2024.03.05 2024.03.05
この記事では、キッチンの油汚れの落とし方を徹底解説していきます。
キッチン掃除で特に手間がかかる油汚れを落とすには、洗剤を適切な方法で使うことが大切。
さまざまな洗剤やアイテムを使った方法をご紹介するので、自宅にあるアイテムや使いやすいものを選んで実践してみましょう。
目次
掃除の前に!キッチンの油汚れの特徴
油を使うことが多いキッチンでは、思わぬところに油汚れが付着していることも。調理中に直接飛び散った油汚れだけではないのはなぜでしょうか?これは、加熱調理により一度気化して空気中をただよった油があちこちに付着し、冷えて定着しているためです。
掃除範囲の広さに加えてキッチンの汚れがやっかいなのは、油汚れは水に溶けにくく、水拭きでは簡単に落とせないこと。時間が経って酸化が進むと固まってしまい、どんどん落としにくくなっていきます。
油汚れを効率的に落とすためには、適切な洗剤を使って正しく掃除することが大切です。ぜひここからの内容を参考に、効率の良いキッチン掃除に取り組んでみてください。
キッチンの油汚れを掃除する方法【軽い汚れ】
付着してすぐの軽い油汚れであれば、中性洗剤で比較的に簡単に落とせます。
- キッチンペーパーやスポンジに中性洗剤を含ませて汚れを拭き取る
- 乾いたキッチンペーパーや布巾で乾拭きする
水だけでは油汚れは落としにくいため、中性洗剤を含ませることがポイントです。
キッチンの油汚れを掃除する方法【頑固な汚れ】
中性洗剤では落とせない頑固な油汚れは、さまざまな方法で落とせます。
- 熱湯を使う方法
- 重曹を使う方法
- セスキ炭酸ソーダを使う方法
- クエン酸を使う方法
- 小麦粉を使う方法
- メラミンスポンジを使う方法
掃除方法を、それぞれ見てみましょう。
熱湯を使う方法
水では落としにくい油汚れですが、熱湯なら効果的に落とせます。
- バケツやシンクに熱湯を溜める
- 油汚れが気になるアイテムを熱湯に入れて時間を置く
- 汚れが溶け出したら、取り出す
- キッチン用洗剤をつけたスポンジでこすり洗いする
- お湯で洗い流す
熱湯で溶け出した油汚れなら、キッチン用洗剤とスポンジで落としやすくなります。
洗い流す際も、お湯を使うことがポイントです。
壁などの場合は、下記の手順がオススメです。
- 布巾に水分を多めに含ませ、電子レンジで1分加熱する
- 布巾が温かいうちに油汚れを拭き取る
重曹を使う方法
ナチュラル洗剤として知られる重曹も、油汚れに効果的。
油汚れは酸性で重曹はアルカリ性なので、中和され落としやすくなるためです。
- 約40度のお湯200mlに小さじ半分の重曹を溶かた重曹水を、スプレーボトルに入れる
- 重曹水油汚れ部分にたっぷり吹きかける
- 5~10分放置する
- スポンジでこすり洗いする
- 布巾で乾拭きする
重曹水でも落ちない場合は、重曹ペーストを試してみましょう。
- 重曹:水=3:1で混ぜてペースト状にする
- 油汚れ部分に塗り込む
- 5~10分放置する
- スポンジでこすり洗いする
- 布巾で乾拭きする
重曹ペーストを塗り込んだ上にラップを乗せてパック状態にして時間を置くと、より効率的に油汚れを落とせます。
セスキ炭酸ソーダを使う方法
セスキ炭酸ソーダは、高い洗浄力を持つことが特徴です。
- 水500mlに小さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを溶かしてセスキ炭酸ソーダ水を作る
- 油汚れ部分にセスキ炭酸ソーダ水を吹きかける
- 5~10分放置する
- スポンジでこすり洗いする
- 布巾で乾拭きする
頑固な汚れには、重曹同様にペーストにして使う方法もあります。
- セスキ炭酸ソーダに水を少しずつ混ぜてペースト状にする
- 油汚れ部分に塗り込む
- 5~10分放置する
- スポンジでこすり洗いする
- 布巾で乾拭きする
セスキ炭酸ソーダペーストの上にラップをかけると、より効果的です。
クエン酸を使う方法
酸性のクエン酸は、消臭効果が高いことが特徴です。
