2024.04.07 2024.09.03
本記事では、シロアリ予防が無駄か否かを具体的に解説しています。
「シロアリ予防は無駄なの?」
「お金払ってもすべきなの?」
などと不安に思う方も少なくないでしょう。目で見えないシロアリの予防作業は、実際はとても重要な対策です。
シロアリ予防が必要な理由や、放置した場合の弊害などもご紹介していきます。業者選びのポイントも踏まえてお伝えするので、ぜひ最後までお読みください。
目次
シロアリ予防が無駄ではない理由
結論から言うと、シロアリ予防は無駄ではありません。その理由をご紹介します。
- シロアリ被害が防げる
- 駆除費用が安く抑えられる
- 近隣に迷惑がかからない
順番に解説していきます。
シロアリ被害が防げる
定期的に点検・消毒することで、シロアリ被害の予防や、被害規模を最小限に抑えられます。
ホームセンターで購入できる防除剤もありますが、効果が短いため、散布する回数を多くする必要があります。業者が実施する薬剤散布は5年保証が付き、自分で予防するよりも確実で高い効果が期待できますよ。
駆除費用が安く抑えられる
予防せずにシロアリ被害に遭ってしまった場合、駆除費用が高額になる可能性があります。床下や柱などに食害が進んでいたら、大規模な修繕工事が必要になり、さらに費用が上乗せされるでしょう。
シロアリ根絶のための駆除費用や修繕費と比較すると、シロアリ予防にかかる費用は格段に安く抑えられます。
近隣に迷惑がかからない
シロアリが発生し巣を作ると、自宅だけでなく周囲の家庭にも被害を与える恐れがあります。シロアリは羽をつけた羽アリの状態で飛び回りながら生殖活動するため、近隣を飛び回り、活動範囲を広げていきます。
近隣住民とのトラブルを避けるためにも、シロアリ予防は実施すべきでしょう。
シロアリ予防は無駄だと判断した場合のリスク
「うちは問題ないだろう」と、シロアリ予防せずに過ごした場合に起こりうるリスクをご紹介します。
- 気付かないうちに被害が拡大する
- 高額な駆除費用がかかる
- 建物の資産価値が下がる
順番に確認していきましょう。
気付かないうちに被害が拡大する
シロアリ被害は、気付かないうちに食害が進み、床下や柱、壁など家を支える重要な部分が少しずつ食い荒らされます。気づいたときには、相当な被害に遭っている場合も。
さらに、建物の耐震性に影響が出るため、地震大国の日本ではリスクが高くなります。シロアリの行動は目に付きづらいからこそ、定期的な予防策が必須です。
高額な駆除費用がかかる
シロアリ被害に気付かず家全体に被害が及ぶと、駆除費用や修繕費に加え、最悪の場合は修繕まで仮住まいに住まないといけないケースもあります。
シロアリの早期発見は難しいたため、駆除対応が遅れる可能性が高く、復旧作業は思っている以上にお金と時間を要するのです。
建物の資産価値が下がる
シロアリ被害は、家や建物の価値を低下させる原因です。特に、不動産売却を考えている場合、シロアリ被害の履歴があるとマイナスポイントとなり、査定の際に不利になるケースも少なくありません。
シロアリ被害を予防しないことで、建物の市場価値や将来性が大きく損なわれ、長期的なリスクが生じるのです。
シロアリ予防が無駄かどうかを費用で比較
一度もシロアリ予防をしないと、より高額な駆除費用が発生する可能性をお伝えしました。具体的にどれくらい費用に差が出るのか、シロアリ予防にかかる費用と、予防せずに被害に遭った際の費用とを比較してみましょう。
予防費用 | 駆除費用 | 修繕費 | 合計 | |
予防する場合 | 30坪で1回あたり30万円
※5年に一度実施 |
0円 | 0円 | 120万円(20年間)
240万円(40年間) |
予防せずに食害に遭った場合 | 0円 | 30万円~
(被害の大きさに比例) |
500万円以上
(床下・柱・浴室などの修復/被害の大きさに比例) |
530万以上の可能性あり |
5年に一度のペースで予防をしていれば、シロアリの被害が広範囲に及ぶ可能性は低いです。
一方で、定期的な予防をしない場合は、年数が経過するにつれシロアリ被害のリスクが高まります。被害に気が付かず食害が進んでしまった場合は、駆除費用だけにとどまらず、浴室や床下の修復など、改修・リフォーム費用がかかります。
家の骨組みに影響する床下や柱の修復、水まわりのリフォームなどは、修繕費も高額になります。
長い目でみても、シロアリ予防はすべきと言えるでしょう。
無駄にならないシロアリの予防方法【業者依頼が確実】
シロアリ予防はとても重要な作業です。専門業者に依頼することで、効果的かつ長期間の予防が期待できるため、信頼できる専門業者に依頼するのが一番です。
- 予防方法の種類
- 期待できる効果
上記の2点について、詳しく解説していきます。
予防方法の種類
専門業者が実施する予防工法には、主に2種類あります。
バリア工法
バリア工法とは、シロアリの侵入経路に特定の薬剤を用いて、その名の通りバリアを形成する工法です。プロの作業によってバリアがしっかりと機能することで、シロアリの侵入を防げます。
