汚れた換気扇

換気扇の汚れがひどい!よく落ちる方法からおすすめ洗剤まで解説!

2023.12.04 2023.12.04

この記事では、換気扇汚れの落とし方について徹底解説します。

毎日、部屋によっては24時間稼働している換気扇には、さまざまな汚れが蓄積していくもの。ホコリが落ちてくるほどでなくても、カバーを外すと真っ黒!というのはよくある話です。

こびりついてしまったひどい汚れには、効果的な洗剤を使って正しい手順で掃除する必要があります。

なかでもキッチンは油汚れがひどくなりがち。換気扇の設置部屋に合った汚れの落とし方やおすすめの掃除頻度まで詳しく解説するので、ぜひお役立てください。

換気扇の汚れがひどい!主な原因とは

トイレ換気扇のカバーを外すとカビホコリだらけで驚く主婦

換気扇には、主に下記の汚れが付着します。

  • ホコリ
  • カビ

たとえば、キッチンであれば料理の際に使う油が飛び、油汚れがひどくなります。
油汚れは蒸気と混じり合って換気扇に付着し、冷えると固まりベタベタとして粘着力が出てくることが特徴です。
冷えて固まった油汚れは落としにくいだけでなく、その粘着力によってさらに汚れが重なっていきます。

一方、お風呂の換気扇ではカビが発生しやすいです。
湿気が多くホコリも集まるお風呂の換気扇では、カビがどんどん増殖します

このように、部屋によって換気扇の汚れの原因に違いがあることが特徴です。

換気扇の汚れを落とすための準備

換気扇の汚れを落とすなら、安全かつ周囲をなるべく汚さずに掃除を進められるよう、しっかり準備してから始めましょう。

  • 換気扇の電源を落とす
  • 安定した足場を用意する
  • 換気扇下に新聞紙を置く

掃除中にケガをしないよう、換気扇の電源は必ず落とします
また、換気扇は高い場所にあるものが多いです。
脚立などの安定した足場を用意し、安全を確保した上での作業が欠かせません。
特に、お風呂の換気扇掃除では滑りやすいため、浴槽のへりに足をかけるなど、不安定な姿勢での作業は避けましょう

換気扇の汚れ除去!【基本の掃除方法】

汚れが気になる換気扇

部屋ごとに換気扇掃除の方法は、異なる部分があります。
しかし、基本的な流れはだいたい同じです。

  1. カバーなど、外せるパーツを外す
  2. 外したパーツと換気扇本体の内部を掃除する
  3. 水洗いまたは水拭きして乾燥させる

カバーなどをできる限り外し、水洗いできるパーツは水洗いやこすり洗い、できないパーツは水拭きなどを行います。
ホコリ汚れや軽い汚れは、中性洗剤で落ちるものがほとんどです。
中性洗剤とブラシを使ってこすり洗いをしたり、中性洗剤を染み込ませた雑巾などで拭き掃除をしましょう。

部屋ごとの詳しい換気扇掃除の方法は、下記記事をご覧ください。

換気扇の汚れ除去!【油汚れがひどい場合】

換気扇掃除で特に手間取るのは、キッチンで油汚れがひどい場合です。
油汚れがひどいと、中性洗剤ではなかなか落とすことができないため、アルカリ性の洗剤を使います。

しかし、基本的な方法でアルカリ性洗剤を使っても、頑固な油汚れは取れないケースも多いです。
そのような場合の掃除方法について、詳しく見てみましょう。

油汚れがひどい場合はつけ置きが効果的

頑固な汚れを落とすには、つけ置き洗いが効果的です。

  1. 40~60度のお湯1Lに対し、大さじ3杯の重曹を溶かす
  2. 外したパーツを入れて10分~2時間ほど放置する
  3. ブラシでこすり洗いする
  4. 水洗いして乾燥させる

シンクでつけ置き洗いをする際には、傷がつかないよう、シンクにタオルを敷き、その上に二重にしたゴミ袋を置いて重曹を溶かしたお湯を入れて使いましょう。

外せないパーツは、下記の手順で、重曹水を使ってこすり洗いすると汚れが落としやすいです。

  1. 40度くらいのお湯100mlに対し、小さじ1杯の重曹を溶かして重曹水を作る
  2. 重曹水をスプレー容器に入れ、スポンジに吹きかける
  3. 汚れている部分をこすり洗いする
  4. お湯に浸した雑巾で拭いて乾燥させる

