エアコンのファン掃除は自分でできる?正しい手順と注意点4つを紹介!
2023.04.26 2024.12.05
エアコンのカビや悪臭の発生を防ぐためには、ファンの掃除が欠かせません。
自分で掃除をする際には、注意点をふまえて正しい手順で行うことが大切です。この記事では、エアコンのファン掃除が必要な理由から、自分で行う際の正しい手順について詳しくご紹介します。
掃除の際の注意点や、エアコンのファンをキレイに保つためのポイントもご紹介するので、お役立てください。
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目次
エアコンのファン掃除は自分でできる?
エアコンの吹き出し口の奥を覗き込むと、ローラーのような形をした黒い回るところがあります。
これがエアコンの送風ファン(シロッコファン)で、エアコンから出てくる風はこのファンを通って出てきます。
汚れやすいファンですが、ここからご紹介する手順で自分で掃除することもできます。
丁寧に解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
トライして無理があると思った場合には、迷わず業者へ依頼するようにしましょう。
エアコンファン掃除のやり方5つのステップ!
エアコンのファン掃除では、以下5つのステップを踏みます。
- ファンのホコリを掃除機で取る
- ファンにスプレーをかけて回転させる
- 20~30分置いてブラシで汚れを落とす
- 霧吹きを使って洗剤を流す
- しっかり乾燥させる
それぞれのステップごとにご紹介します。一つずつ確認しながら進めてみましょう。
1. ファンのホコリを掃除機で取る
ファンに付着したホコリなどの汚れは、最初に掃除機で取れるだけ取っておきます。
コードレスの軽量掃除機を使うと、少ない負担で作業できるのでおすすめです。
2. ファンにスプレーをかけて回転させる
次に、エアコンを掃除するための専用スプレーをファンに吹きかけます。
専用スプレーがなければ、アルカリ電解水での代用も可能です。
ファン全体に行き渡るように吹きかけますが、この時、ファン以外の部分にスプレーがかからないように注意しましょう。
ファンの奥に手を入れると回転させることができるので、ゆっくり回して全体的にスプレーをかけることも重要です。
しっかりとスプレーをかけておくために、5回ほどを目安に回転させると効果的です。
3. 20~30分置いてブラシで汚れを落とす
ファン全体にスプレーが行き渡ったら、20~30分ほどそのままで置いておきます。
時間を置くことで汚れが浮きやすくなるため、できれば30分は置いておくのがおすすめです。
時間を置いたら、歯ブラシや専用のブラシでこすって汚れを落とします。
ファンに傷をつけないためにも、優しくこするのがポイントです。
4. 霧吹きを使って洗剤を流す
全体的に汚れが落ちたら、霧吹きを使って水を吹きかけ、スプレーした洗剤を流します。
霧吹きはなるべく狭い範囲で圧力をかけて噴射できるタイプのものを選び、ファン以外の部分にかからないように工夫しましょう。
洗剤がすべて落ちたら、軽くタオルで拭いておくと乾きやすくなります。
5. しっかり乾燥させる
洗剤を流した水がファンに残っていると、せっかくキレイにしてもまたカビが発生してしまいます。
そこで、最低でも1時間ほどはそのまま乾燥させましょう。
1時間ほど経ったらファンの様子を確認し、まだ水分が残っているようであれば、今度は1時間ほど送風を行います。
ただし、送風をすると内部の水や汚水が飛び出てくる可能性があるため、吹き出し口に雑巾などをあてておきましょう。
数分間様子を見て、水が出てこなければ雑巾を外して問題ありません。
また、掃除をする時期などによっては、1時間の送風ではファンが乾燥しきらない場合があります。
時々送風を止めて様子を見ながら、しっかり乾燥させることが大切です。
エアコンファン掃除の下準備
エアコンのファン掃除を始める前には、下準備が欠かせません。
業者に在籍するプロも気をつけている重要な工程なので、ここで必ずチェックしておきましょう。
必要な道具を揃える
作業を始める前に、エアコンのファン掃除に必要な道具を一式そろえておきます。
- 脚立
- 養生シート
- 養生テープ
- 大きめのゴミ袋
- ゴム手袋
- マスク
- 掃除機
- 雑巾
- エアコン掃除用スプレーまたはアルカリ電解水
- 歯ブラシまたは掃除用のブラシ
- 水が入った霧吹き
作業の途中で足りない道具が出てくると困った事態になってしまうため、必ず最初にそろえておきましょう。
エアコンのコンセントを抜く
エアコン掃除の際は、必ず最初にコンセントを抜いておきます。
作業中に誤ってエアコンが作動してしまうと、思わぬケガや事故につながることがあるためです。
また、スプレーや水などがファン以外の部分にかかってしまうと、感電してしまったりショートしてしまったりする危険もあります。
安全に作業を進めるために、忘れずにコンセントを抜きましょう。
パーツを取り外す
ファンは吹き出し口の奥にあるため、掃除しやすいよう、前面のパーツを取り外します。
- 前面のエアコンカバー(フィルター外側のカバー)
- エアコンフィルター(ホコリがたまる網の部分)
- ルーバー(吹き出し口部分のプラスチックの羽根)
エアコンカバーは、エアコン前面下部のくぼみを軽く引っ張ると開けられるので、そのまま上に開いておきます。
