IHを掃除したあとの様子

【IHクッキングヒーターの掃除方法】焦げ付きや汚れを落としたい!手順や注意点を徹底解説!

2023.09.03 2023.11.29

この記事では、IHクッキングヒーターの掃除方法を徹底解説します。

特に、ガスコンロでなくIHを毎日使っている家庭では、IHの焦げ付きや汚れが気になっている人も多いものです。汚れたIHで調理をするのは、気分がいいものではありませんよね。

そこで、簡単な掃除方法に加え、焦げ付きや油汚れを事前に防ぎ、綺麗な状態をキープできる方法もご紹介します。IHやキッチン周りの掃除に関心がある人は、最後までお読みください!

【汚れの種類別】IHの掃除方法

焦げ付きが激しいIHの掃除前

まずは、IHにつきやすい下記3つの汚れごとに、掃除方法を解説します。

  • 材料や調味料の焦げ付き
  • 油汚れ
  • 鍋やフライパンの跡

一つずつ見ていきましょう。

材料や調味料の焦げ付き

材料や調味料の焦げ付きの掃除方法は以下の通りです。

  1. 濡れた柔らかい布で軽く拭きとる
  2. 焦げ付き部分にクレンザーと水をかける
  3. ラップやアルミホイルを丸めて軽く磨く
  4. 綺麗な濡れた布で拭きとる

材料や調味料の焦げ付きは放置していると、手で触れるくらいの大きさになっている場合があります。

最初に拭きとれる範囲の焦げ付きを、濡れた柔らかい布で拭き掃除をしましょう。

その後、焦げ付き部分にクレンザーと水をかけます。

クレンザーは粉タイプと水を混ぜ合わせてもOKですが、より簡単に掃除したい場合は「ジフ」のようなクリームクレンザーがおすすめです。

数分経つとクレンザーによって焦げ付きが浮き出すので、丸めたラップやアルミホイルで軽くクルクルと円を描くようにして磨いてください。

最後は汚れたクレンザーを拭きとって完了です。

油汚れ

油汚れの掃除方法は以下の通りです。上記の材料や調味料の焦げ付きと同様の掃除も可能ですが、以下も効果的です。

  1. 濡れた柔らかい布で軽く拭きとる
  2. 重曹とセスキ炭酸ソーダを2対1で混ぜ合わせる
  3. IHの汚れた部分にかけてラップをかぶせて1時間ほど放置する
  4. 綺麗な布で拭きとる

IHをしっかり掃除する前に、まずは布であらかた油汚れを拭きとっておきましょう。

次に、重曹とセスキ炭酸ソーダを2対1で混ぜ合わて、掃除用のペーストを作ります。ペーストをIHの油汚れにかけて、ラップをかぶせて1時間ほど放置してください。

ペーストがIHの油汚れを浮かせたら、最後は綺麗な布で拭きとって完了です。

鍋やフライパンの跡

鍋やフライパンの跡の掃除方法は以下の通りです。

  1. 濡れた柔らかい布で軽く拭きとる
  2. 汚れた部分にクレンザーと水をかける
  3. ラップやアルミホイルを丸めて軽く磨く
  4. 綺麗な濡れた布で拭きとる