重曹などを使って油汚れを落とした後、クエン酸を振りかけてスポンジでこすり洗いすると、酸化した油のニオイを落とせます。
また、重曹とクエン酸を混ぜると中和反応による泡が発生します。この泡は汚れを浮かせる効果があるため、排水溝などの油汚れを落とす際にも効果的です。
- 重曹100gを油汚れ部分に振りかける
- クエン酸50gを重曹の上から振りかける
- コップ1杯の水をかける
- 発泡したら5分放置する
- 水で洗い流す
小麦粉を使う方法
小麦粉には、油を吸着する「グルテン」が含まれます。
油を吸着する性質を利用して、小麦粉での掃除が可能です。
- 油汚れ部分に振りかける
- スポンジでこする
上記の簡単な手順で、油汚れをポロポロ落とせます。
また、小麦粉に水を少し混ぜてペースト状にしたものを使っても効果的です。
メラミンスポンジを使う方法
水に濡らしたメラミンスポンジでこすれば、油汚れを簡単に落とせます。
ただし、強くこすると、塗装が剥げてしまったり素材を傷つけてしまったりするため、やさしく丁寧にこすりましょう。
キッチンの油汚れを掃除する時のポイント【場所別】
さまざまな方法で掃除できる油汚れですが、キッチンの場所別で覚えておきたいポイントがあります。
- レンジフード
- コンロ・五徳・魚焼きグリル
- 排水溝
- 天井
- タイル
- 壁紙
- 床
上記それぞれについて、ポイントを見てみましょう。
レンジフード
レンジフードは、コンロの真上にあり特に油汚れがひどくなりやすい場所。
取り外せるパーツは、外して重曹水でつけ置きすると効果的です。
つけ置きした際は、しっかりと水気を拭いてから設置します。
外せない部分は、重曹水をスプレーする方法が良いでしょう。
- 250mlのぬるま湯に重曹15gを混ぜて重曹水を作る
- 汚れ部分に重曹水を吹きかける
- 乾かないよう、吹きかけた部分にラップを乗せる
- 10~20分放置する
- スポンジでこすり洗いする
- 水拭きと乾拭きで仕上げる
掃除の際は汚れが落ちてくるため、あらかじめレンジフード下に新聞紙を敷いておくと安心です。
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コンロ・五徳・魚焼きグリル
コンロや五徳、魚焼きグリルも、油汚れが特にこびりつきやすい場所です。
五徳や魚焼きグリルなどの外せるパーツは、重曹水でつけ置きします。
頑固にこびりついた油汚れの場合は、少し長めにつけ置きすると落としやすくなります。
どうしても落ちない油汚れがあるなら下記の方法で掃除も可能です。
- コーティング加工がないフライパンに、五徳と五徳が浸る量の水を入れる
- 重曹小さじ1杯を入れて加熱する
- 沸騰したらそのまま冷ます
- 冷めたらスポンジでこすり洗いする
グリル内は、重曹水を吹きかけてスポンジでこすり洗いすると効果的です。
細かい部分は、歯ブラシや爪楊枝を使います。
天板は、重曹水やセスキ炭酸ソーダ水を含ませた布巾でふき取る方法が良いでしょう。
ただし、アルミ製の部分は重曹で変色する場合があるため、中性洗剤を使います。
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排水口
残った油や食材カスなどにより、排水口にも油が蓄積します。
排水口の油汚れには、重曹とクエン酸を一緒に使い泡で汚れを浮かせる方法がオススメです。この時、排水口カバーとゴミ受けは外してから作業しましょう。
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天井
天井にも気化した油が付着するため、定期的な掃除が必要です。
- 掃除機でできるだけホコリを吸い取る
- 床用ワイパーに、重曹水やセスキ炭酸ソーダ水を含ませた雑巾を付けて拭き掃除する
- 乾いた雑巾を床用ワイパーにつけて乾拭きする
天井掃除の際は、脚立を使うなどして、安定した足場を確保して作業しましょう。
タイル
タイルの壁は、重曹水やセスキ炭酸ソーダ水を含ませた雑巾で拭き取る方法が効果的です。
タイル間の目地は、歯ブラシなどを使って優しくこすり洗いすると良いでしょう。
壁紙
