エアコンが臭い原因を調べながら使用するシーン

エアコンが臭い原因やニオイ対策は?冷房・暖房・送風など使い方ごとにも解説

2023.05.09 2023.05.09

エアコンが臭い原因や対策について知りたい人必見!エアコンの冷房や暖房、送風など、使い方によっそれぞれ原因や対策が異なります。エアコンの空気が臭いと、せっかく快適な温度にしても気持ちよく部屋で過ごせません。また、エアコンが臭いとにおいだけの問題ではなく、健康リスクやエアコンの故障などに繋がる可能性があるので、できる限り早く対応しましょう。

エアコンが臭い原因とニオイ対策【機能・におうタイミング別】

エアコンの様々な原因によって臭いが発生するシーン

最初に、【A】におい方や【B】ニオイやすい機能(冷暖房など)、【C】におうタイミングごとの、原因と対策について解説します。

下記表にまとめましたので、まずはざっとご覧ください。表の後で、詳細を解説していきます。

【A】におい方 【B】におう機能 【C】におうタイミング 主な原因 可能な対策
①汗臭い・アンモニア臭・タバコ臭いなど 冷房・暖房・送風・除湿 最初だけ・つけ始め 生活臭 窓を開けての換気

冷房

暖房

送風

除湿

②酸っぱい・カビ臭い・雑巾臭いなど つけ始め・掃除したのにクサい エアコン内部のカビ ・セルフクリーニング

・冷房16度での運転

・暖房30度での運転

・業者によるクリーニング

冷房

暖房

送風

除湿

③ドブ臭い 冷房・暖房・送風・除湿 急にクサくなる・つけ始め 室外機の不具合 ドレンホースの掃除

冷房

暖房

送風

除湿

④生臭い・生乾きのようなにおい 除湿・冷房 急にクサくなる・つけ始め ・カビの増殖

・雑菌

・梅雨シーズンの湿気

・冷房16度での運転

・暖房30度での運転

・内部クリーン機能の運転

・業者によるクリーニング

除湿

冷房

⑤焦げ臭い 暖房 急にクサくなる・付けていなくてもクサい エアコン内部の部品のショート ・使用を中止して業者へ連絡

暖房

①汗臭い・アンモニア臭・タバコ臭いなど

「汗臭い」「アンモニア臭」「タバコ臭い」といったにおいは、生活臭が原因です。

冷房・暖房・送風・除湿など幅広い機能に当てはまり、エアコンを付けた瞬間や付け始めににおうケースが多いです。

エアコンは空気中の様々なにおいを吸い込む構造で、生活臭も例外ではありません。汗や尿など不可抗力なにおいだけでなく、タバコや料理中に発生したにおいなどが混ぜ合わさることで、不快な臭いにおいになります。

汗臭い・アンモニア臭・タバコ臭いなどのにおいを改善する方法は、部屋の換気です。部屋の換気は一度きりではなく、定期的にこまめにして、部屋の空気を綺麗に保ちましょう。

②酸っぱい・カビ臭い・雑巾臭いなど

酸っぱい・カビ臭い・雑巾臭いにおいは、エアコンの代表的な不快なにおいと言えるでしょう。

エアコンが酸っぱい・カビ臭い・雑巾くさいと感じられる主な原因はカビです。エアコン内部で発生した水分と空気中のホコリなどが合わさりカビとなり、空気中に送り出されています。

エアコンを使う上で、カビの発生を完全に防ぐことは難しいでしょう。そのため、定期的なクリーニングが必要となります。

ただし、においがきつい場合やカビが目に見えるレベルである場合は、自分で対応せずプロにクリーニングを依頼しましょう。

③ドブ臭い

エアコンのドブ臭いにおいの原因は、ドレンホースなどの室外機に問題がある可能性が高いです。

特に、唐突にエアコンのにおいがドブ臭くなった場合は、まずはドレンホースの不具合を疑いましょう。ドレンホースは壁伝いで垂れ下がっていることが多く、放置しているうちに先端が排水溝に入ってしまう可能性があります。ドレンホースを伝って排水溝のにおいが室内機に入り込んだ場合は、ドレンホースの排水口を排水溝から取り出しましょう。