基本的には材料や調味料の焦げ付きの掃除方法と同じですが、特に、鍋やフライパンの跡がIHに付きやすい理由は、以下の2つです。

  • もともと底が汚れている鍋やフライパンを使う
  • 長時間鍋やフライパンを置いたまま調理するもしくは調理後も置きっぱなしにする

鍋やフライパンの跡がIHに付かないようにするには、できる限り綺麗なものを使用し、IHに触れる時間を短くしましょう。

IHの掃除における注意点

自分でIH掃除をする際は、以下の3点に注意して作業を進めましょう。

スチールたわしやへらなど硬いもので削らない

IHは一見頑丈そうでも、表面はガラスでできています。

スチールたわしやへらなどの硬いもので汚れを削るように掃除すると、ガラス自体にも傷が付いてしまいます。

ガラスに傷が付くと、傷が広がって大きなヒビになる可能性もゼロではありません。

ヒビが入ったままでIHを使うと過熱や異常動作などによって、ケガや感電などのリスクがあるため、使用はおすすめしません。

IHによる事故を防ぐためにも、スチールたわしやへらなどの硬いもので削る掃除方法は避けてください。

体重をかけながら掃除しない

IHのガラスは傷つきやすい特徴に加え、圧力にも弱いという特徴があります。

特に1ヶ所に集中して重力がかかると割れやすいため、体重をかけて掃除しないでください。掃除中にガラスが割れることでケガをするリスクだけでなく、仮にIHが割れてしまった場合は事故のリスクが高いため、交換せざるを得なくなります。

熱が残った状態で掃除しない

IHを使用した直後は、熱が残ったままです。

IHの熱はかなりの高温なので、触ると火傷する可能性が極めて高いです。

また、IHが熱いまま掃除すると熱によって洗剤が焦げてしまい、かえって洗剤や水などが焦げ付きの原因になってしまいます。

IHを掃除する際は、必ずIHのガラスが冷めていることを確認してから始めてください。

IHを使用するたびにできる簡単な掃除方法

IHの汚れはセルフクリーニングできるケースもありますが、頑固な汚れになると掃除が難しくなります。

そこで、IHを使用するたびに軽くお手入れすると後の掃除が楽です。

IHを使用するたびにやっておきたい簡単なお手入れを3つ紹介します。

水や食器用洗剤を含ませた柔らかい布でサッと拭く

IHの汚れは、付着してからの時間が短いほど落ちやすくなります。

IHを使用して熱が冷めたら、水や食器用洗剤を含ませた柔らかい布でサッと拭く習慣を付けましょう。

普段のIHの掃除で使う食器用洗剤は「キュキュット」のような使い勝手のいい中性のものか、「JOY」のような油汚れに強い弱アルカリ性のものがおすすめです。

排気口も食器と一緒に洗う習慣をつける

IHはガラス面だけでなく、排気口にも油や調理中に出たカス、ホコリなどが溜まっています。排気口を普段から掃除しておかないと、口の部分が詰まって機能が低下してしまいます。

排気口もガラス面と同様に、調理のたびに軽く掃除する習慣を付けましょう。

食事後、食器を洗う際などに、IH排気口を取り外して軽く洗えば十分です。

ラップにクレンザーを付けて軽く磨く

ラップにクレンザーを付けて軽く磨くと、IHのガラスを傷つけることなく掃除できます。

IHを使うたびにラップとクレンザーで掃除する習慣を付けると、IHが茶色く汚れて見た目が悪くなるリスクを防げます。

IHの掃除をプロに依頼した方が良いケース

IHを掃除するプロ

最後に、IHの掃除をプロに依頼した方が良いケースを3つ紹介します。

  • 焦げ付きや汚れが頑固で自分では落としきれない
  • 自分で掃除する手間や時間をかけたくない
  • IH以外にもキッチン周りを本格的に綺麗にしたい

それぞれのケースを見ていきましょう。

焦げ付きや汚れが頑固で自分では落としきれない

軽度の汚れはIHのトップコートやガラス面を掃除するだけで落ちますが、「一度も掃除したことが無い」「毎日長時間IHを使用する」という場合などは、自分では焦げ付きや汚れが落ちないこともあります。

汚れが頑固になるほど、掃除の際に強い力で擦ったり、たわしやへらのような硬いもので削ったりしたくなります。

しかし、無理な掃除はIHの故障や事故の元になるのでおすすめしません。

自分で対処しきれない焦げ付きや汚れは、プロに依頼することをおすすめします。

自分で掃除する手間や時間をかけたくない

掃除するIHの数が多い場合やIHの汚れがひどい場合など、自分で掃除したくないケースもあるでしょう。

自分で掃除する手間や時間をかけたくない人は、思い切ってプロの業者に依頼することをおすすめします。

IHを汚れたまま使用するとどんどん汚れが落ちにくくなり、焦げ付きが燃えて火災に繋がるようなリスクもゼロではありません。

IHも家電なので、機能が低下したり故障したりすると、部品の交換が必要となります。IHの機能をキープして使い続けるためにも、汚れが軽度なうちにプロに掃除してもらうといいでしょう。