重曹水を汚れ部分に直接吹きかけると、シミになったり液だれしたりしてしまうため、スポンジに吹きかけると安心でしょう。

油汚れにおすすめの洗剤

油汚れを落とすのにおすすめの洗剤は、下記の3つです。

  • 重曹
  • セスキ炭酸ソーダ
  • オキシクリーン

これらはアルカリ性の洗剤なので、酸性である油汚れを効率的に落とせます。
ほかにも、市販されている油汚れ用アルカリ性洗剤も効果的です。
つけ置きで使うなら粉末タイプ、スプレーして使うなら泡タイプなど、形状で選ぶのも良いでしょう。

また、洗剤それぞれでアルカリ性の強さにも違いがあります。
アルカリ性が強いほど油汚れを落としやすいですが、肌への刺激も強くなるため、状況に合わせて選ぶことが大切です。

汚れが気になる換気扇掃除のポイント【部屋別】

換気扇掃除のポイントは、汚れの種類に合わせて適切な方法を選ぶことです。

  • キッチン
  • トイレ
  • お風呂

それぞれの部屋の特徴を踏まえ、換気扇掃除のポイントを押さえましょう。

キッチン

ご紹介したように、キッチンの換気扇は料理の際に飛ぶ油汚れが蓄積しやすい場所です。
油汚れのほか、ホコリなどの汚れもどんどん付着して積み重なっていくため、こまめに掃除をして油汚れが固まらないようにしましょう。
また、中性洗剤で落ちない油汚れは、アルカリ性洗剤を使うこともポイントです。

トイレ

使用頻度が高く水を使うトイレは、湿度が高く密閉されているため、換気扇にはホコリなどの汚れのほかにカビも発生しがちです。

そこで、カバーを外したらパーツも換気扇本体も、まずは掃除機でできるだけホコリ汚れを吸い取っておきます。
最初に掃除機を使うことで水洗いや拭き掃除もラクになるだけでなく、周囲に飛び散るホコリを軽減させることも可能です。
軽度のカビ汚れなら中性洗剤で落ちるものがほとんどですが、重曹を使うとより落ちやすくなります。

お風呂

一番湿度が高い場所であるお風呂では、換気扇にもカビが多く発生します。
トイレ同様に、中性洗剤以外に重曹を使っても効果的ですが、それでも落ちない頑固なカビには塩素系漂白剤を使う方法も有効です。

  • 片栗粉:塩素系漂白剤=1:1

上記の割合で混ぜてペースト状にした塩素系漂白剤を、こびりついたカビ部分に塗り、5分ほど放置します。
その後、ブラシでやさしくこすり洗いをして、最後はお湯で洗い流しましょう。

この時、放置時間が長すぎるとパーツが傷む可能性があるため、様子を見ながら進めることが大切です。
また、塩素系漂白剤は酸性の洗剤と混ざると有毒ガスが発生するため、併用しないよう注意してください。

汚れた換気扇の掃除は業者依頼がおすすめ!

汚れた換気扇を掃除するプロの女性

汚れた換気扇の掃除をするのは、手間も時間もかかります。
高い場所にある換気扇の掃除は、転倒の危険があることにも注意が必要です。

手間も時間もかけず、安全に汚れた換気扇を掃除するなら、業者への依頼がオススメです。

業者なら、プロの技術と経験、専用の洗剤や道具を使って、自分では落とせない頑固な汚れも気づかなかった細かい部分の汚れもしっかり落としてくれます
また、プロによる作業なら破損や故障のリスクも最小限になることもメリットです。

業者に依頼する場合の費用は各社で異なりますが、キッチンの換気扇なら7,000~20,000円が相場です。
業者に掃除してもらうと、その後の掃除がラクになりキレイな状態を維持しやすくなるので、まずは一度だけ利用してみるのも良いでしょう。

換気扇の汚れを放置するリスク

汚れてはいても、なかなか気が重くなりがちな換気扇の掃除。
しかし、汚れを放置すると下記のリスクを抱えることになります。

  • 部屋にニオイが充満する
  • 換気扇にカビが発生しやすくなる
  • 換気扇から異音がしたり故障の原因になる
  • 換気効率が下がって電気料金が高くなる
  • 引火することがある

それぞれのリスクについても、しっかり理解しておきましょう。

部屋にニオイが充満する

換気扇に汚れが溜まると、換気効率が下がって部屋の中でニオイが充満するようになります。
対面式のキッチンであれば、料理や油のニオイが充満してリビングまで広がってしまうでしょう。

ニオイが充満するとということは、物理的に気になるだけでなく煙も一緒に部屋内に広がって油汚れが壁や天井に付着することにつながります。

換気扇にカビが発生しやすくなる

換気扇が汚れて空気を外へ排出しにくくなると、部屋内に湿気が溜まりやすくなります。
すると、外気との温度差によって換気扇が結露しやすくなり、カビが発生します。
換気扇にたまったホコリなどの汚れはカビの養分となるため、一度カビが発生するとどんどん増殖することも珍しくありません。
換気扇だけでなく、部屋の中のさまざまな場所でカビが発生するリスクが高くなります。

