2024.01.10 2024.09.04
本記事では、引っ越し繁忙期・閑散期の時期や、それぞれの時期の費用相場について詳しく解説していきます。
「引っ越しの繁忙期って、具体的にいつからいつまで?」
「繁忙期に費用を抑える方法はある?」
といった疑問を解消したい方は必見の内容です。
また、記事後半では繁忙期でも費用を抑えるコツや注意点もご紹介。ぜひ最後までご覧ください。
目次
引っ越しの繁忙期・閑散期はいつ?
引っ越し業界では年間を通して「繁忙期」と「閑散期」があり、それぞれの時期によって引っ越し費用やサービスの利用度が大きく異なります。
引っ越しシーズンのピークとオフシーズンを把握することは、引っ越しを計画している人々にとって、費用削減やサービス選択のヒントとなります。
繁忙期:3月〜4月/9月〜10月
年度末の3月から年度はじめの4月は、企業の人事異動や新生活のスタートに伴う進学、就職などで、引っ越し需要が大幅に増加します。この時期は引っ越し業界最大の繁忙期。トラックや作業員の稼働率が上がり、希望日に引っ越せないこともあるほど。当然、引っ越し料金も割高になります。
また、秋の中間決算期にあたる9月〜10月も、比較的引っ越し依頼が多い時期とされ、繁忙期として認識しておいた方がいいでしょう。引っ越し繁忙期は、早めの予約や計画的な準備が特に重要です。
閑散期:5月〜8月/11月〜2月
反対に、それぞれの繁忙期が終わった5月〜8月と11月〜2月は、引っ越しの件数が減少する閑散期とされています。梅雨や夏休み、冬の寒さなどの季節要因や、大勢が所属する学校・企業のスケジュールにより、人々の引っ越し需要が低下します。
閑散期の引っ越しは、費用を抑えやすいというメリットがあります。業者も顧客を確保するために割引や特典を提供することが多く、サービスの選択肢も広がるでしょう。
また、業者のスケジュールが比較的空いているため、希望の日時で予約しやすいというメリットもあります。
引っ越し繁忙期と閑散期で費用はどれくらい違う?【単身を例に】
引っ越し繁忙期と閑散期で、料金相場にどの程度差があるのか確認してみましょう。
引っ越し距離 | 閑散期 | 繁忙期 | 上昇率 |
---|---|---|---|
〜20km未満 | 34,000円 | 52,000円 | 約1.5倍 |
20〜50km | 37,000円 | 53,000円 | 約1.4倍 |
51〜100km | 47,000円 | 73,000円 | 約1.6倍 |
101〜150km | 57,000円 | 83,000円 | 約1.5倍 |
151〜200km | 63,000円 | 89,000円 | 約1.4倍 |
参照:引越し侍調べ
距離別に引越し料金の相場を見てみると、繁忙期と閑散期では約1.4〜約1.6倍差があることが分かります。
上記の料金はあくまでも目安であり、引っ越し業者や日程、荷物量によっては約2倍近く費用が変わることもあるでしょう。
引っ越し繁忙期の費用相場【単身/2人/3人以上家族】
繁忙期と閑散期の費用の差についてお分かりいただけたかと思います。
ここでは「単身(1人暮らし)」「夫婦・カップル(2人暮らし)」「3人以上の家族」、3つのケースに分けて、引っ越し繁忙期の費用相場を解説していきます。
単身(1人暮らし)の場合
引っ越し繁忙期における単身の場合の費用相場は、以下を確認してください。
引っ越し距離 | 費用相場 |
---|---|
〜15km未満 | 41,634円 |
〜50km | 47,046円 |
〜200km | 50,640円 |
〜500km | 57,666円 |
500km以上 | 68,643円 |
参照:SUUMO調べ
単身者の引っ越しは荷物の量が比較的少ないですが、それでも繁忙期は料金が大幅に上昇します。200km以内の同一地方内であれば5万円程度で収まることが多いですが、500km以上の遠方になると、荷物量によっては10万円を超えてくることもあるでしょう。
また、新生活を始めるための家具や家電を新たに購入するケースも多く、これらの配送や設置にもコストがかかります。
繁忙期に引っ越すなら早めに予約し、必要なサービスを見極めることが重要でしょう。
夫婦・カップル(2人暮らし)の場合
夫婦・カップルなど2人暮らしの場合の費用相場は、以下を確認してください。
引っ越し距離 | 費用相場 |
---|---|
〜15km未満 | 77,105円 |
〜50km | 88,676円 |
〜200km | 115,353円 |
〜500km | 150,972万円 |
500km以上 | 210,619円 |
参照:SUUMO調べ
夫婦やカップルの引っ越しは、単身者に比べて荷物量が多くなるため、それに伴い引っ越し費用も増加します。特に家具や大型家電など、重量物の取り扱いも増えるため、必要なものは現地で揃えるなどして引っ越し費用を抑えましょう。
相場は10万〜20万円となりますが、荷物量や移動距離によっては20万円を超えるケースも出てきます。引っ越し業者との打ち合わせをしっかり行い、スムーズな移転を計画しましょう。
3人以上の家族の場合
3人以上の家族の場合の費用相場は、以下を確認してください。
引っ越し距離 | 費用相場 |
---|---|
〜15km未満 | 98,682円 |
〜50km | 112,420円 |
〜200km | 143,949円 |
〜500km | 193,537円 |
500km以上 | 271,526円 |
参照:SUUMO調べ
3人以上の家族が引っ越しする場合は、単身者や2人暮らしと比べさらに多くの荷物を運ぶことになります。子どもがいる家庭では、学区の変更や子どもの成長に合わせた家具の買い替えなど、追加要素も多くなるでしょう。
そのため、繁忙期の引っ越し費用は最低でも13万円程度、荷物量や距離が増えると30万円を超えるケースも少なくありません。
引っ越し繁忙期でも費用を抑えられる方法9選!
