掃除中の天井

天井掃除はこれでバッチリ!【手の届きにくい高所汚れからシミ汚れまで】

2024.01.03 2024.01.03

この記事では、これから天井掃除をしようと考えている方におすすめの掃除方法を解説します。

普段掃除しないことが多い天井には、ほこり・蜘蛛の巣などの落ちやすい汚れだけでなく、油、ヤニ、カビ、シミ等が染み付いてしまっていることも多いもの。

そこで、今回は、手の届きにくい高所汚れを安全に落とせるアイテムや、黄ばみ、黒ずみ、茶色いシミなどを比較的簡単に除去できる方法も詳しくご紹介します。

リビングやキッチン、バスルームやトイレごと、効率的な天井の掃除方法もご紹介しますので、ぜひ最後まで参考にしてみてください。

天井掃除が必要な汚れの種類

掃除が必要な汚れた天井天井には様々な汚れが蓄積していますが、種類は場所によって異なります。室内の主な天井に蓄積しやすい汚れをまとめました。

リビングの天井 キッチンの天井 バスルームの天井 トイレの天井
埃やチリ
蜘蛛の巣
土埃
煤(すす)
タバコのヤニ

カビ
埃やチリ
蜘蛛の巣
油汚れ
埃やチリ
蜘蛛の巣
カビ
埃やチリ
蜘蛛の巣
カビ

天井に確認できる黄ばみや黒ずみ、茶色のシミなどは、蓄積した汚れが染み付いた現象です。掃除の前には蓄積しやすい汚れの種類を確認し、作業の目安としてください。

天井掃除前にチェック!場所ごとに異なる壁素材

天井掃除を実践する壁

天井の掃除を効率的に進めるためには、まず、壁の素材をチェックしておく必要があります。

以下に、天井に使用される主な素材の特徴をまとめました。素材によってはオススメできない掃除方法もあるため、しっかり確認しておきましょう。

クロス(壁紙)

一般住宅の天井の多くには、クロス(施工の仕上げとして張る装飾用の壁紙)が使用されています

クロスの材質はビニールや紙、布など多種多様であり、素材によって汚れ防止機能や通気性など、様々な特徴があります。価格・グレードによって、品質やメンテナンスのしやすさにも差がある点には留意しておく必要があります。

木材系

木材を使用した天井は、板板を組み合わせたウッドパネルなどが一般的です。調湿効果があり、カビ対策にも有効とされています。

一方で、水や熱に弱く、木材の劣化や変質、汚れの蓄積には注意する必要があります。

無機質系

繊維板やロックウール (人造鉱物繊維)などの素材を、パネル状や板状にして使用した天井です。

調湿・吸音性に優れ、集合住宅や商業施設でも使用されていますが、湿気に弱い点に注意しなければなりません。

土系

漆喰や珪藻土など、塗料や粘土などを練り合わせた素材です。調湿効果や耐火性に優れています。

火には強い土系の素材ですが、反面、水には弱い特徴を持っています。

樹脂系(バスルーム)

浴室などに使用される天井素材として、最もオーソドックスなものです。乾きやすく、水はけの良さに定評があります。

一方、汚れがつきやすく目立ちやすい点がデメリットとして挙げられます。

天井の掃除方法【場所別の手順!】

掃除中の天井

天井の掃除方法を、場所ごとに解説します。

  • リビング
  • キッチン
  • バスルーム
  • トイレ

掃除の際には、ご自身が掃除する箇所に適した方法を選択してください。

すべての場所に共通する手順

天井掃除には、ほぼすべての天井に共通する基本的な掃除手順があります

埃や蜘蛛の巣など、軽度な汚れであれば、以下の工程だけでも十分に汚れを除去可能です。

基本的な掃除手順

  1. 掃除する天井の下を、新聞紙や広告などで養生する
  2. クイックルハンディなどを使用して、天井の埃やチリ、蜘蛛の巣を取り除く
  3. 濡らした雑巾や、ウェットシートが装着できるタイプのクイックルワイパーなどを使用して、シミや汚れを取り除く
  4. 水が使用できない天井素材には、乾いた雑巾やハンディのみで対応する
  5. 乾いた雑巾やドライシートで天井の水気を拭き取る

リビング

リビングにはヤニのシミやカビがこびりつきがちです。それぞれに有効な掃除方法をご紹介していきます。

ヤニ汚れの掃除手順

  1. 埃や蜘蛛の巣など、基本的な汚れを「基本手順」で取り除く
  2. 濡らした雑巾やウェットシートに「中性洗剤」を含ませ、クイックルワイパーに取り付けて汚れを拭き取る。同じ要領で「重曹水」を使用する方法も有効。(水を使用できない天井素材にはNG)
  3. 乾いた雑巾やドライシートで天井の水気を拭き取る
  • 重曹水の作り方:水100mlに対し、小さじ1杯程度の重曹を混ぜる

カビ汚れの掃除手順

  1. 埃や蜘蛛の巣など、基本的な汚れを「基本手順」で取り除く
  2. 雑巾やウェットシートに「カビ取り専用の洗浄剤」や「アルコール除菌スプレー」を含ませ、クイックルワイパーに取り付けて汚れを拭き取る。(水を使用できない天井素材にはNG)
  3. カビの発生具合に合わせて、10分〜30分程度放置する
  4. 乾いた雑巾やドライシートで天井の水気を拭き取る