中のフィルターは左右2枚あり、それぞれツマミを少し引き上げることで外せます。
吹き出し口で風の方向を調節するルーバーにも、ネジなどはついていません。
しかし、留め具があり、折りやすいので注意が必要です。
真ん中の留め具を外したら、全体的に力がかかるようにして無理がないよう丁寧に外します。
エアコンのメーカーや機種によって外し方が異なるので、チェックしておくと安心です。
養生シートを設置する
エアコン周りの床や家具が汚れないよう、養生シートを設置することも忘れてはいけません。
養生シートがなければ、ゴミ袋を切り開いて代用することも可能です。
エアコンの両側から床まで、養生テープを隙間なく貼って養生シートを設置します。
この時、養生テープと養生シートが一体となっている「マスカーテープ」を使うのもおすすめです。
養生シートは、エアコン周辺の壁や電子パーツ部分に設置し、さらにエアコン下部には隙間なく大きな養生シートを貼り付けます。
汚水が流れ出てくるため、エアコン下部からは水が伝えるように養生シートの先を細く巻き、バケツに先端が入るように設置しておきましょう。
エアコン下部から流れ出た水をバケツへと誘導する、「Y」の字のような設置になります。
バケツまでの部分は、細く巻いた養生シートがバラけてしまわないように2~3ヶ所養生テープで巻いておき、万が一に備えて床にも養生シートを敷いておくと安心です。
エアコンファン掃除の注意点4つ
エアコンのファンを掃除する際には、注意すべきことが4つあります。
- 洗剤を直接触らない
- むりやり分解しない
- スプレーはしっかり落とす
- 電子パーツにスプレーをかけない
安全に掃除を済ませるために、それぞれの注意点をしっかりチェックしておきましょう。
洗剤を直接触らない
ファン掃除に使用する洗剤であるスプレーには、汚れを落とすための成分や除菌するための成分などが含まれます。
肌に強い刺激を与える成分も含まれるため、直接触れてしまうと、肌荒れやかぶれ、かゆみを発症することがあるため注意が必要です。
作業の際には必ずゴム手袋やマスクを着用し、洗剤が肌に触れないようにしておきましょう。
むりやり分解しない
ファンを掃除するためには、ルーバーなどのパーツを分解する必要があります。
ここでのポイントは、「必要な部分だけを分解する」ことです。
むやみやたらに分解すると、元に戻せなくなったりパーツが破損したりすることがあります。
分解したほうが内部までしっかり掃除できますが、エアコンが壊れてしまっては元も子もないため、むりやり分解はせず、できる範囲のみに留めておきましょう。
どうしても分解して内部までしっかりと掃除したいという場合には、業者へ依頼するのがおすすめです。
スプレーはしっかり落とす
汚れを落とすためのスプレーが残っていると、カビが発生したり詰まりが起こったりすることがあります。
また、汚水が残ったままの状態でエアコンを稼働させてしまうと、汚水が部屋中に飛び散ってしまうこともあるでしょう。
これを防ぐために、スプレーをした後は霧吹きでしっかり落とすことが大切です。
電子パーツにスプレーをかけない
ファンの周りには電子パーツがあり、これにスプレーがかかってしまうと漏電したりショートしたりして故障や感電の危険があります。
エアコン右側の電子パーツ付近は厳重にカバーし、ファン以外にはスプレーをかけない工夫が必要です。
エアコンファン掃除が必要な理由とは?
エアコンのファンは、定期的に掃除する必要があります。
その理由は、「汚れがあつまりやすいから」「汚れるとカビが発生するから」「エアコンが利きにくくなるから」です。
健康被害が出ることもあるため、エアコンのファン掃除が必要な理由をここであらためて確認しておきましょう。
ファンは汚れが集まりやすいから
エアコンは、部屋の空気を吸い込み、温めたり冷やしたりした空気を送り出す仕組みです。
空気を吸い込む際にはホコリなどの汚れも一緒に吸い込むことになり、フィルターでは防げなかった汚れがファンに付着します。
ファンにはエアコンを稼働させるごとに汚れが集まるため、定期的に掃除する必要があります。
ファンが汚れるとカビが発生するから
ファンは、汚れると同時にカビが発生しやすいことも特徴です。
エアコン内部は、冷たい空気と暖かい空気の両方が通過するため、その温度差によって結露が発生することもあります。
結露が発生すると、カビが発生しやすくなってしまいます。
カビが発生した状態でエアコンを稼働させると、内部のカビや雑菌、ホコリなどの汚れが部屋中に飛び散ってしまうため、注意しなければなりません。
カビや雑菌などが含まれる空気の中で生活を続けていると、呼吸器疾患やアレルギー性鼻炎、肺炎などの健康被害が出ることもあります。
ファンを掃除してカビを除去することで、健康被害のリスクを抑えることができます。
エアコンが利きにくくなるから
ファンが汚れた状態では、スムーズに空気を吸い込んだり送り出したりすることができなくなってしまいます。
するとエアコンの利きが悪くなり、風量を増やしてもなかなか部屋の温度が変わらなくなってしまいます。
また、運転効率が下がることで電気代が余計にかかることもあるため、注意が必要です。
これを放置してしまうと、最悪のケースではエアコンが故障してしまうこともあるため、定期的に掃除をするのがおすすめです。
エアコンファンを掃除したらキレイを保つ工夫も必要!
