2024.11.07 2024.11.07
この記事では、引っ越し時のデスクトップPCの扱い方(梱包や運び方)について徹底解説します。
デスクトップパソコンは精密機器なので、運搬中の破損を防ぐための梱包が必要です。ただ、やり方を間違えると液晶画面に傷がついたり転倒して故障したりすることも。このようなリスクを避けたいなら、正しい方法を確認しておくことが大切です。
記事内では、パソコンの梱包まで対応する引っ越し業者3選をご紹介。梱包作業が面倒な方やPCの破損が不安な方は、ぜひ最後まで確認してください。
目次
デスクトップPCの梱包方法【引っ越し前に確認必須!】
梱包時に必要なものは、以下の通りです。
- 段ボール箱
- ガムテープ
- 毛布やタオル
- 新聞紙
- 緩衝材
それぞれの梱包方法を確認しましょう。
本体
デスクトップパソコンは、ケーブルやキーボード、マウス等をすべて取り外す必要があります。
付属品を取り外したら、気泡緩衝材や新聞紙等で本体を包みましょう。段ボール箱の底に緩衝材を敷き詰めてから、梱包したデスクトップ本体を入れます。
段ボール箱の隙間にクッション材として緩衝材を入れ、運搬時に動かないように本体を固定してください。
ディスプレイ
本体と液晶ディスプレイが分割している場合は、同じ段ボール箱ではなく別々に梱包しましょう。
液晶ディスプレイは強い圧力がかかると、パネルが割れてしまう恐れがあります。しっかり梱包した上で、底に緩衝材を敷き詰めた段ボールに入れてください。
また、段ボール箱の積み方によっては、ディスプレイが割れる可能性があります。段ボール箱が不安定な状態にならないように、車に積み込む際も気をつけましょう。
キーボード
キーボードは、プチプチ等の緩衝材で包みましょう。
とくに、キーがある表面は少しの衝撃で壊れやすいので厚めに包んでおくと安心です。キーボードに関連する付属品がある場合は、まとめて包んで問題ありません。
緩衝材で包んだら、キーボードのサイズより少し大きい段ボール箱を用意しましょう。段ボール箱の隙間に緩衝材や丸めた新聞紙を入れて動かないように固定します。
ケーブル
ケーブルもプチプチ等の緩衝材で包みましょう。
ケーブルをそのまま段ボール箱に入れると、運搬中に破損する可能性があります。デスクトップパソコン本体を入れた段ボール箱に隙間がある場合は、緩衝材で包んだケーブルを一緒に入れて問題ありません。
デスクトップPC引越し時の重要準備【梱包の前に】
梱包前は、以下の準備が必要です。
- バックアップを取る
- パソコン本体を掃除する
- ネット回線の移転手続き
- 配線状況を撮影する
それぞれの概要を確認していきましょう。
バックアップを取る
デスクトップパソコンは精密機械なので、丁寧に扱っても少しの衝撃で故障する可能性があります。
衝撃で故障すると、パソコン内に保存した大事なデータが消える恐れも。大事なデータを復元できるように、引っ越し前に必ずバックアップを取りましょう。
バックアップの取り方は、主に以下の方法があります。
- ハードディスクドライブ(HDD)
- クラウドストレージ
それぞれの方法を確認していきましょう。
ハードディスクドライブ(HDD)の場合
ハードディスクドライブ(HDD)には、持ち運べる「ポータブル型」と自宅に置く「据え置き型」があります。
どちらでも問題ありませんが、手軽にバックアップを取りたい場合は「ポータブル型」がおすすめ。USBケーブルを使用してPC本体とつなぐだけでバックアップが取れます。
保存データが少ない場合は、USBメモリ等の「SSD(ソリッドステートドライブ)」でも問題ありません。データ量が多い方は、ハードディスクドライブを使いましょう。
クラウドストレージの場合
クラウドストレージを利用する方法があります。
クラウドストレージとは、インターネット経由でデータやファイルの保存ができるサービスです。ネット接続できる環境があれば、いつでも誰でも利用できます。
無料で利用できるサービスも多いので、費用を節約したい方に最適。ただ、無料で使える容量は限りがあるので、データ量が多い場合は有料サービスを検討しましょう。
パソコン本体の掃除
パソコンは空気を吸い込んで冷却する仕組みなので、内部にほこりが溜まりやすいです。
引っ越し作業中はほこりが舞いやすいので、いつも以上に蓄積する場合も。ほこりを放置すると静電気が溜まり、正常に機能しなくなる可能性があります。
故障の原因にもなるので、緩衝材に包む前に必ず掃除しましょう。
パソコンの掃除方法は、以下のとおり。
- エアダスターでゴミやほこりを吹き飛ばす
