2025.07.29 2025.07.29
この記事では、窓用エアコンがカビだらけになったときの掃除方法や、プロに頼んだほうがよいケースを解説します。
窓用エアコンは、室内外の気温差や湿気により内部にカビが発生しやすい構造です。放置すると嫌なニオイや健康への悪影響、さらには本体の劣化にもつながります。
記事後半では、掃除の手順やおすすめ道具、業者に依頼する場合のポイントも紹介。カビ臭が気になる、掃除しても取れない方はぜひ参考にしてください。
目次
窓用エアコンがカビだらけだとどうなる?【まずはリスクを確認】
窓用エアコンにカビが発生すると、単に見た目が悪くなるだけでなく、空気環境や本体性能にまで悪影響が及びます。ここでは、放置した場合に起きやすい3つのリスクを紹介します。
カビ臭や送風のニオイの原因になる
エアコンをつけた瞬間、生乾きのようなニオイやカビ臭が広がるのは、内部に繁殖したカビが原因です。送風ファンや熱交換器にカビがついていると、スイッチを入れるたびに空気中に胞子が飛び散ってしまいます。
アレルギーや体調不良のもとに
カビの胞子を吸い込むと、アレルギー性鼻炎や咳、目のかゆみなどの症状を引き起こすことがあります。とくに子どもや高齢者、免疫力が落ちている方は注意が必要です。
日中は平気でも、エアコンをつけた夜だけ症状が出る…という場合はカビが原因の可能性もあります。
内部の劣化・寿命を早めることも
湿気がこもったまま使用を続けると、基板や金属部分が腐食しやすくなり、エアコン本体の寿命にも影響します。修理や買い替えのコストがかかる前に、こまめな掃除と対策が重要です。小まめな清掃やメンテナンスを怠ると、結果的に修理代や買い替え費用が高くなる可能性も。
窓用エアコンの掃除方法について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。
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窓用エアコンカビだらけのときの掃除方法【自力でできる手順】
カビ臭が気になるときは、まず自分でできる範囲の掃除から始めてみましょう。ここでは、道具の準備から掃除後の乾燥まで、基本的なセルフクリーニングの手順を4ステップで紹介します。
- 必要な道具を準備する
- カバー・フィルターを取り外して洗浄
- ファン・吹き出し口のカビを拭き取る
- 乾燥させて再発を防ぐ
以下、それぞれの点を解説します。
ステップ1:必要な道具を準備する
安全かつ効率よく掃除をするためには、事前に道具をそろえてから作業に入るのが鉄則です。カビは健康被害のリスクもあるため、必ずマスクと手袋を着用しましょう。
- ゴム手袋・マスク・新聞紙(防護と養生用)
- 中性洗剤 or エタノール
- 柔らかい布・使い捨てペーパー・綿棒
- 掃除機(ノズル付き)
- 歯ブラシや細めのブラシ
特に養生シートや新聞紙で周囲を保護すると、汚れの飛び散り防止に役立ちます。
ステップ2:カバー・フィルターを取り外して洗浄
必ず電源をオフにしてコンセントを抜いてから作業を開始します。まずは外装カバーを開けて、フィルターを慎重に取り外しましょう。フィルターはほこりやカビの温床になりやすいため、ぬるま湯に中性洗剤を溶かして10〜15分ほど浸け置きし、その後やさしくブラシでこすります。
水でしっかりすすいだら、風通しの良い場所で完全に乾かしてから再装着してください。濡れたままだとカビが再発しやすくなります。
ステップ3:ファン・吹き出し口のカビを拭き取る
次に、吹き出し口や送風ファンの汚れを確認し、エタノールを染み込ませた布や綿棒でカビを拭き取ります。奥まで手が届かない場合は、細いブラシや割り箸に布を巻いて対応してもOK。
この部分にカビが残っていると、ニオイの原因になりやすいので重点的にチェックしましょう。
ステップ4:乾燥させて再発を防ぐ
掃除後の乾燥が不十分だと、再び湿気がこもってカビが発生する原因になります。作業後は必ず送風運転モードで10〜30分ほど内部を乾かすか、自然乾燥で完全に水気を飛ばしましょう。
可能であれば半日以上、エアコンのふたを開けたまま放置して乾燥させるのが理想的です。風通しの日を選んで掃除するのもおすすめ。
