壁掛けタイプのエアコン

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エアコンドレンパンの清掃は自分でできる?掃除方法は?【費用やリスクまで徹底解説】

2023.06.03 2024.12.05

 

エアコン室内機の内部部品には、部品に応じた正しい清掃方法があります。エアコン内部の構成部品であるドレンパンも例外ではありません。

この記事では、これからドレンパンの清掃を検討している方へ向け、自分でできる清掃の範囲や、オススメの清掃方法、DIY(自分自身で制作や修繕する行為)する際に知っておきたいポイントを解説します。

 

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エアコンのドレンパン清掃をする上で知っておくべきこと

エアコンドレンパン清掃のためカバーを開く女性

ドレンパンの清掃を行う際には、最低限知っておきたい基礎知識があります。具体的な作業に入る前に、以下の点を把握しておきましょう。

ドレンパンの役割と位置

ドレンパンとは、エアコン内部に発生した水分(結露水)を貯める受け皿の名称です。エアコン内部では空気の温度を調節する部品が機能しており、外気温との寒暖差によって結露が発生します。発生した結露はエアコン内部に溜まる続けるため、回収しなければなりません。

エアコン内部の結露を受け取る役目を担っている部品がドレンパンです。ドレンパンに溜まった水分は、ドレンホース(結露水を逃すホース。エアコンと室外機を繋ぐ配管と同様に外部に繋がっている)を通して外部に排出されます。

ドレンパンは、エアコン内部のフィルターとフィン(熱交換器)直下に設置されています。エアコンの外カバーを開くと目視可能です。

ドレンパン清掃の概要

ドレンパンはエアコンの内部に設置されているため、清掃が難しい部品の一つです。エアコンの内部部品の多くは本体から分離できますが、自力対処には相応のリスクが伴います。ドレンパンも例外ではありません。

また、ドレンパンの構造はエアコンのメーカーや機種により異なっており、着脱が困難な機種もあります。一般的なドレンパンの構造は、以下の2種類に大別されます。

  • エアコン一体型タイプ(ドレンパンの範囲が広く、エアコンの底面を覆うように広がっている。壁掛けタイプの場合、分離には本体を取り外す必要がある)
  • エアコン分割型タイプ(ドレンパンの範囲が狭く、分離しやすい構造。本体を取り外すことなく分離可能)

メーカーによるドレンパン構造の違い

表中のメーカーであっても、機種や品番によりタイプが異なる場合があります。詳細は各メーカーの公式HPをご確認ください。

エアコン一体型タイプ エアコン分割型タイプ
主なエアコンメーカー ダイキン・東芝・シャープ など Panasonic・三菱・サンヨー・日立 など

エアコンのドレンパン清掃が難しい理由4つ【対処可能な箇所も】

ドレンパン清掃前にエアコン表面を拭く腕

ドレンパンの自力掃除はオススメできません。

自力対処が難しい理由をまとめました。

①エアコンの複雑な内部構造

エアコンは精密機器であり、内部は多くの重要な部品で構成されています。ドレンパンはその他の部品と複雑に連結しながら配置されています。

ドレンパンの全貌は、エアコンから分離しなければ確認することはできません。ただし、自力分離には大きなリスクが伴います。

ドレンパンを清掃するためには、エアコンカバーやルーバーの分離、フィン(熱交換器)との接合部の処理、ドレンホースの引き抜きやネジの取り外しなど、複雑な作業工程を経なければなりません。

無理なアプローチは、エアコン本体の故障や部品の破損に繋がります。

②広範囲にまたがる汚れの存在

また、清掃が必要になる部品は、ドレンパンのみとは限りません。長期間清掃を怠っていた場合には、汚れが広範囲にまたがっている可能性が高いです。

汚れの範囲や状態がひどい場合には、エアコン全体の清掃が必要になる事例もあるでしょう。範囲が広がれば広がるほど、自力清掃は困難です。

強引な清掃は、周囲に汚れを撒き散らしてしまう結果を招きかねません。カビ胞子をまき散らせば健康にも被害が及びます。カビへの対処にも慣れたプロに依頼しましょう。

③専門技術の必要性

ドレンパンの構造や形状は、メーカーや品番によって異なります。それぞれの特徴を見極め、適切な対処を行うためには専門的な技術が求められます。例え内部の構造を知っていても、技術が伴わなければ意味がありません。

また、ドレンパンの取り外しや設置は、繊細な作業です。エアコン本体以外にも、配線や電気系統のスキルも必要でしょう。エアコン関連の仕事に従事している方や、DIYなどの経験が豊富な方でなければオススメできません。

④部品調達の必要性

作業途中で故障や破損が発生した場合、専門業者なら、代替部品の調達や保険による補償が可能です。

特に、年式が古いエアコンの場合には、代用できる部品が手に入らない場合も多いです。

素人が分解の途中で諦めると、最悪の場合には、本体の買い替えが必要になってしまうかもしれません。

プロに任せたほうが良い領域になってきます。

自力清掃が可能な範囲

以上の理由から、ドレンパンの自力清掃はオススメできません。ただし、エアコンの清掃すべてが困難であるわけではありません。本体の表面や空気が出入りする吹き出し口、取り外しが比較的容易なフィルターなどは、自力清掃が可能です。

対象範囲や部品の特徴により、具体的な清掃方法は異なります。自力で可能な範囲の清掃を行う際には、方法や手順を守って実施しましょう。

エアコンのドレンパン清掃をしないと起こる弊害

鼻を摘む女性の横顔

自力清掃が難しいドレンパンですが、清掃自体は必要です。ドレンパンの清掃を怠ることで起こり得る弊害を確認しましょう。

水漏れのリスク

ドレンパンに溜まった水分は、ドレンホースを通って外部へ排出されます。ただし、清掃を怠っているドレンパンには、汚れが堆積しています。溜まった汚れはドレンパンの容量を圧迫し、受け皿としての機能を阻害します。

