空気清浄機の掃除は必要?フィルターや給水タンクなど各パーツの清掃手順を解説
2024.08.24 2024.11.16
この記事では、空気清浄機の掃除方法について徹底解説します。
空気清浄機は、快適な空間づくりに欠かせない家電です。ただ、掃除を怠ると性能が低下して、逆に空気が汚れたりカビの温床化が進んだりすることも。定期的な掃除で、本来の性能を発揮できる状態を維持することが大切です。
記事内では、業者清掃の費用相場もご紹介。「汚れを徹底的に除去したい!」という方は、ぜひ最後まで確認してくださいね。
目次
空気清浄機の掃除方法【手順を詳しく解説】
事前に準備するものは、以下の通りです。
- 掃除機
- やわらかい布
- スポンジ
- 歯ブラシ
- 中性洗剤
掃除中に装着するゴム手袋やマスクは、必要に応じて用意してください。それでは、掃除手順を確認していきましょう。
本体のほこりを拭き取る
まずは、本体のほこりを拭き取ります。
使用するのは、静電気でホコリを吸着するマイクロファーバークロスなど柔らかい布です。空気清浄機の表面はもちろんのこと、空気が通る吸水口や吹出口まで丁寧に拭き取りましょう。
フィルターの汚れを取る
空気洗浄機のフィルターには、以下のような種類があります。
水洗いできないフィルターもあるため、掃除手順を確認してから作業を進めましょう。
プレフィルター
プレフィルターには、ほこりや繊維、髪の毛など大きいゴミを取り除く役割があります。
フィルターの汚れるスピードが速いのは、吸い込んだ空気中の汚れを最初に捕集する役割があるためです。きれいな状態を保つには、短いスパンで掃除する必要があります。
【掃除手順】
- 本体からプレフィルターを取り外す
- 掃除機で表面のほこりを取り除く
- 汚れがひどい場合は中性洗剤で洗う
- 乾いた布でフィルターの水気を取る
- 陰干しで乾燥させてから本体に装着する
フィルターは湿っている状態で本体に戻すと、カビや臭いの原因になる可能性があります。完全に乾燥させてから本体に取り付けてください。
プレフィルターの掃除頻度は、2週間に1回が目安です。
集塵フィルター
集塵(しゅうじん)フィルターは、ほこりやゴミに加え、花粉やPM2.5など微細な粒子を捕集する役割があります。
【掃除手順】
- 本体からフィルターを取り外す
- 新聞紙の上にフィルターを置く
- 掃除機で表面のほこり等を取る
- 本体にフィルターを装着する
多くの機種は丸洗いNGなので、ほこり等は掃除機で吸い取る程度にとどめましょう。
また集塵フィルターには、目に見えない微細な粒子が付着しています。それらの細かい汚れも取り除けるように、端から端まで念入りに掃除機をかけましょう。
集塵フィルターの掃除頻度は、月に1回が目安です。
脱臭フィルター
脱臭フィルターには、空気中の臭いを吸着して取り除く役割があります。
【掃除手順】
- 本体からフィルターを取り外す
- 新聞紙の上にフィルターを置く
- 掃除機で表面のほこり等を取る
- 本体にフィルターを装着する
臭いの元になる物質は「におい分子」と呼ばれ、その数は数十万種類に及びます。そのうち人間が不快に感じる化学物質には、以下のようなものがあるといわれているのです。
- アンモニア(汗・たばこ臭等)
- メチルメルカプタン(野菜の腐敗臭等)
- 硫化水素(排水口・トイレ臭等)
- イソ吉草酸(汗臭・足臭等)
脱臭フィルターをこまめに掃除することで、これらのにおいの元を低減させられます。
脱臭フィルターの掃除頻度は、月に1回が目安です。
加湿フィルター
加湿フィルターは、加湿機能付き空気清浄機に搭載されているものです。
タンクから給水された水を吸い上げ、フィルターを常に濡れた状態にする役割があります。基本的に、加湿フィルターは水洗いが可能です。
【掃除手順】
- 本体からフィルターを取り外す
- 表面の水垢や汚れを水で洗い流す
- 本体にフィルターを装着する
掃除後に加湿機能を使用する場合、フィルターは濡れた状態で装着して問題ありません。
ただし、使用しない場合は、完全に乾燥させてから装着してください。濡れた状態で本体に取り付けるとカビが繁殖する可能性があります。
加湿フィルターの掃除頻度は、月に1回が目安です。
前面パネルを拭き取る
空気清浄機の正面に付いている前面パネルは、柔らかい布でやさしく拭き取りましょう。
前面パネルは取り外し可能な機種が多いので、汚れがひどい場合は丸洗いするのがおすすめ。それでも落ちない場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯につけ置きしましょう。つけ置き後は、すすぎ洗いしてから日陰で乾燥させてください。
