2024.05.06 2024.09.03
この記事では、自分で蜂を駆除する方法について徹底解説します。
生活圏内に蜂の巣ができてしまうと、刺されてしまう危険が高くなるため、早めに駆除しなければなりません。蜂は自分で駆除できることもありますが、安全に作業できるかどうかしっかり見極め、徹底した準備と正しい方法で駆除する必要があります。
ここでは、自分で駆除できるかどうかの判断基準をはじめ、具体的な駆除手順を詳しくご紹介。業者依頼する場合に、費用を抑えるコツもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
蜂を自分で駆除するために必要なアイテム【事前準備】
蜂の駆除には危険が伴うため、事前に必要なアイテムをしっかりそろえておくことが大切です。ここでご紹介するアイテムは必ず用意し、万全の準備をしてから駆除に挑みましょう。
必要アイテム | 用途 |
---|---|
防護服 | 蜂の毒針から身を守るために必須のアイテム |
頭や目を守るアイテム | ヘルメットや帽子、ゴーグルがあると頭や目を守れる |
懐中電灯 | 赤いセロハンを貼って光を弱め蜂を刺激しないようにしたものを使用 |
殺虫スプレー/置き型の毒エサ | 駆除アイテム。殺虫スプレーは2~3本あると安心 |
剪定ばさみ | 巣を落とすのに使用 |
脱脂綿 | 落とした巣の、巣穴に詰めるために使う |
ほうき・ちりとり | 巣や駆除した蜂をゴミ袋に入れるために使う |
ゴミ袋 | 落とした巣と駆除した蜂を入れるためのゴミ袋。大きめがベスト |
蜂は黒い色に反応するため、防護服だけでなく頭や目を守るアイテムも必要です。また、防護服はもちろん、帽子なども白などの明るい色を選びましょう。
駆除は陽が落ちてからの作業になりますが、懐中電灯を使うと光に蜂が集まってきてしまいます。そのため、必ず赤いセロハンを貼って光を弱めて使用しましょう。
駆除では、殺虫スプレーか置き型の毒エサを使います。置き型の毒エサを使う場合でも、戻り蜂対策で殺虫スプレーを用意しておくと安心でしょう。
自分で蜂を駆除する方法【スプレーを使う】
自分で蜂を駆除する方法のなかで、殺虫スプレーを使う方法をご紹介します。作業は陽が落ちてからですが、日中の明るい時間帯に巣の場所をしっかり確認しておきましょう。
- 巣に向かって殺虫スプレーを噴射する
- 巣穴に脱脂綿を詰めて袋に入れる
- 巣があった場所に殺虫スプレーを散布する
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1.巣に向かって殺虫スプレーを噴射する
陽が落ちたら、巣に静かに近づいて殺虫スプレーを噴射します。近づきすぎず、2m程の距離から作業すると良いでしょう。
殺虫スプレーをかけると蜂は巣の外へ出てくることがありますが、殺虫スプレーに触れると落下して死滅してしまいます。そのため、殺虫スプレーは連続でかけ続けることが大切です。
蜂が出てこなくなり羽音もしなくなったら、殺虫スプレーの噴射をストップしてください。
2.巣穴に脱脂綿を詰めて袋に入れる
蜂の駆除が終わったら、剪定ばさみを使って巣を根元から切り落とします。落とした巣は、巣穴に脱脂綿を詰めて、万が一中に蜂が残っていたとしても出てこないようにしておきましょう。
脱脂綿を詰めたら、巣と蜂の死骸をゴミ袋に入れる作業に入ります。この時、必ずほうきとちりとりを使い、素手で触らないようにしましょう。
3.巣があった場所に殺虫スプレーを散布する
夜間、蜂は巣の中にいるのが一般的ですが、稀に外出している蜂がいることがあります。そのようなケースを考慮し、巣があった場所には殺虫スプレーを散布して戻り蜂対策をしておきましょう。
駆除後、1週間程は戻り蜂対策しておくと安心です。
