自分でスズメバチを駆除しようとする人

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スズメバチ駆除を自分でやる方法!条件やポイントを徹底解説

2024.04.07 2024.04.24

この記事では、スズメバチを自分で駆除する方法について徹底解説します。

スズメバチは発見次第、できるだけ早く駆除したいもの。基本的には、業者に依頼する方法が安全かつ確実な選択肢です。

しかし、駆除費用節約などの理由で「どの程度の巣なら自分で駆除できる?」「どんなやり方で駆除すれば良い?」などの疑問を抱く方も多いでしょう。

ここでは、自分でスズメバチを駆除するためのアイテムや具体的な方法をご紹介します。
自分で駆除できるかどうかの判断基準についても解説するので、参考にしてください。

目次

スズメバチを自分で駆除するための事前準備

自分で駆除する予定のスズメバチ

ハチの中でも、大変危険度が高いスズメバチ。自分でスズメバチを駆除するのには、大きな危険を伴います。

スズメバチ駆除は業者へ依頼するのが一般的ですが、中には自力で駆除したい方もいるでしょう。

そこで、まずは自分でスズメバチを駆除する際の事前準備についてご紹介します。

  • 必要なアイテムをそろえる
  • 日中に巣の位置と大きさを確認しておく

必要なアイテムをそろえる

まずは、駆除に必要なアイテムを揃える必要があります。安全に駆除するために必要なアイテムなので、抜けがないよう下記を揃えておきましょう

  • 防護服
  • 肌を守る服装
  • 頭や目を守るアイテム
  • 懐中電灯
  • 殺虫剤or置き型の毒エサ蜂駆除剤
  • 剪定ばさみ
  • 脱脂綿
  • ゴミ袋
  • ほうき・ちりとり

防護服

スズメバチの毒は大変危険なため、駆除作業は防護服を着て作業しましょう。巣が6cm以上になったら防護服が必要とされることもありますが、巣が小さくても着用しておくと安心です。

防護服はインターネットなどで購入できますが、自治体で貸してくれることもあります。そのため、まずは自治体に確認してみると良いでしょう。

防護服を使わずに駆除する場合には、白や明るい色の作業着がベストです。スキーウェアでも良いですが、白ではない場合は、ウェアの上に白のレインコートなどを着用しましょう。

また、衣服の隙間からスズメバチが入らないよう、首にはタオルを巻いて袖や裾はガムテープで留めておく必要があります。マスクやゴーグル、帽子やヘルメットも用意しましょう。

肌を守る服装

防護服を着ていても、肌を守る服装をしておくと安心です。

  • 長袖
  • 長ズボン
  • 軍手や革製の手袋

万が一防護服の外から刺されても肌が守れるよう、これらを身につけておきましょう。

頭や目を守るアイテム

スズメバチは黒い色に反応するため、頭や目はしっかり守らなければなりません。白や明るい色のヘルメットや帽子を被り、ゴーグルを着用するようにしましょう。

懐中電灯

駆除作業は日が落ちてからとなるため、懐中電灯が必要です。ただし、懐中電灯をそのまま使用するとスズメバチを刺激してしまいます

スズメバチを刺激せず安全に作業するためには、あらかじめ赤いセロハンを貼って光を弱めておくことが大切です。

殺虫剤/置き型の毒エサ蜂駆除剤

実質の駆除アイテムとなるのが、殺虫剤や毒エサ蜂駆除剤です。スプレータイプの合成ピレスロイド系殺虫剤を使うのが一般的です。置き型の駆除剤でも、問題ありません。

スプレータイプの場合は、なるべくスズメバチに近づかずに効果を発揮できるものが好ましいです。強力に薬剤を噴射できる、ジェット噴射スプレーを選びましょう。

商品によりますが、一般的なスプレーは約500mlのもので40秒ほど連続噴射が可能です。スズメバチの巣の規模にもよりますが、2~3本は用意しておくと良いでしょう。

剪定ばさみ

スズメバチを死滅させたら、巣を落とさなければなりません。その際に使用するのが、剪定ばさみです。巣が高い場所でなければ、のこぎりや枝切りばさみなどでも良いでしょう。

