2024.01.17 2024.11.20
この記事では、ドラム式洗濯機について、引越し時に必要な準備や注意点を詳しく解説していきます。引っ越し時、家具家電など大きな荷物の運搬は、しっかりとした準備が大事ですよね。特に洗濯機では水抜きが多少面倒。しかし、手順さえ押さえていれば、引っ越し直前期も慌てず安心でしょう。また、記事後半では、ドラム式洗濯機を新居に持っていく方の引越し費用や、洗濯機単体の引越しサービスもご紹介。
洗濯機の処分・買い替えを検討中の方や、おトクな業者を探している方も、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ドラム式洗濯機の引っ越し準備
ドラム式洗濯機を引っ越す際の準備は、下記の手順で行いましょう。
- 引っ越しのために必要なものを用意する
- 洗濯機のドラム部分を固定する
- 水抜きをする
- 部品を取り外して保管する
それぞれ簡単に解説していきます。
①引っ越しのために必要なものを用意する
ドラム式洗濯機の引っ越しは、水抜き作業や運搬など大がかりな作業になります。
まずは、引っ越しのために必要なものを用意しておきましょう。
具体的には以下の通りです。
- 洗濯機の取扱説明書
- ドライバー
- ビニール袋(3~4枚)
- 養生テープ
- タオル、雑巾洗面器やバケツなどの水うけ
タオルや雑巾は、ホースを外した際に中に残っていた水を受け止めるために使用します。
また、取り外したホースや部品を紛失しないために、ビニール袋でまとめておくと安心です。水抜き作業や運搬をスムーズに進めるために、足りないものがあれば事前に購入して揃えておきましょう。
②洗濯機のドラム部分を固定する
ドラム式洗濯機には、通常「輸送用の固定ボルト」が付属しています。
ドラム式洗濯機は、揺れや傾きに弱い構造なので、運搬時にはドラム部分を固定する必要があるためです。運搬時は、取扱説明書を見ながら、固定ボルトでドラム部分を固定します。
専用の固定ボルトを紛失した場合は、メーカーや購入店に問い合わせてみましょう。一連の作業が難しい場合は、引越し業者への相談をおすすめします。
③水抜きをする
ドラム式洗濯機を引っ越しで運搬する前には、水抜きが不可欠です。
水抜きとは、その名の通り洗濯機内部に残った水を抜いておくことです。
洗濯機のなかに水が残った状態で運ぶと、水漏れで周囲の家具家電をダメにしてしまったり、足元が濡れて転倒につながるリスクもがあります。
水抜きは引っ越し業者側でやってくれるケースもありますが、多くの場合、有料オプション。きちんと工程をおさえておけば30分程度で済む作業なので、水抜きは前日までに終わらせておくのがおすすめです。
水抜きの手順は後述しますので、ぜひトライしてみてください。
④部品を取り外して保管する
ドラム式洗濯機には、以下のようにさまざまな部品がついています。
- 電源コード
- アースケーブル
- 給水・排水ホース
- 給水栓
説明書を確認しながら、運搬時に取り外さなくてはいけない部品は外しておきましょう。
また、用意したビニール袋などに「洗濯機部品」などと記入してまとめておくと、引っ越し後の設置の際もスムーズです。
引っ越し時必須のドラム式洗濯機水抜き【手順はこれでバッチリ!】
ドラム式洗濯機の水抜きは、実はそこまで複雑なものではありません!