賃貸や管理物件に住んでいる方は、こちらの記事も参考にしてください。
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窓用エアコンのカビ掃除に便利な道具・洗剤まとめ
カビの掃除は「使う道具しだい」で効率と仕上がりが大きく変わります。とくに窓用エアコンのように構造がコンパクトな機種は、狭い部分にも届くツールや、内部向けに設計された洗剤を使うのが効果的です。以下は、セルフ掃除であると便利なアイテムです。
- エアコン内部用ブラシ
- クロス
- カビ取りスプレー
- アルコール除菌剤
- くん煙
- スプレー式クリーナー(内部まで届くタイプ)
これらを組み合わせると、掃除の手間を減らしつつ、しっかりカビ対策が可能になります。特に「くん煙」や「内部クリーナー」は、分解せずに対応したい人に向いています。必要に応じて道具を選び、自分の掃除スタイルに合った方法を取り入れましょう。
窓用エアコンのカビが深刻なサインは?【こんな症状は要注意!】
カビは早めの対処が肝心ですが、中には「もうセルフ掃除では限界」という状態もあります。次のような症状が出ている場合は、内部全体にカビが広がっている可能性が高く、分解洗浄やプロのクリーニングを検討すべきタイミングです。
- 掃除してもニオイが取れない
- 吹き出し口に黒い斑点がある
- 短期間でカビが再発する
以下、それぞれの点を解説します。
掃除してもニオイが取れない
エアコンを掃除したのに、つけるたびにカビ臭・土臭いニオイ・雑巾のようなニオイがする場合は、奥のパーツにカビが残っている証拠。熱交換器や送風ファンなど、手の届かない内部にカビがこびりついていると、表面を拭いてもニオイは取れません。
この状態では、自力での改善は難しく、分解洗浄をしてくれる専門業者への依頼がベストです。
吹き出し口に黒い斑点がある
吹き出し口やファンの羽根に黒い点やシミのような汚れが見えるときは、カビが目視できるほど繁殖している状態。エアコンの送風と一緒に、カビの胞子が部屋中にまき散らされてしまうため、健康リスクも高まります。
アレルギー体質の人や子どもがいる家庭では、早めに対応すべき深刻なサインです。
短期間でカビが再発する
掃除したばかりなのにすぐにカビ臭や斑点が戻るなら、湿気がこもる構造的な原因や、除去が不完全だったと考えられます。放置せず、再発の根本対策が必要です。
エアコンの掃除頻度については、下記記事もあわせてチェックしてみてください。
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窓用エアコンがカビだらけなら業者依頼を【自力掃除の限界】
表面をいくら掃除してもニオイや黒ずみが取れないときは、内部にこびりついたカビが原因かもしれません。以下のようなケースに当てはまるなら、自力での対応は難しくなってきており、プロのクリーニングを検討するタイミングです。
- 分解清掃が必要な場合はプロに任せるべき
- 長期放置で内部がカビまみれ
- 冷房効率の低下・電気代増加も危険信号
以下、それぞれの点を解説します。
分解清掃が必要な場合はプロに任せるべき
窓用エアコンの内部パーツは複雑で、素人が分解しようとすると破損や故障の原因になるリスクがあります。とくに熱交換器やファンの奥に入り込んだカビは、外からは届かず、市販の洗剤では除去しきれません。
業者は専用の工具と薬剤を使って、パーツを分解・洗浄しながら、奥まで徹底的にカビを取り除いてくれます。エアコンの寿命を延ばすためにも、深部のカビはプロに任せたほうが安心です。
長期放置で内部がカビまみれ
「ここ数年、フィルター掃除しかしていない」「ニオイはあるけど使えてるから放置してる」という方は要注意。見えないだけで、内部がカビまみれになっているケースも少なくありません。
そのまま使い続けると、冷房効率が落ちたり、部品の腐食が進んで故障の原因に。状態が悪化する前に、一度プロに点検・クリーニングを頼むのが賢明です。
冷房効率の低下・電気代増加も危険信号
