引っ越しの見積書で確認すべき項目9つ!依頼方法や料金を抑えるコツも紹介
2024.07.07 2024.09.04
この記事では、引っ越しの見積書で確認すべき項目について徹底解説します。
引っ越しの見積書は、業者を選ぶ際に重要な判断材料になるものです。ただ、各業者で記載内容が異なり、どの項目を確認すればよいか迷うことも。
確認せずに契約すると、「追加料金を請求された!」といったトラブルが発生するので要注意です。
記事後半では、依頼時の注意点や料金を安くするコツもご紹介。「費用を抑えたい!」「トラブルを回避したい!」という方は、最後まで確認してください。
目次
引っ越しの見積書とは
引っ越しの見積書は、引っ越し当日に業者の作業内容を概算で示したものです。
引っ越し業者が、自宅に訪問して荷物量や部屋の状態等を確認し見積書を作成します。引っ越し費用は、新居までの移動距離や荷物量等から算出されるのが一般的です。
ただ、引っ越し見積書は契約書ではありません。見積書を作成したからといって、必ず依頼する必要はないので希望に合わない場合は断ることが可能です。
見積書はあくまで概算の費用しか記載されていません。荷物量が増えた場合は、見積書の金額より高くなります!
引っ越しの見積書で確認すべき9項目
見積書で確認すべき項目は、以下のとおりです。
- 書面の名称が「見積書」か
- 引っ越し業者の詳細
- 引っ越し日時や作業開始時刻
- 引っ越し当日の作業人数
- 荷物の積み下ろし場所
- 積み切り契約の有無
- 荷物を運ぶトラックのサイズ
- オプションサービスの内容
- 引っ越し見積書の総額費用
それぞれの概要について詳しく解説します。
1.書面の名称が「見積書」か
まず確認すべき項目は、書面の名称です。
見積書であれば、原則としてキャンセル料はかかりません。ただ、書面の名称が契約書である場合、解約すると契約解除とみなされるのでキャンセル料が発生することも。
引っ越しのキャンセル料金は、以下のとおり、法律で定められています。
キャンセル料金 | |
---|---|
引っ越しの前々日 | 引っ越し料金の20%以内 |
引っ越しの前日 | 引っ越し料金の30%以内 |
引っ越しの当日 | 引っ越し料金の50%以内 |
参考:国土交通省「標準引越運送約款」
基本的に見積書と契約書は別で作成されますが、引っ越し業者によっては同じ場合があります。見積書を受け取ったら、書面の名称が「契約書」でないか必ず確認しましょう。
2.引っ越し業者の詳細
引っ越し業者から見積書を受け取ったら、以下の詳細を確認しましょう。
- 会社名
- 会社の住所
- 電話番号
- 担当者の名前
見積書の内容に疑問や不備を見つけた時に、どこに問い合わせればよいか分からないためです。また、業者の詳細情報がわからない状態で契約すると、「高額費用を請求された!」といったトラブルが起こることも。
トラブルの解決が長引く可能性もあるので、業者の詳細は必ず確認してください。
3.引っ越し日時や作業開始時刻
引っ越し日時を確認しましょう。
繁忙期や土日祝で見積書を依頼すると、引っ越し料金の上げ幅に影響が出る可能性があります。また、午前や午後など引っ越し作業の開始時刻も、重要な確認ポイント。
引っ越しの時間帯は、大きく分けると以下の3種類があります。
特徴 | |
---|---|
午前便 | 引っ越しの希望時間帯でもっとも希望が多いため、料金が高くなる傾向があります。 |
午後便 | 「午前便」に比べると引っ越し作業は遅くなりますが、その分料金は安くなる傾向があります。 |
フリー便 | 「午前便」「午後便」に比べてもっとも安い料金プランです。ただし、引っ越しの作業完了が深夜になる可能性があります。 |
4.引っ越し当日の作業人数
引っ越しの見積書には、当日の作業人数が記載されています。
作業人数が多くなると人件費がかかるため、その分引っ越し料金が高くなることも。作業人数が適正でないと感じるときは、「なぜ見積書に記載された人数で見積もりしたのか」を業者に確認するのがおすすめです。
荷物の量でも変わりますが、単独世帯の場合は2〜3人、家族世帯の場合は5〜7人程度の作業員が必要です!
