シロアリが大量発生!?原因と対処法を徹底解説【応急処置も】

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シロアリが大量発生!?原因と対処法を徹底解説【応急処置も】

2024.03.06 2024.04.24

この記事では、自宅にシロアリが大量発生した場合の対処法をご紹介します。

「シロアリの羽アリが敷地内で大量に飛んでいる」
「シロアリが大量発生しているが、巣の場所がわからない」

上記のような状況で焦る気持ちを一旦押さえ、巣の場所特定や応急処置の方法を確認しましょう。持ち家だけでなく、賃貸物件の対処法もお伝えします。

シロアリが大量発生しがちな環境や今後のための予防策とあわせて、ぜひ参考にしてください。

シロアリが大量発生している場所を特定する方法【3つのポイント】

シロアリが大量発生している場所を特定する方法【3つのポイント】

大量のシロアリを見つけたら、まずは落ち着いて発生している場所を探しましょう

以下の3つの場所を確認してください。

  • 蟻道(ぎどう)を探す
  • 被害が大きい場所の壁や天井を確認
  • 湿気の多い場所を確認

順に説明していきます。

蟻道(ぎどう)を探す

蟻道とは、土を羽アリの分泌物などで塗り固めたアリの通り道。働きアリが蟻道を通って巣にエサや水を運ぶために作るので、付近に巣がある可能性が高いでしょう。

もし、柱や壁沿いに乾いた土が細長く続いている蟻道を見つけても、無理に崩すのはNG!中から大量の羽アリが発生し、散らばる可能性があります。

被害が大きい場所の壁や天井を確認

シロアリが大量に群がっている場所は被害規模が最も大きい場所と言えます。その周辺を念入りに調べてみてください。壁や天井の裏に、塗り固められたような巣が見つかる可能性があります。

土の中に本巣を作り、蟻道の中を移動するシロアリは、食糧を求めて壁の中などに分巣を各地に増やし、活動を広げていきます

分巣は比較的表面に作られるので、見つけやすいでしょう。分巣と比べ本巣の場所を定めるのは難しいため、業者に探してもらうべきです。

湿気の多い場所を確認

湿気の多い場所は、シロアリにとって最適の環境です。

次のような湿気の多い場所を探してみてください。

  • 床下
  • 天井裏
  • 浴室(タイルの割れ目など)
  • 玄関の柱
  • 湿った段ボールの中
  • ウッドデッキ

上記のような多湿になりやすい場所に使われている木材は、シロアリの大好物。シロアリの種類にもよりますが、日本で一番被害が多い「ヤマトシロアリ」は、エサとなる木材を食べて、そこにできた空間を巣として使用します。

さらに、本巣を別の場所に備えて分巣を増やしていく「イエシロアリ」もいるので、被害が出ている場所はもちろん、見えない場所でも増加していると考えるべきでしょう。

シロアリの種類は、以下の記事でも詳しく解説しています。

シロアリの大量発生を確認した時の応急処置は?

シロアリの大量発生を確認した時の応急処置は?

自力での根絶は難しいですが、発生しているシロアリをまず退治するための方法を解説します。

  • 掃除機で吸う
  • ポリ袋を使う
  • 粘着テープで取る

あくまでも応急処置なので、その後は放置せずに業者に連絡してください。

掃除機で吸う

一番手っ取り早く退治できるのは、シロアリを掃除機で吸う方法です。シロアリを凝視せず目に見える範囲を一気に駆除できるのでおすすめ。

掃除機の中で生き延びないのか心配になるところですが、シロアリは掃除機の吸い込みによる圧死で、生き延びられません。

掃除機内に吸い込んだシロアリは、そのままポリ袋に入れて処分してください。

ポリ袋を使う

シロアリの発生場所が特定できている場合は、出入り口をポリ袋などで塞ぐ方法が効果的です。

手順は以下の通りです。

  1. 出入り口をポリ袋などで塞いでガムテープで固定する
  2. シロアリの出入りが収まった時点で、袋の中に殺虫剤を吹きかける
  3. しっかり口を閉じ処分する

発生したシロアリをしっかり観察できるため、シロアリの見た目の特徴から種類を見分けられます。

湿気がたまりやすい玄関、浴室、床下近くに、出入り口が多い傾向があります。

粘着テープで取る

シロアリの数がそこまで多くない場合には、粘着テープをつかって駆除する手段もあります。

家の中にシロアリを見つけたら、粘着テープで張り付けて、まとめて捨てるだけ。夜中など、掃除機の音を出したくないときに便利な方法です。発生元になっている出入り口を、テープでふさぐのも良いでしょう。

こちらの方法でも、シロアリの見た目の特徴から種類を見分けられます。業者に見せれば、発生したシロアリの種類に適した駆除対策を実施してくれます。

シロアリが大量発生したときのNG行動!