「エアコンの効きが悪い」「設定温度にしても全然冷えない」などの症状が出ている場合、内部のカビやホコリによる目詰まりが原因の可能性があります。これを放置すると、無理に稼働し続けることで電気代がムダにかかったり、本体への負荷が増したりしてしまいます。
「プロに頼むといくらかかるの?」と気になる方は、下記の記事で料金相場を確認できます。
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窓用エアコンのカビ掃除を業者に依頼するには?【依頼時のコツ】
「掃除してもカビが取れない」「内部まで分解して洗ってほしい」そんなときは、窓用エアコンに対応した業者に依頼するのが確実です。ただし、業者選びを間違えると費用が割高になったり、カビが再発したりすることも。ここでは、依頼時に押さえておきたいポイントを紹介します。
- 対応機種・清掃範囲を事前確認する
- 複数業者で見積もり・口コミを比較
- カビ再発防止策の提案がある業者を選ぶ
以下、それぞれの点を解説します。
対応機種・清掃範囲を事前確認する
すべての業者が窓用エアコンに対応しているわけではないため、公式サイトや問い合わせ時に「窓用タイプ対応か」「どこまで分解して掃除できるか」を必ず確認しましょう。室外機が一体型になっている機種は特に注意が必要です。
複数業者で見積もり・口コミを比較
料金やサービス内容は業者によってばらつきがあるため、最低でも2~3社の見積もりを取って比較するのが基本です。口コミも確認し、「説明が丁寧」「後から追加請求がない」など、信頼できる対応をしてくれるか見極めましょう。
カビ再発防止策の提案がある業者を選ぶ
優良な業者は、単なる掃除だけでなく「カビの再発を防ぐにはどうすればいいか」まで説明してくれる傾向があります。防カビコーティングや除湿対策の提案がある業者なら、アフターケアも安心です。
トラブル回避のためにも、悪質業者の見分け方は事前に知っておくと安心です。
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悪質なエアコンクリーニング業者の特徴・見分け方とは?トラブル事例や失敗しないポイントを徹底解説
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カビだらけの窓用エアコンは放置NG!プロの力で快適空間に
カビ臭や体調不良の原因になる窓用エアコンのカビ。自分でできる掃除にも限界があるため、改善しないと感じたら早めにプロへの依頼を検討しましょう。
「セーフリー」なら、窓用エアコンのカビ清掃に対応した業者を口コミや料金で比較可能。対応エリアやサービス内容も確認しやすく、初めての方でも安心です。まずは気軽にチェックしてみましょう!
- エアコンからカビ臭がする…
- 冷房をつけると咳やくしゃみが出る
- 掃除してもカビがすぐ再発する!
窓用エアコンのカビ
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プロの清掃でスッキリ
窓用エアコンカビだらけの掃除でよくある質問
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Q. 窓用エアコンがカビだらけになる原因は?
A.窓用エアコンは室内外の温度差や湿気、フィルター掃除の不足などが原因で内部に結露しやすく、カビが繁殖しやすい構造です。とくに換気が悪い場所で使用していると、湿気がこもってカビの温床になります。
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Q. カビ臭だけなら掃除すれば消える?
A.軽度のニオイであれば、フィルターや吹き出し口の掃除で改善することも。ですが、内部奥のファンや熱交換器までカビが進行している場合は、表面掃除ではニオイが消えない場合がほとんどです。
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Q. 業者に頼むとどんな作業をしてくれる?
A.専門業者は、カバーやファン、熱交換器などを分解し、専用の薬剤と機材で内部までしっかり洗浄・除菌してくれます。加えて、防カビコートや乾燥処理など、再発防止策まで提案してくれる場合もあります。