自分で蜂を駆除する方法【置き型の毒エサを使う】
「殺虫スプレーを噴射するのが怖い」という場合には、置き型の毒エサを使う方法もあります。
- 巣の近くに置き型の毒エサを設置する
- 2週間ほど様子を見る
- 蜂がいなくなったら巣を切り落とす
- 巣穴に脱脂綿を詰めて袋に入れる
- 巣があった場所に殺虫スプレーを散布する
殺虫スプレーのように即効性はありませんが、安全性が高い方法です。
1.巣の近くに置き型の毒エサを設置する
巣から10m程の距離に、置き型の毒エサを設置します。巣が複数個あるのなら、毒エサも複数設置しても問題ありません。ただし、複数設置する際は10m以上離して設置しましょう。
2.2週間程様子を見る
毒エサは、効果が出るまでに時間がかかります。2週間程は様子を見て、蜂がいなくなるかどうか観察しましょう。
2週間経っても蜂がいなくならないようであれば、毒エサの設置を継続する必要があります。
ただし、毒エサの効果は約2週間のみのケースが多いため、継続して使用する場合は新しい毒エサを使用しましょう。
3.蜂がいなくなったら巣を切り落とす
蜂がいなくなったら、巣を根元から切り落としましょう。ただし、巣の中にまだ蜂が残っている可能性も考えられます。不安な場合は、殺虫スプレーを噴射して蜂がいないことを確認してからの作業が安心です。
4.巣穴に脱脂綿を詰めて袋に入れる
剪定ばさみを使って巣を落としたら、巣の中で生き残った蜂がいても出てこられないように脱脂綿を巣穴に詰めておきます。その後、巣と蜂の死骸をほうきとちりとりで集めてゴミ袋に入れ、処分します。
5.巣があった場所に殺虫スプレーを散布する
置き型の毒エサの場合、戻り蜂は少ないと考えられますが、念のため対策しておくと良いでしょう。
巣があった場所に、1週間程は殺虫スプレーを定期的に噴射しておきます。
【蜂の駆除】自分でできるかどうかチェックポイント!
蜂の駆除にはリスクがあるため、基本的には業者へ依頼するのが安心です。自分で駆除したい場合は、自力で作業可能かどうかをしっかり見極める必要があります。
ここからは、自分で駆除できるかどうかの判断に役立つ情報をご紹介します。
- 自分でも対応可能なケース
- 業者へ依頼すべきケース
- 蜂の種類も確認
自分で駆除できるケース
自力で対応しやすいのは、初期段階で巣が小さく、働き蜂の数が少ないケースです。
- 4~5月で巣が初期段階
- 巣の大きさが15cm未満
また、巣がある場所が作業しやすい場所であるかどうかも判断基準になります。閉所などはなく、開けた場所にある巣であれば自力で作業する際の安全性は高くなります。
業者へ依頼すべきケース
自分で対応せず業者へ依頼すべきなのは、下記のケースです。
- 6月以降
- 巣の大きさが15cm以上
- 働き蜂の数が多い
- 屋根裏や床下などの閉鎖空間に巣がある
- 木の枝や軒下など、高所に巣がある
蜂の駆除はリスクが高いですが、上記どれかに当てはまる場合は危険性がとても高くなります。
蜂の種類による危険性
蜂の種類によっても、駆除の危険性は異なります。
蜂の種類 | 危険度 | 巣の特徴 |
---|---|---|
スズメバチ | 非常に危険 | マーブル模様でボール型 |
アシナガバチ | 危険 | 半円型 |
ミツバチ | 刺激を与えると攻撃される | 平面で巣板が垂れ下がった形 |
スズメバチは非常に攻撃的で毒性も高いため、たとえ働き蜂の数が少なくても駆除の危険度はとても高いです。アシナガバチは大人しめな性格ですが、駆除のリスクは高いので注意しなければなりません。
ミツバチは比較的危険度が低いですが、それでも駆除のリスクが高いため無理して自分で駆除するのは避けましょう。
自分で蜂を駆除する際の注意点
自分で蜂を駆除するなら、下記5つの注意点をしっかり押さえておきましょう。
