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離婚時の引越しはいつがベスト?適切なタイミングや費用の捻出方法を解説

2024.11.07 2024.11.07

この記事では、離婚に伴う引っ越しのタイミングについて徹底解説します。

気持ちよく新生活を始めるには、引っ越しのタイミングはかなり重要です。感情的に家を出てしまうと、同居義務違反で慰謝料を請求されるおそれも。このようなリスクを避けるには、計画的に準備を進めることが大切です。

記事内では、費用の捻出方法もご紹介。離婚に伴う引っ越しを検討している方は、ぜひ最後まで確認してくださいね!

離婚に伴う引っ越しのタイミングは?離婚成立後?

離婚時の引っ越しについて話し合う夫婦

離婚に伴う引っ越しにおいて、最適なタイミングをご紹介します。

離婚に伴う引っ越しは離婚成立「後」が基本

人それぞれ事情があるので一概にはいえませんが、離婚に伴う引っ越しは「離婚成立後」が基本です。

主な理由は、以下のとおり。

  • 離婚に伴う各種手続きの手間を省ける
  • 離婚成立前は「同居義務違反」にあたる

1つ目の理由は、離婚に伴う手続きの手間を省けることにあります。

離婚成立前に引っ越してしまうと、戸籍や住民票等の変更が2回発生。これらの手続きは意外に時間がかかるので、離婚前に引っ越すとかなり非効率です。

2つ目の理由として、離婚成立前の引っ越しは「同居義務違反」にあたってしまう可能性が挙げられます。

法律上、夫婦は「同居」「協力」「扶助」の義務があり、離婚前の別居は「同居義務違反」の対象に。相手から婚姻費用や慰謝料を請求される可能性があるため、離婚が成立してから引っ越すことをおすすめします。

精神的負担等が大きい場合のタイミングと対処法【離婚成立が待てないケース】

配偶者のDV・モラハラなど、正当な理由がある場合は同居義務違反にあたりませ

ただし、「別居はやむを得ない」と判断するための証拠が必要になる場合があります。

たとえば、以下のような証拠です。

DV 配偶者が暴力を振るう動画や画像、ケガやあざの写真、医師の診断書等
モラハラ 配偶者の暴言を録音した動画や録音テープ等

別居しても大丈夫か判断に迷うときは、弁護士など専門家に相談してみましょう。

DV対策の引っ越しについて詳しく知りたい方は、以下の記事を確認してください。

離婚に伴う引っ越しの流れ【手続きや業者の選定方法も】

離婚時の引っ越しについて考える女性

主な手順は、以下のとおりです。

  1. 引っ越し先を決める
  2. 離婚に伴う手続きを始める
  3. 引っ越し準備を進める
  4. 引っ越し業者を決める

それぞれの概要を確認していきましょう。

1.引っ越し先を決める

まずは、引っ越し先を決めましょう

引っ越し時期にもよりますが、間取りや家賃など希望にあう賃貸物件がすぐに見つかるとは限りません。離婚成立後も元配偶者と一緒に住み続けるのも苦痛なので、離婚が成立する前から探し始めるのがおすすめ。

2.離婚に伴う手続きを始める

次は、離婚に伴う手続きを始めましょう

離婚時に必要な手続きは、以下のとおり。

  • 離婚に関する手続き
  • 転居に関する手続き
  • 子どもに関する手続き

各種手続きの概要を確認していきましょう。

離婚に関する手続き

離婚に必要な手続きは、以下のとおりです。

  • 離婚届の提出
  • 姓・戸籍の変更
  • 年金分割

離婚届は、証人2名分の署名捺印が必要です。

証人は成人であれば、両親や兄弟、友達など誰でも問題ありません。本籍地登録する役所以外で離婚届を提出する場合は、戸籍謄本を用意する必要があります

そのほか、姓・戸籍の変更や年金分割などの手続きも合わせて進めましょう。

転居に関する手続き

転居に関する手続きは、以下のとおりです。

  • 住民票の異動
  • マイナンバーカードの変更
  • 世帯主の変更
  • 運転免許証、パスポートの書き換え
  • 印鑑登録の変更
  • 郵便物の転送手続き
  • 金融機関の住所変更手続き

とくに、気をつけたいのは住民票の異動です

引っ越し時は住民票の異動手続きが必要ですが、転出届や転入届、転居届は「引っ越しから14日以内」に役所に届け出る必要があります。手続きを忘れると罰金が科せられるので、引っ越したら早めに届け出ましょう。

