エアコンのファンは取り外し可能な機種も!取り外しの方法と注意点を紹介

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エアコンのファンは取り外し可能な機種も!ダイキンや三菱などの特徴と外す方法

2023.05.02 2024.08.22

エアコン内部を徹底的に掃除するなら、奥で回る黒い円筒状のファンまで取り外して作業する方法もあります。
ただし、エアコンの送風ファン(シロッコファン)は取り外しが可能な機種と難しい機種があるので注意が必要です。この記事では、エアコンのファンの取り外し方法と注意点についてご紹介します。
安全にエアコンの掃除を進めるために、ぜひ参考にしてください。

エアコンファンの取り外しはできる機種もある

取り外し可能な機種のエアコンファン

エアコンのファンは取り外しができる場合もありますが、かなりの手間がかかるうえにリスクもあるため、自分での取り外しはおすすめできません。
ファンを外さないと隙間の奥まで掃除できず、カビなどが取り切れないこともあるかもしれません。
しかし、ファン周りには配線などもあるため、一般的なエアコン掃除であれば分解せずそのままでの作業がおすすめです。

エアコン掃除のプロ業者であっても、標準コースであればファンを外さずに作業をします。
具体的な注意点については後述しますが、それくらい、エアコンのファンを取り外すのは大変であることをまずは押さえておいてください。

エアコンのファンの取り外しが可能かチェックしよう

エアコンのファンが取り外しできるかチェックする人

エアコンのファンは、取り外しができる機種とできない機種があります。
下記のように、大きく分けて4つのグループに分けられます。

A.ドレンパンの取り外しが可能でファンも取り外せる パナソニック、サンヨー、日立、三菱のほぼ全機種
B.ドレンパンと一緒にファンが取り外せる ダイキンの一部機種、富士通のノクリア・シルフィード
C.ドレンパンとファンが一体構造になっていて横から取り外せる シャープ、東芝、ダイキンの一部機種
D.ドレンパンとファンが一体構造になっていて右側の横から取り外せる ダイキンの上位機種

それぞれのグループについて、ここからご紹介します。

A.ドレンパンの取り外しが可能でファンも取り外せる

パナソニック、サンヨー、日立、三菱のほとんどの機種は、ドレンパンの取り外しが可能でファンも取り外せます。
取り外しは比較的難しくなく、作業の手間もそこまでかからないことが特徴です。

B.ドレンパンと一緒にファンが取り外せる

ダイキンの一部機種と、富士通のノクリアやシルフィードは、ドレンパンと一緒にファンの取り外しが可能です。
このタイプのエアコンは、取り外す際にあらかじめ床や周囲に養生シートをしっかりと敷いておきましょう。
ドレンパンに水が多く溜まっている可能性があり、外す際にこぼれてしまうことがあるためです。

C.ドレンパンとファンが一体構造になっていて横から取り外せる

シャープ、東芝、ダイキンの一部機種は、ドレンパンとファンが一体構造になっています。
横から取り外すことができますが、取り外した後は同じく横から本体などを掃除することにあるため、特に電子基盤などに注意して作業する必要があります。

D.ドレンパンとファンが一体構造になっていて右側の横から取り外せる

ダイキンの上位機種もドレンパンとファンが一体構造となっていますが、こちらは右側の横から取り外すタイプです。
こちらの場合も電子基盤などは取り外して掃除するケースもあり、作業には時間がかかりやすくなっています。

エアコンファンの取り外し手順

エアコンのファンの取り外し手順をチェックする人

エアコンファンを自分で取り外す際には、ここでご紹介する手順で進めましょう。

  1. コンセントを抜く
  2. カバーを外す
  3. フィルターを外す
  4. ルーバーを外す
  5. ドレンパンを外す
  6. ファンを外す

ただし、ファンを取り外すためには、ルーバーやドレンパンも外さなければなりません。
特にルーバーは、慣れていないと外す際に折ってしまうことがあるため十分な注意が必要です。