壁紙の油汚れは放置すると落としにくくなるため、こまめな掃除が必要です。
重曹水やセスキ炭酸ソーダ水を使って、拭き取り掃除をしましょう。
床
床も、重曹水やセスキ炭酸ソーダ水を含ませた雑巾での拭き掃除が効果的。
また、掃除後にワックスをかけておくと、頑固な油汚れができにくくなりおすすめです。
キッチンの油汚れを掃除する時のポイント
キッチンの油汚れを掃除する際には、覚えておきたいポイントが4つあります。
- 換気をする
- ゴム手袋を着用する
- 素材を傷つけないアイテムを使う
- 強くこすらない
換気をする
重曹やクエン酸などは安全性が高いですが、念のため換気しながら掃除するようにしましょう。
なお、クエン酸などの酸性洗剤と塩素系漂白剤を混ぜると有害ガスが発生するので、混ぜないよう注意が必要です。
ゴム手袋を着用する
重曹やセスキ炭酸ソーダは、手荒れの原因になることがあります。
また、クエン酸も手荒れを起こすことがあるため、キッチン掃除ではゴム手袋を着用すると安心です。
素材を傷つけないアイテムを使う
キッチンにはさまざまな素材が使われているため、素材に合ったアイテムを使うことも大切です。
たとえば、クエン酸は鉄や大理石に使用するとサビることがあります。
重曹やセスキ炭酸ソーダは、アルミや銅に使用すると変色することがあるため、使用は避けましょう。
強くこすらない
こびりついた油汚れは、力を込めてこすりたくなるもの。しかし、強くこすると傷がついてしまうことがあります。
傷がつくと汚れが溜まりやすくなるので、汚れを浮かせて優しくこするようにしましょう。
キッチン掃除をラクに!油汚れを取りやすくするコツ
油汚れは、時間が経つごとに落としにくくなるもの。
こびりついてしまえば、掃除の手間は増えるばかりです。
- こまめに汚れを拭き取る
- コンロは温かいうちに拭き掃除をする
- 油汚れを防ぐアイテムを使う
油汚れは、時間が経つごとにこびりついて取れにくくなります。
そのため、油汚れが頑固になる前に、こまめに拭き取ることが大切です。
また、油汚れは温かいと落としやすいです。調理後、コンロがまだ温かいうちに拭き掃除をして汚れを落としておきましょう。
あわせて、レンジガードや油汚れ防止シートなどの油汚れを防ぐアイテムを導入すると、油汚れの範囲を広げずに済みます。
キッチンの油汚れ掃除は大変!定期的に業者を利用するのもオススメ!
キッチンの油汚れは、こびりついてしまうとなかなか落とすことができません。
そのため、こまめに拭き掃除をして汚れが軽度なうちに落としておくことが大切です。
どうしても落とせない油汚れは、業者へ依頼して一度キレイにしてもらいましょう。無理にこすると傷をつけてしまう可能性もあるため、プロに任せれば安心かつ確実です。
業者を選ぶなら、セーフリーの利用がオススメ。優良業者を多数掲載しているので、キッチンの油汚れを落とすのに最適な業者が見つかります。ぜひ理想の業者選びにご活用ください。
【キッチン掃除】油汚れの落とし方を徹底解説!効果的な洗剤も紹介のよくある質問
-
Q. キッチンのお手入れ方法は?
A.油汚れが付きやすいキッチンは、下記の手順で毎日サッとお手入れすると汚れが溜まりにくくなります。
1.キッチンペーパーやスポンジに中性洗剤を含ませて汚れを拭き取る
2.乾いたキッチンペーパーや布巾で乾拭きする -
Q. キッチンの油汚れは重曹とクエン酸どっちで落とす?
A.酸性である油汚れを落とすには、アルカリ性の重曹が効果的です。
また、重曹で油汚れを落とした後にクエン酸を使うと、油臭さを消すことができます。
なお、排水溝の掃除では、重曹とクエン酸を混ぜて使うこともあります。 -
Q. キッチンの頑固な油汚れを落とす方法は?
A.重曹ペーストやセスキ炭酸ソーダペーストを使うと、落としやすくなります。
1.重曹やセスキ炭酸ソーダを少量の水で溶いてペースト状にする
2.油汚れ部分に塗り込む
3.5~10分放置する
4.スポンジでこすり洗いする
5.布巾で乾拭きする
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