2024.04.07 2024.04.07
この記事では、イエシロアリの羽アリについて詳しく紹介します。
家屋に被害をもたらすシロアリの一種「イエシロアリ」は、暖かい地域を好むシロアリ。気温が上がる6月に飛来する羽アリは、イエシロアリの可能性が高いです。
- 6月ごろに羽アリが大量発生する
- 梅雨時期に羽アリが飛んでいる
このような光景を見かけたら、家にイエシロアリの巣があるかもしれません。本記事を参照いただき、早めにシロアリ駆除を相談しましょう。
目次
6月に発生する羽アリはイエシロアリ
年中無休で活動しているシロアリですが、特に春先から夏にかけて、各種シロアリの羽アリが人目に付く場所を飛びはじめます。シロアリの種類によって羽アリの発生時期は異なりますが、イエシロアリの羽アリは6月頃に活動が活発になります。
気温も湿度も上がりはじめる6月に、建物に被害を与えるシロアリはイエシロアリだと認識しましょう。
イエシロアリの羽アリの特徴
それでは早速、イエシロアリの羽アリの特徴からお伝えしていきます。
- イエシロアリは夜に飛ぶ
- 羽の模様が細かい
- 西日本を中心に活動
- 水まわりから発生することが多い
イエシロアリは夜に飛ぶ
シロアリの羽アリは、シロアリの種類によって飛ぶ時期だけでなく飛ぶ時間帯も変わります。イエシロアリは、夕方~夜にかけて大量に飛行する特徴があります。
暗くなる時間帯に飛び、光に集まる習性をもっているため、夜間の電球周りを無数に飛び回るケースを目にする機会が増えてくるでしょう。
羽の模様が細かい
イエシロアリは、羽の模様にも特徴があります。網の目状の細かな線を翅脈(しみゃく)と呼びますが、イエシロアリの翅脈は、他の昆虫の羽に比べ多く、非常に細かい模様を形成しています。
羽の色は、羽アリ発生直後の透明色から徐々に、茶色を帯びた半透明の色合いになります。羽アリの羽はもろく、比較的すぐに羽を落とすので、羽を見ることでイエシロアリが家の中にいるかどうかの判断ができるでしょう。
西日本を中心に活動
イエシロアリは、西日本の沿岸地域を中心とした温暖な地域で活動します。関東圏では千葉県や神奈川県の沿岸沿いだけで、内陸部や北日本では基本的に発生しない害虫でした。
しかし、昨今の温暖化で、これまで生息していなかった地域での活動も報告されています。
水まわりから発生することが多い
イエシロアリの羽アリは、水まわり付近の湿気がたまった木材などから発生します。もし、6月ごろに窓の木枠の割れ目や浴室タイルのひび割れなどから羽アリが発生していたら、イエシロアリが住み着いている可能性があります。
浴室等の水まわりで羽アリを見かけた時には、既に高い確率で床下側にも進行しているケースが多く、早めの対策が必要です。
羽アリ以外のイエシロアリの特徴
活発に巣作りし生息場所を拡大していく羽アリ以外にも、イエシロアリにはさまざまな特徴があります。
- 兵アリは攻撃的
- 自ら水分を運べる
- 本巣と分巣を作る
- 1つの巣だけで100万匹以上が生息
それぞれ見ていきましょう。
兵アリは攻撃的
羽アリが巣作りの役目をもつのに対し、兵アリは外敵から巣を守るのが役目です。そのため、頭が大きく強く角質化しており、その形状を活かして果敢に攻めてきます。
非常に攻撃性が高く、すぐに警戒して巣から出てくる傾向があるのです。
自ら水分を運べる
イエシロアリが特化している能力は、自ら水分を運べること。ヤマトシロアリも水を運ぶ能力がありますが、イエシロアリはその能力が非常に高いです。
水を運べることで、乾燥した環境(壁の内部や天井裏など)であっても、水分を持ち込みながら自由自在に移動できます。水取り専用の「水取り蟻道」と呼ばれる道まで構築するのです。