5.荷物の積み下ろし場所
荷物を積む旧住所と荷物を下ろす新住所を確認しましょう。
郵便番号や住所、部屋番号等に誤りがあると、「当日に荷物が届かない」といったトラブルが起きてしまいます。特に、同棲や結婚生活を始める場合は要注意。業者側が混乱して間違えやすい傾向があります。
また、荷物を積むトラックを2台用意すると時間短縮になりますが、引っ越し費用が高くなることも。少しでも費用を抑えたい場合は、「1台のトラックで作業したい!」と業者に相談するのがよいでしょう。作業人数も抑えられて引っ越し費用を節約できます。
6.積み切り契約の有無
「積み切り」の記載有無を確認しましょう。
積み切りとは、トラックに積み切れない荷物を運ばないことです。当日積み切れない荷物を追加で運びたい場合、追加料金を請求されます。ただし、積み切りプランは、必要になるトラックの台数や作業員が明確になるので、費用が安くなるケースが多いです。
新居に運ぶ荷物が少ないなら、「積み切り」の方が費用を抑えられるかもしれません。一方で、搬出する荷物が増えた場合は、想定以上の費用を支払うことが必要です。
7.荷物を運ぶトラックのサイズ
荷物量に対して、必要以上に大きいトラックではないかを確認しましょう。
見積もり料金は、作業員の人件費だけでなく、トラックのサイズも概算費用に含まれます。引っ越しでよく使用されるのは、以下のような3種類の「2tトラック」です。
全長 | 全幅 | |
---|---|---|
ショート | 4.7m | 1.7m |
ロング | 6m | 1.9m |
ワイドロング | 6m | 2.1m |
参考:引越し侍
荷物が少ない場合は「ショート」、荷物が多い場合は「ロング」のトラックがおすすめです。大型家具や大型家電がある場合は、「ワイドロング」を選ぶのがよいでしょう。
8.オプションサービスの内容
基本作業がどこまで含まれるのかを確認しましょう。
引っ越し業者によっては、荷物の梱包や家具の配置等がオプションサービスに含まれる場合があります。一般的なオプションサービスは、以下のとおりです。
確認ポイント | |
---|---|
荷造り・荷解き | 引っ越しプランに含む業者が多いですが、別途費用が請求される事例もあります。業者を選ぶ際に確認してください。 |
不用品処分 | 不要アイテムの処分を依頼できます。無料引き取りになる引っ越し業者も多いです。 |
自転車・バイクの輸送 | 自転車やバイクは、特殊な方法で輸送するので費用がかかります。転居先が近隣なら自分で乗って行くのがおすすめです。 |
ハウスクリーニング | 転居時は住居者に原状回復義務があります。引っ越し作業と同時並行で、部屋の掃除を進められて効率的です。 |
作業員の指名 | 女性の一人暮らしの場合、女性作業員を指名可能。ただし、大型家具や大型家電の場合は、作業員は女性を含んだ2名体制での対応になることが多いです。 |
9.引っ越し見積書の総額費用
引っ越し料金の総額を確認しましょう。
見積書には、「総合計」等の名目で記載されています。見積書に記載された総額費用が、最終的に引っ越し業者に支払う金額です。引っ越し費用を抑えたい場合は、複数の業者に相見積もりを依頼し、総額費用を比較検討するのもよいでしょう。
引っ越し見積書の依頼方法【大きく分けて2つ】
引っ越し見積書の依頼方法は、以下の2つです。
- 訪問見積もり
- 訪問なし見積もり
それぞれの概要について詳しく解説します。
訪問見積もり
訪問見積もりとは、引っ越し業者が自宅に訪問して金額を算出する方法です。
荷物量や周辺の道幅等を確認することで、より正確な金額を算出できます。訪問見積もりの場合、自宅に来てもらうので立ち合いが必要ですが、所要時間は30分〜1時間程度です。より正確な引っ越し料金を知りたい場合は、訪問見積もりを検討しましょう。
訪問見積もりの注意点や当日の流れ等を詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
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訪問なし見積もり
訪問なし見積もりとは、電話やメール等を活用して金額を算出する方法です。
業者が自宅に訪問しないため、見積もり時間を短縮できます。ただし、どれくらいの荷物を新居に運ぶのかを、自分で計測して業者に伝えなければいけません。訪問見積もりに比べると依頼者の作業負担が大きいです。
訪問なし見積もりのメリットやデメリットについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
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引っ越し料金を抑えるコツ【見積書の段階で確認必須】