- 必ず2人以上で作業する
- 危険を感じたらすぐにやめる
- 日が落ちてから作業する
- 蜂にとって刺激となるものを身につけない
- 巣や死骸にはさわらない
安全に作業するため、それぞれの注意点を詳しく見ていきましょう。
必ず2人以上で作業する
蜂駆除の作業は、非常に危険です。そのため、必ず複数人で作業しましょう。1人では、作業に集中していると周囲の状況を見たり次の作業の準備をしたりできないためです。
少しでも安全に、スムーズに駆除を進めるためには複数人での作業が必須です。
危険を感じたらすぐにやめる
蜂が攻撃的になり向かってきたり威嚇してきたりして危険を感じたら、無理せずすぐに作業を中止しましょう。
たとえば殺虫スプレーが出なくなるなどのトラブルが発生すると、蜂の一斉攻撃を受ける可能性もあるためです。
専門の業者でもリスクが高い蜂駆除の作業は、少しでも危険を感じたら中止する選択肢も必ず持っておきましょう。
陽が落ちてから作業する
蜂は日中活動し、夜間は巣に戻る習性があります。そのため、効率的に蜂を駆除するためには陽が落ちてからの作業がベスト。
日中に駆除作業をすると、駆除時に外出していた蜂が戻ってきた際に攻撃的になる可能性があるので注意しましょう。
蜂にとって刺激となるものを身につけない
駆除作業のためには、ある程度巣に近づかなければなりません。近づいた際、蜂に刺激となる要素があると襲われてしまうので注意が必要です。
- 黒っぽい色
- 強いニオイ
- 明るい光
上記は蜂にとって刺激となるため、身につけないようにしましょう。衣服やアイテムは白っぽい明るい色を選び、香水や整髪料などはつけないことが大切です。
巣や死骸にはさわらない
巣や死骸には素手で触れてはいけません。特に、死骸は反射的に毒針を刺してくることがあります。
処分の際は、必ずほうきとちりとりを使いましょう。
【蜂を自分で駆除】襲われたor刺された場合の対処法
自分で蜂の駆除作業をする際は、襲われたり刺されたりする危険が高いです。そのため、襲われた場合や刺された場合の対処法も頭に入れておきましょう。
襲われた場合の対処法
万が一襲われた場合は、なるべく蜂を刺激しないように対処しなければなりません。ポイントは、以下のとおりです。
- 大声を出さない
- 手で振り払わない
- 走らない
静かに身を低くし、ゆっくり避難するのが基本です。蜂は種類によって長距離に渡り追跡してくることもあるため、最低でも10m、なるべく遠くに退避しましょう。
刺された場合の対処法
刺されてしまった場合は、まず再度刺されないために安全な場所へ避難します。避難できたら、下記の手順で応急処置しましょう。
- 流水で患部をしっかり洗う
- 患部のまわりをつまんで毒をできるだけ排出する
- ステロイド剤などを塗る
- 冷やして安静にする
ただし、嘔吐や頭痛、呼吸困難などの症状があるのなら、すぐに救急車を呼ばなければなりません。また、蜂に刺されるのが2回目の場合も、早急に救急車を要請する必要があります。
蜂を自分で駆除するのはリスクが高い!業者・管理会社・自治体に依頼
自力での蜂駆除には大きなリスクがあるため、安全を考えると業者へ依頼するのがベストです。しかし、「あまり費用をかけたくない」というケースも少なくありません。
そこで、ここからは業者依頼の費用を抑えるためのコツをご紹介します。
- 巣が小さいうちに依頼する
- 相見積もりを取る
- 管理会社に連絡してみる
- 自治体が駆除してくれるケース
- 駆除費用に補助金が出ることも
巣が小さいうちに依頼する
巣が大きくなればなる程、危険が高くなり費用が高くなります。そこで、巣が初期段階で小さいうちに駆除依頼をしましょう。
初期段階でなくても、巣を見つけたらすぐに依頼することが大切です。