脱脂綿

巣を落とした後は、念のため巣の入口を塞いでおきます。万が一死滅させられなかったスズメバチがいたとしても、入口を塞げば出てこられなくなるためです。

この時に使用するのが、脱脂綿です。巣の下部にあいている穴が出入口となるため、巣の大きさに合わせて多めに脱脂綿は用意しておきましょう。

ゴミ袋

落としたスズメバチの巣は、脱脂綿を詰めたら素早くゴミ袋に入れて口を縛ります。万全を期すなら、厚手のゴミ袋を用意すると良いでしょう。

ゴミ袋は巣の大きさに合わせて選びますが、素早い作業が必要になるため、大きめを選ぶと安心です。

ほうき・ちりとり

スズメバチの死骸や巣の残骸を集めるのに、ほうきとちりとりも必要です。特に死骸は素手で触ると危険なので、ほうきとちりとりを必ず近くに置いておきましょう。

日中に巣の位置と大きさを確認しておく

スズメバチの駆除は夜間の作業となるため、日中の明るいうちに巣の位置と大きさをしっかり確認しておかなければなりません。あわせて、高所の作業であれば、脚立も用意してください。

外が明るく巣がハッキリ確認できる時間帯に、どこから、どのように作業を進めていくのかを決めておくとスムーズに駆除できます。

スズメバチを自分で駆除する方法【スプレー編】

自分でスズメバチを駆除する人のイメージ

まずは、一般的な駆除方法である「スプレーを使う」方法をご紹介します。手順は、おおまかに下記のとおりです。

  1. 巣にそっと近づく
  2. 殺虫スプレーをかける
  3. 巣を落として処分する
  4. 戻りバチ対策で殺虫スプレーを散布する

手順について、詳しく見ていきましょう。

1.巣にそっと近づく

まずは、スズメバチを刺激しないように、そっと巣に近づきます。この時、懐中電灯には必ず赤いセロハンを貼り、スズメバチになるべく気づかれないようにすることが大切です。

近づきすぎると危険なので、巣から2mほどの距離を保ちましょう。また、スプレーを噴射することを考え、風上から近づき場所取りすると安心です。

2.殺虫剤スプレーをかける

殺虫スプレーは連続噴射する必要があるため、両手にそれぞれ1本ずつ、計2本持っておくと安心です。この時、巣の周辺にいるスズメバチには先にスプレーをかけて退治しておきます。

殺虫スプレーは、巣の入口である巣穴に向かって5~15分ほど噴射します。巣の中で羽音がしなくなり、スズメバチが出てこなくなったら噴射を辞めます。

スズメバチはスプレーに驚いて巣から出てこようとしますが、殺虫成分が体につくと落下して死んでしまうため、ひるまずに噴射し続けることが大切です。

3.巣を落として処分する

スズメバチの駆除が終了したら、剪定ばさみなどを使って巣を根元から切り落とします。落としたらすぐに巣穴に脱脂綿を詰め、万が一巣の中で生きていたスズメバチがいても出てこられないようにしましょう。

落として脱脂綿を詰めたら、ゴミ袋に入れます。また、スズメバチの死骸も、ほうきとちりとりを使ってゴミ袋に入れておきましょう。

4.戻りバチ対策で蜂駆除スプレーを散布する

巣を落としたら、最後に巣の周辺に殺虫スプレーを散布しておきます。万が一巣を離れていたスズメバチがいた場合を考え、戻りバチ対策をするためです。

巣を除去した後は、念のため1週間ほど戻りバチ対策をしておくと良いでしょう。

スズメバチを自分で駆除する方法【毒エサ編】

置き型タイプの毒エサを使う方法もあります。殺虫スプレーのように即効性はありませんが、比較的安全で簡単にできる駆除方法です。

置き型の毒エサ蜂駆除剤はさまざまな商品が市販されていますが、必ずスズメバチ用のものを使用します。

  1. 置き型の毒エサ蜂駆除剤を巣の近くに設置する
  2. 2週間ほど様子を見る
  3. スズメバチが駆除できたら巣を落として処分する

1.置き型の毒エサ蜂駆除剤を巣の近くに設置する

置き型の毒エサ蜂駆除剤を、巣の近くに設置します。設置する場所は、巣から10mほど離れたところです。人通りが少なく、スズメバチをよく見かける場所だとベストです。

置き型の毒エサ蜂駆除剤は、複数個設置することも可能です。複数同時使用する場合は、それぞれ10m以上間隔をあけましょう。

2.2週間ほど様子を見る

置き型の毒エサ蜂駆除剤を設置したら、そのまま2週間ほど様子を見ましょう。スズメバチがいなくなっていれば、駆除は完了です。反対に、まだいる場合は、継続して設置しなければなりません。

商品によりますが、置き型の毒エサ蜂駆除剤の効果は約2週間ほどのものが多いです。そのため、継続して設置する場合は新しい駆除剤を使いましょう。

3.スズメバチが駆除できたら巣を落として処分する

スズメバチの姿が見えなくなり羽音もしなくなったら、巣を処分します。女王蜂など、巣の中にスズメバチがいるかもしれないと感じる場合は、殺虫スプレーを使った方法で駆除しましょう。