給水タンクを洗浄する
加湿・除湿機能がある空気清浄機は、給水タンクを洗浄しましょう。
【掃除手順】
- 給水タンクに少量の水を入れる
- タンクキャップをしめて振り洗う
汚れがひどい場合は、水と一緒に中性洗剤を数滴入れてから振り洗いしましょう。振り洗い後は、洗剤が内側に残らないように十分にすすぎます。
給水タンクの外側は、水で湿らせた柔らかい布で拭き取りましょう。
汚れが落ちない場合は、水で薄めた中性洗剤を布に含ませてから拭き取ると落ちやすくなります。洗浄後は乾いた布でしっかり水気を拭き取り、日陰で十分に乾燥させてから装着しましょう。
加湿トレイを洗浄する
加湿・除湿機能がある空気清浄機は、加湿トレイの洗浄も必須です。
加湿トレイは、トレーごと引き出してサッと水洗いします。角など細かい部分は、やわらかい布やブラシを使用して落としましょう。水垢が落ちない場合は、水垢専用洗剤を使用します。
水垢専用洗剤は中性と酸性が存在しますが、刺激が少ない中性洗剤を選びましょう。洗浄後はしっかり水気を拭き取ってから装着してください。
空気清浄機は定期的な掃除が必要?その理由は?
定期的な掃除が必要な理由は、以下の通りです。
- 浄化能力が低下する
- 故障リスクを抑える
- 電気代を節約できる
- カビの温床になる
それぞれの理由を確認していきましょう。
浄化能力が低下する
空気洗浄機の掃除を怠ると、空気の浄化能力が低下してしまいます。
空気洗浄機には、ほこりや微細なゴミを捕集するフィルターが取り付けられており、使用するたびに汚れが蓄積していくことも。フィルターが汚れた状態で使い続けると、空気の浄化能力が低下して、本来の性能を発揮できなくなります。
故障リスクを抑える
空気清浄機の掃除を怠ると、故障するリスクがあるので要注意です。
フィルターが汚れて目詰まりを起こすと本体にかかる負荷が大きくなり、故障の原因になる可能性があります。加湿・除湿機能付きの空気清浄機の場合は、水垢やカビが発生しやすい給水タンクや加湿トレイの定期的なお手入れも必要です。
電気代を節約できる
空気清浄機の定期的なお手入れは、電気代の節約につながります。
本体内部やフィルターに汚れが溜まると、効率的に空気を取り込めずに消費電力が増える要因に。結果的に、毎月の電気代が高くなります。逆に定期的にお手入れすると、空気清浄機の効率的な動作を保てるため、電気代を抑えられる効果も。
カビの温床になる
空気洗浄機の掃除を怠ると、本体内部がカビの温床になる可能性があります。
とくに、加湿・除湿機能付き空気洗浄機は、内部の湿度が高い状態です。掃除を怠ると、カビの栄養素となるほこりやゴミ等が蓄積されていきます。カビが好む条件が揃うため、カビが広範囲に繁殖することも。
空気洗浄機を通して室内にカビが撒き散らされ、健康被害につながる恐れもあります。自分や家族の健康を守るためにも、定期的に掃除して室内の空気を清潔に保つことが大切です。
加湿機能付き空気清浄機の掃除方法について詳しく知りたい方は、加湿器の記事をあわせてご覧ください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
加湿器の掃除方法を徹底解説【お手入れを怠るリスクや適切な頻度も】
2024.03.08 2024.03.08
空気清浄機の掃除を楽にするコツ【日々のお手入れが大事】
掃除を楽にするコツは、以下の通りです。
- 定期的にフィルターを交換する
- 給水タンクの水は毎回入れ替える
- 使用中はこまめに換気する
- 定期的に室内を掃除する
それぞれのポイントを確認していきましょう。
定期的にフィルターを交換する
フィルターは定期的に交換することが必要です。
フィルターの交換時期は、メーカーや種類によって異なります。空気の汚れ具合や使用頻度によっても劣化速度が変わるため、想定より交換時期が早まることも。ただ、以前に比べて明らかに臭いや空気をきれいにするのに時間を要している場合は、性能が落ちている証拠です。
性能が落ちたまま使い続けると、フィルターに付着したほこりが室内に放出されてしまいます。フィルターを交換するべきか判断に迷うときは、業者に相談してみるのもひとつの方法です。
給水タンクの水は毎回入れ替える
加湿機能付き空気洗浄機の場合、給水タンクは使用するたびに水を入れ替えましょう。
同じ水を使い続けると、給水タンク内で雑菌が繁殖してしまいます。雑菌が繁殖した状態で使用すると、雑菌やカビが室内に放出されることも。少量の水を入れて振り洗いするだけでも汚れは落ちるので、こまめに行いましょう。
給水タンクはミネラルウォーターを入れると、雑菌やカビが繁殖して変色やひび割れの原因に!必ず水道水を使用してください!
