エアコンのファン掃除は分解しないでもできる

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エアコンのファン掃除を分解しないでやる方法!詳しい手順とキレイに保つためのコツ

2023.05.02 2024.08.22

黒い円筒状の送風ファン(シロッコファン)はエアコン内部の奥の方に見えるため、分解しないと掃除できないイメージがあるかもしれません。しかし、実際は分解しないで十分掃除できます。
分解して掃除するのは故障のリスクが高いので、自分でエアコンのファン掃除をするなら分解しない方法がおすすめ。
この記事では、分解しないでエアコンファンを掃除する方法や、ファンをキレイを保つコツもご紹介します。
自分でエアコンのファン掃除をしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

分解しないエアコンのファン掃除がおすすめの理由

エアコンを分解しないでファン掃除する女性

エアコンを一切分解しなくても、エアコンのファン掃除は可能です。
一方で、カバーとフィルターを外し、吹き出し口となるルーバーまで取り外しができれば、さらに掃除がしやすくなります。
プロの業者でも、通常コースでの掃除なら「外すのはルーバーまで」のケースが多いです。
つまり、ルーバーまで外せれば十分奥のファンの掃除ができます。

分解しないエアコンファン掃除のおおまかな流れ

分解しないでブラシを使ってエアコンのファン掃除

分解しないでエアコンのファンを掃除する際の手順は、おおまかに下記の流れです。

  • 周囲の養生など下準備をする
  • 吹き出し口からファンを洗う
  • 洗剤を洗い流して乾燥させる

一切分解しなくても、ファンが見える状態にすることで掃除は可能です。
具体的な方法はこれからご紹介していきますが、自分で掃除する際には電子パーツを濡らさないようにし、洗剤をしっかり洗い流す意識を持って取り組みましょう。
ここからは具体的な掃除の手順について解説していきます。

分解しないでエアコンのファン掃除をする際に必要なアイテム

分解しないでエアコンのファンを掃除する際は、まず下記の掃除道具を揃えます。

  • 養生シート
  • 養生テープ
  • バケツ
  • 手袋
  • マスク
  • 雑巾
  • エアコン掃除用スプレーまたはアルカリ電解水
  • ブラシ
  • 水が入った霧吹き

上記は通販やホームセンターなどで手に入りますが、ダイソーなど100均で買えるアイテムも多くあります。
落ち着いて安全に作業をすすめるため、作業開始前に必要な掃除グッズをすべてそろえ、スムーズに作業が進められるようにしておきましょう。

分解しないでエアコンのファン掃除をする方法

一切分解しないエアコンファン掃除

分解しないでエアコンのファンを掃除するための具体的な手順は、下記の通りです。
ただし、カバー・フィルター・ルーバーは外さなくても掃除が可能です。

  1. コンセントを抜く
  2. 養生シートを設置する
  3. カバー・フィルター・ルーバーを外す
  4. 掃除機でホコリを取る
  5. ファンに洗剤をかける
  6. 20~30分置いてブラシで汚れを落とす
  7. 霧吹きで洗い流す
  8. しっかり乾燥させる

それぞれの手順について、ここから詳しく見ていきましょう。

1.コンセントを抜く

ファンの掃除では、洗剤や水を使うため、エアコンの故障を防ぐためにコンセントは必ず抜いておきます。
エアコンの電源をつけて吹き出し口が開いたままの状態でコンセントを抜くと、吹き出し口が開いたままにすることができます。エアコン停止時、手で吹き出し口を開けられる機種もありますが、故障につながる場合もあるので十分注意してください。

2.養生シートを設置する

エアコンまわりは、汚水で汚れないように入念に養生シートを設置します。
壁や床はもちろん、近くに家具があるようであれば養生シートを設置しておくと安心です。

エアコンには、下部を中心に養生テープを使って隙間なく養生シートを設置していきます。
エアコンの下にはバケツを置き、養生シートの先はバケツへ入るようにして水の通り道を作ります。
「Y」の形になるように、水が伝っていく部分は養生シートを細く丸めておくと良いでしょう。
丸めた部分は養生テープで形づくり、水が漏れないようにしておくのがおすすめです。

