エアコンの臭い消しには〇〇が有効!消臭スプレーの注意点も解説

2024.06.06 2024.06.06

この記事では、エアコンの臭い消しの方法について徹底解説します。

エアコンから臭いがするとき、すぐに対処したいですよね。ただ臭い消しの方法を間違えると、故障や不具合を起こす原因になることも。嫌な臭いを消すには、正しい方法を理解して対処することが大切です。

記事後半では、効果的なにおい予防策もご紹介。嫌な臭いにもう悩まされたくない方は、ぜひ参考にしてください。

エアコンの臭い消しの方法5選【効果的な消臭の仕方】

エアコンの臭い消し方法を試す女性スタッフ

効果的な臭い消しの方法は、以下の5つです。

  • フィルターを掃除する
  • 運転開始直後に換気する
  • エアコン内部を掃除する
  • ドレンホースを掃除する
  • 冷房・暖房運転で臭いを消す

それぞれの方法について詳しく解説します。

フィルターを掃除する

エアコンの臭いを解消したいなら、フィルターを掃除しましょう。

フィルターは室内の空気を取り込む際に、ほこりや汚れを一緒に吸い込んでしまいます。特に、使用頻度が高くなる時期の掃除を怠ると、大量の汚れが蓄積していることも。ほこりや汚れについた臭いは、悪臭の原因にもなります。

最近は、フィルター表面に溜まったほこりや汚れを自動で掃除してくれる「自動掃除機能」が搭載されたエアコンも多いです。ただし、除去したほこりや汚れを溜めたダストボックスを掃除しないと、エアコンの臭いを解消することはできません。

運転開始直後に換気する

エアコンの運転を開始した直後、最初の10分程度は窓を開けて換気しながら稼働しましょう。

運転開始直後は、エアコン内部に蓄積したカビの胞子が放出されやすいです。運転開始と同時に換気すると、においの元になるカビを屋外へと逃がせるので、エアコンから出る嫌な臭いが軽減されます。

エアコンは、室内の空気を循環させて温度調節する仕組みです。エアコンを運転させるだけでは、新しい空気を取り込めません。新鮮な空気に入れ替えるには、窓を開けて換気することが必要です。

運転直後に換気する際は、エアコンから離れた窓を開けるのがおすすめ!本体に負荷をかけることなく、空気の入れ替えられます。

エアコン内部を掃除する

「フィルターを掃除しても臭いがなかなか取れない」という場合は、エアコン内部に大量のカビが発生していることが考えられます。フィルターや吹き出し口であれば、自身でも掃除可能です。ただ、広範囲にカビが繁殖している場合は、パーツを分解して熱交換器やファンなどを掃除する必要があります

分解洗浄は専門知識がないと故障するおそれがあるため、エアコン業者への依頼を検討しましょう。エアコン業者であれば、専門道具や洗剤を使用して細部の汚れまで徹底的に落としてくれます。

ドレンホースを掃除する

エアコンが臭い時は、ドレンホースに汚れが蓄積している可能性があります

ドレンホースとは、室内機から出る結露水を排出するための排水管です。取り込んだ空気にほこりや花粉が含まれていると、内部に汚れが蓄積していきます。稼働時に出る結露水と一緒に汚れが流れてくるのでドレンホース内で詰まりを起こすことも。またホース内は湿度が高いので、汚れを栄養分としてカビが繁殖することも。

大量にカビが繁殖すると粘着性の高い膜を形成し、それが悪臭の原因になることがあります。ドレンホースの汚れは自分でも掃除できますが、やり方を間違えると結露水が逆流して室内機で水漏れが発生したり、部品の破損を招いて故障したりすることも。

自分で掃除するのが不安な場合は、エアコン業者に依頼することをおすすめします。

冷房・暖房運転で臭いを消す

エアコンから嫌な臭いがする時は、冷房・暖房運転でにおいを消す方法があります。

冷房で臭いを消す方法

冷房運転で臭いが解消されるのは、室内との温度差で結露水が多く発生するためです。エアコンから出た結露水と一緒に、臭いの原因になる、内部に溜まったほこりやカビが排出されます。

冷房運転で臭いを消す手順は、以下の通りです。

  1. 窓を全開にする
  2. 温度を16度に設定する
  3. 1時間ほど運転を続ける

窓を開けて冷房運転するのは、室内の空気を新鮮な空気に入れ替えるためです。

エアコンは、部屋の空気を循環させて温度を調節していきます。生活臭が漂う部屋では、新鮮な空気は取り込めず、冷房運転を続けても嫌な臭いは取れません。臭いを解消したいなら、必ず窓を開けて換気しましょう。

湿度が80%以上になる日は、結露が多く出過ぎてしまいます。雨天時はなるべく避けて晴れの日に実践するのがおすすめ!