- やわらかい布やマイクロファイバーで拭く
- キーボードは隙間ブラシで掃除する
デスクトップパソコンは、水や洗剤の使用はNGです。
内部の電子部品に水滴がつくと、ショートや腐敗する可能性があります。また、エアダスターには、可燃性ガスが含まれているので使用中は必ず換気してください。
ネット回線の移転手続き
インターネット回線の移転手続きは、プロバイダーや回線事業者に連絡する必要があります。
手順は、以下のとおり。
- 契約中の回線事業者やプロバイダーを確認する
- 回線事業者やプロバイダーに移転を申し込む
- 必要に応じてネット回線の開通工事を依頼する
移転申込から回線開通まで、およそ1カ月かかります。
引っ越し先でネット回線の開通工事が必要な場合は、早めに予約を取りましょう。
配線状況を撮影する
デスクトップパソコンを梱包する前に、配線状況をスマホで撮影しておきましょう。
引っ越し先でパソコンの配線に困る場合があるので、写真に残しておくと安心。有料オプションになる場合もありますが、配線作業に対応する引っ越し業者もあります。
引っ越し業者にお願いしたい場合は、配線作業の対応可否や費用を見積もり時に確認しておきましょう。
デスクトップPC引越し時の注意点【故障を避ける方法4選】
引っ越し時の注意点は、以下のとおりです。
- 緩衝材は多めに使用する
- 箱に注意書きを記載する
- 搬出時は最後に積み込む
- 通気性の良い場所で保管
それぞれの概要を確認していきましょう。
緩衝材は多めに使用する
デスクトップパソコン等の精密機械は、運搬時の振動が故障の原因になりやすいです。
本体をしっかり固定するために、段ボール箱内に隙間が生まれないように緩衝材を多めに詰めましょう。
緩衝材には、以下のようなものがあります。
- プチプチと呼ばれる「気泡緩衝材」
- 中に空気を入れた「エアークッション」
- 繭(まゆ)のような形状の「アローエコクッション」
緩衝材の量は、梱包する段ボール箱の大きさに応じて用意する必要があります。引っ越し業者を利用している場合は、無料提供してもらえることが多いです。
箱に注意書きを記載する
デスクトップパソコンを入れた段ボール箱の上面と側面に注意書きを記載しましょう。
「パソコン在中(上)」などと記載しておけば、持ち運ぶ際に上下逆の状態になることを防げます。少しの衝撃で破損や故障のリスクがあるので、必ず記載してください。
搬出時は最後に積み込む
デスクトップパソコンを入れた段ボールは、最後に車両に積み込みましょう。
デスクトップパソコンを入れた段ボール箱の上に、ほかの荷物を載せると箱が潰れてしまいます。とくに、自分で荷物を運ぶ場合は注意しないと破損や故障の原因に。
うっかり最初に積み込まないように、デスクトップパソコンがあることを全員に共有しておきましょう。
通気性の良い場所で保管
梱包してから開梱まで数日かかる場合は、通気性の良い場所で保管しましょう。
温度や湿度の変化は、パソコン内部の電子部品に悪影響を与えます。梱包したあとは通気性の良い場所に保管し、内部の空気を循環できる状態を確保しましょう。
デスクトップPCの引越し時梱包まで対応するおすすめ業者3選
自分でデスクトップパソコンを梱包するのが面倒なら、引っ越し業者に依頼しましょう。
業者を利用するメリットは、以下のとおり。
- 段ボール箱や緩衝材を無料提供してくれる
- プロにデスクトップPCの梱包を任せられる
- 業者の過失で破損した場合は補償してくれる
引っ越し業者に依頼するメリットは多いですが、すべての業者が対応しているわけではありません。
デスクトップパソコンの梱包まで対応する引っ越し業者は、以下の3社です。
それぞれの概要を確認していきましょう。
サカイ引越センター
サカイ引越センターは、デスクトップパソコンの梱包に対応しています。
ただし、配線の取り外しと取り付けは自身で対応しなければいけません。ノートパソコンにおいても自身で梱包・運搬することが必要です。
サカイ引越センターでは、「最高50箱(大小2種類)」の段ボールを無料提供してもらえます。別途3,000円かかりますが、段ボール等の資材回収も対応可能です。
アート引越センター
アート引越センターでは、デスクトップパソコンの梱包に対応しています。
ただし、配線の取り外しと取り付けはお客様で対応しなければいけません。ノートパソコンも梱包してもらえますが、運搬は自身で対応することが必要です。
アート引越センターでは、見積もり時に申告した分だけ段ボールを無料提供してもらえます。段ボールが不足した場合は追加で届けてもらえますが、有料になるので要注意!