引っ越し繁忙期は通常よりも費用が高くなります。しかし、以下の方法を取り入れることで、繁忙期でも費用を抑えることが可能です。
- 休日や混雑する日は避ける
- 見積もりは予約は早めに行う
- 時間指定しない
- 荷物は極力減らす
- オプションはできるだけつけない
- 相見積もりを行う
- 赤帽/混載便も検討する
- 自力で運ぶ
- 引っ越し予定日を複数用意しておく
繁忙期に引っ越しを控えている方は、一つずつチェックして、使える方法をぜひ試してみてください。
休日や混雑する日は避ける
繁忙期の中でも特に休日や月末、月初は引っ越し依頼が集中するため、料金が高くなりがちです。可能であれば週中の閑散期や、混雑が予想される日を避けて引っ越すことで、料金を抑えることができます。
また、「大安」などの吉日も料金が高く設定されているため、気にしないなら避けたほうが良いでしょう。
見積もりは予約は早めに行う
早期予約割引を行っている業者も多いため、予約はなるべく早く行うことがおすすめです。
また、引っ越し業者は繁忙期になるとスケジュールが埋まりやすくなります。早めに見積もりを取り、予約を確定させることで、希望の日時で引っ越すことができます。
時間指定しない
引っ越し作業の時間指定をしない「フリープラン」を利用すると、引っ越し業者が効率的にスケジュールを組めるため、料金が安くなることがあります。
時間を指定しないことで、業者の作業の都合に合わせる代わりに割引を受けられるケースが多く、特に繁忙期は大きな節約につながるかもしれません。
ただし、当日の作業開始時間が確定しないため、引っ越し日のスケジュールに余裕を持つことが必要です。
荷物は極力減らす
引っ越し費用は荷物の量に大きく影響されます。荷物が多ければ多いほど、運搬に必要な車両の大きさや作業員の人数が増え、結果的に費用が高くなります。
そのため、引っ越しを機に不要な物を処分し、荷物の量を減らしましょう。引っ越し前にしっかりと整理し、必要なものだけを新居へ持って行くことが理想です。
オプションはできるだけつけない
多くの引っ越し業者では、梱包材の提供や梱包作業、家具の組み立てなど、さまざまなオプションサービスを提供しています。これらのサービスは便利ですが、それぞれ追加費用がかかります。
費用を抑えるためにはオプションサービスを最小限に留め、できる限り自分で梱包や組み立てを行うと良いでしょう。
ただし、大型家具や重量物など、自分で運ぶのが困難なものについては、安全のためプロに任せましょう。
相見積もりを行う
複数の引っ越し業者から見積もりを取ることで、サービス内容と費用を比較できます。相見積もりを取ることは、コスパの高い業者を選ぶために重要なひと手間です。
業者によって提供するサービスや価格設定に違いがあるため、複数の業者に見積もりを依頼し、サービス内容と総コストを比較検討しましょう。
ただし、見積もりは繁忙期は特に早めに。引っ越しの日程が近づくにつれて業者の予約が埋まり、希望する日時での引っ越しが難しくなってしまいます。
赤帽/混載便も検討する
小規模な引っ越しや、一部の荷物のみを業者にお任せしたいなら、「赤帽」や「混載便」の利用も検討しましょう。「赤帽」は軽貨物運送業者で、単身者や少量の荷物の引っ越しに適しており、料金も比較的リーズナブルです。
一歩言う、「混載便」は他の荷物と一緒に運送される一般的な引越し業者のサービスで、費用を大きく抑えることができます。引っ越し繁忙期の節約方法として覚えておきましょう。
自力で運ぶ
荷物が少なく、友人・家族の協力が得られる場合は、自力での引っ越しも一つの手段です。レンタカーを利用して荷物を運搬することで、業者に依頼するよりも費用を抑えることが可能です。
ただし、重い家具や大きな荷物がある場合、腰を痛めたり、転倒や破損などのリスクもあります。安全性や効率を考慮すれば、引っ越し業者に依頼する方が賢明なケースも多いでしょう。
引っ越し予定日を複数用意しておく
引っ越し業者が特に忙しい日や時間帯を避けることで、料金を抑えることができます。特に繁忙期は柔軟性を持つことが重要でしょう。引っ越しの予定日を一日に固定するのではなく、複数の日程を検討し、業者の空き状況や料金に応じて最適な日に決めることを推奨します。
これにより、予約が取りやすくなるだけでなく、割安な料金でサービスを利用できる可能性が高まります。
引っ越し繁忙期で費用が高くなる項目【見積もりで特に注意!】
引っ越し繁忙期において、費用が高くなる項目を理解しておくと節約しやすいです。特に費用が高くなる、以下4点に注意しましょう。