パーツや本体の大事な箇所を破損してしまうと、買い替えなければならない場合もあります。
エアコンの買い替えには4~40万円ほどと高額な費用が必要となるため、気をつけて作業を進めましょう。

1.コンセントを抜く

作業を始める前に必ずコンセントを抜き、感電しない状態にしておきます。
ドライバーを使い、アース線も外しておいてください。

2.カバーを外す

エアコンの前面に設置されている、カバーを外します。
機種によって外し方が異なるため、説明書などを参考にして確認しておきましょう。
無理に外すとパーツが破損することもあるため、正しい外し方で進める必要があります。

3.フィルターを外す

カバーを外すと最前面に出てくるのが、フィルターです。
フィルターは下へスライドすることで簡単に外せる仕様になっているエアコンが多いです。

4.ルーバーを外す

吹き出し口に取り付けられている羽にようなルーバーは、慎重に外さなければなりません。
機種によって外し方は異なり、手で外せる場合とネジを取ってから外す場合があります。
作業前に必ずエアコンの仕様を確認し、適切な方法で外しましょう。
一般的には、ルーバーの左側を外してから右側を外す機種が多くなっています。

5.ドレンパンを外す

エアコン内部に、結露した水の受け皿として設置されているのが、ドレンパンです。
本体左右にネジ止めされている機種が多いため、ネジを外してから作業を開始します。
ファンモーターを固定している部分にもネジがあるため、ドレンパンを外す際はこのネジも外さなければなりません。

ネジが外れたら、ドレンパンは下方向に抜き取れるものがほとんどです。
ただし、結露した水が溜まっている場合があるため、慎重に作業しましょう。
一部、ドレンパンを外さなくてもファンが取り外せる機種もあります。

6.ファンを外す

ドレンパンを外したら、いよいよファンを外します。
固定しているネジを取れば取り外すことができますが、その際、どのようにファンが設置していたのかを覚えておく必要があります。
掃除後は正確な向きで取り付ける必要があるため、目印をつけたり写真に撮ったりしておくと安心です。

エアコンファンの取り外しにあたっての注意点

エアコンのファンを取り外す際の注意点

エアコンのファンは、プロの業者でも取り外さずに掃除するのが一般的です。
ファンを取り外し、最後に取り付けるとなると時間がかかる上に、取り付け作業が必ず上手くいくとは限らないためです。
すべて元通りに取り付け作業ができなければ、エアコンは正常に作動しなくなったり、故障の原因になったりすることもあります。

エアコンファンの取り外し作業では、パーツやネジの取り外しが必要な場合があります。
取り外す際は、破損や紛失がないよう十分に注意しましょう。
また、すべてを元の場所に戻せるよう、パーツやネジを管理しておくことも欠かせません。

なお、エアコンの設置場所によっては、ファンを取り外すためのスペースがない場合もあります。
フィルターの奥にあるアルミフィンを外せばスペースに関係なくファンは取り外せますが、取り付け後のエアコンの誤作動や故障のリスクを避けるためには、分解するパーツは少ないほうが安心です。

エアコンファンの取り外し方【詳しく解説】

ファン取り外し途中のエアコン

ここからは、エアコンファンの取り外し方をより詳しくご紹介していきます。
ただし、先述したようにファンを取り外すことには故障などのリスクがあるため、作業する際は自己責任で進めましょう。

  1. 内部のネジをゆるめる
  2. アルミフィンのフォルダーのネジを外しホルダーを開ける
  3. ファンを取り外す
  4. ファンは洗ったらしっかり乾燥させる

1.内部のネジをゆるめる

ファンを固定しているネジは、エアコン内部右側にあります。
エアコン内部は暗くネジが見えにくいため、照明を当てて作業すると良いでしょう。

ネジは、機種によってプラスタイプと六角タイプがあります。
ネジの形状を確認したら、プラスドライバーや六角レンチなど、適切な工具を使って緩めましょう。
エアコン内部にあるこのネジは、完全に取り外してしまうと取り付けが困難になってしまうため、適度に緩めることがポイントです。

