2023.12.07 2024.09.03
「大きさが小さいハクビシンを見つけた…」「ハクビシンの子どもがいる場合、どうすればいいの」と、お悩みの方もいるのではないでしょうか。
ハクビシンは、たとえ子どもや赤ちゃんであっても危険な害獣であることに変わりなく、発見次第すぐに対策する必要があります。
この記事では、そもそもハクビシンはどういった害獣か、子どもの特徴も含めて詳しく解説しています。また、ハクビシンの子どもがいるかどうかの判断方法から注意点、対策も紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
目次
そもそもハクビシンって?【習性や子どもの増え方】
ハクビシンの子どもについて知る前に、そもそもハクビシンはどんな害獣なのか、習性や特徴について見ていきましょう。
体長 | 約90cm〜110cm |
---|---|
体重 | 約3kg〜4kg |
特徴 | ・夜行性 ・雑食 ・複数の隠れ家を持つ ・木登り/綱渡が得意 ・8cm程度の隙間があれば侵入できる |
さらに、ハクビシンは以下の習性があります。
- 季節によって行動パターンが変わる
- 繁殖力が高く子どもがどんどん増える
- 暖かい場所を好む習性がある
ハクビシン対策の第一歩として、習性や特徴は理解しておきましょう。
季節によって行動パターンが変わる
ハクビシンは季節によって行動パターンを変えます。冬眠をしないハクビシンは、冬の寒さを避けるために人間の住居に棲みつく習性があります。特に暖かくて暗い場所、屋根裏や天井裏を好む害獣です。
寒い時期はあまり活動せず、寝床を中心に生活するため、人間はハクビシンの存在に気付かないことも少なくありません。
一方、夏になるとハクビシンは暑くなった屋根裏や天井裏から出て行く傾向があります。しかし、この時期は畑や家庭菜園での作物が収穫時期を迎えるため、ハクビシンがこれらを目当てに再び戻ってくることがあります。
また、学習能力が高いため、一度食べ物を見つけた場所を忘れず、再訪する傾向があることも覚えておきましょう。
繁殖力が高く子どもがどんどん増える
ハクビシンの繁殖力は非常に高く、1回の出産で2〜4匹の子どもを産みます。さらに、妊娠期間が短く成長スピードも速いため、一度繁殖が始まるとその数は急速に増加します。
繁殖期は特に季節が決まっているわけではなく、比較的暖かい春先に繁殖行為を行うことが多いとされています。また、ハクビシンは10ヶ月程度で成獣となり、出産が可能になります。
そのため、一度棲みついた場所で繁殖を続けると、屋根裏や天井裏に大量のハクビシンが生息することになりかねません。
暖かい場所を好む習性がある
ハクビシンは、暖かい場所を好む生き物です。寒い地域では、特に温度の高い場所に集まる傾向があり、屋根裏は理想的な住処となります。屋根裏は暖かく、住人が滅多に訪れない静かな場所であるため、ハクビシンにとって快適な空間なのです。
さらに、ハクビシンは同じ場所で糞尿をする習性があるため、棲みついた場所からはなかなか離れません。これにより、悪臭や糞尿による被害を引き起こすことがあります。
ハクビシンの子どもにはどんな特徴がある?