シロアリが大量発生したときのNG行動!

シロアリ駆除の応急処置で絶対にやってはいけないのは、殺虫剤を「直接」シロアリにかけること
以下の理由で、さらに被害が広がってしまう恐れがあります。

  • スプレーの風圧で飛び散ってしまう
  • スプレーが直接かかった個体しか駆除できない
  • 気付いたシロアリがさらに奥まで逃げてしまう

シロアリは集団で生活しており、見えている羽アリは集団のほんの一部なので、目の前にいるシロアリを駆除するだけでは根本的な解決になりません

殺虫剤を使用するときは、必ずポリ袋の中に集めて吹きかけてください。

同じような理由で、バルサンのような煙剤を使用するのもやめましょう。部屋の中にいるシロアリは駆除できますが、巣がある木材の中までは煙は届かず、根絶につながりません。

シロアリが大量発生しやすい環境は?

シロアリが大量発生するのは、シロアリの住みやすい環境を提供してしまっているからです。

以下の条件に当てはまる場合が多いのではないでしょうか。

  • 高温多湿の環境である
  • 築年数が古い木造の家
  • 押し入れなどにダンボールや本がたまったままになっている

順番に説明していきます。

高温多湿の環境である

シロアリが好む一番の環境は、高温で湿気がこもりやすい場所です。羽アリは湿度が40%以上の場所を好み、反対にそれ以下だと生息できません。

綺麗に整備されているニュータウンでも、田畑や湿地を開拓した場合は、その地盤によって常に高湿度の状態になりやすいとも言われます。

ほかにも、以下のような環境は湿気がたまりやすい傾向があります。

  • 床下の通気口をふさいでいる
  • 庭に過剰に水をまいている
  • 近くに河川があり、湿地帯になっている

特に床下は湿気もたまりやすく、シロアリの大好きな木材も揃っている最適な場所になりがちです。

築年数が古い木造の家

築年数が経過している家は、シロアリの被害に遭いやすいと言えます。特に木造の家は、エサとなる木材が多く使用されていて、湿度も上がりやすいです。

以下に当てはまる家は、より徹底した予防や定期点検をすべきでしょう。

  • 築年数が10年以上経っている
  • 前回の蟻害防除処理から5年以上経過している
  • 雨漏り・床下浸水が発生して湿気がたまっている

古い家でなくても、天井や床下が雨漏り・浸水している場合は要注意!湿った木材は、シロアリにとって最適な住処です。

押し入れなどにダンボールや本がたまったままになっている

ノーマークになりやすい押入れやクローゼットも、シロアリが発生しやすいエリアです。

押入れの中に、いつか使おうと保管しているダンボールや、本棚に並びきらなかった本を保管している方も少なくないでしょう。しかし、シロアリにとって木材を原料とするダンボールや本は柔らかくて美味しい食糧です。

押し入れは換気も忘れがちな場所なので、高湿度で食糧たっぷりという好条件が揃ってしまいます。

シロアリを大量発生させないための予防策

シロアリを大量発生させないための予防策

一番重要なのは、シロアリが再発生しないための予防です。日頃からできる予防策をお伝えします。

  • 定期的に駆除剤を散布する
  • 常に換気を意識する
  • 遮光カーテンを利用する

上記のような対策を検討しましょう。

定期的に駆除剤を散布する

シロアリが侵入してきやすい玄関や窓、床下などに、シロアリ用の殺虫剤を散布する方法があります。

シロアリの駆除剤効果は、業者に依頼した場合は5年が目安です。自分でホームセンターの駆除剤を利用した場合はもっと短いので、頻繁に散布する必要があります。

シロアリは冬眠する習慣がなく、1年中活動しているので、駆除剤の散布はいつ実施しても効果はあります。シロアリが羽アリになって群飛しはじめる春先より前に、殺虫剤を散布しておくと良いでしょう。