水抜きは以下の手順で行っていきましょう。
- 洗濯槽の中のものをすべて取り出す
- 給水ホースの水抜き
- 糸くずフィルターの水抜き
- 排水ホースの水抜き
順番に解説していきます。
①洗濯槽の中のものをすべて取り出す
まずは洗濯槽の中のものをすべて取り出します。
洗濯物の残りはもちろんですが、ゴミ取りネットなどの付属品も忘れず取り外しておきましょう。
取り外した部品は、紛失しないようにビニール袋にまとめておくのがおすすめです。
②給水ホースの水抜き
次に、給水栓と洗濯機を繋いでいる給水ホースの水抜きを行います。
給水ホースの水抜きは以下の手順で行うのが一般的です。
- 蛇口の栓を閉める
- 洗濯機の電源を入れていつも通りのコースで洗濯開始
- 1分ほど経ったら給水ホース内の水が抜けるので、洗濯を停止
- 給水ホースを外す
給水ホースを外す際にホースから水がこぼれる可能性があるので、洗面器やバケツを受け皿にしながら行いましょう。
③糸くずフィルターの水抜き
ドラム式洗濯機には「糸くずフィルター」という部品がついています。
機種によって異なりますが、本体の下部についているケースがほとんどです。
糸くずフィルターの水抜きは以下の手順で行います。
- 電源を入れて1分間脱水する
- 脱水完了後。ドアを開けてドラム内の水をタオルで拭き取る
- 糸くずフィルターを外し排水する
④排水ホースの水抜き
最後に排水ホースの水抜きを行います。
排水ホースを取り外した際にも水が漏れる可能性があるので、洗面器などで水を受け止めてください。
また、取り外した排水ホースや給水ホースは、紛失しないようにビニール袋でまとめてください。
ドラム式洗濯機の引越しにおける注意点
ドラム式洗濯機は精密機械なので、引っ越しの運搬の際にはさまざまな注意が必要です。
ここでは、ドラム式洗濯機の引っ越しにおける注意点を紹介していきます。
輸送用固定ボルトを必ず取り付ける
ドラム式洗濯機を運搬する前に、必ず輸送用固定ボルトを取り付けておきましょう。
ドラム部分がきちんと固定されていないと、輸送時に本体が故障する恐れがあります。説明書を確認しながら、正しく取り付けましょう。
大手の引っ越し業者などでは、ドラム部分固定がされていない場合には事故防止のため引っ越し作業自体を断られる可能性もあるほどです。固定ボルトを紛失してしまった場合には、購入店やメーカーに問い合わせをして取り寄せておきましょう。
新居に設置できるか確認しておく
ドラム式洗濯機を運搬する際には、新居に設置できるスペースがあるかしっかり確認しておきましょう。
ドラム式洗濯機は縦型洗濯機よりもサイズが大きいため、新居の洗濯機置き場に入りきらない恐れもあります。
また、防水パンの中にドラム式洗濯機が収まるかどうかも重要です。防水パンのフチにドラム式洗濯機が当たってしまうと、水平に設置できません。脱水時の回転が不安定なまま使ってしまうと故障するので、事前に収まりを確認しておきましょう。
搬入経路で狭いところがないか確認する
ドラム式洗濯機はサイズが大きいため、建物の構造によっては搬入が難しいケースもあります。
また、ドラム式洗濯機は重量も重く、大人の男性であっても一人で運ぶのはほぼ不可能です。二、三人の作業員で運搬できるような経路や幅があるかどうか、しっかり確認しておきましょう。
水が残っていないか確認する
ドラム式洗濯機を運搬する前には、必ず水抜きを実施してください。
そして、水抜き後に内部に水が残っていないかどうかしっかり確認しておきましょう。万が一内部に水が残っていると、運搬時の揺れで水が漏れて周囲の家具や家電を濡らしてしまいます。
念のため、引っ越し当日にもう一度水が残っていないか確認するのがおすすめです。
水平に設置できているか注意する
ドラム式洗濯機は、中のドラムを回転させて洗濯を行う仕組み。運転中は振動がおきます。
洗濯機が水平に設置されていないと、当然、本体が安定せず、振動が大きくなります。騒音問題だけでなく、水漏れや壁の損傷を引き起こし、いずれは洗濯機自体が故障してしまいます。設置時、水平に設置できているかどうか丁寧に確認しましょう。
洗濯機の設置場所が傾いている場合は、専門業者に頼んで修理するか、ベニヤ板などをかませて水平を保てるようにしてください。
ドラム式洗濯機の引っ越しにかかる費用