巣は根元から切り落として巣穴に脱脂綿を詰め、ゴミ袋に入れます。念のため、1週間ほどは巣のまわりに殺虫スプレーを散布して戻りバチ対策をしておくと安心です。

スズメバチを自分で駆除できるかどうかの判断基準

自分で駆除したいと思っているスズメバチ

スズメバチは大変攻撃的で毒性も高いため、業者へ依頼して駆除してもらうのが一般的です。自分で駆除するなら、下記に当てはまるケースのみに留めましょう。

  • 4~5月の巣作りが始まったばかりの頃
  • 15cm未満の大きさ
  • 開けた場所に巣がある

4~5月の巣作りが始まったばかりの頃

スズメバチは、女王蜂が冬眠から目覚めた4月頃から巣作りを始めます。この初期段階の巣であれば、女王蜂のみだったり働き蜂の数が少なかったりするため、自分での駆除も可能です。

6月以降はどんどんと働き蜂が増えて危険性が一気に増すため、業者に駆除依頼しましょう。

15cm未満の大きさ

巣の大きさが大きくなればなるほど、働き蜂の数は増えていきます。そこで、巣の大きさが15cm未満であれば比較的リスクを抑えられると考えましょう。

ただし、15cm未満だからと言ってもスズメバチの駆除には危険が大きいです。無理して自分で駆除しないことが大切です。

開けた場所に巣がある

万が一スズメバチが飛び出してくる場合を考えると、閉鎖的な場所にある巣の駆除では逃げ場がありません。そこで、開けた場所に巣がある場合のみ自分で駆除できる可能性があると考えておきましょう。

屋根裏や床下などの閉鎖空間に巣があるなら、プロに依頼するのが安心です。

スズメバチ駆除を自分ですべきではない3つのケース

ご紹介した基準内の巣であっても、下記に該当する場合は自分での駆除は避けましょう。

  • ハチに刺されたことがある
  • 高すぎる場所に巣がある
  • 7~9月の危険な時期

ハチに刺されたことがある

過去にハチに刺されたことがある場合、次に刺されるとアナフィラキシーショックを起こす危険があります。場合によっては命にかかわることもあるため、自分での駆除は避けましょう。

高すぎる場所に巣がある

ただでさえ危険な作業であるスズメバチの駆除ですが、高所での作業となれば危険度はさらに増すことになります。

軒下や脚立を使わなければならない場所、高い木の枝などに巣があるなら、自力での駆除は避けたほうが賢明です。

7~9月の危険な時期

7~9月になると働き蜂の数がみるみる増え、攻撃性も高くなります。特に9月頃になると新しい女王蜂が生まれるため、スズメバチはより攻撃的になります。

この時期のスズメバチ駆除はプロでも大変な危険が伴うため、自力での作業は辞めましょう。

スズメバチを自分で駆除する際の重要なポイント

スズメバチを自分で駆除する際のポイントを示す黒板

自分で駆除するなら、ここでご紹介する5つのポイントを押さえておくことが大切です。安全に作業するためにも、それぞれについてしっかり確認しておきましょう。

  • 駆除は必ず2人以上で作業する
  • 夕方から夜の時間帯に駆除する
  • スズメバチを刺激する色やニオイを身につけない
  • 動かなくなったスズメバチに触らない
  • 戻りバチ対策は1週間ほど続ける

駆除は必ず2人以上で作業する

リスクが大きい作業のため、必ず2人以上で作業することが大切です。周囲の状況を見たり備品を取ったりと、2人いれば駆除作業はスムーズに進みます。

スズメバチの駆除は夜間の作業となり、1人では危険に気づけないこともあるため複数人で進めることが重要です。

夕方から夜の時間帯に駆除する

駆除は、スズメバチが巣に戻り活動が弱まる夜間に行います。昼間に駆除すると、巣から出ていたスズメバチが戻ってきて攻撃してくる可能性もあるためです。また、昼間のスズメバチは攻撃的で危険です。

夕方以降、日が落ちて数時間経って暗くなった時間帯を狙って駆除を開始しましょう。

スズメバチを刺激する色やニオイを身につけない

スズメバチは、黒い色や強いニオイに反応して攻撃してきます。そのため、黒い衣服やアイテムは身につけないようにしましょう。髪の毛も明るい色の帽子で隠しておくと安心です。