キッチン

キッチン周りの天井には、油汚れが染み付いています。油汚れは以下の方法で対処しましょう。

油汚れの掃除手順

  1. 埃や蜘蛛の巣など、基本的な汚れを「基本手順」で取り除く
  2. 雑巾やウェットシートに「セスキ炭酸ソーダ水」や「重曹水」を含ませ、クイックルワイパーに取り付けて汚れを拭き取る。(水を使用できない天井素材にはNG)
  3. 乾いた雑巾やドライシートで天井の水気を拭き取る
  • セスキ炭酸ソーダ水の作り方:水250mlに対し、セスキ炭酸ソーダを小さじ1杯程度混ぜる

バスルーム

バスルームの天井は、カビが繁殖しやすい環境です。リビング以上にしっかりしたカビ対策を実践しましょう。

カビ汚れの掃除方法

  1. バスルームを十分換気し、天井の水気を乾いた雑巾やドライシートで拭き取る
  2. 「塩素系洗浄剤(カビキラーなど)」を乾いた雑巾やドライシートに含ませ、天井のカビを拭き取る(注:直接天井に吹きかけない)
  3. そのまま10〜20分程度放置する
  4. 濡れた雑巾やウェットシートで水拭きする
  5. 仕上げに乾いた雑巾やドライシートで天井の水気を取り除く

トイレ

密閉された狭い空間であるトイレ内部には、湿気が篭ります。定期的に水を使用するトイレにも、カビ汚れ対策が必要です。

カビ汚れの掃除方法

  1. 埃や蜘蛛の巣など、基本的な汚れを「基本手順」で取り除く(注:便座の上に立たず、脚立や椅子など、安定した足場を使用する)
  2. 雑巾やウェットシートに「カビ取り専用の洗浄剤」や「アルコール除菌スプレー」を含ませ、クイックルワイパーに取り付けて汚れを拭き取る。(水を使用できない天井素材にはNG)
  3. カビの発生具合に合わせて、10分〜30分程度放置する
  4. 乾いた雑巾やドライシートで天井の水気を拭き取る
  5. 窓がない場合には、ドアを開けて十分に換気する

天井掃除道具と高所掃除の便利アイテム

天井掃除に使用する道具

天井掃除に必要なアイテムや、便利アイテムをご紹介します。どれも簡単に手に入るものばかりですので、掃除前には準備しておきましょう。

天井掃除の
「基本」アイテム
天井掃除の
「便利」アイテム
「手の届かない高所」掃除の
便利アイテム
雑巾
タオル
はたき
クイックルハンディ
クイックルワイパー
マスク
新聞紙・広告
中性洗剤
重曹水
セスキ炭酸ソーダ水
塩素系洗浄剤
アルコール除菌スプレー
ゴム手袋
ゴーグル
スプレーボトル
ウェットシート
ドライシート
伸縮性ワイパー・モップなど
踏み台(脚立など)

天井掃除の注意点

掃除が必要な天井

天井掃除を実践する際には、知っておきたい注意点があります。掃除中には、以下の点に気を配るといいでしょう。

壁の素材を意識する

天井の壁素材は建物や物件によって異なります。

水や特定の成分に対する耐久性が低い素材が使用されている場合には、液体を使用しないなど適切な方法で対処してください。

手の届く範囲の掃除に留める

高い天井や足場の悪い位置の掃除は避けましょう。バスルームやトイレなどの天井掃除は、転倒の危険を伴います。

慌てないよう、しっかり準備してから掃除を始め、安全面には細心の注意を払ってください。

掃除中の換気を欠かさない

掃除の際には、室内に埃やカビの胞子が飛散しています。また、カビ掃除などに使用する塩素系洗浄剤などの強力な薬剤は、人体に良いものではありません。

掃除の際には、必ず換気を怠らないように心がけてください。

掃除道具は軽いものをチョイス

重量のある掃除機・モップなどの使用はオススメできません。掃除に使用する道具には、なるべく身体への負担が少ない、軽量なものを選択しましょう。

洗浄剤は間接使用する

天井掃除に使用する洗浄剤は、直接振りかけないようにしましょう。洗浄成分が体にかかってしまったり、床や周辺に飛散してしまう可能性があります。

使用の際には雑巾やウェットシートに塗布し、間接的に使用してください。

天井掃除のおすすめ頻度は?

汚れた天井を掃除する腕

天井掃除の頻度は、場所によって異なります。湿気が多く、カビの発生が気になる天井の掃除は「月に1回」程度を目安に実践してください。

カビが気にならない場所の天井掃除は「2〜3ヶ月に1回程度(水が使用できない場合には、月に1回程度)」を目安としてください。

天井掃除で困ったらハウスクリーニング専門業者へ

天井掃除のチェックをする業者の男性

天井掃除は、壁素材や蓄積している汚れの種類を確認してから始めましょう。この記事で紹介した方法を実践すれば、ある程度の汚れであれば対処可能です。

しかし、中には手の届かない高所に溜まった汚れや、取りきれない頑固な汚れもあるでしょう。

そんな時は、ハウスクリーニングの専門業者に相談してみる方法がおすすめです。専門業者であれば、自分では難しい天井汚れにも対応してくれます。

自分では解決できない天井汚れにお悩みの方は、ハウスクリーニングへの依頼を検討してみてはいかがでしょうか?

天井掃除はこれでバッチリ!【手の届きにくい高所汚れからシミ汚れまで】のよくある質問

  • Q. 天井汚れの種類にはどんなものがありますか?

    埃や蜘蛛の巣などの基本的な汚れから、カビや油汚れ、ヤニのシミなどが挙げられます。

  • Q. 天井掃除に使える道具を教えてください。

    手の届かない高所用の伸縮性ワイパーが有効です。

  • Q. 天井掃除に水拭きは有効ですか?

    天井の素材によって異なります。耐水性のある天井の場合には有効ですが、土系素材の天井などには使用できません。