2024.01.09 2024.01.09
一人暮らしの引っ越し時、特に引っ越しがはじめての場合だと、
「単身の引っ越し費用はどれくらいかかるの?」
「費用を安く抑える方法はある?」
といった疑問を抱える方が多いと思います。そこで本記事では、一人暮らしの引っ越し費用相場からその内訳、安く抑えるポイントなどについて詳しく解説。
また、記事後半では、引っ越し時の「荷物の運搬以外」で必要になるさまざまな初期費用についても紹介しています。単身の引っ越しを控えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
一人暮らし(単身)の引っ越し費用相場【繁忙期と通常期】
一人暮らしの引っ越し費用は、移動距離、荷物量などさまざまな要因によって決められますが、引っ越し時期も費用に大きく関係しています。ここでは、通常期(5月〜1月)と繁忙期(2月〜4月)に分け、それぞれの費用相場を紹介します。
通常期の費用相場|5月〜1月
通常期とされる5月から1月までの間は、引っ越し費用が比較的安定しています。通常期の一人暮らしの引っ越し費用相場は、荷物が少ない場合で約45,000円前後、荷物が多い場合で約60,000円とされています。
費用は引っ越しの距離と荷物の量に比例して増加する傾向にあります。また、上記の引っ越し費用はあくまで平均値であり、実際は引っ越し業者やサービス内容によって変動します。
繁忙期の費用相場|2月〜4月
一方、繁忙期とされる2月〜4月は、新生活が始まる時期と重なるため、引っ越し需要が高まります。この期間の一人暮らしの引っ越し費用相場は通常期に比べて高くなり、荷物が少ない場合の平均は約57,000円、荷物が多い場合は約80,000円となっています。
特に3月下旬から4月上旬は引っ越しの依頼が集中しやすい時期です。この期間に引っ越しを予定している場合は早めの予約、もしくは、4月中旬以降の引っ越しを検討すると良いでしょう。
一人暮らし(単身)の引っ越し費用はどうやって決まる?【内訳】
ここでは、一人暮らしの引っ越し費用がどのようにして決まるか、項目ごとに解説していきます。
- スタッフの人数
- トラックのサイズ
- 移動時間
- 搬入出の時間
- 階数/エレベーターの有無
- オプション
ある程度予想しておくことで、依頼時に大きなギャップを感じることがなくなるでしょう。
スタッフの人数
引っ越しの際、スタッフの人数は費用を決める要素の一つです。荷物の量が多ければ、運び出し、積み込み、新居で降ろして配置するまでの作業には、より多くの手が必要になります。
当然、スタッフの人数が多いほど、引っ越しにかかる人件費も増加します。一人暮らしの引っ越しでは、それほど荷物が多くないことが予想されますが、スタッフ一人当たり4,000〜5,000円発生すると見込んでおきましょう。
トラックのサイズ
トラックのサイズは、運べる荷物の量を決める、引越し時の重要なポイントです。トラックの種類と料金は、以下の表を目安にしてください。
2tショート0.5〜1台 | 2tショート〜2tロング | 2tロング〜2tロングワイド | |
---|---|---|---|
料金 | 約18,000円〜30,000円 | 約22,000円〜35,000円 | 約30,000円〜50,000円 |
1K〜1LDKの引っ越しであれば、ほとんどの場合「2tショート」もしくは「2tロング」。荷物の多さに左右されるトラックの大小で、費用がかなり変わることを覚えておきましょう。
また、フェリーなどを使用する場合、トラックの台数分、往復の輸送料が発生します。
移動時間
引っ越し先までの距離が長ければ長いほど、トラックの移動に要する時間も増加し、それに伴って基本料金も上昇します。
移動時間と費用に関しては国土交通省が基準を定めており、「時間制」と「距離制」という2つの計算方法が存在します。時間制は、移動距離が100km以内の場合に適用されます。
1t〜2t車まで | 3t〜4t車まで | 5t〜6t車まで | |
---|---|---|---|