また、ドレンホースやその他室外機自体が臭い可能性も考えられます。ドレンホース内がヘドロ状になっている場合、中身を掃除してください。掃除できないレベルまで汚れている場合は、新しいものと交換することをおすすめします。

④生臭い・生乾きのようなにおい

生臭い・生乾きのようなにおいは、冷房や除湿で発生しやすいと言えます。

急に臭くなる、付け始めだけ臭くなる場合、エアコン内部で増殖したカビが原因となっている可能性が高いです。

特に冷房や除湿は梅雨シーズンになって久しぶりに使用するケースが多く、使用していない期間にカビが増殖しているため、内部のカビを掃除してから使用しましょう。

⑤焦げ臭い

エアコンが焦げ臭い場合、火災などの重大事故に繋がる可能性が高いです。モーターなどエアコン内部の部品がショートして焦げている可能性や、内部に入り込んだホコリが熱によって燃えている可能性も考えられます。

焦げ臭いにおいは、特に暖房の使用中に発生することが多いです。暖房を使う冬は空気も乾燥しがちなので、発火には細心の注意が必要でしょう。

エアコンから焦げ臭いにおいを感じたらすぐに使用を中止し、業者へ連絡してください。

エアコンが臭いときの注意点3つ

真夏や真冬はエアコン無しでの生活ができないという人も少なくないでしょう。

すぐにエアコンの臭いにおいを解消して使い始めたいと思っても、以下のようなことをしないように注意してください。

消臭スプレーをエアコンにかけない

部屋用の消臭スプレーは瞬間的ににおいを改善できますが、エアコンの臭いにおいを根本から解決できるわけではありません。

それどころか、消臭スプレーに含まれる水分によってエアコン内部のカビ増殖をさらに促してしまうリスクもあります。

エアコンが臭い場合、別のにおいでごまかすのではなく、カビの掃除など大元を解決するようにしましょう。

自分で無理にエアコンを分解しない

セルフクリーニングでもエアコンのにおい対策ができると解説しました。しかし、無理にエアコンを分解しての掃除はしないでください。

エアコンの分解には専門的な技術や知識が必要で、自分で無理に分解した結果、元通りに戻せない可能性が高いです。

また、感電や転倒などの事故に繋がるリスクも十分にあり得ます。

カビがエアコンの奥まで発生して臭いにおいが取れない場合は、セルフクリーニングではなく、すぐにプロへ相談してください。

においを我慢して放置しない

「エアコンが臭くても、においを我慢すればいい」と無理に使い続けるのは非常に危険です。

においが臭いエアコンを使い続けることによるリスクとして、以下の3つが挙げられます。

健康リスク

カビなどの強烈なにおいを発するエアコンを使い続けるということは、大量のカビを吸い込み続けながら生活するということです。

カビは呼吸器や皮膚に大きな負担となり、喘息やアトピー性皮膚炎、肺炎などの健康リスクに繋がります。

特にエアコンを使用していなくてもカビのにおいがする・エアコンから黒い物体がぽろぽろと落ちてくるような状態は、セルフクリーニングでは対応できないレベルの汚れ具合です。

健康を著しく害する可能性が高いため、エアコンを使用せず、業者へ相談してください。

エアコンの故障

カビが生えた状態でエアコンを使い続けることは、自分の健康だけでなくエアコン本体にも大きな負担となります。エアコン内部には精密部品がたくさん組み合わさっており、カビや水分によって機能が低下しかねません。

例えば、ファンは回転しながら空気を循環させる機能があり、カビによって回転機能が落ちてしまいます。ファンの回転機能が低下すると、設定温度と同じ空気が出ず、無駄な電気代がかかってしまう可能性もあります。