また、エアコンの電子パーツ部分に水がかからないよう、養生テープや養生シートで保護しておきます。

3.カバー・フィルター・ルーバー(フラップ)を外す

エアコンのカバー、フィルター、ルーバー(フラップ)を外すと丁寧な掃除が可能ですが、このステップを飛ばしてもファンの掃除は可能です。
外す際には、各パーツが破損しないよう慎重に進めましょう。
特に、ルーバーは無理な力で外さないように配慮しなければなりません。
機種ごとに外し方を確認してから、作業を進めると安心です。

4.掃除機でホコリを取る

ファンには、ホコリなどの汚れが付着しています。
目立つ場合は、掃除機を使って吹き出し口の隙間から、できるだけホコリを取っておきましょう。

5.ファンに洗剤をかける

掃除機で取り切れない汚れは、洗剤で浮かせていきます。
エアコンのファン掃除専用の洗剤もしくはアルカリ電解水を、吹き出し口の隙間からファンに向けてかけていきます。
ファンを細い棒などで回しつつ作業をすると、全体的に洗剤をかけることができます。

6.20~30分置いてブラシで汚れを落とす

洗剤を全体的にかけたら、20~30分そのままの状態にしておきます。
時間を置くことで汚れが浮き、掃除しやすくなるためです。
20~30分経ったら、ブラシを使ってファンをこすり、汚れを落とします。

7.霧吹きで洗い流す

汚れが落ちたら、水が入った霧吹きで洗剤と汚れをしっかりと洗い流します。
十分な水を使って、洗剤が残らないように徹底的に洗い流しましょう。

8.しっかり乾燥させる

最後は、カビが発生しないよう、十分に乾燥させる必要があります。
1時間ほど自然乾燥させ、まだ乾燥しきっていないようであれば、送風運転をして完全に乾燥させましょう。

分解しないでエアコンファン掃除をする時の注意点

分解しないでエアコンのファン掃除をする時の注意点

分解しないでも掃除できるエアコンのファンですが、作業の際には下記3つの注意が必要です。

  • 電子パーツに水をかけないように注意する
  • 洗剤が肌に触れないように注意する
  • 洗剤はしっかり洗い流す

安全に掃除するためにも、それぞれの注意点を押さえておきましょう。

電子パーツに水をかけないように注意する

分解しないでエアコンのファンを掃除するためには、エアコン内部にあるファンに直接洗剤や水を吹きかけなければなりません。
エアコン内部にはさまざまな電子パーツがあり、これに洗剤や水がかかると故障してしまうことがあるため、十分な注意が必要です。
あきらかに電子パーツと分かる部分がエアコン右側に集中しています。あらかじめ養生シートを貼って厳重に保護しておきましょう。

フィルター掃除していないために目が詰まって負荷がかかっているエアコン室内機

洗剤が肌に触れないように注意する

しつこいカビや汚れを落とすエアコンファン掃除専用の洗剤には、刺激の強い成分が含まれています。
直接触ってしまうと、肌荒れなどのトラブルを招くので注意が必要です。
作業の際にはゴム製やポリエステル製の手袋を使い、洗剤に直接触れないようにしましょう。

洗剤はしっかり洗い流す

洗剤がファンに残ってしまっていると、エアコンが稼働した際に洗剤の成分も一緒にエアコンから出てきてしまいます。
先述したように洗剤には肌に刺激を与える成分が入っている場合があるため、これが空気中に含まれると肌などにトラブルが発生する危険が考えられます。

また、残った洗剤は湿気とあわさってカビの栄養にもなります。
洗剤を使った後は、水が入った霧吹きで徹底的に洗い流すようにしましょう。

分解しないエアコンのファン掃除後のメンテナンス

分解しないでエアコンのファン掃除をしたら、その後は日常的なメンテナンスでキレイを保つことが大切です。

  • 部屋はこまめに換気する
  • 湿度が上がりすぎないように注意する
  • 冷房の後は送風をかける

上記3点を意識するだけでも、エアコンの汚れを抑えることができます。

部屋はこまめに換気する

部屋の空気には、ホコリ、油汚れ、カビなどさまざまなものが含まれます。
換気をすることでこれらを室外に出すことができ、部屋の空気はキレイな状態を保ちやすくなります。
部屋の空気に含まれる汚れが減ることでエアコンは汚れにくくなるため、こまめな換気が効果的です。

