2024.02.05 2024.09.04
この記事では、自力で洗濯機の引っ越しを進める際の手順について詳しく解説していきます。
重量のある洗濯機は、運搬前の準備や運び方に十分な注意が必要です。
無理に運ぶと、本体の故障や物件の損傷を引き起こすだけでなく、自身の転倒や足元への落下などによる大きな事故の危険も。安全上のリスク回避するためにも、運び方のコツや準備はしっかり押さえておきましょう。
安全な方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
洗濯機の引っ越しは自分でもできる?
引っ越しにかかる費用を少しでも抑えるために、自分で洗濯機を運ぼうと考えている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、状況によっては、洗濯機の運搬を業者に頼まず自分で行うことも可能です。ただし、怪我や事故に十分注意しながら行わなくてはいけません。安全に配慮して作業や準備を進めましょう。
自力でも洗濯機の運搬はできるが複数人で作業するのが理想
自力でも洗濯機の運搬はできますが、力のある成人男性であっても一人で運ぶことはおすすめできません。
洗濯機は、縦型洗濯機では30~40kg程度、ドラム式洗濯機になると60~70kg以上ととても重いです。
万が一バランスを崩して落としたり転倒した際などに、足や身体が洗濯機の下敷きになってしまうと大きな怪我に繋がる恐れがあります。
また、洗濯機には高さもあり、運ぶ際の視界も狭くなりやすいため、二人以上で声を掛け合いながら運搬するのが安全です。
いくら力に自信がある方でも、一人で運ぶのは避けるべきでしょう。
破損やケガを防ぐためには業者に頼むのがおすすめ
引っ越しの費用を少しでも浮かせたいという気持ちから自力で洗濯機を運搬しようと考えるのはもっともです。
しかし、万が一運搬中の事故で洗濯機を破損してしまったら、買い替え費用と処分費用がかかってしまいます。
また、運搬時にケガをしてしまったら、病院での治療費も必要になります。
結果として、業者に運搬を依頼した場合の費用よりも高くついてしまう恐れもあるのです。洗濯機の運搬を業者に依頼しておけば、確実かつ安全に作業をしてくれます。
万が一、業者の運搬中に洗濯機が故障したとしても、保険で対応してくれます。費用面や安全性などを総合的に考えると、洗濯機の運搬は引っ越し業者にお願いするのがおすすめです。
引っ越し時に洗濯機を自分で運ぶ場合の手順
どうしても引越しにおける洗濯機の運搬を自分で行いたい方は、しっかりと手順を確認して安全に作業を行いましょう。
洗濯機を自分で運ぶ際には、以下のような手順を踏む必要があります。
- 新居の設置スペースおよび運搬経路の確認
- 新居の蛇口の確認
- 新居の排水エルボの有無
- 洗濯機の水抜き
- ホースやコードの取り外し
- 洗濯槽の固定
- 洗濯機の運搬
- 洗濯機の設置
それぞれ、具体的にどのような作業が必要か確認していきましょう。
新居の設置スペースおよび運搬経路の確認
新居が決まったら、現在使っている洗濯機が置けるかどうかを確認しましょう。
まずは、洗濯機の「横幅」「奥行き」「高さ」を測ります。次に、新居の洗濯機置き場の横幅と奥行きを測り、洗濯機が問題なく設置できるか確認しましょう。
また、洗濯機置き場には、洗濯機の受け皿である「防水パン」があります。洗濯機の脚が防水パンの中に収まること、きちんと水平に設置できることもあわせて確認してください。洗濯機が水平に設置できないと、洗濯機の故障につながります。
また、室内やアパートの階段など、運搬経路の幅も確認しておきましょう。
洗濯機の運搬は通常2名以上で行うので、洗濯機の幅よりも10cm程度広い道幅があると安心でしょう。古いアパートなどでは、大型の洗濯機だと運び出し困難な場合もあり事前の確認が必須です。
新居の蛇口の確認
洗濯機置き場には、給水用の蛇口がついています。
自分の洗濯機の給水ホースと合うかどうかの確認もしておきましょう。古い物件の場合は、特殊な形の蛇口を使っており、そのままでは洗濯機と繋げない可能性もあります。
新居の蛇口の形が洗濯機と合わないなら、ホームセンターで部品を購入して自分で設置するか、専門業者に依頼しましょう。
新居の排水エルボの有無
洗濯機置き場の排水溝には、「排水エルボ(トラップエルボ)」と呼ばれるL字型の部品がついています。
洗濯機の排水ホースを排水溝に繋ぐために必要なものですが、賃貸住宅の場合は前の住人が持っていってしまったなどの理由でついていないことも。新居に排水エルボが見当たらない場合は、大家さんや管理会社に相談してみましょう。
洗濯機の水抜き
新居の設置スペースや運搬経路を確認できたら、いよいよ洗濯機の運搬準備です。洗濯機を運ぶうえで、水抜きは非常に重要な行程です。