常に換気を意識する

シロアリは高温多湿の場所を好みます。実際に発生する箇所は湿気のたまりやすい床下や押し入れが多いです。

床下に換気口をつける押し入れ内を整理し風通しをよくする、などの換気対策を心掛けましょう。

遮光カーテンを利用する

シロアリの羽アリは、「走光性」という光に集まる習性があります。遮光カーテンに替えることで、室内からの光漏れを減らす対策は、羽アリのシーズンに有効な方法です。

また、部屋のライトをLEDに変えると、羽アリが寄り付きにくくなる傾向もあります。

シロアリ被害にあいやすい時期や地域とは?【生態をチェック】

シロアリ被害にあいやすい時期や地域とは?【生態をチェック】

4~10月はシロアリの羽アリが飛びやすい時期です。

代表的な3種の、羽アリとして群飛しやすい時期をご紹介します。

  • ヤマトシロアリ⇒4〜5月
  • イエシロアリ⇒6〜7月
  • アメリカカンザイシロアリ⇒7〜10月

一方で、10月以降に見かける羽アリはクロアリの可能性が高いと言えます。シロアリとクロアリの記事は、以下の記事も参考にしてください。

温暖化によってシロアリの活動範囲は広がっている

シロアリは冬眠の習性がありません。羽アリとなって群飛する際に一目につきやすいだけで、年中無休で活動しています。実は-4℃まで活動できるシロアリも存在するほど。

真冬でも家の木材を侵食される可能性に加え、昨今の温暖化によって、暖かい地方にしかいなかったシロアリも、活動範囲を広げている現状があります。

そのため、「今までシロアリが発生しなかったから大丈夫だろう」「目に見えないから問題ないだろう」などと安心しているのは危険です。

賃貸物件でシロアリが大量発生したら?

賃貸物件でシロアリが大量発生したら?

シロアリは、戸建てだけでなく集合住宅にも発生します。

アパートやマンションなどの賃貸でシロアリが発生した場合は、自ら駆除業者に連絡をとる前に、まずは管理会社または大家さんに相談してください。

設備不良から侵入経路が発見された時など、管理側の問題であれば駆除費用を負担してもらえるケースがあります

ただし以下のように日頃の生活習慣によるものだった場合は、入居者が負担する可能性が高くなるので注意してください。

  • 古いダンボールを玄関やベランダに出しっぱなしにしていた
  • 食べかすを長期間片付けずに放置していた

シロアリの駆除相場は、こちらの記事からも確認できます。

さらに詳しく知りたい方はこちら

シロアリが大量発生したら早急にご相談ください!

自宅にシロアリが大量発生した場合の、応急処置やその後の対策などをまとめました。

シロアリは1年を通じて活動しているため、急に大量発生したように見えても、実は徐々に被害を拡大させている可能性があります。

また、応急処置はできても、自力でシロアリの根深い巣を根絶するのは難しいでしょう。大量のシロアリを見つけたら、早急に駆除業者へ依頼するのが得策です。

セーフリーなら、年中無休でシロアリ駆除に対応する専門業者を探せます。お気軽にご相談ください!

シロアリが大量発生!?原因と対処法を徹底解説【応急処置も】のよくある質問

  • Q. 羽アリはすべてシロアリと特定できますか?

    A.

    「羽アリ」とは、アリの種類ではなく、それぞれのアリが生殖場所を拡大するために羽をつけて飛び回る形態の名称です。
    つまり、羽アリ=シロアリなのではなく、シロアリでもクロアリでも、羽のある時期のアリを羽アリと呼ぶのです。

  • Q. 大量発生したシロアリは自分で駆除できますか?

    A.

    あくまでも応急処置として、以下の対処法が挙げられます。
    ・掃除機で吸う
    ・ビニール袋に集める
    ・粘着テープで吸う
    素人での根絶は難しいため、応急処置をした後は必ず業者に相談しましょう。

  • Q. シロアリ駆除費用や対策費用が安い時期を教えてください。

    A.

    羽アリとなって人目につきやすい時期は、4月~9月あたり。目に付くことで駆除依頼する家が増えるので、その時期は駆除依頼の繁忙期となります。少し割高になる可能性を覚悟しましょう。
    シロアリは年中無休で活動しているため、繁忙期をさけた時期に駆除を実施することで、低コストで駆除効果を得られます。

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