それでは、ハクビシンの子どもの特徴について確認していきましょう。
・体長:15cm以下
・体重:120〜140g程度
・毛色:グレー/黒
・特徴:鼻の白いライン/目がクリクリしている/成長が早い
ハクビシンの特徴の一つは、鼻に存在する白いラインです。この白いラインは、子どもや赤ちゃんの時期からはっきりと確認することができます。
生まれた直後は全身の毛色が黒く、目は閉じている状態です。この時期の子どもは非常に小さく、体重はわずか120~140g。体長は15cm以下となっています。毛色は濃いグレーで、鼻の白い線が際立って見えるのが特徴的です。
さらに、ハクビシンの子どもは驚くべき早さで成長していきます。大体2ヶ月程度で、もともと黒かった毛色が徐々に茶色く変化し、大人のハクビシンの色味に近づいていきます。木登りなどの基本的なスキルも身につけ始め、生きるための能力を発達させます。
また、ハクビシンは生後10ヶ月ほどで繁殖が可能になります。繁殖サイクルが早いことは、個体数を急速に増やす一因となっており、住宅環境への影響が大きいのです。
ハクビシンの子どもがいるか判断する3つの方法
ここでは、ハクビシンの子どもが家にいるかどうか判断できる3つの方法を詳しく説明します。注目すべきポイントは、以下の3点です。
・昼間に騒音がする
・家の周辺でハクビシンを発見した
・ハクビシンの子どもの鳴き声がする
順番に確認していきましょう。
昼間に騒音がする
通常、害獣として知られるハクビシンは夜行性の動物ですが、子育て期間中は行動パターンに変化が現れます。授乳やエサの捕獲のために昼間も活動をするようになり、その結果、昼間でも屋根裏や軒下から騒音が聞こえることがあります。
昼間の活動は、子どもを育てている兆候の一つとして覚えておきましょう。
家の周辺でハクビシンを発見した
ハクビシンの母親は、子育て中に子どもたちに餌を与えるため、頻繁に外に出てエサを探します。このため、家の周辺でハクビシンを見かける機会が増えることがあります。
彼らは繁殖期に家を住処として利用することが多いため、家の周辺でハクビシンを頻繁に目撃する場合は、子どもがいる可能性が高くなります。
ハクビシンの子どもの鳴き声がする
ハクビシンの子どもは独特の鳴き声をしてます。「ピィーィィ、ピィーィィィ」という甲高い声で鳴くため、このような高い鳴き声を聞いた場合は、すでに子どもが生まれていることを示唆しています。
子どもの鳴き声は害獣の存在を示す明確なサインの一つであり、家の中や周辺でこのような鳴き声が聞こえた場合は、特に注意が必要です。
ハクビシンの子どもを放置するのは危険!【起こりうる5つの被害】
ハクビシンが家に棲みついている場合、子どもだからと言って放置してしまうのはNGです。ハクビシンの子どもによって引き起こされるさまざまな被害は、決して軽視できるものではありません。
ここでは、ハクビシンの子どもを放置することによって起こりうる被害の中で、特に注意すべき5つのポイントをご紹介します。
・感染病にかかるリスクがある
・住宅に棲みついて繁殖する
・足音などの騒音被害を受ける
・糞尿による悪臭の被害
・農作物を荒らす可能性がある
リスクを理解し、早急に駆除できるようにしておきましょう。
感染病にかかるリスクがある
ハクビシンは、病気を引き起こす細菌や寄生虫を媒介する可能性があります。子どもや赤ちゃんのハクビシンも同様に病原体を持っている場合があるため、家にいると感染病にかかるリスクがあります。
住宅に棲みついて繁殖する
ハクビシンは、屋根裏や床下など人目に付きにくい場所に巣を作り、子どもを産みます。子どもがいる場合、大人のハクビシンも近くにいる可能性が高く、さらなる繁殖につながります。
ハクビシンの子どもは10ヶ月で繁殖可能になるため、子どもの数が急速に増える恐れがあり、早めの対策が必要です。
足音などの騒音被害を受ける
ハクビシンは活動的な動物であり、屋根裏や床下での足音がうるさく、睡眠不足などの健康被害を受ける可能性があります。子どもが多くいる場合、活動はさらに活発になり、生活に大きな支障をきたすことがあります。
糞尿による悪臭の被害