4時間制 | 13,580~20,360円 | 16,000~24,000円 | 17,940~26,900円 |
8時間制 | 22,650~33,970円 | 26,670~40,010円 | 31,390~47,090円 |
8時間を超え1時間増すごとに | 2,270~3,410円 | 2,590~3,890 円 | 3,110~4,670円 |
※参考元:国土交通省近畿運輸局(引越料金のしくみ)
一方、距離制は移動距離が100km以上の場合に適用されます。
1t〜2t車まで | 3t〜4t車まで | 5t〜6t車まで | |
---|---|---|---|
100km〜110kmまで | 25,040~37,560円 | 28,500~42,740円 | 34,650~51,970円 |
140km〜 150kmまで |
29,230~43,850円 | 33,300~49,940円 | 40,480~60,720円 |
190km〜 200kmまで |
34,480~51,720円 | 39,270~58,910円 | 47,740~71,620円 |
200km〜500kmまで (20km毎) |
1,840~2,760円 | 2,100~3,160円 | 2,580~3,860円 |
500km〜 (50km毎) |
4,620~6,940円 | 5,250~7,870円 | 6,420~9,640円 |
※参考元:国土交通省近畿運輸局(引越料金のしくみ)
移動距離に関しては、国が基準を定めているため業者によって費用が大きく異なることはないでしょう。
搬入出の時間
搬出・搬入作業の時間は、引っ越しの費用に大きく影響します。主な要因としては、荷物の量、スタッフの人数、家の前の道幅が挙げられます。
道幅が広い場合はトラックを家の近くに停めることができるため、荷物の搬出入作業はスムーズに進み、作業時間が短縮されます。結果的に引っ越し費用も抑えられます。
一方、道幅が狭い場合や、搬出入距離が長い場合は、トラックから住居までの運搬距離が増え、それに比例して作業時間も長くなります。搬入出の時間と費用の変動は、以下を目安として覚えておきしょう。
- 搬出入距離が30m程度の場合→追加料金なし
- 50m程度の場合→通常の2〜3割増
- 100m以上の場合→5割増
具体的な増加の割合は、引っ越し業者やその日の作業状況によっても変動します。
階数/エレベーターの有無
階数が高くなるほど、引っ越しに必要な時間と労力を増加させます。特にエレベーターが無い場合、荷物を手運びで運ぶ必要があり、スタッフの人数が増えることが予想されます。それに伴い、人件費も増加し、基本料金も高くなります。
階層ごとの引っ越し加算料の目安は、以下を参考にしてください。
- 2階→通常料金
- 3階→10〜20%増し
- 4階→10〜30%増し
- 5階→20〜50%増し
オプション
引っ越し業者が提供するオプションは、以下のようなものがあります。
梱包資材の提供 | 引っ越しに必要なダンボールやガムテープ・緩衝材などの提供 |
---|---|
家電製品の取り付け・取り外し | エアコンやウォシュレット、通信機器などの取り付け・取り外し作業 |
梱包・開梱作業 | 荷物の梱包から開梱までの代行 |
不用品の引き取り | 引っ越し時に不要となった家具・家電の引き取り |
オプションをつけるかどうか考える際は、引っ越しオプション追加費用と、ご自身でどこまで手間や時間をかけられるのかのバランスを考えることが大切です。
一人暮らし(単身)の引っ越し費用を安く!【料金を抑える8つのポイント】
引っ越しは計画的に行えば意外と節約できるものです。特に一人暮らしの単身世帯の場合、いくつかのポイントを押さえることで、引っ越し費用を大幅に削減できる場合があります。
- 繁忙期は避けて業者に依頼する
- 荷物を極力減らす
- 宅配便も検討する
- 大型家具は転居先で購入する
- 相見積もりする
- 単身向けプラン/単身パックを利用する
- 時間帯を考慮して依頼する
- 自力で運ぶ
料金を抑える8つのポイントについて確認していきましょう。
繁忙期は避けて業者に依頼する