【子どもがいる場合】子どもに関する手続き

子どもがいる世帯は、以下の手続きも必要です。

  • 転園・転校手続き
  • 手当に関する手続き

離婚時に必ず手続きしたいのが、子どもの手当です

一人親世帯向けの主な手当は、以下のとおり。

対象になる子どもの年齢
児童扶養手当 18歳未満
ひとり親家庭等医療費助成制度 18歳未満
一人親世帯の住宅手当 18歳〜20歳未満

手当を受け取れる条件は、都道府県や市区町村で異なので事前の確認が必須です。

転園や転校に関する手続きについて知りたい方は、以下の記事もあわせてチェックしてみてください。

さらに詳しく知りたい方はこちら

3.引っ越し準備を進める

荷造り等の引っ越し準備を始めましょう

時間がかかる荷造りは、引っ越しの1ヶ月前から始めるのが理想。また、離婚後に元配偶者と忘れ物のやり取りをするのは複雑ですよね。なるべく早く荷造りを済ませ、忘れ物がないか入念に確認してから家を出ましょう。

4.引っ越し業者を決める

引っ越し業者を利用する場合は早めに予約しましょう

引っ越し時期にもよりますが、人気が高い引っ越し業者はすぐに予約が埋まります。希望日に荷物を持ち運べなくなるので、引っ越し先を決めたら早めに予約するのがおすすめ。

引っ越し費用を抑えたい方は、相見積もりを取りましょう。業者によって価格設定が異なるので、同じ条件でも金額に数万円の差が生まれることも。相見積もりで各引っ越し業者の見積もり金額を比較しましょう。

離婚に伴う引っ越しの費用【足りる?総額いくらくらい?】

離婚時の引っ越しについて話し合う夫婦

離婚に伴う引っ越しの費用は、以下のとおりです。

  • 引越し業者への依頼費用
  • 賃貸物件の初期費用
  • 家具・家電の購入費用

どのような費用がかかるのか確認していきましょう。

引越し業者への依頼費用

引っ越し業者にかかる費用は、依頼時期や荷物の量、移動距離で変わります

引っ越し費用が安くなる条件は、以下のとおり。

依頼時期 「閑散期(2〜5月・9月頃)」が狙い目です。繁忙期に比べると数万円の差が生まれることも。
荷物の量 荷物の量が少ないと、人件費やトラックのレンタル代を抑えられるので費用が安くなります。不用品は引っ越し前に処分しましょう。
移動距離 移動距離が長いほど費用は高くなります。ただし、業者によって価格設定が異なるので、相見積もりで料金を比較してみるのがおすすめ。

引っ越し費用を抑えたい方は、単身者向け「引っ越し単身パック」の利用もおすすめ

引っ越し単身パックのメリットや料金相場を知りたい方は、以下の記事をチェックしてください。

さらに詳しく知りたい方はこちら

賃貸物件の初期費用

賃貸物件に引っ越す場合は、初期費用がかかります

初期費用に含まれるのは、以下のとおり。

  • 敷金 ・礼金
  • 仲介手数料
  • 前家賃
  • 鍵交換費用

引っ越し初期費用について詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてください。

家具・家電の購入費用

離婚に伴う引っ越しの場合、家具・家電は配偶者の許可なく持ち出せません

許可なく持ち出せないのは、家具や家電は離婚の財産分与の対象になるためです。配偶者に相談して、家具や家電をどのように分配するのかを決める必要があります。

持ち出せない家具や家電がある場合は、自分で新しく購入しなければいけません。家具や家電の購入費について詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてください。

さらに詳しく知りたい方はこちら

離婚に伴う引っ越し費用を捻出する方法

離婚時の引っ越しについて話し合う夫婦

引っ越し費用を捻出する方法は、以下のとおりです。

  • 公的支援の受給を検討する
  • 家族や友達を一時的に頼る
  • 費用が安い引っ越し業者を探す

それぞれの方法を確認していきましょう。

公的支援の受給を検討する

離婚直後は金銭的な不安が大きくなります

引っ越し費用や生活費の捻出が難しい場合は、公的支援の受給を検討しましょう。国や自治体では、単身世帯・子育て世帯に向けたさまざまな支援制度を設けています。

条件を満たす必要はありますが、支援制度は誰でも申請可能です。単身世帯・子育て世帯向けの支援制度について詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてください。