使用中はこまめに換気する
空気清浄機の使用中は、こまめに換気しましょう。
窓を開けて換気すると、部屋のほこりが室外に排出されます。空気清浄機が取り込んだ空気に含まれるほこりの量が格段に減るので、フィルターの掃除が楽になることも。効率的に換気したい場合は、対角線上の窓を開けるのがおすすめです。
定期的に室内を掃除する
室内は、定期的に掃除しましょう。
部屋の掃除を怠ると、その分だけ空気中のほこりが増えるので空気洗浄機も汚れてしまいます。空気洗浄機の掃除頻度が増えたり、フィルターの劣化が進んだりすることも。室内を清潔に保つためにも、こまめに掃除機をかけたり壁や床の拭き掃除したりすることが大切です。
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空気清浄機掃除を業者に依頼した場合の費用相場【注意点も】
空気清浄機の業者清掃は、13,000円程度が相場です。
ただし、空気清浄機の搭載機能によっては、以下のオプション料金がかかります。
費用相場 | |
---|---|
加湿機能付き | 3,000円 |
フィルター自動掃除機能付き | 2,000円 |
次亜塩素散水機能付き | 5,000~9,000円 |
除湿・加湿機能付き | 5,000~1万円 |
参考元:家事タウン公式サイト
空気洗浄機を分解洗浄する場合、業者に配送してクリーニングしてもらう方法があります。手軽に清掃を依頼できますが、手元に戻るまで1週間~10日ほどかかることも。繁忙期は2週間程度かかるので、依頼前に預かり期間を確認しましょう。
また、海外製の空気清浄機は、分解洗浄に耐えられない機種が多めです。故障のリスクを避けて、空気清浄機の掃除を引き受けてくれない業者もあります。対応可能でも別途費用を請求される場合もあるので、事前に必ず確認しましょう。
空気清浄機掃除は清掃のプロに任せるのが一番!
この記事では、空気清浄機の掃除方法について解説してきました。
空気清浄機は掃除を怠ると、空気の浄化能力が低下して本来の性能を発揮できなくなります。ただ、普段の掃除では隅々までお手入れが行き届かないことも。徹底的に汚れを落としたいなら、プロに分解洗浄を依頼するのがおすすめです。
依頼先を探している方は、業者との出会いをサポートしてくれるマッチングサイト「セーフリー」を活用しましょう!複数業者と提携しており、サイト上で料金やサービス等を徹底比較できます。気になる業者を見つけたら、まずは無料見積もりを!
空気清浄機の掃除は必要?フィルターや給水タンクなど各パーツの清掃手順を解説のよくある質問
-
Q. 空気清浄機の汚れが落ちない!おすすめの洗剤は?
A.空気洗浄機の汚れが落ちないときは、刺激が少ない中性洗剤を使用しましょう。給水タンクや加湿トレイの水垢は、アルカリ性の汚れを中和してくれるクエン酸を含ませた水につけ置き洗いすると落ちやすくなります。
-
Q. 空気清浄機の適切な掃除頻度は?パーツで異なる?
A.空気清浄機の掃除頻度は、2週間に1回が目安です。給水タンクや加湿トレイは月1回で問題ありません。ただし、自力清掃で完璧に汚れを落とすのはかなり難しいので、年に数回は業者清掃を依頼して分解洗浄してもらいましょう。
-
Q. 空気清浄機を自分で分解洗浄するのは難しい?
A.空気洗浄機を自分で分解洗浄するのはかなり難易度が高めです。最悪の場合、故障するリスクがあるので、業者に依頼することをおすすめします。
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