引っ越し業者は、2月から4月の繁忙期に料金が高くります。スケジュール的に可能なら、繁忙期を避けて引っ越しすることで、基本料金を抑えることができます。
繁忙期と通常期で10,000〜20,000円程度、料金が変わることも。また、引っ越し日が決まったら早めに予約を入れましょう。早期割引の対象となる場合があります。
荷物を極力減らす
引っ越し費用を抑える最も確実な方法の一つは、荷物を減らすことです。不要なものは処分し、必要なものだけを新居に持っていくようにしましょう。荷物が少なければ小さなトラックで済み、必要なスタッフの人数も減らせます。
また、梱包材や作業時間も節約できるため、多方面にわたって費用を削減できます。不用品は引っ越し前に売る、寄付する、リサイクルするなどして、引っ越し費用を抑えていきましょう。
宅配便も検討する
荷物が少ない場合、宅配便を利用することで引っ越し費用を抑えられる場合があります。一人暮らしで次の住まいに運ぶ荷物が数個のダンボールに収まるなら、引っ越し業者を利用するよりも宅配便の方が経済的でしょう。
宅配便のメリットは繁忙期による料金の変動がなく、引っ越し業者が多忙な時期でも安定した価格で利用できることです。また、自宅まで届けてもらえるため、時間と労力の節約にもなります。ただし、梱包や開梱は必ず自分で行うことになる点には注意が必要です。
大型家具は転居先で購入する
大型家具や家電は、引っ越しの際の大きな負担となり得ます。特に遠方への引っ越しの場合、大型家具を運ぶ費用は高くなりがち。そのため、新居で新たに家具や家電を購入することを検討するのも賢明な選択です。
多くの家具店や家電量販店では、購入した家具を自宅まで配送してくれるサービスを提供しています。さらに、組み立てサービスを利用すれば、大型家具の設置もスムーズでしょう。
相見積もりする
複数の引っ越し業者から見積もりを取ることは、引っ越し費用を削減する一つの方法です。
相見積もりとは、複数の引っ越し業者に同じ条件で見積もりを依頼し、それぞれの料金とサービス内容を比較すること。相見積もりにより、最も引っ越し費用が安い業者を選ぶことができます。
インターネット上の一括見積もりサービスなどを利用すると、手間をかけずに多くの業者から見積もりを取ることも可能でしょう。
その際、料金だけでなく、提供されるサービスの質や業者の評判も考慮することが大切です。
単身向けプラン/単身パックを利用する
単身者向けの引っ越しプランは、荷物が少ない一人暮らしの引っ越しに向けたサービスです。多くの引っ越し業者が単身パックや単身プランを提供しており、一般的な引っ越しプランと比較して低料金で利用できる場合が多いです。
単身パックは、コンテナボックスに決められた量の荷物を積むサービス。見積もり無しで料金が決まり、積みきれない荷物は運べません。
一方、単身プランは少量の荷物を運ぶための小型トラックを使用し、荷物が多い場合や大きな家具がある場合は、通常のプランを選択することになります。
利用する際は、引っ越し先のエリアや荷物の量、サイズに制限があるかどうかを確認しましょう。
時間帯を考慮して依頼する
引っ越しの時間帯も費用に関係します。一般的に、午前中は引っ越しの需要が高く、料金も相対的に高めに設定されています。そのため、午後や夕方に引っ越しを行うことで費用を抑えられる場合があります。
また、業者によっては早朝プランや時間指定なしのプランを提供していることがあり、これらのプランを選択することでさらに費用を抑えることができるでしょう。
ただし、時間指定なしプランを利用する場合は、作業開始時間が前日や当日になるまで確定しないため、その日の予定を全て空けておく必要がある点には要注意です。
自力で運ぶ
もっとも費用を抑える方法の一つは、自力での引っ越し。近距離の引っ越しや荷物が少ない場合は、自力または家族や友人の手を借りてみるのも良いでしょう。
自力で運ぶことで引っ越し業者に支払う費用を節約でき、自分のペースで引っ越し準備を進めることができます。ただし、重い家具や大型の荷物を運ぶ場合は、安全面でリスクが伴うでしょう。
一人暮らし(単身)の引っ越しでかかる各種初期費用は?