さらに詳しく知りたい方はこちら

なお、DV被害者の場合は引っ越し費用を警視庁が負担してくれます。一定の条件を満たしている場合は、上限7万円の引っ越し費用が支給されるのでお金の心配もありません。

DV被害の引っ越しについて詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてください。

家族や友達を一時的に頼る

どうしても費用を捻出できない場合は、家族や友達に頼るのもひとつの方法です。

生活環境が整えば、離婚に伴う各種手続きはもちろん、就職活動や新居探しも落ち着いて進められます。柔軟な対応が求められる面接や内見の日程も組みやすいです。

頼れる家族や友達がいるなら、生活を再建するために協力してもらいましょう。

費用が安い引っ越し業者を探す

引っ越し費用も金銭的な負担が大きいです。

引っ越し費用を抑えるには、価格設定が安い引っ越し業者を探すことが重要。同じ条件で相見積もりを依頼し、各引っ越し業者の見積もり金額を比較してみましょう。

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離婚に伴う引っ越しで注意すべきこと

離婚時の引っ越しについて調べる女性

主な注意点は、以下のとおりです。

  • 持ち出す家具・家電を振り分ける
  • 引っ越し費用の負担者を決める
  • 引っ越し前日までに荷造りを終わらせる
  • 家族のメンタルにも配慮が必要

それぞれの概要を確認していきましょう。

持ち出す家具・家電を振り分ける

離婚が成立したら、持ち出す家具や家電をふたりで振り分けましょう

婚姻時に使用していた家具や家電は、財産分与の対象です。ふたりの話し合いが不十分だと、トラブルに発展する可能性があります。円満に引っ越し当日を迎えるには、家具や家電を振り分ける話し合いが必要です。

引っ越し費用の負担者を決める

離婚に伴う引っ越しで揉め事につながるのが、引っ越し費用の支払いです。

法律上はどちらでも問題ないので、片方が全額負担するのか、それとも折半するのかを話し合いましょう。引っ越し費用は前払いが基本なので、当日までに決めておくのが理想

家族世帯の引っ越し費用相場を知りたい方は、以下の記事をチェックしてください。

引っ越し前日までに荷造りを終わらせる

荷造りは引っ越し前日までに済ませましょう

荷造りを始めるのが遅れると、当日も時間に追われて忘れ物をする確率が高まります。離婚してから元配偶者に「忘れ物を送ってほしい!」とお願いするのは気まずいですよね。

また、相手から「そんな荷物はない!」と言われたら揉め事に発展する恐れも。引っ越し当日までに荷造りが終わるように、1カ月〜3週間前から作業を始めましょう。

効率的に引っ越し作業を進めたい方は、以下の記事をチェックしてください。

さらに詳しく知りたい方はこちら

家族のメンタルにも配慮が必要

子どもがいる場合はメンタルの配慮が必要です。

子どもが小さいうちは、あえて説明せずに引っ越しを進めてしまう家庭も少なくありません。子どもはある日突然片方の親と会えなくなるので、精神的に不安定になることも

不安を感じているようであれば、子どもが甘えられる環境を整えてあげましょう!

離婚に伴う引っ越しは計画的に進めよう!

離婚時の引っ越しについて説明する作業員

今回は、離婚に伴う引っ越しのタイミングについて徹底解説してきました。

人それぞれ事情があるので一概には言えませんが、引っ越しのタイミングは離婚成立後が理想です。離婚成立前に家を出てしまうと、同居義務違反として相手から慰謝料を請求される可能性があります。このようなリスクを回避するには、計画的に引っ越し準備を進めることが大切です。

単身の引っ越しに対応する業者を探しているなら、「セーフリー」を活用しましょう。業者との出会いを支援してくれるマッチングサイトで、料金プランやサービス内容をまとめて比較できます。各業者の口コミや評判も掲載されており、希望にマッチする業者を見つけやすいです。

気になる業者を見つけたら、まずは無料見積もりを依頼してみてくださいね!

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離婚時の引越しはいつがベスト?適切なタイミングや費用の捻出方法を解説のよくある質問

  • Q. 離婚後に引っ越しする費用がない!対処法はある?

    A.

    引っ越し費用を捻出するのが難しい場合は、公的支援の受給を検討しましょう。国や自治体では、単身世帯・子育て世帯向けの支援制度を設けています。

  • Q. 離婚に伴う引っ越し費用は配偶者に請求できる?

    A.

    引っ越し費用は、原則配偶者に請求できません。どちらか片方が全額負担するのか、それとも折半するのかをしっかり話し合いましょう。

  • Q. 離婚届を出す前の引っ越しは可能?リスクはある?

    A.

    離婚に伴う引っ越しは離婚成立後が基本です。離婚成立前に別居すると、夫婦の同居義務違反になる可能性があります。ただし、DVやモラハラなど正当な理由のある場合は同居義務違反になりません。

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