ハクビシンは糞尿を同じ場所にする習性があり、家屋を汚染し、悪臭を放つ原因となります。閉鎖された空間での悪臭は非常に強く、衛生的な問題も引き起こします。
また、糞尿による建材の腐食も問題であり、放置し続ければ天井が抜け落ちることがあることを覚えておきましょう。
農作物を荒らす可能性がある
ハクビシンは雑食性であり、農作物も好んで食べます。子どものハクビシンも例外ではありません。そのため、家庭菜園や農業に大きな被害を与えることがあります。
ハクビシンの子どもを発見したら【NG行動2選】
ハクビシンの子どもを家で発見した場合、駆除や退治を考えるのが普通ですが、いくつか注意点があります。
・燻煙剤の使用
・ハクビシンの親の捕獲
ここでは、ハクビシンの子どもがいる際にしてはいけない、2つのNG行動について詳しく解説します。
燻煙剤の使用
屋根裏や軒下に害獣が棲みついている場合、燻煙剤を使って追い出そうと考える方もいるかもしれません。燻煙剤は害獣を追い出す際に一定の効果を発揮しますが、子育て中のハクビシンがいる場合には使用を避けるべきです。
燻煙剤を使用すると、母親のハクビシンは子どもを守るために、壁の間や小さな隙間に子どもを隠す行動をとります。このため、子どもは隠れた場所で弱って死んでしまう可能性があり、死んだ子どもがその場で腐敗すると、悪臭や健康被害の原因になり得ます。
ハクビシンの親の捕獲
家にハクビシンの親と子どもが棲みついている場合、親を捕獲することは推奨されません。ハクビシンの子どもは親から栄養を摂取しており、親を捕獲してしまうと子どもは必要な栄養を得られず、屋根裏や軒下で死んでしまう可能性があります。
また、親と子どもを同時に捕獲することは一般の方には難しいでしょう。子どもだけが残されてしまうと、そのまま腐敗して悪臭が発生することや、寄生虫や病原菌による健康被害の恐れがあります。
ハクビシンの子どもを追い出すには?正しい対策方法
ハクビシンの成獣や子どもが家に棲みついてしまった場合、正しい対策を講じることが重要です。
- 家内・周辺を清潔に保つ
- 駆除業者に依頼する
家庭で行うことができる基本的な対策と、専門業者に依頼することの重要性について詳しく説明します。
家内・周辺を清潔に保つ
ハクビシンは食料を求めて家に侵入することが多いため、家の内外を清潔に保つことが基本的な対策の一つです。食べ物の残りかすやゴミはすぐに片付け、害獣が侵入しやすい屋根裏や床下などの清掃も定期的に行いましょう。
また、害獣が入り込む可能性のある隙間や穴は、適切に塞ぐことが重要です。これらの対策は、ハクビシンだけでなく他の害獣の侵入も防ぐ効果があります。
駆除業者に依頼する
ハクビシンの子どもがいると判断した場合、自分で捕獲や燻煙剤の使用を行うことは避けるべきです。子育て中の害獣の駆除には専門的な知識と技術が必要で、闇雲に取り組むべきではありません。
専門業者に依頼することで、安全かつ効果的な駆除方法を選択し、害獣問題を根本的に解決することができます。また、専門業者は害獣の生態や習性に精通しているため、再発防止のアドバイスも受けられます。
そのため、専門業者に相談することは、害獣問題に対する最も適切な対応策と言えるでしょう。
ハクビシンは子どもであっても危険な害獣
ハクビシンの子どもが棲みついていると、厄介であり危険が多いことがお分かりいただけたでしょうか。成獣だけでなく、子どももいると対策が変わってくるため、この機会に把握しておきましょう。
また、ハクビシンの子どもと親をまとめて追い出すには、駆除業者に依頼するのが確実です。ぜひ検討してみてください。
ハクビシンの子ども・赤ちゃんを見つけたら?やるべき対策を解説のよくある質問
-
Q. ハクビシンは家で子どもを産む?
A.ハクビシンは人の家でも子どもを産む害獣です。
-
Q. 家にいるハクビシンの子どもは一匹だけとは限らない?
A.ハクビシンは繁殖力が高いため、子どもが一匹だとは限りません。
-
Q. ハクビシンの子どもは駆除していい?
A.親と他の子どもがいる可能性もあるため、業者に依頼することを推奨します。
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