洗濯機内の水がきちんと抜けていないと、運搬時に他の家電や家具に水がかかり故障してしまう恐れも。水が漏れて足元を滑らせれば、重大事故につながる危険もあります。
洗濯機の水抜きは、しっかりと手順を守って引っ越し前日までに行っておきましょう。
水抜きの際には、以下のような道具も用意しておくとスムーズです。
- 洗濯機の取扱説明書
- 水受け用のバケツや洗面器
- タオル数枚
- 給水・排水ホースを外すためのドライバー
- 取り外した部品を入れるためのビニール袋
縦型洗濯機とドラム式洗濯機で、微妙に作業行程が異なるのでそれぞれ解説していきます。
縦型洗濯機の場合
縦型洗濯機の場合の水抜き手順は以下の通りです。
- 給水栓を締め、洗濯機の蓋を閉じたまま電源を入れる
- 通常の洗濯コースで1分間運転する
- 給水ホース内の水が抜けるので、運転を止めて電源を切る
- 給水ホースを蛇口から取り外す
- 再び電源を入れる
- 脱水コースで1分間運転する
- 洗濯槽内の水分をタオルで拭き取る
- 排水ホースを排水口から取り外す
洗濯機の機種によって細かい工程やコースが異なる場合もあるので、お持ちの洗濯機の取扱説明書を見ながら水抜きを行うのがおすすめです。
ドラム式洗濯機の場合
ドラム式洗濯機の場合の水抜きの手順は以下の通りです。
- 給水栓を締め、洗濯機の蓋を閉じたまま電源を入れる
- 槽洗浄コースで1分間運転する
- 給水ホース内の水が抜けるので、運転を止めて電源を切る
- 給水ホースを蛇口から取り外す
- 再び電源を入れる
- 脱水コースで1分間運転する
- ドラム内の水分をタオルで拭き取る
- 糸くずフィルターを取り外し、バケツなどに水を出す
- 糸くずフィルターの水や汚れをタオルで拭き取り、元に戻す
- 排水ホースを排水口から取り外す
ドラム式洗濯機の場合は、糸くずフィルター内に残った水も忘れずに抜いておきましょう。
ホースやコードの取り外し
洗濯機の水抜きが終わったら、ホースや電源コードなどの付属品をすべて取り外しましょう。
電源コードと一緒に、アース線も忘れずに取り外しておきましょう。
また、水抜き後であっても、ホースや部品内部に水が残っているケースもあります。床や他の荷物を濡らしてしまわないように、バケツやタオルもしっかり用意して取り外しを行ってください。
取り外したホースやコード類は、ビニール袋などにまとめて入れて、洗濯槽の中に入れておくと運搬時の紛失を防げるのでおすすめです。
電源コードなどが本体から取り外せない型の場合は、養生テープなどでまとめて本体に貼り付けておくと運搬時の邪魔になりません。
洗濯槽・ドラムの固定
洗濯機を運ぶ際には、洗濯槽やドラムの固定も忘れずに行ってください。
縦型洗濯機の場合は、洗濯機本体と洗濯槽の間にわずかなスペースがあるので、そこにタオルなどを挟んで動かないようにした上で、養生テープで固定しましょう。
ドラム式洗濯機の場合は、本体の付属品として輸送用の固定ネジがあるので、それを利用して固定します。もしも固定ネジが見つからない場合は、メーカーや購入店に問い合わせれば取り寄せてもらえます。
運搬時に洗濯槽やドラムが固定されていないと、運搬時の振動によって本体の故障につながってしまいます。必ず洗濯槽やドラムの固定をしてから運搬してください。
洗濯機の運搬
引っ越し当日、洗濯機を運搬する際には洗濯槽やドラムがしっかりと固定されていることを確認しておきましょう。
また、運搬時には以下のことに注意する必要があります。
- 縦向きのまま運ぶ
- ケガをしないように足元や視線に気を配る
- 他の荷物や家具とぶつからないようにする
- 物件に傷をつけないように慎重に運ぶ
それぞれの詳しいポイントは後述します。
洗濯機の設置
洗濯機の運搬が済んだら、新居に洗濯機を設置します。
電源・アース線の取り付けや、給水・ホースの取り付けなど、洗濯機の設置にはたくさんの行程があります。
スムーズかつ確実に行うためにも、取扱説明書を用意しておくと安心でしょう。
引っ越し時洗濯機を自分で運ぶ際の注意点【リスク回避のコツも!】
洗濯機の運搬を自力で行う際には、以下の4点に注意してください。
- 縦向きのまま運ぶ
- ケガをしないように足元や視線に気を配る
- 他の荷物や家具とぶつからないようにする
- 物件に傷をつけないように慎重に運ぶ
それぞれ、注意するべきポイントを具体的に解説していきます。
縦向きのまま運ぶ
洗濯機を運搬する際には、必ず縦向きのまま運んでください。
斜めに傾けてしまったり、運搬経路に通らないからといって横向きにすると、洗濯機内部のモーターの故障につながる恐れがあります。
洗濯機を縦向きのまま運ぶためにも、複数人での作業や、運搬経路の確認が大切です。