IH以外にもキッチン周りを本格的に綺麗にしたい

「せっかくキッチンを掃除するならば、IH以外にもキッチン周りを本格的に掃除したい!」という人は、プロのハウスクリーニングの利用がおすすめです。

ハウスクリーニングは普段なかなか手が届かない場所を含め、専門的な洗剤や技術を使ってすみずみまでピカピカにしてくれます。

IHはガスコンロと比べると加熱部分は簡単に掃除できますが、壁や天井への油の飛び散りなどは同様なので、実は思いのほかIH周りだけでも汚れているという可能性は高いと言えるでしょう。

また、換気扇や電気給湯器など構造が複雑でなかなか自分では掃除しづらい箇所と一緒に依頼するのもおすすめです。

換気扇や電気給湯器のセルフの掃除方法

ちなみに換気扇や電気給湯器をセルフで掃除する方法は以下の通りです。

換気扇はまず部品を分解し、熱めのお湯に浸します。

オキシクリーンを加えて半日ほど放置し、その後磨いて乾燥させてから元に戻す……という流れで、自分でするには骨が折れる作業と言えるでしょう。

そして、電気給湯器は内部にあるタンクの水を抜く必要があります。

ただし、水を抜くまでには漏電遮断機をオフにしたり給水配管専用止水栓を閉じたりと作業が多いので、自分で行うのは大変です。

換気扇や電気給湯器の詳しい掃除方法はこちらの記事で解説するのでぜひチェックしてください。

IHの焦げ付きや油汚れが気になる!業者への掃除依頼でキッチンのリセットを

今回の記事では、自分でできる簡単なIHクッキングヒーターの掃除方法を解説してきました。

IHは焦げ付きや油汚れが気になりやすい調理器具。洗剤やラップを使って優しくこするとだいたいの汚れは落ちるので、硬いものでこすったり力を込めてこすったりするのは避けてください。

また、自分では掃除しきれない場合やIHだけでなくキッチン周り全体を綺麗にしたい場合などは、プロに任せた方が効果的でしょう。

IHの掃除をせずに放置していると、汚れが頑固になって余計に落ちづらくなってしまいます。IHの油汚れや焦げ付きがひどい状態なら、キッチン丸々清掃を依頼して、キッチン全体を一度リセットしてもらうのも手ですよ!

【IHクッキングヒーターの掃除方法】焦げ付きや汚れを落としたい!手順や注意点を徹底解説!のよくある質問

  • Q. IHの頑固な汚れはどのように掃除すればいい?

    IHのトップガラスにクリームクレンザーや「激落ちくん」などのIHクッキングヒータークリーナーをかけ、丸めたラップやアルミホイルなどで優しくこすります。汚れが浮いて洗剤と混ざったら、濡らした柔らかい布で拭き取って完了です。

  • Q. 毎日しておきたいIHのお手入れは?

    IHを使い終わるたびに、水や食器用洗剤を含ませた柔らかい布で拭き掃除しましょう。排気口も油が飛んでいる可能性が高いので、食器用洗剤とスポンジで都度洗う習慣を付けましょう。また、IHが目に見えて汚れている場合は、クリームクレンザーを付けて丸めたラップで磨くと効果的です。

  • Q. IH掃除に重曹は使用可能?

    使用可能です。水と重曹を1対2の割合で混ぜ合わせてペースト状にしてから、クリームクレンザーと同様にIHにかけて使います。重曹ペーストを丸めたラップやアルミホイルでこすり、汚れが浮いたら布で拭きとって完了です。