また、無理に運転することでエアコン本体の寿命も縮めてしまうでしょう。

火災事故

エアコンから焦げ臭いにおいがした場合、エアコン内部で部品やホコリが焦げていると考えられます。

エアコン内部に火元がある状態で使用し続けると、大きな火事にもなりかねません。

大きな事故に繋がる前に使用を中止し、すぐにプロに原因をチェックしてもらいましょう。

原因不明のエアコン臭い取りをプロに相談するメリット

エアコンが臭い原因を点検する業者

ここまでエアコンの臭いにおいごとの原因や対策を、機能やタイミングごとで解説しました。

しかし、エアコンのにおいの原因は様々で、必ずしも上記の表が当てはまっているとは限りません。

エアコンが臭い原因がわからない場合は、プロへの相談をおすすめします。

プロに依頼することで、以下のようなメリットがあります。

プロ目線で最善の方法を提案してもらえる

自分では交換が必要と考えていても、実はプロ目線ではクリーニングだけで解決できる可能性もあります。プロ目線で最善の方法を提案してもらえる点も、業者に依頼するメリットと言えるでしょう。

エアコンの無料点検サービスがある業者などを調べて、まずはプロ目線での意見を貰うことをおすすめします。

においの元を根本から解決できる

プロがチェックすることで正確なにおいの元を判断できるだけでなく、本格的なクリーニングによってにおいを解消できます。

エアコン内部のカビは、自分で掃除できる範囲には限りがあります。エアコンの奥から漂うにおいを消したい場合は、プロのクリーニングを依頼しましょう。

自分でエアコンを分解する危険や、掃除用の用具をそろえる手間なども避けられます。

医療費やエアコンの交換費用などを抑えられる

先述したように、臭いにおいがするエアコンの使用は非常に危険で、健康やエアコン本体のトラブルになりかねません。

エアコンを早めにプロにチェックしてもらうことで、長い目で見ると医療費やエアコンの交換費用の節約にも繋がります。業者によるエアコンクリーニングは、約10,000円が相場です。

カビによる体調不良の治療費やエアコンの交換費用は、場合によっては数万円から数十万円などの高額になる可能性もあるため、早めにプロに相談しておいて損は無いでしょう。

エアコンが臭い原因がわからない場合だけでなく、においが強烈と感じる場合は、早急にプロに相談してください。

エアコンの臭い解消が難しそうなら【原因追及から業者丸投げ】

今回の記事では、エアコンの冷暖房や送風などが臭い原因や、におい方別の対処法などについて解説しました。エアコンが臭い原因や対策は、状況によって様々です。まずは、自分でも対応できるか検討してみましょう。

ただし、安全かつ確実にエアコンの臭いの原因を解決したい場合は、セルフメンテナンスではなくプロへの相談がおすすめ。業者なら原因追及から適切な対処まですべてお任せでやってくれます。

エアコンのにおいを放置すると、身体にもエアコンにも負担。早めに依頼して、きれいな空気を手に入れましょう。

エアコンが臭い原因やニオイ対策は?冷房・暖房・送風など使い方ごとにも解説のよくある質問

  • Q. エアコンがずっと臭い原因は?

    酸っぱい・雑巾臭いにおいなどが続く場合、主な原因はカビです。エアコン内部で水分とホコリなどが混ざってカビとなり、においが発生します。

  • Q. エアコンが梅雨に臭い原因は?

    梅雨シーズンは通年でも湿度が高く、空気中に湿気が多くなります。エアコンが空気中の湿気を吸い込み、内部でカビが発生しやすくなります。エアコン内部のカビが臭くなります。

  • Q. エアコンが掃除しても臭い原因は?

    自分で掃除できる範囲以外にもカビが繁殖している可能性が高いです。無理に自分でエアコンを分解せず、プロにクリーニングを依頼しましょう。