引っ越し料金を抑えるコツは、以下の3つです。
- 引っ越しの日時を複数提示する
- 見積もり前に不用品を処分する
- 複数の業者に見積もりを依頼する
それぞれのポイントを詳しく解説します。
引っ越しの日時を複数提示する
引っ越しの日時は金額に影響するため、複数の候補日を業者に伝えましょう。
引っ越し料金を抑えたいなら、費用が高くなる繁忙期や土日祝を避けるのが無難です。また、作業開始時間は午後や夕方以降にすると費用を抑えられます。作業完了の時間は遅くなりますが、制約がないのであれば、「午後便」「フリー便」を選びましょう。
見積もり前に不用品を処分する
引っ越し料金は、新居に運ぶ荷物の量が影響します。荷物量が多ければ多いほど金額は高くなるため、見積もりを依頼する前に不用品を処分しておくのがおすすめです。
不用品を処分する場合、以下の方法があります。
- 不用品回収業者に依頼する
- 自治体の指定場所に持ち込む
- 引っ越し業者に処分を依頼する
まだ使えそうなものは、フリマやオークション等で売却するのも有効です。とくに、大型家具や家電は処分費用がかかるので、売却すれば金銭的な負担を軽減できます。
複数の業者に見積もりを依頼する
引っ越し料金を安く抑えたいのであれば、相見積もりを取るのがおすすめです。
他社の見積もりを提示すると、値引き交渉に応じてくれる業者もあります。また、引っ越し料金の相場も把握できるので、高額な費用を提示する悪徳業者にも騙されません。トラブル防止につながるため、複数の業者に見積もりを依頼して比較検討しましょう。
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引っ越しの見積書を依頼する際の3つの注意点
見積書を依頼する際の注意点は、以下の3つです。
- 見積書の複写を保管しておく
- 追加料金が発生する場合がある
- 条件次第では見積書を受け取れない
それぞれの注意点について詳しく解説します。
見積書の複写を保管しておく
一般的に、見積書は3枚の複写式です。
1枚目は「引っ越し業者」が、2枚目は「作業提示書」として、3枚目は「依頼主の保管用」として渡されます。複写の裏には、注意事項や保証内容等が記載されていることが多いです。見積書を受け取ったら、大事に保管しておくことをおすすめします。
追加料金が発生する場合がある
引っ越しの見積書は、あくまで概算の金額です。
当日の荷物量や積み切りの有無では、見積書と実際に請求金額に差が生まれることも。正確な金額を知りたいなら、訪問見積もりを依頼して引っ越し当日に運ぶ荷物を漏れなく確認してもらいましょう。積み切りは、担当者に相談しながら決めるのがおすすめです。
条件次第では見積書を受け取れない
以下の条件に該当する場合、見積書を受け取れない可能性があります。
- 荷物の量が多すぎる
- 運ぶ荷物の量が不確定
荷物の量が多すぎたり不確定だったりする場合、見積もり作成時点でトラックや作業員の数を判断できないため、見積書の作成を断られるケースがあります。見積書の作成を断られた場合は、ほかの業者に依頼しましょう。
引っ越しの見積書は複数業者に依頼して比較検討しよう!
今回は、引っ越しを検討する方に向けて、見積書で確認すべき項目について解説してきました。
引っ越し業者は数多く存在しますが、見積書の記載項目は業者で異なります。記載項目の確認不足により追加料金が発生する場合もあるので、見積もりは隅々まで目を通すことが大切です。
また、初期費用を抑えたい場合は、料金設定が安い業者を選びましょう。
引っ越し業者を決めかねているなら、業者との出会いをサポートしてくれる「セーフリー」を活用するのがおすすめ。サイト上で比較検討できるため、希望にマッチする業者を探しやすいです。気になる業者を見つけたら、まずは無料見積もりを依頼しましょう!
引っ越しの見積書で確認すべき項目9つ!依頼方法や料金を抑えるコツも紹介のよくある質問
-
Q. 見積書より引っ越し費用が高くなることはある?
A.新居に運ぶ荷物が増えた場合は、見積書より実際の請求額が高くなるケースがあります。引っ越し費用を抑えたい場合は、転居前に不用品を処分したり、繁忙期の依頼を避けたりするのがおすすめです。
-
Q. 引っ越しの見積書はキャンセル料がかかる?
A.見積書の段階でお断りしても、キャンセル料はかかりません。しかし、契約書にサインした場合はキャンセル料が発生します。
-
Q. 引っ越し先の住所が未定でも見積り依頼は可能?
A.正確性に欠けますが、引っ越し先の住所が未定でも見積もりの依頼は可能です。転居先が未確定でも、引っ越しを検討する地域がわかれば、より正確な金額がわかります。
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