ドラム式洗濯機の引っ越しにはどのくらいの費用がかかるのか不安ですよね。
ここでは、ドラム式洗濯機の引っ越しにかかる費用相場や、費用を抑えるための方法を紹介していきます。
ドラム式洗濯機の運搬は1万円以上かかる
複数の引っ越しサイトの見積もりを参考にすると、ドラム式洗濯機の運搬があると引っ越し料金に1万円ほど追加されるケースが多いです。
運搬距離や、新居の階数などによって、運搬する手間が増える場合はその分料金が追加となります。
また、ドラム式洗濯機の運搬は、成人男性であっても一人では困難です。
そのため、手伝える人がいない場合には作業員の追加の必要が生じて、数万円かかる可能性もある。と覚えておきましょう
ドラム式洗濯機のみ運んでもらえるサービスもある
引っ越しを考えている方の中には、費用を抑えるために自身で積み込みや車の運転をして費用を抑えようと考えている方もいるはず。
ただし、ドラム式洗濯機は、個人で運搬したり設置したりするのは難しいです。
そこで、洗濯機以外の家財は自身で引っ越しをしつつ、ドラム式洗濯機の運搬のみを引っ越し業者に依頼するという選択肢もあります。
以下のように、洗濯機のみの運搬サービスを提供している業者がたくさんあります。
価格 | 特徴 | |
---|---|---|
ヤマトホームコンビニエンス | 6000円〜 | 分解・組み立ては別途費用が必要 |
アーク引っ越しセンター (大物限定プラン) |
要見積もり | 荷造りから配送まですべてスタッフにおまかせ可能 電気工事はオプション |
赤帽・洗濯機の配送 | 12,000円~ ※走行距離で料金が変動、設置代別途要 |
即日配送可能 階段の運搬不可 作業員1人のみなので依頼者の手伝いが必要 |
これ以外にも、洗濯機のみの運搬サービスを提供している業者があるので、複数の業者に見積もり依頼を出すのがおすすめです。
さらに詳しく知りたい方はこちら
洗濯機だけ引っ越し業者に依頼したい!費用や方法・準備について解説
2024.06.09 2024.09.04
古くなっているなら処分・買替も検討しよう
ドラム式洗濯機が古い型になっている場合は、引っ越し前に処分して買い替えるという選択肢もおすすめです。
ドラム式洗濯機の寿命は7〜10年ほどですが、以下のような症状がある場合は引っ越しを機に買い替えた方がいいでしょう。
- 運転中に停止するようになった
- 購入当初よりも脱水があまくなった
- 十分に乾燥ができなくなった
ドラム式洗濯機を処分する際には、リサイクル料金を必ず支払わなくてはいけません。
また、リサイクル専門業者に引き取りにきてもらった場合は、リサイクル料金と収集運搬費を合わせてトータル5000円ほどの費用がかかると覚えておきましょう。
ドラム式洗濯機の引っ越しなら!
この記事ではドラム式洗濯機の水抜きと引っ越し時の注意点について解説してきました。
紹介した通り、ドラム式洗濯機の引っ越しでは用意するものも多く、一般の方では不安に感じる点も多いかもしれません。
自身で水抜きをするのが不安であれば、事前に引越し業者に相談しておけば対応してくれる可能性もあります!
「セーフリー」では、優良な引越し業者を多数紹介しています。
ドラム式洗濯機は非常に繊細な機械なので、信頼できる業者に引越し時の準備についても相談しておけば安心ですね。
ドラム式洗濯機は引っ越し要注意!追加費用も?【水抜き手順・直前準備も解説】のよくある質問
-
Q. ドラム式洗濯機の水抜きの所要時間は?
A.30分から1時間ほどです。
-
Q. ドラム式洗濯機の水抜きはいつ行うべき?
A.引っ越し前日までに行っておくのがおすすめです。
-
Q. ドラム式洗濯機はどうして水抜きをしなくてはいけないの?
A.ドラム式洗濯機の中に水が残っていると、運搬時に他の家具や家電を濡らしてしまう恐れがあるためです。
-
Q. ドラムの固定用ネジが見つからない場合はどうすればいい?
A.メーカーや購入店に問い合わせて取り寄せておきましょう。
-
Q. 水抜きが不安な場合は業者におまかせできる?
A.業者によっては対応可能です。追加料金がかかる可能性もあるので、事前に確認しておきましょう。
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