2023.12.04 2024.09.03
毛布はダニにとって快適な環境であるため、使い方によっては増殖してしまいます。
快適で健康的に毛布を使っていくためには、ダニを退治して予防していくことが大切です。
この記事では、ダニがいる毛布への適切な対処方法を詳しくご紹介します。
ドライヤーや熱湯が有効なのかどうかについても解説するので、ぜひお役立てください。
目次
ダニは毛布に多く発生する?
さまざまな場所に住み着くダニですが、なかでも毛布には大量に発生してしまう可能性があります。
まずは、なぜダニが毛布を好むのか、そして毛布に発生しやすいダニの種類についてご紹介します。
ダニが毛布を好む理由
毛布は下記の条件がそろっているため、ダニにとってとても快適な環境です。
- 湿度と温度が最適
- 栄養源が多い
- 暗い場所で活動しやすい
人間にとって快適な温度と湿度は、ダニにとっても好条件です。
毛布は人の体温でより暖かくなるほか、寝汗によって湿度もしっかり確保できます。また、毎日使う毛布には、皮脂や髪、フケなどが多く付着し、これらはダニの栄養源となります。
さらに、毛布は暗い寝室で使うため、ダニにとっては活動しやすい環境です。
毛布に発生しやすいダニの種類
ダニにはさまざまな種類がいますが、毛布に発生しやすいのは下記の2種類です。
- チリダニ
- ツメダニ
チリダニは0.2~0.4mmの小さな種類で、人を刺すことはありません。
ただし、フンや死骸がアレルギーの原因となるため、注意が必要です。ヤケヒョウヒダニやコナヒョウヒダニは、チリダニの一種として分類されます。
ツメダニは、0.4~0.8mmでチリダニをエサにする種類です。チリダニが増えるとツメダニも増えることになるため、対策が欠かせません。
また、ツメダニは人を刺すことが特徴です。刺されるとかゆみや痛みがあり、場合によっては患部が腫れてしまうこともあります。
感染症のリスクもあるため、十分注意する必要があります。
毛布のダニは洗濯や熱湯・ドライヤーで退治できる?
毛布についたダニを退治するには、どのような方法が有効でしょうか。
- 洗濯
- 天日干し
- 熱湯
- ドライヤー
上記それぞれについて、有効性をご紹介します。
洗濯
洗剤を入れた水中でも長く生きられるダニは、洗濯での完全退治が困難です。
毛布の場合、洗濯することで落とせるダニは半分程度とされています。
ただし、栄養源となる皮脂やフケなどの汚れは落とすことができるので、増殖を予防する効果は見込めます。
天日干し
天日干しをすると、太陽の熱でダニに致命的なダメージを与えることができます。
ただし、50度以上の熱を20~30分照射することでダニは死滅するため、太陽の熱が全体にしっかり伝わるまでには時間がかかります。
その間に日が当たらない裏側へ移動するダニもいるため、しっかりと退治するのは難しいです。
熱湯
熱に弱いダニは、熱湯をかけると退治できます。
50度以上の熱湯なら20~30分、60度以上の熱湯なら一瞬で退治が可能です。
熱湯は20~30分も時間が経つと温度が下がってしまうため、ダニの退治なら60度以上にして使うと良いでしょう。
ただし、毛布の素材によっては、熱湯によって素材が傷んでしまったり内部まで乾燥させるのが困難になってしまったりすることがあり、現実的な方法とは言えないでしょう。
ドライヤー
ドライヤーの熱風は、低温でも60度以上のものが多いため、ダニを退治することが可能です。
ただし、毛布全体のダニ退治となると、広範囲にドライヤーを当てなければなりません。
特に、分厚い毛布の場合は奥まで熱風を届かせるのに時間もかかるため、ダニ退治には手間がかかります。
また、ドライヤーを当て続けると火災のリスクも高まります。ある程度サイズのある毛布では、ドライヤーも現実的な対処法とは言いづらいでしょう。
毛布のダニを退治する方法
さまざまな方法で退治できるダニですが、実用的でオススメなのは、下記の2つの方法です。
- 布団乾燥機と布団クリーナーを使う
- コインランドリーの乾燥機を利用する
布団乾燥機と布団クリーナーを使う
毛布全体をしっかり温められる布団乾燥機なら、ダニを効率的に退治できます。
50度以上の熱を20~30分しっかり当てられるだけでなく乾燥させることもできるため、毛布にダニを寄せ付けにくくすることも可能です。
ただし、布団乾燥機の熱で死滅したダニをそのままにしておくと、死骸によってアレルギーを発症することがあります。
布団乾燥機をかけた後は、必ず布団クリーナーで死骸やフンを吸い取ることが大切です。
コインランドリーの乾燥機を利用する
厚手の毛布にも対応できる乾燥機を設置しているコインランドリーもあるので、自宅の洗濯機で洗えない毛布でも安心です。
毛布でダニを繁殖させないためのポイント3つ
ダニは一度退治しても、また別の場所から移動してくる場合があります。
そこで、ダニの繁殖を抑えるためのポイントを3つ、ご紹介します。
- 毛布を乾燥させてからたたむ
- 部屋を換気する
- 寝室もこまめに掃除する
毛布を乾燥させてからたたむ
起きてすぐのタイミングは、寝汗で毛布の湿度が高くなっています。
そのままたたむと湿気が抜けず、ダニにとって快適な湿度が維持されてしまうため注意が必要です。
そこで、朝起きたらすぐではなく、乾燥させてからたたむと良いでしょう。
部屋を換気する
毛布を使う季節は寒さでなかなか部屋の窓を開けたくないものですが、換気によって湿度を下げることができます。
部屋にこもった空気も入れ替えることができるため、定期的に換気するよう心掛けましょう。
寝室もこまめに掃除する
寝室を掃除することで、ダニの栄養源を少しでも減らすことができます。
毛布そのものだけでなく、寝室全体を掃除してダニ対策をすることが大切です。
毛布のダニを放置するリスクとは
毛布のダニを、退治せず放置してしまうと、アレルギーを発症してしまうことがあります。
- かゆみ
- 鼻炎
- 咳
これらの症状は、ダニの死骸やフンがアレルゲンとなって引き起こされる場合があります。
また、ツメダニに刺されると下記の症状が出ることがあるので注意が必要です。
- かゆみ
- 痛み
- 腫れ
ダニは感染症を媒介することもあるため、日頃からダニ対策を行っていくことが重要です。
毛布のダニを予防して快適な睡眠を!
毛布でダニが増殖してしまうと、快適な睡眠を得られないだけでなくアレルギー症状を引き起こしてしまうこともあります。
これを避けるためには、布団乾燥機などを使って定期的にダニの退治を行うと安心です。
家全体でダニの対策をするなら、業者へ依頼して効率的に対処しましょう。
健康に欠かせない睡眠をしっかり取り快適に暮らしていくために、ダニ対策は忘れずに行うことが大切です。
毛布のダニは洗濯や天日干しで消せる?【手軽な対策や予防法も解説】のよくある質問
-
Q. ダニが毛布を好む理由は?
A.毛布は人の体温と寝汗で高温多湿の環境であるだけでなく、皮脂や髪、フケなどが付着します。
最適な温度と湿度である上に栄養源も豊富なため、ダニは毛布を好みます。 -
Q. ダニがいる毛布はどうすればいい?
A.布団乾燥機を20~30分かけ、布団クリーナーで掃除すると効果的です。
または、コインランドリーの乾燥機を利用しても効率的にダニを退治できます。
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