また、イエシロアリの蟻道は、非常に太いのが特徴。蟻道の中には2本の道ができており、この1本が「水取り蟻道」です。この蟻道を使うことで、水を高い位置まで運び巣を拡大していくのです。
本巣と分巣を作る
イエシロアリは、「本巣」と「分巣」の複数の巣をつくります。木材の中に居座りながら食害を進めるのではなく、巣は別の場所に作る点が特徴的。
本巣は、外敵から身を守る役割を担っているとはいえ、そもそも外敵からの攻撃を受けにくい場所を好んで作られる場合が多いです。つまり、人目につきにくい場所に本巣を作るため、見つけるのは難しい作業です。
一方で、行動範囲を広げる経由地点となる分巣は、床下や壁の内側、天井裏など餌となる木材が存在する、あらゆる場所で見つかります。各所で巣を作る勤勉さと水を運ぶ能力が生息範囲を広げるため、一度侵入されてしまうと非常に厄介なシロアリです。
1つの巣だけで100万匹以上が生息
「湿った木を持ち上げるとその下にびっしりシロアリがいた」というケースも少なくありません。そもそも個体数が多いシロアリですが、中でもイエシロアリは、巣本体に生息している数が膨大です。中には100万匹以上が生息していることも。
巣自体の数が多い上、それぞれに無数のシロアリが存在しているため、素人が完全に駆除するのは難しいでしょう。
イエシロアリの羽アリを見つけた時のNG行動
イエシロアリの羽アリを見つけた時のNG行動は、以下の2点です。
- 殺虫剤をまかない
- 自己処理で終わらせない
今後の駆除作業に影響する重要なポイントなので、チェックしてください。
殺虫剤をまかない
イエシロアリの羽アリを見つけた時、殺虫剤を直接シロアリにかけるのは絶対にNG。以下の理由で、さらに被害が広がってしまう恐れがあります。
- スプレーの風圧でシロアリが飛び散ってしまう
- スプレーが直接かかったシロアリしか効果がない
- 気付いたシロアリが奥に逃げてしまう
イエシロアリは集団で生活しており、見えている羽アリはほんの一部です。分巣も数多く作られているため、目の前にいるシロアリを駆除するだけでは、根絶できません。
殺虫剤を使用する時は、以下の方法であれば問題ありません。
- 出入り口を見つけたらそこにポリ袋を設置
- 周囲をしっかりテープで密閉する
- 中にある程度たまった時点で、ポリ袋の中に殺虫剤をスプレーする
死骸はポリ袋ごと専門業者に見せると、駆除のときの事前調査に役立ちます。
自己処理で終わらせない
イエシロアリの巣は一つだけではありません。巣を見つけたからといって、その巣だけ駆除作業しても焼け石に水。数ある分巣はもちろん、何より外敵から守るための本巣の有りかは、素人で探し当てるのは至難の業でしょう。
イエシロアリの羽アリを見つけたら自己処理で終わらせず、必ず専門業者に駆除依頼をしてください。
イエシロアリの羽アリの駆除方法
ここからは、実際の駆除方法を解説していきます。
- まずは掃除機で応急処置をする
- 本巣の場所を特定する
- 駆除は毒餌が一般的
イエシロアリを見つけた際の応急処置から順に見ていきましょう。
まずは掃除機で応急処置をする
専門業者に駆除作業を依頼するにしても、業者が到着するまでイエシロアリが目に付く事態は避けたいところ。そのような時の一番手軽な方法として、シロアリを掃除機で吸いこみましょう。
取り急ぎ、目に見える範囲を一気に駆除できるのでおすすめです。シロアリは掃除機の吸い込みによる圧死で、生き延びられません。
掃除機内に吸い込んだシロアリは、そのままポリ袋に入れて業者に確認してもらいましょう。
本巣の場所を特定する
イエシロアリの場合、分巣をいくら駆除しても意味はなく、本巣がどこにあるのかを見極めて的確にダメージを与える処理をしなければ根絶できません。行動範囲が半径100m近くに及ぶイエシロアリの巣は、敷地内にあるとも限らないのです。