ケガをしないように足元や視線に気を配る
洗濯機の重量はとても重く、またサイズも大きいため、どうしても運搬時に視界が狭くなってしまいます。
運搬中に足を踏み外して転倒などをしてしまうと、大きなケガに繋がる恐れもあります。洗濯機の運搬をする際には、複数人で声を掛け合いながら、背後や足元など視線に気を配りましょう。
車で運搬中に他の荷物や家具とぶつからないようにする
洗濯機は、引っ越し元から新居まで軽トラックなどの車で運ぶことになります。
輸送中に他の荷物や家具を傷つけたり、洗濯機本体が破損したりしないように気を付ける必要もあります。車に載せる際には、必ず縦向きで積んで、動かないようにしっかりと固定しておきましょう。
また、本体を毛布やバスタオルなどで包んでおくと、万が一揺れてぶつかった際にも衝撃を抑えられるのでおすすめです。
また、軽トラックで運ぶ際には、雨に慣れないように大きめのゴミ袋やブルーシートで覆っておくのも忘れないようにしてください。
物件に傷をつけないように慎重に運ぶ
洗濯機を引っ越し元から運び出す時と、新居に運び込む時には、物件の壁や床を傷つけないように最大限の注意を払いましょう。
万が一物件に傷をつけてしまうと、管理会社から修繕費用を請求される恐れもあります。洗濯機を自力で運ぶのであれば、物件に傷をつけないように慎重に行いましょう。
また、階段や玄関のドアなど、ぶつかる恐れがある場所をあらかじめ確認し、養生シートなどで保護しておくと安心です。
洗濯機だけでも引っ越し業者依頼可能【自分でやらない方法も】
ここまで紹介したように、洗濯機を自力で運搬するのは準備や行程で注意するべきことが多いです。
そこで、引っ越し費用を少しでも抑えたい人におすすめなのが、「洗濯機のみ引っ越し業者に運搬を依頼する」という方法です!
荷物や他の家電製品などは自力で運搬しつつ、扱いの難しい洗濯機だけを引っ越し業者に依頼することで引っ越し費用が大きく抑えられます。
特に、以下のような事情がある人は、洗濯機だけでも引っ越し業者に運搬を依頼することを検討するのがおすすめです。
- 引っ越し元または新居の階段や段差が多い
- 運搬経路が狭い
- エレベーターが無い
- 軽トラックなど洗濯機を積める車が用意できない など
洗濯機だけの運搬の費用相場は8000~20000円
洗濯機だけの運搬を引っ越し業者に依頼する際の費用相場は、8000〜20000円程度です。
荷物などの運搬もまとめて依頼する場合と比べると、数万円ほど引っ越し費用を抑えられる可能性もあります。洗濯機の運搬を引っ越し業者に依頼すれば、洗濯機の梱包や設置、通路の養生まで行ってくれるため安心して引越しができます。
また、洗濯機のみの運搬であれば、他のお客さんとトラックを共有する「混載便」の利用もおすすめです。混載便であれば、トラック1台で複数の引っ越しを扱える関係で、料金がさらに安く抑えられるでしょう。
オプションとして追加料金がかかる可能性もある
洗濯機の運搬を引っ越し業者に依頼した場合は、ホースやコード類の取り外し・取り付け作業まで行ってくれるケースが多いです。
ただし、設置作業などはオプションとして追加料金がかかる可能性もあるので、事前にしっかり確認をしておきましょう。
洗濯機の梱包・設置などのオプション料金の相場は、3000〜8000円ほどです。
少しでも費用を抑えるのであれば、運搬のみを業者に依頼して取り外しや取り付けは自分で行うという手段もおすすめです。
洗濯機の運搬は業者に頼むのがおすすめ!
本記事で紹介してきた通り、引っ越しでの洗濯機の運搬は自力でも可能です。
しかし、自力で運ぶとしてもお手伝いをしてくれる人がいないと危険ですし、運搬の準備にも手間がかかります。
引っ越し費用を抑えたいとしても、洗濯機だけでも業者に運搬を依頼するのがおすすめです。
「セーフリー」では、優良な引っ越し業者を多数紹介しています。
きっと希望の条件に合う業者が見つかるはずです!ぜひご活用ください。
洗濯機の引っ越しは自分でもできる?運び方は?運搬時の注意点とはのよくある質問
-
Q. 洗濯機の引っ越しは自分でできる?
A.自力でも可能ですが、必ず複数人で作業を行うようにしてください。
-
Q. 洗濯機の引っ越しを自分でする際の注意点は?
A.新居への運搬経路や設置場所の確認を必ずしておきましょう。
また、運搬時にはケガや事故に十分に注意しながら、必ず複数人で行ってください。 -
Q. 洗濯機の運搬を業者に依頼した時の費用相場は?
A.8000〜20000円程度です。
設置費用としてオプションで追加料金がかかるケースもあるので、業者に事前に確認をしておきましょう。
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