また、強いニオイは身につけないようにします。

  • 香水
  • 整髪料
  • 柔軟剤
  • 化粧品

上記の使用はできるだけ避け、ニオイでスズメバチを刺激しないようにしましょう。

巣や動かなくなったスズメバチに触らない

動かなくなったスズメバチでも、反射的に毒針を刺してくることがあります。そのため、駆除が完了した死骸であっても素手では触らないようにしましょう。

処分の際は、ほうきとちりとりを使って死骸を集め、ゴミ袋に入れましょう。

戻りバチ対策は1週間ほど続ける

戻りバチ対策は、少なくとも1週間ほど続けておきます。巣があった場所の周辺に殺虫スプレーを散布して、戻ってきても近づけないようにしておくことが大切です。

スズメバチ駆除を自分でやる以外の方法!【安全第一】

スズメバチは、数いるハチの中でも危険度が高い種類です。駆除にも大きな危険が伴うため、自分で作業する以外の方法も知っておきましょう。

  • 駆除業者に依頼するのがベスト
  • 賃貸や集合住宅なら管理会社などが対応してくれる
  • 自治体が駆除してくれるケースもある

駆除業者に依頼するのがベスト

専門的な知識があり、経験もあるプロの駆除業者なら、安全に作業を進めてくれます。

費用は発生してしまいますが、安全に、徹底的な駆除を目指すなら業者への依頼がベストです。

業者へ依頼する場合、費用相場は8,000~20,000円ほどです。巣がある場所や大きさなどによって費用が変わるため、まずは見積もりを依頼してみましょう。

賃貸や集合住宅なら管理会社などが対応してくれる

賃貸や集合住宅の共有スペースに巣があるのなら、管理会社が対応してくれるケースがほとんどです。そのため、まずは管理会社に相談してみると良いでしょう。

共有スペース以外でも、一度管理会社に相談してみると安心です。場合によっては駆除業者を紹介してくれることもあるので、まずは聞いてみるようにしましょう。

自治体が駆除してくれるケースもある

自治体によっては、無料でスズメバチを駆除してくれることもあります。駆除してくれなくても、防護服を貸し出していたり駆除業者を紹介してくれたりすることもあります。

なかには、駆除費用に対して補助金を支給している自治体もあるため、まずは住んでいる地区の自治体に問い合わせてみましょう。

スズメバチ駆除後は自分でできる【巣を作らせない対策】

リスクが大きく手間もかかる、スズメバチの駆除。できれば巣を作られないようにしておきたいものです。

スズメバチの巣を作らせないための対策では、下記が有効です。

  • 巣を作られそうな場所や巣があった場所に殺虫剤を散布する
  • 防虫ネットを設置する
  • ハッカ油を散布する

巣を作られそうな場所や巣があった場所に殺虫剤を散布する

スズメバチが巣を作るのは、主に下記です。

  • 木の枝
  • 軒下
  • 屋根裏
  • 戸袋
  • ベランダ
  • 倉庫
  • 玄関

そこで、これらの場所に殺虫剤を散布しておきましょう。スズメバチは近づけなくなるため、巣を作られにくくなります。

防虫ネットを設置する

屋根裏や床下などの閉鎖スペースで出入口が限定的な場合は、防虫ネットの設置がおすすめです。網目の細かいネットを設置することで、スズメバチは物理的に近づけなくなり、巣を作れなくなります。

ハッカ油を散布する

スズメバチはハッカ油のニオイが苦手なので、散布されている場所には近づきにくくなります。

ハッカ油のほか、木酢液のニオイも苦手なので活用すると良いでしょう。ただし、ニオイは一定期間で消えてしまうため、定期的に散布する必要があります。特に雨の日の後はニオイも流されているため、しっかり散布し直さなければなりません。

自分でスズメバチ駆除するなら安全な基準まで!

4~5月の初期段階の巣であれば、スズメバチでも自分で駆除できる場合があります。
しかし、働きバチの数が多くなればなるほど駆除には危険が伴うため、巣を見つけたらなるべく早く業者へ依頼するのがベストです。

スズメバチ駆除の業者を見つけるなら、セーフリーの利用がおすすめです。
戻りバチ対策まで丁寧に対応してくれる業者をセーフリーで見つけて、スズメバチの危険を取り除きましょう。まずは無料見積もりで問い合わせてみてください!

スズメバチ駆除を自分でやる方法!条件やポイントを徹底解説のよくある質問

  • Q. スズメバチにバルサンは効く?

    A.

    スズメバチは、煙を苦手としています。バルサンは煙を発するため、スズメバチ避けにも効果的です。

  • Q. 蚊取り線香はスズメバチに効く?

    A.

    蚊取り線香は、蜂にあまり効果がありません。煙が少なく蜂に有効な殺虫成分も含まれていないためです。

  • Q. スズメバチに狙われにくい色は?

    A.

    スズメバチは黒い色に反応して攻撃するため、白などの明るい色を身につけると狙われにくくなります。

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