換気扇から異音がしたり故障の原因になる

汚れによって換気扇の稼働が悪くなり、異音が発生することもあります。
常時稼働の換気扇も多いことから、異音がすると生活する上で大きなストレスになることもあるでしょう。
それだけでなく、換気扇が故障してしまう可能性もあります。
修理にお金がかかるのも、汚れを放置するリスクの一つです。

換気効率が下がって電気料金が高くなる

換気効率が下がると、換気扇はより電力を消費して部屋内の空気を排出しようとします。
電力消費量が増えるということは、それだけ電気料金が高くなることにつながります。
1ヶ月あたりの電気料金に大きな差はないかもしれませんが、年単位で見るとそれなりの差が出てくる場合があるので注意しましょう。

引火することがある

キッチンの換気扇においては、油汚れに引火するリスクも考えておかなければなりません。
キッチンの換気扇には油汚れにホコリが混ざることも多く、ここに火の粉が飛んでくれば火がついてしまうこともあり得ます
たかが換気扇の汚れとは言え、引火してしまえば大変な事態になる可能性があることも覚えておきましょう。

汚れは除去!換気扇掃除のオススメ頻度

換気扇の汚れを放置するとさまざまなリスクを抱えることになるため、定期的に掃除することが欠かせません。
掃除頻度のオススメは、部屋によって異なります。

場所 掃除頻度
キッチン 3ヶ月に1回
お風呂 3ヶ月に1回
トイレ 1ヶ月に1回

また、各部屋についている24時間換気システムは、3~6ヶ月に1回を目安に掃除しましょう。
詳しくは、下記記事をご覧ください。

換気扇の汚れ防止策2つ

汚れを落として綺麗になったキッチンの換気扇

ここからは、換気扇の汚れを防止するための方法を2つご紹介します。

  • こまめに掃除をして汚れを溜めない
  • 汚れ防止シートやカバーを使う

こまめに掃除をして汚れを溜めない

換気扇に汚れを溜めないためには、こまめに掃除をすることが大切です。

日常的に掃除する習慣がついていれば、汚れが大幅に蓄積してしまうこともありません。
たとえば、毎日サッと拭き掃除をするだけでも、汚れは溜まりにくくなります

キッチンの換気扇は特に油汚れが溜まりやすいため、毎日簡単に掃除すると安心です。
手軽にできる日常的なキッチンの換気扇掃除は、下記の方法で進めます。

  1. 水1Lにたいして、重曹大さじ3杯を溶かして重曹水を作る
  2. 重曹水をつけた雑巾で拭き掃除する
  3. 水拭きする

この他に、中性洗剤をつけた雑巾で1ヶ月に1回ほど拭き掃除をすると、より汚れが溜まりにくくなります。

汚れ防止シートやカバーを使う

換気扇に、汚れ防止シートやカバーを取り付ける方法もあります。
汚れが目立ってきたらシートやカバーを取り換えるだけなので、掃除も簡単です。
ただし、シートやカバーの装着を禁止していたり推奨していないメーカーもあるので、事前に確認してから使いましょう。

換気扇の汚れを除去してクリーンな空気を維持しよう

換気扇の汚れを除去できれば、効率的に換気でき部屋の中の空気はよりクリーンになります。
キレイを維持するには、効果的な洗剤を正しく使い、定期的に掃除することが欠かせません。

頑固な汚れは、一度業者へ依頼して徹底的に掃除してもらうのがおすすめです。
専門の知識とアイテムを駆使して掃除してもらうことで、その後の掃除もラクになります
手間も時間もかかる換気扇の掃除は、業者を利用することも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

換気扇の汚れがひどい!よく落ちる方法からおすすめ洗剤まで解説!のよくある質問

  • Q. 換気扇に油が付くのはなぜ?

    キッチンの場合は、料理による油が蒸気と共に換気扇に付着します。
    これが固まると、頑固で粘着力のある油汚れになります。

  • Q. 換気扇の油汚れは何で落とす?

    換気扇の油汚れには、下記の洗剤が役立ちます。

    ・重曹
    ・セスキ炭酸ソーダ
    ・オキシクリーン

  • Q. 換気扇の油汚れが取れない場合はどうすべき?

    頑固な油汚れには、重曹を溶かしたお湯につけ置きすると効果的です。

    1.外したパーツを入れて10分~2時間ほど放置する
    2.ブラシでこすり洗いする
    3.水洗いして乾燥させる

    どうしても取れない汚れは、業者へ依頼して掃除してもらいましょう。