行き場を失った水分はドレンパンから溢れ出し、エアコン内部から水が漏れ出します。具体的には、エアコンの吹き出し口や、本体底面から水漏れが発生する事例が多く見られます。

異臭や悪臭の蔓延

ドレンパンに蓄積した汚れは溜まった水分と混ざり合い、臭いを発する可能性があります。異臭や悪臭はエアコン本体から排出される空気に乗って部屋中に蔓延します。

汚れが蓄積するのは、ドレンパンだけではありません。エアコン内部を構成している部品は、等しく汚れています。ドレンパンを含めた適切な内部清掃を行わない限り、臭い問題は解決できません。

健康被害の可能性

エアコンの内部を汚しているのは、蓄積したホコリやカビです。空気中に蔓延したホコリやカビの胞子を吸い込むと、様々な健康被害のリスクが懸念されます。

くしゃみや鼻水、アレルギー症状など、ホコリやカビの胞子の影響により起こり得る反応は様々です。エアコン内部の汚れは、時間と共に蓄積していきます。汚れの状態悪化に伴い、健康被害のリスクも上昇するのです。

エアコンのドレンパン清掃を専門業者へ依頼するメリット

エアコンの掃除をする専門業者の男性

自力対処が難しいドレンパン清掃。ドレンパンを安全かつ適切に清掃するためにオススメできるのは、専門業者に依頼する方法です。業者利用には様々なメリットがあります。

分解清掃や取り外しクリーニングが可能

専門業者の多くは、エアコン内部の部品を分解して清掃(分解洗浄の範囲は業者により異なる)を行います。それぞれの部品を単独で清掃し、汚れを丁寧に取り除いていきます。

ドレンパンが取り外せないタイプのエアコンでは、エアコン本体を壁から取り外してクリーニングする方法で対応可能です。いずれの方法でも、自力清掃に比べ、ドレンパンの汚れを丁寧に取り除けるでしょう。

カビの増殖を防止できる

目に見えないカビの胞子は、少しでも残っていれば増殖していきます。自力清掃では、エアコン内部のカビを取り切れません。取り切れなかったカビは、エアコンの稼働と共に空気中に飛散します。

エアコンがカビを撒き散らしてしまうような事態を避けるためには、専門業者による徹底的な清掃が必要不可欠です。

ドレンパン以外の部品もまとめて清潔にできる

清掃が必要な部品は、ドレンパンだけではありません。エアコン内部の部品は等しく汚れています。自力清掃では、すべての部品の清掃は困難です。

専門業者では、ドレンパン以外にもエアコン本体やその他の内部部品など、清掃が必要なものはすべてまとめて清掃します。一度の依頼で効率よくエアコンの状態を改善できるでしょう。

エアコンのドレンパン清掃の費用相場

置かれた電卓とペン

ドレンパンの清掃を専門業者に依頼する際の費用には、おおよその目安があります。平均的な費用相場をまとめましたので、参考にしてください。

      エアコンの種類        費用の目安
壁掛けタイプ(セルフクリーン機能なし) 1台あたり7,000円〜15,000円程度
壁掛けタイプ(セルフクリーン機能あり) 1台あたり15,000円〜20,000円程度
天井埋め込み式タイプ 1台あたり25,000円〜40,000円程度

専門業者によるドレンパンの清掃は、分解清掃が一般的です。分解したエアコン内部の部品は、ドレンパンを含むすべてが清掃対象となります。上述した費用相場はドレンパン単独の清掃費用ではなく、エアコン全体の清掃費用と認識してください。

また、費用の具体的な金額は、見積もりを経て明らかになります。専門業者の多くは依頼前の見積もりを行っています。個別の業者費用が知りたい場合の見積もり依頼は、各専門業者の公式HPから可能です。

エアコンのドレンパン清掃は定期的に

養生されたエアコン

汚れが溜まったエアコンにより起こる様々な弊害やリスク。回避するためには、定期的な清掃を推奨します。日常的に自力で可能な清掃に加え、タイミングを見計らい専門業者を活用しましょう。

エアコン清掃の適切なタイミングは、一般的に「年に2回」です。春先や秋口など、エアコンを使用しない時期に行うと良いでしょう。

ただし、適切な清掃のタイミングは、エアコンの使用環境や状態により異なります。エアコンから異臭や悪臭を感じる場合や、健康面で違和感を憶えるような場合には、速やかに専門業者に依頼すべきです。

ドレンパンを含むエアコンの清掃を検討する際には、状態を見極める意味でも、専門業者に見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか。

さらに詳しく知りたい方はこちら

エアコンドレンパンの清掃は自分でできる?掃除方法は?【費用やリスクまで徹底解説】のよくある質問

  • Q. エアコンのドレンパンを分解することはできますか?

    A.

    できないことはありませんが、自力での分解は非常にリスクが高いことからオススメできません。分解する際は、専門業者に依頼しましょう。

  • Q. エアコンのドレンパンはどこにありますか?

    A.

    エアコン内部、フィルターやフィン(熱交換器)の下、吹き出し口のすぐ上に位置しています。

  • Q. ドレンパンの分解洗浄とはなんですか?

    A.

    エアコン内部の汚れを、専用の高圧洗浄機器を用いて洗い流す掃除方法です。通常プランとは別に、オプションとして設けている業者が多いです。

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