一人暮らしの引っ越しは業者に依頼する費用だけでなく、多くの初期費用が発生します。予算を抑えながらも必要な費用を賄うためには、どのような初期費用がかかるのか、事前に理解しておきましょう。
- 賃貸物件の契約費用
- 退去費用
- 家具・家電の購入費用
賃貸物件の契約費用
一人暮らしの引っ越しで賃貸物件を契約する場合、初期費用として敷金、礼金、仲介手数料などが発生します。敷金は物件を退去時に原状回復を行うための保証金で、礼金は貸主への感謝の意を示す金銭であり、どちらも物件や地域によって異なります。
また、物件を紹介してもらう際に発生する仲介手数料は、賃料の1ヶ月分が相場です。引っ越し前にしっかりと計画を立て、余裕を持った予算を確保しておくことが重要でしょう。
退去費用
前の住居を退去する際も、クリーニング費用や修繕費など、さまざまな費用がかかります。敷金から差し引かれることが多いため、退去時の状態によっては戻ってくる金額が少なくなる可能性があります。
加えて、賃貸契約を途中で解除する場合、違約金が発生することもあるので、契約内容をよく理解しておく必要があります。
家具・家電の購入費用
新しい生活を始めるにあたり、家具や家電の購入も欠かせません。必要最低限の家具・家電を新たに揃えることになるでしょう。ベッドや冷蔵庫、洗濯機などは、快適な生活に必要不可欠なものです。
家具や家電の購入費用は、全体の初期費用の大きな部分を占めることがありますので、事前にリストアップし、予算内で賢く選べるようにしましょう。
一人暮らし(単身)の引っ越し初期費用を抑えるポイント
引っ越しは大きな出費ですが、初期費用を抑える方法を知っていれば、大きな節約も可能です。特に一人暮らしの単身者は、限られた予算の中で最適な選択をしたい場合も多いでしょう。
ここでは、初期費用を抑えるためのポイントをいくつか紹介します。
・敷金・礼金がかからない物件を選ぶ
・フリーレント物件を検討する
・仲介手数料を安くできるか交渉してみる
引っ越しを控えている方は、チェックしてみてください。
敷金・礼金がかからない物件を選ぶ
敷金や礼金は、賃貸物件を借りる際の大きな初期費用です。敷金は原則として退去時に返金される保証金ですが、礼金は貸主への感謝の意として支払われ、返ってくることはありません。
そのため、敷金・礼金なしの物件を選ぶことは、初期費用を大幅に節約するための有効な方法です。また、繁忙期を避けて物件を探すことで、敷金・礼金なしの物件が見つけやすくなります。
フリーレント物件を検討する
フリーレント物件とは、一定期間家賃が免除される物件のことです。家賃が最も大きな月々の出費ですから、期間限定で家賃が無料になることは大きな節約になります。
しかし、フリーレント物件は契約期間が長期に設定されていることが多いため、引っ越しの頻度が多い方には不向きかもしれません。また、交渉次第でフリーレントを適用してもらえることもあるので、不動産会社との交渉も検討してみましょう。
仲介手数料を安くできるか交渉してみる
仲介手数料は、不動産会社を通して物件を借りる際にかかる費用で、通常は賃料の1ヶ月分程度です。ただし、仲介手数料は不動産会社によって異なり、交渉によって減額、あるいは無料にできる可能性もあります。
また、仲介手数料が無料の不動産会社や物件も存在します。節約のためには積極的に情報を収集し、比較検討することが大切です。
一人暮らし(単身)の引っ越し費用を抑えるなら!徹底した業者比較を
いかがでしたでしょうか?一人暮らしの引っ越し費用相場、内訳などについてお分かりいただけたかと思います。
一人暮らしとはいえ、引っ越しでは何かと費用が積み重なって、総額すると大きな出費になるでしょう。少しでも引っ越し費用を抑えたい場合は、本記事で紹介したポイントを確認しながら、しっかり依頼先の業者を比較しましょう。
「セーフリー」では、おすすめの引っ越し業者を多数掲載しています。ぜひご自身にぴったりの引越し業者を見つけてみてください。
一人暮らし(単身)の引っ越し費用相場は?【安く抑える方法も徹底解説】のよくある質問
-
Q. 単身世帯で引っ越し費用が一番安い方法は?
A.荷物が少なければ、自力で運ぶことが最も安い方法です。
-
Q. 単身男性と女性で費用の違いはある?
A.女性の方が荷物が多くなるケースが多く、費用が高くなる傾向にありますが、個人次第です。
-
Q. 格安引っ越しは悪徳?
A.格安で引っ越しの依頼を受けている業者もありますが、口コミや評判で見極める必要があります。
引っ越し費用の
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