相見積もりを取る
費用を抑えるためには、複数社から相見積もりを取って比較すると良いでしょう。比較する際は、料金相場も抑えておくと安心です。蜂の種類によって相場は異なります。
蜂の種類 | 駆除費用相場 |
---|---|
スズメバチ | 10,000~50,000円 |
アシナガバチ | 5,000~30,000円 |
ミツバチ | 30,000~50,000円 |
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管理会社に連絡してみる
集合住宅や賃貸住宅であれば、管理会社に連絡してみるのもおすすめ。共有スペースにある巣であれば、管理会社が駆除してくれる場合が多いです。
共有スペースではない場所にある巣でも、一度相談してみましょう。
自治体が駆除してくれるケース
自治体によっては、無料で駆除してくれるケースがあります。自治体によって対応はさまざまですが、スズメバチの巣は駆除してくれることが少なくありません。
無料で駆除してくれる以外にも、下記のようなサービスを展開している自治体があります。
- 防護服の貸し出し
- 駆除業者の紹介
各自治体によって内容は異なるので、まずは調べてみると安心です。
駆除費用に補助金が出ることも
駆除のかかった費用の一部が支給される補助金を用意している自治体もあります。状況によっては数万円かかることもある蜂の駆除は、補助金で一部でも費用が安くなれば嬉しいもの。
補助金が実施されているかどうかは、自治体に問い合わせてみましょう。
【自分で蜂を駆除するのは危険】巣を作らせないための予防策
駆除には手間も時間もコストもかかる上、リスクも高いです。そのため、できれば蜂の巣が作られない環境にしておきたいもの。
蜂に巣を作らせないための予防策では、下記2つをご紹介します。
- 巣を作られそうな場所に殺虫スプレーを散布する
- 防虫ネットを設置する
巣を作られそうな場所に殺虫スプレーを散布する
巣を作られそうな場所には、あらかじめ殺虫スプレーを散布しておきましょう。蜂が近づけなくなり、営巣されにくくなります。
- 屋根裏
- 軒下
- 戸袋
- ベランダ
- 玄関
- 床下
- 庭木
上記をはじめとして、巣を作られそうな場所には定期的に殺虫スプレーを撒いて予防しておきましょう。
防虫ネットを設置する
屋根裏や床下は、網目の細かい防虫ネットを張るだけで巣の予防になります。広範囲にネットを設置するのは難しいですが、限定的な範囲であれば、巣を作らせない予防としての効果は高いです。
蜂を自分で駆除するのはリスクがある!安全を考えるなら業者へ依頼しよう
特にスズメバチは攻撃性も毒性も高いため、自分で駆除するのは大変危険です。アシナガバチやミツバチでも刺された場合のリスクが高いため、無理せず業者へ依頼する選択肢も考えておきましょう。
蜂の駆除業者を探すなら、セーフリーをご利用ください。セーフリーは蜂の駆除に特化した優良業者が多数掲載されているので、まずは無料見積もりから依頼してみましょう!
蜂の駆除は自分でできる?必要なアイテムや手順・注意点を徹底解説のよくある質問
-
Q. 虫除けスプレーは蜂に効果あり?
A.虫除けスプレーでは、蜂に効果ありません。殺虫スプレーを使用しましょう。
-
Q. 蜂が追いかけてくるのはなぜ?
A.蜂が追いかけてくるのは、以下の理由です。
・黒っぽい色を身につけている
・素早い動きをしている
・強いニオイがする
・巣に近付いたこのようなケースでは、蜂が刺激を受けて追いかけてきます。
-
Q. 蜂が来やすい家の特徴は?
A.雨でぬれにくく、近くでエサが取れる家は蜂が来やすい傾向にあります。
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