 便器に固定されているベースプレートのボルトを取り外す
分解したウォシュレット本体の掃除方法【部位別】
分解したウォシュレットの掃除方法を解説します。分解掃除におけるメリットは、普段は目に見えなかったり手の届かない部位の掃除が可能になる点です。
分解せずに可能な掃除方法については、下記記事を参照してください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
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分解後に掃除できる主な部位
ウォシュレット本体の裏側や便器との接続部、ノズルの周辺および便器とウォシュレットの間などは目に見えず、普段は手も届かない場所です。
どれもウォシュレット本体を取り外さなければアプローチできない部位であるため、優先的に掃除しましょう。
具体的な掃除方法と手順
ウォシュレット本体や便器との接続部
ウォシュレット本体は電気製品です。内部には耐水性の低い精密機器が内蔵されています。洗浄剤や水の使用量には、くれぐれも注意してください。
掃除手順
- 水で濡らした雑巾やタオルをよく絞る
- 汚れている部分を拭き取る
- 汚れがひどい時には、柔らかい布に中性洗剤を含ませて汚れを拭き取る
- 便器との接続部やウォシュレット本体の裏側などの細部には、中性洗剤を含ませたブラシを使用して汚れを落とす
- よく絞った水拭きで表面の洗浄成分を除去する
ウォシュレットの上フタや便座
上フタや便座には、中性洗剤以外にも重曹水やクエン酸水が有効です。汚れの種類(ウォシュレットを汚す主な汚れは尿石や水垢、黒カビ)によって効果的な選択肢が異なります。
掃除手順
- 雑巾やタオルに重曹水やクエン酸水を染み込ませる(重曹水は水100mlに重曹小さじ1杯、クエン酸水は水200mlにクエン酸小さじ2分の1を混ぜて作ります)
- 上フタや便座の汚れを拭き取る(尿石や水垢にはクエン酸水、黒カビには重曹水が有効です)
- よく絞った雑巾やタオルで表面の洗浄成分を除去する
ノズルの吐水口や収納空間
ノズルの挙動(出し入れや水の噴出など)に違和感がある場合には、ノズル周辺に蓄積した汚れが円滑な動きを妨げている可能性(原因は汚れだけではありません)があります。ノズルの通水口や収納空間の掃除を実践してください。
掃除手順
- ノズルの通水口を柔らかい布や歯ブラシで磨き、汚れを落とす
- 頑固な汚れには中性洗剤や、汚れに応じてクエン酸水や重曹水を含ませた布や歯ブラシで対応する
- ノズルの収納空間に詰まった汚れを歯ブラシや用事などで掻き出す
ウォシュレット分解掃除のメリット
簡易掃除に比べて手間の掛かる分解掃除ですが、相応のメリットも存在します。
目に見えない汚れや不快な臭いを除去できる
掃除をしても消えない不快な匂いの正体は、目に見えない箇所や手の届かない場所に蓄積した汚れが原因の一つです。
分解掃除によってトイレ内の衛生環境が向上すれば、不快な匂いや汚れに悩まされずに済むでしょう。
故障や不具合の防止に繋がる
ウォシュレット本体に蓄積した汚れは、衛生環境を乱すだけでなく、本体の故障や不具合を招きます。
毎日使用するトイレの故障や不具合は、生活に大きな悪影響を及ぼしかねません。定期的な分解掃除は、ウォシュレットの品質維持にも良い効果をもたらします。
ウォシュレット分解掃除の注意点
メリットの多いウォシュレット分解掃除ですが、事前に知っておかなければならない注意点があります。掃除を実践する際には、以下の内容を守ってください。
止水栓の確認
掃除前には、必ず止水栓を閉じましょう。止水栓を開けたままの作業は、漏水などのトラブルに繋がるリスクを孕んでいます。
止水栓の形状や設置箇所は様々です。場所や閉じ方が曖昧な場合には、元栓を閉じてください。
ウォシュレット本体を濡らさない
上述の通り、ウォシュレットは電気製品です。本体内部には精密機器が内蔵されています。
掃除のために大量の水や洗浄剤を使用すると、内部に水が侵入し、故障や不具合の原因となります。
分解掃除の際に使用する水や洗浄剤は、必要最低限に留めましょう。
強力な酸性・アルカリ性洗浄剤の使用はNG
ウォシュレットを製造・販売する各メーカーは、便器およびウォシュレット本体に対する強力な酸性・アルカリ性洗浄剤の使用を禁じています。
家庭用洗浄剤や弱酸性・アルカリ性の製品を使用する分には、問題ありません。ただし、少しでも不安を感じる場合には、中性洗剤の使用をおすすめします。
無理な分解はしない
ウォシュレットの分解掃除は、無理のない範囲で実践してください。取り外したウォシュレット本体は、さらに細かい部品に分解可能ですが、専門家レベルの知識や技術がない方にはおすすめできません。
分解掃除を実践する場合には、便器からウォシュレット本体を取り外す作業までが現実的です。
ウォシュレットの分解掃除が難しい場合には専門業者へ
ウォシュレットの分解掃除は、自分自身で実践可能です。ただし、少しでも不安を感じる際には、作業を控えましょう。
トイレ内の汚れや不快な匂いが気になる際には、専門の業者に依頼する方法があります。専門業者であれば、素人には難しいウォシュレットの本格的な分解掃除も請け負ってくれます。
ウォシュレットの汚れや不快な匂いに悩んでいる方は、トイレ掃除の専門業者へ依頼してみてはいかがでしょうか?
ウォシュレットの分解(取り外し)掃除は可能?作業手順や注意点を解説のよくある質問
-
Q. ウォシュレットの分解は自分でできる?
A.手順とコツさえ掴めば、誰にでも可能です。
-
Q. ウォシュレットの分解に必要な道具は?
A.最低限の工具が必要です。詳細は記事内容を確認してください。
-
Q. ウォシュレット分解後の掃除には何を使うべき?
A.中性洗剤や重曹水、クエン酸水などが有効です。
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