2.アルミフィンのフォルダーのネジを外しホルダーを開ける

アルミフィンを外さなくてもファンを取り外せる機種はいくつもあるため、どうしても必要な場合のみ外すのがおすすめです。

アルミフィンには、左側にネジが付いているため、取り外しの際はネジを外します。
一部機種は上方向にネジが付いていることがあり、天井間近に設置されているエアコンの場合は短いドライバーが必要なこともあります。

ネジを外したら、ホルダー部分を開けましょう。
古いエアコンや汚れがひどいエアコンの場合は、ホルダーが開けにくいかもしれません。
その場合は、ホルダーと本体の隙間にマイナスドライバーなどを差し込んで外します。

3.ファンを取り外す

機種によっては、ファンの左側にゴムキャップなどが取り付けられていることがあるので最初に外しておきます。
ファンは、少し回転させながら左方向へ引き出して取り外します。
この時、無理に引き出すと破損してしまうことがあるため、注意が必要です。

スムーズにファンが出てこないケースでは、内部のネジのゆるみが少ない可能性が考えられます。
少しずつゆるみを調整し、無理なく取り外せるようにしましょう。

4.ファンは洗ったらしっかり乾燥させる

ファンを取り外したら、高圧洗浄機や手洗いで掃除します。
手洗いの場合は、食器用洗剤とスポンジもしくはエアコン洗浄スプレーを使って洗いましょう。
キレイになったら、十分に乾燥させることもポイントです。
生乾きの状態で取り付けると、カビが発生したり故障の原因になったりするため注意が必要です。

エアコンファンまで取り外す完全分解クリーニングはプロ依頼がおすすめ!

エアコンのファンは自分で取り外せる機種もありますが、プロの業者でもファンを取り外さずに掃除することが多いです。

それでも自分で掃除がしたい場合には、分解せずに掃除することをおすすめします。
エアコンを分解しないで掃除する方法については、「エアコンのファン掃除は分解しないでできる!詳しい手順とキレイに保つためのコツ」をチェックしてみてください。

とはいえ、ファンまで取り外したほうがファン内部や裏側までしっかりと掃除しきることができます。

自分で取り外すのはリスクが高いため、完全に分解して徹底的にキレイにしたい場合は、圧倒的に業者依頼がおすすめ。ファンまで分解して洗浄してくれる「完全分解コース」を用意している業者を検索してみましょう。
業者へ依頼するのならどれくらいの費用がかかるのか、費用対効果はどれくらいなのか把握した上で、自分に合ったエアコンクリーニングを実施しましょう!

エアコンのファンは取り外し可能な機種も!ダイキンや三菱などの特徴と外す方法のよくある質問

  • Q. エアコンのファンを掃除しないとどうなる?

    A.

    エアコンのファンには、ホコリや油などの汚れがどんどん溜まってしまいます。汚れが溜まるとエアコンの運転効率が下がり、利きが悪くなったり電気代が高くなったりします。また汚れによっては、エアコンから出る風の臭いが気になったり、故障の原因になることもあるでしょう。

  • Q. エアコンのファンのカビの取り方は?

    A.

    分解せずにファンのカビを取る場合、周辺が汚れないようにしっかり養生シートを設置し、ファンにエアコン洗浄スプレーやアルカリ電解水をかけていきます。
    手動でファンを少しずつ回転させて全体的にスプレーなどをかけたら20~30分そのままの状態にし、汚れが浮いてきたら水を入れた霧吹きでしっかりとスプレーなどを落とします。
    すべてキレイに落としたら、完全に乾燥させる必要があります。

  • Q. エアコンのクリーニングは年に何回?

    A.

    エアコンは、1~2年に1回を目安にクリーニングすると良いでしょう。
    上記は目安ですが、こまめにフィルターなどを掃除し換気することで、エアコンをキレイな状態に保ちやすくなります。
    ただし、吹き出し口に黒い汚れが付着していたり臭いが気になったりするようであれば、早めにクリーニングが必要です。
    クリーニングの時期は、本格的にエアコンを使う前となる春や秋がおすすめです。

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