ベイト工法
ベイト工法とは、ベイト剤と呼ばれる毒餌を用いて、シロアリの巣全体に拡散させ根絶する方法です。シロアリが既に発生しはじめた早期の段階に効果を発揮します。
期待できる効果
シロアリが発生しそうな場所、発生が疑われる場所に上記のような予防策を実施することで、以下のような効果が期待できます。
シロアリの繁殖を防ぐ
消毒剤に含まれる有効成分がシロアリの生態に影響を与え、シロアリの繁殖を抑えます。万が一巣を作り始めているシロアリがいても、被害が出る前に対処できます。
シロアリの食害から木材を守れる
シロアリを撃退する消毒剤が木材や建築材料に浸透するため、シロアリだけでなくシロアリが餌とする木材への食害を防げます。家屋のダメージを抑え、資産価値を守る役割も果たします。
長期的な予防効果
薬剤散布や毒餌によって、シロアリ予防効果が長期的に保証されます。適切な頻度で予防作業を実施すれば、マイホームをシロアリからしっかりと守れるでしょう。
無駄にならないシロアリの予防方法【日常の対策】
定期的な薬剤散布などの予防だけでなく、自分自身で実践できる日常的な予防対策もあります。
以下の例を参考にしてください。
- 定期的に換気する
- ダンボールや本を置かない
- 庭の木々を伐採し風通しを良くする
- 水漏れや雨漏りを放置しない
このような対策は、日々の生活で手軽に実施できる対策でしょう。
シロアリ予防はいつすれば無駄じゃない?【効果的なタイミング】
薬剤を散布するシロアリ予防は、5年に1回のペースで専門業者に依頼すると良いです。5年の根拠は、プロが使用する薬剤の効力が持続する期間の目安です。
しかし、家の状態や周囲の環境によっては、早めの対策が求められる場合があります。以下のような現象は、消毒薬の効果が弱まっている可能性が考えられます。
- 雨漏りや水漏れが発生している
- ムカデやその他の害虫が頻繁に見られる
このような場合、5年経っていなくても業者に依頼すべきです。
シロアリ駆除に適した季節や時期については、こちらの記事からも確認できます。
さらに詳しく知りたい方はこちら
シロアリ駆除の時期はいつがおすすめ?すぐ依頼すべき被害状況も解説
2024.02.05 2024.09.03
シロアリ予防を無駄にしない業者の選び方
シロアリ予防の効果を最大限に引き出してくれる業者の選び方を確認しましょう。
- 詳細な見積もりを提示してくれる
- 写真付きの報告書を出してくれる
- 5年保証がついている
順番に解説していきます。
詳細な見積もりを提示してくれる
まず、事前の見積もり内容が明確か否かを確認しましょう。
見積もりの確認ポイントは以下の通りです。
- 具体的な施工方法が明記されている
- 使用される薬剤、費用が明記されている
見積もりの内容は、業者の信頼度に比例すると言っても過言ではありません。曖昧な部分が多いと、作業後に追加費用を請求されるケースもありますので、事前にしっかり確認してください。
写真付きの報告書を出してくれる
施工前の事前調査への姿勢も見るべきポイント。
事前調査がいい加減では、駆除や予防作業も適当にされるかもしれません。丁寧に調査し、細かく結果を伝えてくれる業者を選びましょう。
床下など目視しにくい箇所を写真付きで報告してくれる業者がベストです。
5年保証がついている
シロアリ駆除・予防効果が続くのは約5年と言われています。また、プロが使用する薬剤自体にそこまで差はありません。
保証期間が明記されていれば、万が一保証期間中にシロアリの被害が再発しても安心です。その他のアフターサービスも業者によって異なるので、ニーズに合う業者を探しましょう。
シロアリ予防は無駄ではなく必須!定期的な点検を
シロアリの予防は無駄ではないとお分かりいただけたでしょうか。
見えない部分で被害が拡大するシロアリ対策は、定期的な予防や点検が重要です。予防費用を抑えたところで、被害が出てしまうと多額な修繕費用や駆除費用がかかるため、早めに専門業者に相談しましょう。
セーフリーなら、年中無休でシロアリ駆除に対応する専門業者を探せます。ぜひお気軽にお問い合わせください!
シロアリ予防は本当に無駄?必要性や対策しないリスクを徹底解説のよくある質問
-
Q. 鉄骨マンションはシロアリ予防の必要はないですか?
A.鉄骨マンションでも、雨漏りを放置して湿気が溜まる時にシロアリ被害は起こります。調査費用が高い傾向にあるので、日頃から予防したほうが得策です。
-
Q. 乾燥している家はシロアリ予防をしなくても大丈夫ですか?
A.乾燥している家でも、水まわりの不具合などから水漏れが発生し、そこからシロアリに狙われる可能性がないとは言い切れません。定期的な消毒やチェックは重要です。
-
Q. シロアリ予防から5年以内なので安心ですか?
A.5年保証が一般的なシロアリの予防対策ですが、雨漏りや水漏れの影響で、消毒薬の効果が弱まる可能性も少なくありません。不安な兆候が現れたらすぐに点検してもらいましょう。
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