・繁忙期の日付/時間指定
・距離
・荷物量
・オプションサービス
日付や時間指定は、繁忙期の引っ越しをさらに高くする要因です。特に月末、月初、土日祝日、または学校の休みと重なる時期は引っ越し依頼が集中し、費用が割高になる傾向があります。
また、移動距離と荷物量は、増えれば増えるほど料金も高くなることから、自力で運べるものは運ぶなど工夫しましょう。
そのほか、梱包材の提供や家具・家電の設置など、オプションを付けると見積もりに影響します。本当に必要なオプションのみを利用するようにしましょう。
繁忙期に引っ越しをする際の注意点4つ
引っ越し繁忙期は、特に注意しておきたい点が4つあります。
- できるだけ早く予約する
- 業者の選定はしっかり行う
- 見積もり時にその場で決定しない
- 業者に予算を伝えない
計画的に進めることで、スムーズかつ効率的な引っ越しが実現できます。以下4つの注意点に留意し、引っ越しを進めましょう。
できるだけ早く予約する
繁忙期は引っ越し業者のスケジュールが急速に埋まります。希望の日時で引っ越しを実施するためには、できるだけ早期に予約することが重要です。
早ければ早いほど、より多くの業者から選ぶことができ、理想的なサービスを選択できる可能性が高くなるでしょう。また、早期予約割引を提供している業者も多いため、費用削減にもつながります。
業者の選定はしっかり行う
引っ越し業者によってサービスの内容や料金が大きく異なります。複数の業者で見積もりし、サービス内容、料金、評判などを比較検討することが大切です。
繁忙期は特に、信頼できる業者を選ぶことが重要。過去のレビューや口コミを参考にしながら、適切な業者選びを心がけましょう。また、見積もり時は細かいサービス内容や追加料金の有無なども確認してください。
見積もり時にその場で決定しない
引っ越し業者から見積もりを受けた際は、その場で即座に決定しないようにしましょう。一つの見積もりだけで決めず、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。
各業者のサービス内容、料金、顧客の評価などを比較し、最も条件に合う業者を選んでください。急かされることなく冷静に判断し、後悔のない選択を心がけましょう。
業者に予算を伝えない
見積もりを依頼する際、予算を業者に伝えることは避けた方が良い場合が多いです。予算を伝えると、その金額に見合うサービス内容に調整される可能性があります。本来もっと安く、またはより質の高いサービスを提供してもらえた可能性を失ってしまいます。
先に予算を伝えるのでなく、まずは業者から見積もりを提出してもらいましょう。その後、各社の見積もり比較して予算に合った業者を選んだり、見積もりを基準にして予算に収まるよう価格交渉を進めることが望ましいです。予算を伝えるタイミングは、あくまで最終的な交渉の段階に留めましょう。
繁忙期に引っ越し予定なら早め早めの行動が肝心
いかがでしたでしょうか?引っ越し繁忙期がいつなのか、また費用相場について、お分かりいただけたかと思います。
引っ越し繁忙期は料金が高くなるだけでなく、業者の予約が取れないといった問題もあります。そのため、引っ越し費用の節約と、希望日に引っ越すには、とにかく早めの行動が肝心です。本記事で紹介したポイントを押さえながら、引っ越しに備えましょう。
セーフリーでは、引っ越し繁忙期でも対応可能な業者を多数紹介しています。繁忙期の引っ越しは予約に空きがあるうちに交渉することが大事ですので、引っ越しが決まっているならすみやかに相談を進めましょう。
さらに詳しく知りたい方はこちら
3月の引越し費用相場!安く抑えられるコツを徹底解説【ピークの週は?】
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引っ越し繁忙期はいつ?閑散期の費用相場との差・安くするコツも解説のよくある質問
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Q. 引っ越し繁忙期は追加料金がかかる?
A.引っ越し繁忙期は通常期に比べ、はじめから料金が高めに設定されています。
-
Q. 繁忙期と閑散期の引っ越し費用はどのくらい違う?
A.平均して1.5倍の差があります。
-
Q. 繁忙期の引っ越しを少しでも安くする方法は?
A.運べるものは自力で運ぶ、オプションを極力つけないなどして、費用を抑えましょう。
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