湿度が上がりすぎないように注意する

湿度が上がるとカビが発生しやすくなるため、室内の湿度管理にも気を配りましょう。
たとえば、料理中に換気扇をまわすだけでも、湿度の上昇を抑えることができます。

冷房の後は送風をかける

冷房を使うと、暖かい空気と冷たい空気がファンを通ることになるため、結露しやすくなります。
結露した状態が続くとカビが発生しやすくなるため、冷房を使った後は送風運転でエアコン内部の湿気を飛ばしましょう

分解しないエアコンファン掃除で落ちない汚れは業者へ依頼

分解しないエアコンファン掃除に取り組む業者スタッフ

エアコンのファンを掃除する方法には、主に下記4つがあり、それぞれに特徴があります。

(掃除方法) 汚れ(カビなど) 故障リスク 手間 費用
A.一切分解せず自分で掃除する おおまかに取れる 高い かかる 少ない
B.ファンまでは分解せず自分で掃除する だいたい取れる 高い かかる 少ない
C.業者のエアコンクリーニング(通常コース)を依頼する ほとんど取れる なし かかる 高め
D.業者の完全分解プランを依頼する しっかり取れる なし ほぼかからない 高い

方法それぞれに良さがあるため、ご自身の状況に合わせて選ぶことが大切です。
そこまで汚れが目立たず費用を抑えたいのなら分解せずに自分で掃除する方法も良いですが、業者へ依頼すると故障のリスクがないため安心です。

黒い汚れがパッと見てたくさんあるような汚れ度合いがひどい場合には、迷わず業者への依頼が良いでしょう。

分解しないエアコンのファン掃除は慎重に!

ルーバーまで外すことができれば、必要以上に分解しなくてもエアコンのファン掃除ができることを紹介しました。自分でエアコン内部を掃除したい方は、ぜひ今回紹介した方法で掃除してみてください。

一方、エアコン奥深くまで徹底的にキレイにしたい場合には業者への依頼がおすすめです。

業者ならファンまで取り外す完全分解コースも用意している場合があります。ファンの取り外しについて知りたい人は下記記事をご覧ください。

>>エアコンのファンは取り外し可能な機種も!ダイキンや三菱などの特徴と外す方法

エアコンのファン掃除を分解しないでやる方法!詳しい手順とキレイに保つためのコツのよくある質問

  • Q. エアコンのシロッコファンとは?

    A.

    シロッコファンは、エアコン内部で回転する送風ファンのことです。
    単にエアコンの「ファン」と言ったらこれのことで、「クロスフローファン」とも言います。
    元々は換気扇などについている小さなファンのことを指す言葉でしたが、エアコンのファンも羽根の形が似ていることからこう呼ばれます。

  • Q. エアコンのファンを掃除しないとどうなる?

    A.

    エアコンのファンを掃除しないと、カビやホコリなどの汚れが蓄積してエアコンから出る空気が汚れてしまいます。
    ファンの汚れが溜まるとエアコンの利きが悪くなったり、ニオイが気になったり、電気代が高くなったりします。
    健康被害が出るようになったり、エアコン故障の原因になることもあるため、注意しましょう。

  • Q. エアコンクリーニングは何年に一回が適切?時期は?

    A.

    エアコンのクリーニングは「1~2年に1回」が目安とされています。
    時期は、エアコンを使う頻度が下がる「春や秋」がおすすめです。
    フィルターのホコリを取るなど簡単な掃除をこまめにしたり、換気をしたり定期的に送風をかけたりすることで、エアコンクリーニングの頻度は下げられることもあります。
    ただし、吹き出し口に黒い汚れが見えたりエアコンから出る風のニオイが気になったりする場合には、すぐにクリーニングが必要です。

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