アップル引越センター
アップル引越センターは、パソコン・精密機器・周辺機器の梱包に対応しています。
ただし、付属品の取り外し、マウスやキーボード等周辺機器は自分で梱包しなければいけません。また、引っ越し先での配線も自分で対応する必要があります。
段ボール等の梱包資材は、無料で提供可能。持ち運ぶ資材の量に応じて自宅に届けてくれます。ただし、無料配達は原則1回で、追加の配達や一部資材は有料です。
引っ越し業者の口コミ・評判について知りたい方は、以下の記事をチェックしてください。
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引越し時は古いデスクトップPCを手放すタイミング!【買い替えのメリット・デメリット】
引っ越しを機に、古いデスクトップパソコンを手放したいと考える方もいるかもしれません。
引っ越しを機に手放すメリット・デメリットは、以下のとおり。
メリット | デメリット |
---|---|
・運搬する段ボール箱数が減るので引っ越し費用を抑えられる ・高性能製品に買い替えると性能向上で電気代を節約できる |
・引っ越し当日までにデスクトップパソコンを処分する必要がある ・個人情報が漏れないように完全にデータを消去する必要がある |
また、寿命が過ぎている場合も、ウイルス感染や個人情報流出のリスクが高まるので買い替えを検討するのがよいかもしれません。
ちなみに、端末別の寿命は以下のとおりです。
- デスクトップパソコン(5~7年程度)
- ノートパソコン(3~5年程度)
- タブレット(2~3年程度)
近年は、パソコンを含む家電回収・買取サービスを提供する引っ越し業者が増えています。手軽に処分したいなら、これらのサービスを利用しましょう。
引越し時のデスクトップPCはしっかり梱包して業者にお任せ!
今回は、これから引っ越しする方に向けて、デスクトップの梱包方法について解説してきました。
デスクトップは壊れやすい精密機器なので、引っ越しする際は梱包が必須です。ただ、緩衝材の入れる量や積み込む順番を間違えると故障リスクが高まります。荷造り準備も大変なので、パソコンの梱包は引っ越し業者に任せるのがおすすめ。
効率的に依頼先を探したいなら、業者との出会いをサポートしてくれる「セーフリー」を活用しましょう。サイト上で複数の業者を比較検討できるので、自分が求める依頼先を効率よく探せます。
気になる業者を見つけたら、まずは無料見積もりを!
引越しでデスクトップPCはどうする?梱包や安全な運び方を解説のよくある質問
-
Q. デスクトップパソコンを梱包せずに運搬するとどうなる?
A.デスクトップパソコンを梱包せずに運搬すると、破損や故障のリスクが高まります。繊細な精密機械なので、少しの衝撃で保存していたデータが消える恐れも。これらのリスクを回避するためには丁寧な梱包が必須です。
-
Q. ノートPCやタブレットもデスクトップの梱包方法と同じ?
A.ノートパソコンやタブレットは、衝撃から保護しやすい専用ケースに入れて持ち運びましょう。ノートパソコンやタブレットは、携帯を前提にした端末機器なので、車両に載せるより自分で持ち運んだほうが安全です。
-
Q. デスクトップパソコンの梱包を業者に任せると別途費用がかかる?
A.デスクトップパソコンの梱包を引っ越し業者に任せても費用はかかりません。ただし、すべての業者がデスクトップパソコンの梱包に対応しているわけではありません。梱包を希望する場合は、見積もりの依頼時に確認しましょう。
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