自分で掃除した場合でも、業者に依頼した場合でも、掃除の後はキレイな状態を保つための工夫が必要です。
ファンになるべく汚れを付着させず、エアコンからの空気をできるだけキレイにしておくために、ここでご紹介するコツを実践してみてください。
フィルターをこまめに掃除する
ファンには、フィルターでは防ぎきれなかった汚れが集まります。
しかし、フィルターに付着したホコリが多くなると通過する空気も汚れてしまい、ファンもすぐ汚れてしまいます。
フィルターは水洗いできるものがほとんどなので、多くのメーカーが推奨する2週間に1回を目安にこまめに掃除しておきましょう。
定期的に部屋の換気をする
部屋の換気をすると、ホコリなどの汚れも室外へ出すことができます。
また換気で部屋の湿度を下げることもでき、ファンをキレイな状態に保ちやすくなります。
換気の際は、風が通りやすくなるように向かい合う2ヶ所以上の窓やドアを開けると効果的です。
部屋の湿度を下げる
湿度が高いとカビが発生しやすいので、部屋の湿度はなるべく下げておきたいところ。
空気清浄機を使ったり、料理中は換気扇を回したりすると、湿度上昇を防げます。
効率的に湿度を下げたい場合には、窓を開けて扇風機やサーキュレーターを回すのも効果的です。
冷房を使った後に送風モードを使用
冷房を使用した後は、エアコン内部が結露して湿度が高い状態になります。
湿度が高い状態が続けば、カビが発生しやすくなるため注意が必要です。
室内の温度が快適になったら、1時間程度送風にして、エアコンの内部も乾燥させると良いでしょう。
汚れが気になる場合はプロに依頼するのも手!
エアコンのファンは自分で掃除することも可能ですが、すべての汚れを除去するのは難しい場合もあります。
特に汚れが気になる場合には、無理せずプロの業者に依頼することも検討してみましょう。
業者に依頼すると、エアコンの内部までしっかりとプロの技でキレイにしてくれます。
ニオイが気にならないキレイな空気の部屋で過ごすなら、パーツを分解して徹底的に掃除にしてくれる業者の利用もおすすめです。
エアコンのファン掃除は正しい手順でトライしてみよう!
エアコンのファン掃除は、ダイソーなどの100均で手に入るアイテムでも問題なく行うことができます。
ただし、洗剤に直接触らないなどの注意点も念頭に置き、正しい手順で進めることが重要です。
また、ファンをキレイに保つためには、フィルターの掃除をしたり部屋を換気したりする必要があります。
キレイな空気で快適な温度を保つために、エアコンはこまめに手入れをして、定期的にファンも掃除するようにしましょう。
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エアコンのファン掃除は自分でできる?正しい手順と注意点4つを紹介!のよくある質問
-
Q. エアコンのファンってどこ?
A.エアコンの送風ファン(シロッコファン)は、エアコン吹き出し口を覗き込むと奥の方に見える、真っ黒い「回るところ」です。
筒状のパーツで、これが回転することで室内の空気を吸い込み、暖めたり冷えたりした空気を送り出すことができます。 -
Q. エアコンのファンはなぜ汚れる?
A.エアコンのファンは、空気中に含まれるホコリや料理による油、タバコのヤニなどの汚れを吸い込んだり、カビが発生したりして汚れます。
ファンの前には網状のフィルターがありますが、このフィルターでも取り切れなかった汚れがファンに集まってしまうのです。
また、部屋やエアコン内部の湿度が上がると、エアコン内部のファンでもカビが発生しやすくなります。 -
Q. エアコンのファンを掃除しないとどうなる?
A.エアコンのファンを掃除しない状況が続くと、ホコリやカビなどの汚れが蓄積し、エアコンから出てくる空気がどんどん汚れます。
また、エアコンの利きも悪くなり、なかなか室温が変わらないうえに電気代が非常に高額になることも。
ファンに蓄積するホコリやカビなどの汚れはニオイの原因にもなります。なかなかエアコンが利かなかったりニオイが気になったりする時には、エアコンのファン掃除を検討してみましょう。
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