暖房で臭いを消す方法

エアコンから臭いが発生する原因に、内部に繁殖したカビがあります。

エアコン内部で温度調節した空気を室内に放出する際に、カビが舞ってカビ臭くなることも。暖房運転を続けることで、内部に付着したカビの繁殖が抑制されるので臭いが軽減します。

暖房運転で臭いを消す手順は、以下の通りです。

  1. 窓を全開にする
  2. 温度を30度に設定する
  3. 1時間ほど運転を続ける

カビが繁殖できる環境は、25〜28度の温度範囲といわれています。30度の温度設定でも効果がありますが、より高く設定できる場合は可能な限り高温にするのがおすすめです。

ただし、暖房運転での対処法は、一時的な臭い対策として有効ですが、完全にカビを死滅できるわけではありません。根本から臭いを解消するには分解洗浄が必要です。

エアコンが臭い原因は?【臭い消しが難しいケースも】

臭い消しするエアコン

エアコンが臭くなる原因は、以下の2つです。

  • カビの繁殖
  • 室内の生活臭

それぞれの原因について詳しく解説します。

カビの繁殖

冷房や除湿運転では、空気を冷やす際に結露が発生します。

運転中は風の通りがよいので気にする必要はありませんが、運転を停止すると結露水がそのまま残り、エアコン内部が水浸しの状況に非常にカビが繁殖しやすい環境であることは間違いありません。

カビが繁殖した状態で運転すれば、当然カビを含んだ空気が部屋中に放出されるため、運転中に雑巾のようなカビ臭さを感じます。フィルターや吹き出し口であれば、自分で掃除可能です。

しかし、広範囲にカビが発生している場合は分解洗浄が必要なので、エアコン業者に依頼するのがおすすめです。

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室内の生活臭

エアコンは、室内の空気を取り込んで温度調節してから部屋に放出します。

循環させるのは室内の空気なので、生活臭を一緒に吸い込んでしまい、嫌な臭いの原因になることも。具体的には、調理時に出る油を含んだ水蒸気や人の汗、タバコの煙、ペットの臭いなどがあります

エアコンを掃除しても、壁紙やフローリング、キッチンなど室内が汚れていると臭いを根本から解消することはできません。エアコンの嫌な臭いを解消したいなら、室内をこまめに掃除して、部屋にこもった生活臭を取り除くことが大切です。

エアコンの悪臭を放置する3つのリスク【臭い消し必須!】

エアコンの臭い消しを放置するリスク

悪臭を放置するリスクは、以下の通りです。

  • 電気代が高くなる
  • 体調不良になる
  • 故障の原因になる

それぞれのリスクについて詳しく解説します。

電気代が高くなる

エアコンから臭いがする時、フィルターにほこりや汚れが蓄積していることが多いです。

このままの状態を放置すると、空気の通りが塞がれてしまい、冷暖房の性能が低下してエアコンの効きが悪くなります。また、温度を調節するために通常より多くの電力が必要になるため、電気代が高くなることも。電気代を抑えたいなら、フィルターに汚れをためないように定期的に掃除することが大切です。

体調不良になる

エアコンからカビ臭さを感じる時は、内部にカビが発生している可能性がかなり高いです。

悪臭を放置してそのまま使い続けると、咳や鼻水などアレルギー特有の症状が出ることがあります。特に、免疫力が低い小さな子どもや高齢者がいる場合は、体調不良になることも多いです。「カビ臭い!」と感じる時は、放置せずに早めに対処しましょう。

故障の原因になる

エアコンの臭いを放置していると、故障につながりやすいです。

嫌な臭いがする原因のひとつに、フィルターの汚れがあります。フィルターにほこりや汚れが蓄積していると、風の通り道が塞がり、本来より強いパワーで運転しなければいけません。