それだけ本巣を見つけるのは難しいので、プロの駆除対策が必須です。
駆除は毒餌が一般的
イエシロアリの駆除作業として主流なのは、毒餌をまくベイト工法です。
建物内の駆除作業を実施したのち、建物周辺に毒餌を設置して、巣までシロアリが薬剤を運び拡散するのを待つ、という仕組みです。時間はかかるものの、巣の全体像が把握しきれない場合でも確実に本巣を攻撃でき、イエシロアリの根絶につながります。
イエシロアリの羽アリ駆除を依頼する業者の選び方
イエシロアリの駆除作業を依頼する業者の選び方をご紹介します。
- 業歴が長く実績が豊富
- 具体的な見積りを提示してくれる
- 保証・アフターサービスがしっかり明記されている
- 口コミの評価が高い
駆除業者は数多く存在しますので、優良業者を選べるようにしましょう。
業歴が長く実績が豊富
まずは業者HPの会社概要で、創業年や施工事例などを確かめましょう。
長く経営できている事実が信頼指標の一つです。粗悪な営業を繰り返す業者は、時間と共に消えていきます。安定した経営を続けている業者であれば、安心して依頼できる一つの目安になるでしょう。
また、日本で被害を及ぼすシロアリも種類があり、それぞれ駆除方法が変わります。イエシロアリの駆除を依頼したいなら、イエシロアリ駆除に適した施工事例が掲載されている業者を選ぶのもポイント。
業者を一括比較できるセーフリーでは、口コミで利用者のリアルな声を確認できるので、分かりやすく実績を確認できます。
具体的な見積りを提示してくれる
実績が豊富で定評のある業者ほど、依頼者にも分かりやすい見積書を作成してくれます。事前見積もりを確認し、少しでも疑問に思う点はしっかり質問しましょう。
作業後に高額な追加料金を請求されるケースが報告されていることから、追加費用の有無も、事前に確認すべき重要な点です。優良業者であれば丁寧に回答してくれるはずです。
保証・アフターサービスがしっかり明記されている
シロアリの駆除作業は、薬剤の効果にあわせて保証期間が設定されている場合が多いです。作業後に安心して暮らせるよう、保証期間は必ず確認してください。
一定の保証期間とは別に、保証期間内の無料点検サービスなどのアフターフォローに注力している業者もあるので、アフターサービスの有無で業者を選ぶのも良いでしょう。
イエシロアリの羽アリを見つけたら早めの駆除を相談しよう
本記事では、イエシロアリの羽アリについて、見分け方や行動パターンなどを解説しました。
イエシロアリは個体数が桁違いに多く、自ら水を運べる能力も高いので、家に大きな被害をもたらします。6月の梅雨時期などに水まわりから羽アリが発生していたら、早急に駆除業者に相談してください。
セーフリー掲載のシロアリ駆除業者なら、急ぎの依頼でも対応可能。イエシロアリ駆除に適した作業で迅速に解決してくれる優良業者が揃っているので、ぜひご活用ください!
イエシロアリの羽アリに要注意!【特徴や駆除方法について】のよくある質問
-
Q. イエシロアリの羽アリはどこから侵入しますか?
A.2階のベランダの支柱や玄関のポーチ柱、かまちなど様々な箇所から侵入します。水を運ぶ力があるので、湿気のないところでも油断は禁物です。
-
Q. イエシロアリの羽アリは自分で駆除できますか?
A.イエシロアリは、本巣だけでなく分巣を作ります。巣を見つけたとしても数ある分巣の一つであることが多いので、自分で根絶するのは難しいでしょう。
-
Q. イエシロアリの羽アリを駆除するタイミングは?
A.イエシロアリの羽アリは、6月を中心に発生します。しかし羽アリを見かけた時点では、既に被害が進んでいる可能性もあるので、時期を選ばず定期的に駆除・予防すべきです。
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