強いパワーで運転し続けるとエアコンに負荷がかかり、故障の原因になることがあります。嫌な臭いに気づいたら、できるだけ早めに対処することが大切です。

エアコンの臭い消しをする際の注意点

エアコンの臭い消し方法を探すカップル

臭い消しをする際の注意点は、以下の通りです。

  • 消臭スプレーは絶対に使用しない
  • 掃除したフィルターは乾燥させる

それぞれの注意点について詳しく解説します。

消臭スプレーは絶対に使用しない

エアコンから嫌な臭いがしても、本体に直接消臭スプレーを吹きかけるのはやめましょう

直接吹きかけると液体が内部に入り込み、ベタつきでほこりや付着しやすくなります。最悪の場合、故障や不具合の原因になることも。本来、消臭スプレーは空間や布製品に吹きかけるものなので、エアコンから嫌な臭いがしても使用してはいけません。

 

掃除したフィルターは乾燥させる

フィルターは、本体から取り外して洗面台や風呂場で洗浄できます。

洗浄後にタオルで拭けば目に見える水滴は取れますが、完全に水分を取り除くのは難しいです。水分が残った状態で本体に取り付けると雑菌がついてカビが発生する原因になることも。フィルターを洗浄した後は、日陰でしっかり乾かしてからエアコン本体に装着しましょう。

エアコンの臭い消しができたら!3つの再発予防策

エアコンの臭い消し方法を探す女性

悪臭の再発防止策は、以下の通りです。

  • エアコン使用後は送風運転する
  • こまめに窓を開けて換気する
  • 定期的にエアコンを掃除する

それぞれの防止策について詳しく解説します。

エアコン使用後は送風運転する

エアコンを使用した後は、送風運転で内部を乾燥させましょう。

特に冷房・除湿運転後は結露水が多く出るので、湿度が高くなります。そのままの状態で電源を切ると、カビが発生する原因になることも。カビの発生を抑制するために、エアコン使用後は1〜2時間ほど運転し続けるのがおすすめです。

エアコンは稼働していなくても少しずつ汚れが溜まります。使用頻度が減る時期も定期的に送風運転しましょう!

こまめに窓を開けて換気する

エアコンを稼働させると、人の汗やペットの臭いなどさまざまな生活臭を吸い込んでしまいます。

室内に生活臭がこもらないように、窓を開けてこまめに換気しましょう。新鮮な空気を取り込めば、生活臭を含んだ空気を排出できるので、エアコンの臭い防止に効果的です。

定期的にエアコンを掃除する

エアコンの掃除は、ほこりや汚れを除去するだけでなく、臭い予防にも効果があります。

フィルターや吹き出し口など自分でできる範囲は、2週間に1回の頻度で掃除しましょう。ただし、エアコン内部を掃除するには専門知識が必要です。1年に1回はエアコン業者に分解洗浄を依頼して、隅々まで徹底的に洗浄してもらいましょう。

エアコンの臭い消しには汚れの徹底洗浄が効果的!

エアコンの臭い消し方法を試す女性スタッフ

今回は、エアコンの臭い消しの方法について解説してきました。

ポイントは、以下の3つです。

  • 嫌な臭いの原因は「カビ・生活臭・汚れ」
  • エアコンに直接消臭スプレーを吹きかけない
  • エアコンや室外機の掃除はプロに任せる

エアコンから嫌な臭いがする原因は、カビ・生活臭・汚れにあります。

根本から臭いを消すには、エアコン室内機や室外機、室内の汚れをきれいに落とす必要があるでしょう。ただしつこい汚れを自分で掃除するのはかなり難易度が高いので、プロに依頼して徹底的に除去してもらいましょう。

依頼先を決めかねているなら、業者との出会いをサポートしてくれる「セーフリー」を活用するのがおすすめ。エアコンや室外機、壁紙をセット価格にする業者も多いのでお得です。口コミも多数掲載されているので、ぜひ活用してくださいね!

エアコンの臭い消しには〇〇が有効!消臭スプレーの注意点も解説のよくある質問

  • Q. エアコンの臭いを解消するのに有効な方法は?

    臭いを解消したいなら、エアコンやドレンホースを掃除したり運転開始直後に換気したりするのがおすすめです。また、一時的な対処法として冷房・暖房運転で臭いを消す方法もあります。

  • Q. エアコンが臭い!消臭スプレーを使って大丈夫?

    エアコン本体に直接消臭スプレーを吹きかけるのはおすすめしません。内部に液体が入ってしまい、ベタつきが発生してしまいます。

  • Q. エアコンの悪臭は使い続けると自然に消える?

    悪臭は自然に消えません。臭いの原因を確認して、それに応じた対処法が必要です。長期間エアコンを掃除していない場合は、臭いの原因は汚れやカビであることが多いです。エアコン業者に分解洗浄を依頼して、隅々まで洗浄してもらいましょう。